どんどん先を進めます。

 

【おことわり】

こちらの筋追いは、気になったドラマを、世に出回る商業翻訳ではなく、ドラマ好き有志の英訳・もしくは配信サイトの英訳をもとに、(英語ができないくせに)果敢に訳した「なんちゃって訳」となっており、多少、ストーリー展開は訳者の願望に寄ってます。内容を把握しながら、突っ込んだり、賞賛したりしたいという、ドラマ好きの発露です。

ラストまでの完全ネタバレです。

なお、扱う内容も、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。

誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦

いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い

 

 『猟罪図鑑Ⅱ

 猎罪图鉴(獵罪圖鑑)Ⅱ / Under the SkinⅡ 

 2022年(中国)Dec.10~ Dec.25, 2024

 45分×全28話 

 脚本: Zhang Lai

    演出: Liu Shu Qiao

 『猟罪図鑑』前シリーズをはじめから読みたい方は、こちら#1-1から

 

前記事未読の方は #12-1 #12-2

 

 

 

 

 #EP12-3

 

~杜城の車中~

 

あまり、楽し気な雰囲気じゃないのは、わかりますね。

 

杜城「なんで、また、阮芳芳に会いに行ったりしたんだ?」

運転しながら、彼女に関わり続ける理由を訊ねる杜城。

 

私は、法律の専門家でもなんでもないですし、中国のドラマをそれほどたくさん見ているわけではないので、中国の刑事訴訟法における“一事不再理”について、どのようにドラマ内で、どのように扱い、どういう影響を及ぼしているのか、詳細はわかりませんが、基本、刑事ドラマにおいて、こういう流れが出てくる時は、「一度判決が下されたら、再び同じ事柄で争うべからず」について、言及する意図があると思われるんですよね。

警察は、あの放火事件について言えば、よほど、根底から覆すなにかや、それこそ真犯人でも出てこない限り、動くことはまずしないし、できないし、しかも、阮芳芳は、当時、14歳以下だったため、罪にさえ問われていないという状況ですからね。

 

強いて言うなら、現時点で罪に問うとしたら、あの二人が、董一旦の自宅からPCの窃盗した件に、阮芳芳が加担していたか、否か、くらいのものでしょうが、そもそも、あれは、董一旦からの恐喝を受けて、そのネタ元の回収の意味合いも強く、100万元を渡したうえでの酌量もされた感じになってますよね。

 

でも、事件における沈翊のスタンスは全く違います。

 

沈翊「君が到着する前、彼女はたくさんの携帯電話が自分に向けられていることに気づいたんだ。それがかえって演技への意欲を掻き立てた。彼女は、か弱い役を演じているが、その弱さを利用してトラブルを引き起こし、他人の感情を更に掻き立て、事態の展開を誘導しているんだよ。

つまりね、彼女は完全なる策略家なんだ。他人を操って自分の思い通りにさせ、たとえ(自身が)犯罪に巻き込まれたとしても、トラブルから逃れる能力を持っている」

 

かなり、断定的に、阮芳芳の人間性について語る沈翊をちらり、と見る杜城。

 

今の杜城は、まだそこまで、彼女に対する理解が追いついていってないのよね。

 

思わず、はは、っと笑い出してしまう。

杜城「だが、阮芳芳の見た目は、物静かで弱々しく見えるじゃないか」

出ました。

いや、それでこそ、杜城!

シーズン1の12話の時の西洋の男性画家みたいな視点と、なんも変わらん(笑)

沈翊「・・・・むかつき

まさか、このシーンが、こんなに象徴的に使われることになるとはねぇ(笑)(笑)

 

沈翊「そうだ。・・・とても物静かで穏やかで弱々しく見えるからこそ、彼女は更に欺瞞的になるんだ」

 

もちろん、沈翊の言葉は、(嫉妬など)個人的な感情などかけらも挟まれず、ただ、淡々と事実だけを述べているだけです。

 

 

杜城「・・・・・」

 

沈翊「実はその前に、秘密裏に、粘土を使って“HTPテスト(屋树人测试)”を実施してみたんだ。
彼女が作った木には鋭い枝があり、攻撃性を象徴していた。家には、ドアも窓もなく、非常に強い心理的防御を示唆したんだ。だから、僕は、彼女は反社会性人格障害を抱えている可能性が高いと疑っている」

 

おお、聞きようによっては、かなり先走ったことを説明しはじめた沈翊。

それだけ、今後の阮芳芳に対して、危険視してるってことでしょう。

 

それに反し、杜城にとっては、沈翊がただ、阮芳芳に対し、執拗に疑いをかけているだけに見えてしまっているのかも。

 

