――――― 【後編】 がんばらないと動けない、は本当か ―――――

 

 

多くの人は、行動は気合いで起こすものだと思っています。 

 

やる気を出す。 

自分を奮い立たせる。 

少し無理をしてでも動く。 

 

 

それが普通だと、自然に思い込んでいます。 

 

 

■ 気合いという動き方 気合いで動くとき、体ではストレス反応が働きます。 

 

心拍が上がる。

 呼吸が浅くなる。 

交感神経が優位になる。 

 

短期的には有効です。 締切や緊急時には役立ちます。

 けれど、それを日常の基本にしていると、 体は休む機会を失います。

 

 寝ても疲れが抜けにくい。

 理由のない焦りが続く。

 動けない自分を責めてしまう。 

 

 

それは意志の問題ではなく、 使い方の問題かもしれません。

 

 

 ■ もうひとつの順番 整いが続くと、行動の起こり方が少し変わります。 

 

気合いで動くのではなく、 動ける状態が先に整う。 

内側の抵抗が減ると、 行動は自然に出てきます。 

 

 

勢いを作るというより、 動きやすい状態が先にある感覚です。 

 

 

■ 足す前に、抜く

 足すことに慣れすぎているのかもしれません。

 

 足りないなら、足す。 

動けないなら、足す。

 元気がないなら、足す。 

 

 

けれど体はときどき、 足されるよりも、抜かれることを求めています。 

 

力を入れる前に、 入っている力がほどけること。 

 

 

整いが戻ってくると、 気合いは日常を支える力ではなく、必要な瞬間に添えられる力になります。

 順番が入れ替わると、 行動の質は少し変わります。 強く押し出さなくても、 体が自然に向かうことがあります。 

 

 

それは勢いではなく、 抵抗の少なさから生まれる動きです。 

 

 

 

これまで、 足すことで前に進もうとしていたとしたら。 抜くという選択も、 静かな方法のひとつかもしれません。

 

 

 

押し出す力ではなく、向かっていく力。

 

 

それは、外から作るものではなく、内側の抵抗が減ったときに自然に現れます。

もし最近、少しだけ動きやすい瞬間があったなら。

 

 

それはもう、順番が入れ替わり始めている証かもしれません。

静かな変化は、日常の中でゆっくり広がっていきます。

 

 

 

 

【前編】整いを続けると体と心はこう変わる―頑張らなくても自然に動ける静かな力

 

 

 

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