三江線全駅訪問(Part 3) | WALKING SHADOW

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全ての旅は一度きり。

ご無沙汰しておりました。

10月には三次から東側を攻めたPart 1新線区間を中心に歩いたPart 2をお送りしました。

廃線ムードが高まると共に「乗車できないことがあります」とJR西さんが悲鳴を上げていることがニュースに取り上げられ、いよいよ最後なのだと実感しつつも、この記事を書いている筆者もその「駆け込み乗車」をしている一人に過ぎないので「これじゃローカル線が台無しだろ!」という正論を振りかざせない次第であります。

(駆け込みは駆け込みなりに)旅先には最大の敬意を払いつつ旅をするのが(信念とか以前に)最低限の礼儀だと思うので、それが少しでも伝われば一旅人として本望です。

 

 

元々が相当に大胆な企画だったので諦めようとも思いましたが、なんとか初志貫徹。

先日(2017年12月13日)念願の「三江線全駅訪問」を達成することができました。

では、いつもの癖で前置きが長くなりましたし、はじめましょう。

 

早朝の江津駅。

ここから三江線には乗らないので、三江線の駅としての江津とは最後の対面です。

 

 

 

ニュースにもなっていた「記念入場券」です。

こんなのが発売されることは予測できましたが、全駅訪問を企む筆者には不要ですね笑

 

 

誰もいない朝5時の駅。まもなく「三江線」の表示も消えるんですね。

 

 

隣の江津本町に向けて出発。暫く江の川沿いに歩きます。

 

 

 

 

秘境駅と言われることもある江津本町駅ですが、このような看板がかつての栄華を細々と伝えております。三江線が歴史として振り返られる日もそう遠くはないと思うと…

 

 

筆者は計画性がなくスマホのライトを頼りに歩いていました。

早朝深夜の田舎はとても危険なのでそもそもオススメしませんが、懐中電灯は必携ですね。

この後灯りがなくなり寒い夜道に放たれました。

 

最初の途中駅、江津本町駅

秘境どころかホラーですね(自業自得)。

 

 

 

 

 

ここから30分ほど歩いて千金駅へ。

 

 

駅に灯りがあると文明のありがたみをひしひしと感じます。

 

 

 

 

 

 

 

 

列車が来ました。次の川平駅まで乗ります。

江津5時53分発の一番列車なので乗客はああいう人たちばかりでした。

 

 

日の出前にこんなところで一駅間だけ乗る人、絶対どうかしてますね。

気動車という形での賑わいもつかの間、また一人です。

 

 

 

 

 

交換設備の跡が見えます。江津から石見川本までの交換設備が全て撤去されたため、列車本数が制限されています。三江線訪問客が一番良く使う三次10:02発列車が川本で長時間停車する理由です。

 

 

猫はいつも旅先の癒やしです。レトロな駅舎も似合いますね。

 

 

次の川戸駅までは7キロほど。三江線では最長の距離です。

順路は国道沿いでわかりやすかったですが交通量が多く怖かったです。

 

 

ぼやけてますが夜が明けて参りました。休憩予定の川本まで22キロ。

 

 

1時間40分以上歩き、川戸駅。そこそこ立派な駅です。

 

 

 

 

 

江津方面行き列車に遭遇。ちょうど通学の時間帯なので高校生が乗降していました。

 

 

 

 

 

 

 

先ほどの列車のあと、高校生を送る車が引っ切りなしに駅前に往来していました。

筆者が駅を去る時にスクールバスとすれ違い、謎は解けました。

鉄道がなくなった後も学生の送り迎えの拠点として機能していくのでしょう。

学生も登校したことですし、筆者も旅再開です。

 

 

 

茂み越しですが江津方面行き列車。本数が少ないので否が応でも気づきます。

 

 

川戸から1時間半弱で田津駅

 

 

 

 

 

 

 

 

35分ほどで石見川越駅

この間に地元のおばあさんに会い、少し会話をしました。

「江津から歩いている」と言ったら案の定びっくりされましたね。笑

難工事になる三江線建設の資材を江津から船で運んでいたことなど、短い間ながらなかなか興味深い話を聞けました。列車やマイカーではできない貴重な体験だったと思います。

人あっての鉄道ですし地元の人と話すのはどういうジャンルの旅行でも大切ですね。

 

 

 

現代的なものが何一つない、これぞタイムスリップ。

 

 

 

 

 

 

郵便局。記念にATMからお金を下ろしました。

 

 

 

安全を八幡宮に祈願しました。

 

 

 

50分歩いて鹿賀駅

 

 

 

 

 

 

 

 

ここで江津市から邑智郡川本町に入ります。

逆にここまで江津市だったのがびっくりですね。

 

 

鉄橋の撮影はいつも楽しいですね。

 

 

因原駅周辺は道の駅もあり比較的栄えています。

筆者も食欲を抑えきれず石見ポークの生姜焼きを食しました。

 

 

なぜのんびりお昼になったのかは後述します。

ひとまず因原駅を訪問。

 

 

 

 

この駅にもかつては交換設備がありました。

 

 

 

 

 

 

 

裏の三角屋根が道の駅です。

 

実はこの段階で足がかなり疲れており、行程通りだとこの後次の石見川本駅まであと80分歩く必要がありました。

しかし便利なインターネットで調べたところ広島から石見銀山経由で大田まで走る石見交通のバスがちょうど道の駅前を発着しており、それを使えば数分で川本まで行けるとのことでした。

足も休めますし、川本で二時間も余裕ができるのでこれは使わない手はありません。

お陰で前述の昼食もゆっくり取れました。

 

 

久しぶりの殿様気分で川本の中心市街突入です。バスの窓越しの江の川もいいですね。

 

Part 4に続きます。


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