杜城「だが、彼女はなにもやってないんだぞ」

 

沈翊「・・・・・」

杜城がこの事態を把握できてないだけでなく、少なくとも、彼女に対し、1ミリも疑念らしいものは浮かんでない以上、ここでは、言葉を選ばないと、また、いつもの論争の繰り返しになるかも。

 

杜城「彼女の犯罪の具体的な証拠が得られるまでは、彼女が確実に犯罪を犯すと断定することはできないだろ」

行き過ぎる懐疑主義は、冤罪を生み出す要因として注意すべし、と警察でも問題視されてきてますよね。

刑事としての、杜城の発言はなにも間違ってはいません。

たとえ、局長が、犯罪者(予備軍)の特質がもたらす新たな犯罪の可能性とその予防に関する沈翊の研究に対して許可を出したからとは言え、本人の了解を得ない心理テストはかなりグレーなやり方だし、杜城としては、もし、これが実際の捜査であれば、先入観が先行しすぎていて、とても認められないのかも。

 

でも、そうじゃないんだ、僕の言いたいことは・・・と、目を閉じ、言葉を飲み込む沈翊。

 

そもそも、この二人は、スタート地点も途中経過も違うし、ゴール設定だって違うんだから、仕方がないにしても、対症療法か犯罪予防か、犯罪に対するアプローチに対して違いがありすぎる。

 

小さく、うん・・と頷いてみせる。

 

この差は、今はまだ決定的とは言えず、見ている先の視線が違うだけのように見えるけど、進めば進むほど、見える景色そのものが変わっていくんだろうね。

 

そうなのよ、だから、シーズン2は見てて辛いのよ。

この沈翊の目の色の暗さが辛いのよ。

ある意味、別離よりも辛いのよ。

 

~劇本殺の店 建物の裏手~

 

一方、阮芳芳の手を引いて、人目のない、建物の裏手の非常階段にやってきた黄韜。

 

黄韜「君が、助けてくれ、と警察に頼んだのか? だとしたら、君にとって、俺はなんなんだ?」

掴まれた手首を押さえている阮芳芳。

 

黄韜「君は、俺たちが全てだと言っていたと思ったんだけど(そうじゃなかったのか

?)」

阮芳芳「・・・・・・」

 

黄韜が、自分の腕をシャツごとめくると、そこには、芳芳と、赤い文字で、名を刻んである。

最初、随分薄いタトゥーだな、とか思ったけど、これはタトゥーじゃなくて、ナイフかなにかで傷つけた痕みたいです。

3人の中では、一番まともそうに見えた黄韜だけど、実は彼も、かなりエキセントリックなところがあったのね。

 

黄韜「覚えてる?」

 

阮芳芳「私は、私たちを守ろうとして、こういうことをしてるのよ」

 

黄韜「それって、うまくいくのか? 俺たちが生き残るための方法は一緒にいることだ。誰も抜け出すことはできないんだ

阮芳芳「・・・・・・」

 

なるほど、“抜け出す”というキーワードは、阮芳芳が離れていかないための、黄韜の牽制ワードだったのね。

常に、人をコントロールしたい阮芳芳にとって、これは、不快極まりない言葉。

すでに、黄韜は邪魔な存在になり始めているのか。

だから、沈翊を使って排除したいと考えた。

自分は何一つ、手を汚さずに。

 

でも、今はまだ、その時期じゃない。

 

またしても悲し気に俯き、か弱き女性を演じる阮芳芳。

黄韜の袖をおろし、ゆっくりと黄韜をハグするその表情は決して、か弱くもたおやかでもない。

 

阮芳芳「一緒に借金を返済しましょう。返済が終われば、私たちは自由になれるわ」

これは、董一旦に渡した金の話?

 

その言葉を受けて、ゆっくりと阮芳芳を抱きしめる黄韜。

 

自分たちは、愛し合っている、と信じ込んでいる黄韜が、哀れな反面、あまりにも判断力に欠けているような気がしてなりません。

 

 

~沈翊の自宅前~

 

本日も、ビュイックで送ってきてもらいました。

 

例の、中途半端な、諍いとも呼べない、ちょっとした意見の相違のあとなのか、それとも、一旦、北江分局に戻ったあとなのか・・・、そこはわかりません。

 

沈翊「(送ってくれて)ありがと・・」

そういうと、あっさりと、シートベルトを外し、自ら降りようとする沈翊。

 

杜城「等一下!(ちょ、ちょっと待った)」

いつにもまして、声が高い杜城。

ほぼ、(緊張で)ひっくりかえっていると言ってもいいレベル(笑)

好きな人にプレゼントを渡す時のドキドキ感、一応、私にも覚えがあるので、こっちまでドキドキしてきます。

人柄、出ますよね。

この正直さ、というか、誠実さ、いいと思うんだよなぁ。

 

振りかえる沈翊。

沈翊「?」

 

おもむろに、後部座席に手を伸ばし、

箱を渡す杜城。

 

不思議そうなきょとん顔の沈翊。← これは、わりと可愛い沈翊のデフォルト(苦笑)

 

ここで、特に会話を映し出すことなく(惜)、場面は切り替わり、沈翊は車を降り、(どんな表情なのか不明なまま)杜城は車を発進させる。

 

建物に入る前に、その場に立ち、杜城の車を見送る沈翊。

 

杜城が、5回点滅をする日はくるのだろうか。楽しみだな。← する前提かい!(笑)

※ ピンとこない方は、“ドリカム 5回点滅”で検索してみてください。(笑)

 

沈翊が箱を開くと・・・

きゃ~~~~!

ごめんよ~~、今期、なかなか出番がなくて・・・。

 

さすが・・・坊ちゃん’sセレクト。

 

沈翊のサインを彫り込んだペーパーウェイト?

これって、すぐに掘ってもらえるものなの?

確かに、お名前入れサービスとかしてくれそうな、おしゃれな高級店ではあったけどね。

 

そっと手で触れてみる沈翊。

 

そして、いつも沈翊が持ち歩いているカバー付きのスケッチブック。

ソフトレザーかしら。

 

誕生日プレゼントだと気づいた沈翊に、微笑みが浮かぶ。

 

杜城くん、きっとあの場で、考えに考えて、これに決めたのね。

木彫りのねずみや、団扇にされなくて良かったよ(笑)

 (いや、そもそも誰に送るものなのか、知らされてない蒋峰に罪はないし、たとえ、相手が沈翊だとわかっても、おそらく蒋峰は、単なる同僚への誕生日プレゼントという認識しかないはず。いわゆる、クリスマス会の🎁交換くらいのノリで、品物を考えるのが関の山でしょ。)

 

おそらく、杜城は、相手も中身も蒋峰には知らせてない、に、100万元!

 

でも、私は、杜城のセンスを信じていたよ(笑)

いつも、沈翊が肌身離さず持ち歩くもの。

他人からみても、特別すぎないもの。

だけど、二人にとっては、とても特別なもの。

私ですら、こんなに感激するんだもの、沈翊だって、泣いちゃうくらい、嬉しいにきまってる。

 

箱を戻し、大事に抱えると、再び、杜城の車が消えていった方向に、身を乗り出すようにして、視線を送る沈翊。

この視線、愛のオーラしか感じません。

 

足取り軽く、入り口に向かって歩き出す。

この時の気持ちを沈翊が蓄積させてることを願うよ!

 

~北江分局 刑警隊~

 

翌日かな?

 

蒋峰「城隊・・この報告書、問題ないか確認してください」

パソコンの画面を覗き込む杜城。

 

そこへ、外から戻ってきた李晗を見て、すぐさま、声をかける蒋峰。

蒋峰「李晗・・・お疲れ。これでも飲んでエネルギーを補給しなよ」

さきほど、杜城も飲んでいたスポンサー商品(!)を手渡す蒋峰。

 

李晗「ありがとう」

周囲を見回し、「沈先生はどこ?」と訊ねる李晗。

 

蒋峰「ああ、まだ、講義から戻ってきてないよ」

 

今日は大学で講義の日なのね。

 

沈翊のこととなると、そりゃ、気になる杜城。

杜城「どうかしたのか?」

えっと、🎁を渡してから、まだ、会ってない、とか?

ま、沈翊も、家に帰ってから、ありがとうのメッセージくらい送るか。。

お互い、きっと、そっけないだろうけどね(笑)

 

李晗「私、沈先生を手伝って、阮芳芳の背景を調査してるんですけど、小学校から高校まで、彼女が各学校に在籍していた期間は平均して1年以内であることが分かりました。さらに、先生方が彼女に対して抱いていた印象は、とっても印象深いものだったんです」

在籍が1年未満とは、親御さんが定住できない職業(たとえば、旅芸人一座とか)の子ならまだしも、なかなかのレアケース。

 

杜城「・・・・・・」

杜城も、意味深な言い方だと思ったみたいだねぇ。

 

李晗は、ネカフェのオーナー夫人の証言をじかに聞いているから、阮芳芳に対する評価は、おそらく見た目判断に惑わされたりしないはず。

 

蒋峰「そんなに、子供のころから、いじめられていたのか? 強制的に転校されられたとか?」

 

やっぱり、みんな、コロリと騙されるよね、という表情で、「違うわ、彼女は、強制的に退学を余儀なくされたのよ」と答える李晗。

 

杜城「なぜだ?」

 

李晗「先生が言うには、彼女はよくクラスメイトにいじめられていると主張してトラブルを起こしたみたいです」

杜城に、資料を見せる李晗。

 

李晗「そればかりか、先生方を中傷することさえしたそうです。何度も、学校の管理職にまで議題があげられたらしいです。調べてみると、すべて彼女が捏造した嘘でした。でも、阮芳芳は、学校側が彼女に対して不公平な扱いをし、彼女をイジメた、と主張したみたいです」

 

じっと聞きながら、資料を蒋峰に渡す、この時の杜城の表情。

だって、この調査報告が告げているのは、全て、沈翊が、車の中で、自分に訴えていた阮芳芳の危険な本性に通じるものだったんですからね。

 

李晗「彼女は、ビルから飛び降りると言って脅かしたりしたそうですよ。そういうこともあって、多くの学校が、彼女に退学するよう説得したってことらしいです」

 

蒋峰「彼女の両親は何をしてたんだ? ケアしなかったのか?」

李晗「彼女の父親は、なんらかの精神疾患を抱えているようです」

え?と、李晗を見る杜城。

続けて、「彼女の母親は、阮芳芳のことを全くコントロールできてないどころか、彼女のことを恐れてさえいるくらいです」と答える李晗。

 

蒋峰「(杜城に)でも、阮芳芳を見る限り、まったく正常に見えましたよね? 物腰柔らかで、はかなげに見えたのに。とても、そんなふうに思えなかった・・・」

 

李晗「行いを改め、心機一転でも図ったんでしょうか?」

いろいろ調査してきた李晗でさえも、阮芳芳の心理の奥底まではわからない。

 

しばらく考え込んでいた杜城。

そりゃもう、沈翊の言葉がドンピシャリだったんです。

あれだけ、否定しちゃったけど。。。

 

ここのところ、阮芳芳に限らず、犯罪者が犯罪を犯す心理や、その可能性を先んじて危惧していた沈翊。

 

杜城「・・・おい、今日は何日だ?」

李晗「14日ですけど・・」

 

杜城「今日は、放火事件の被害者たちの命日だ。阮芳芳は、少し前に、当日、遺族のために謝罪会見を開きたいと語っていた。李晗・・それが事実かどうか、遺族に確認してくれ」

李晗「はい」

杜城「蒋峰、郝自強 と黄韜 の最近の活動をもう一度確認してみてくれ」

蒋峰「なぜ、また、あの二人について確認する必要が?」

杜城「願わくば、俺の思い過ごしであればいいんだが・・・」

 

ここで切ります。
 

★『猟罪図鑑Ⅱ』Ep.12-3 雑感★ 
 

え? 11月15日って、放火事件のあった日だったの? 

 

すみません。14日でしたね。

杜城も、「今日(14日)は、放火事件の被害者たちの命日だ。」って言ってたのに・・・。

なんか、15日(カレンダーの印)と混同しちゃって、変なこと書いちゃった(笑)

 

勘違いした状態で、

 

あのプレゼントって、誕生日関係無しだったの?

私の思い込みだった?

・・・と、不安になったので、百度で確認したところ、

 

沈翊即将过生日,杜城准备了生日礼物。

訳:沈翊の誕生日が近づき、杜城は誕生日プレゼントを用意する。

 

 

・・・って書いてあった。

 

ああ、良かった。

確かに、劇中、カレンダーには三角マークのみだったし、15日が誕生日だとも一切明言されなかったけど、あれはどうみても、誕生日の流れだったでしょ?

あ~心臓に悪いわ笑い泣き

まぁ、“なんでもない日おめでとう”(不思議の国のアリス@disney)にしてしまうと、それはそれで、また炎上しそうですが。

 

この誕生日プレゼントのエピソードも大好きで、あれこれ語らず、それでいて、丁寧に描いているのが、また、いろいろ妄想を掻き立ててくれる。

 

ただね、この事件が、二人に落とす影の濃さを知ってしまうと、なんで、今だったのよ~~~という思いも正直しちゃうんです。

 

まぁ、李晗の調査で、沈翊が危惧していたことの裏打ちが客観化され、それを杜城が客観的に認識するという流れは、とてもよく出来ているとは思うんですけど、でも、こうしてみると、ふたりが(精神的にではなく)物理的にすれ違うシチュエーションが少しづつ、増えてきてる。

 

だから、家くらいは、一緒にいないとダメなのよ、に繋がるって話です。← 勝手に言ってます(笑)

 

 

★『猟罪図鑑』Ep.12-4に続く★