【おことわり】

こちらの筋追いは、気になったドラマを、世に出回る商業翻訳ではなく、ドラマ好き有志の英訳・もしくは配信サイトの英訳をもとに、(英語ができないくせに)果敢に訳した「なんちゃって訳」となっており、多少、ストーリー展開は訳者の願望に寄ってます。内容を把握しながら、突っ込んだり、賞賛したりしたいという、ドラマ好きの発露です。

ラストまでの完全ネタバレです。

なお、扱う内容も、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。

誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦

いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い

 

 『猟罪図鑑Ⅱ

 猎罪图鉴(獵罪圖鑑)Ⅱ / Under the SkinⅡ 

 2022年(中国)Dec.10~ Dec.25, 2024

 45分×全28話 

 脚本: Zhang Lai

    演出: Liu Shu Qiao

 『猟罪図鑑』前シリーズをはじめから読みたい方は、こちら#1-1から

 

前記事未読の方は #4-1

 

 

 #EP04-2

 

~云磊の隠れ家~

 

小鵬が発見された檻の近く、バリケードのように積み上げられていたものをどかし、進んでいった沈翊と溶月は、云磊の隠れ家らしき場所を発見する。

 

簡単な作りのバラックではあるものの、

中には、寝起きをしていたようなベッドや小ぎれいな布団がおいてあったり、

外のスペースも、廃材をうまく利用して、テーブルやイスが置かれていたり、

グリーンを育てていたり、

おもちゃのようなものが飾ってあったり、タイヤを利用して、金魚まで飼ってる!

 

拾い集めてきたペットボトルやゴミをきちんと洗い、材質別に分類して、資源ごみとして業者に持って行って、生活費を稼いでいたんだね。

 

溶月「ここにある小さな発明品たちは、とても興味深いわね」

飾ってあった花を手に取りながら、感心したように呟く溶月。

うんうん、と頷く沈翊。

 

沈翊「すべての建築資材や家具は、この周辺から集めてきたものだろう。たしかに、これらはゴミの山にすぎないかもしれないが、まるで、楽園のように再生されてるんだ。 あの檻は、おそらく一時的なものとして、ここから引きずりだされたんだろう。ここが、実際に、云磊と小鵬は住んでいた場所だ

 

城中村のような場所に、突如現れた、木漏れ日も差し込む、文字通りのカラフルな楽園。

二人とも、云磊が、この場所で、自分たちなりに、きちんと生活をしようとしていたことに気づいたのね。

小鵬が、物を材質で表現することを覚えたのは、云磊の影響に違いありません。

 

しかも、ここだって、最初から、ただの空き地だったわけがない。

奥まったこの場所を見つけたのは偶然だったのかもしれないけれど、誰も見向きもしないような荒れ果てた汚い場所を、自分で綺麗にして、手入れをしてきたんだと思う。

 

ここに、虐待を想起させるものは皆無です。

 

~城中村 路地~

云磊やねずみたちを、密かに追い続けている蒋峰たち。

 

絶対、尾行されてるの、気づいてるよね、この子たち。

 

云磊たちが合図をしあって、急に走り出す。

蒋峰たちから逃げ出すためか、と思いきや、手に手に、棒きれを持って、

なぜか、別の少年グループに、ケンカを仕掛ける云磊たち。

 

「城中村で、抗争が起きる可能性あり」と、すぐさま応援を呼ぶ蒋峰。

 

突然の立ち回りに、必死に止める蒋峰たち刑事数人。

それでも、言うことを聞かず、殴りあう少年たち。

 

蒋峰「止めろ! 何してる!! 全員、直ちに止まれ!!!」

 

応援の警察官たちも駆け付け、その場で少年たちを押さえつける。

「動くな!」

「じっとしてろ!!」

怒号が飛び交ってます。

 

蒋峰「よくも警察の目の前でケンカなんかする気になったな!」


ふと気づくと、云磊の姿がない。

 

蒋峰「云磊はどこだ? 云磊はどこだ!!」

絶叫する蒋峰。

 

~北江分局 刑警隊前の廊下~

 

云磊の隠れ家から戻ってきた沈翊と溶月。

 

沈翊「杜城・・・あの檻が移動されたものだと気づいて、奥の路地裏を捜索したところ、云磊と小鵬が実際に生活していたゴミ捨て場を発見したよ」

杜城にも見せてあげたいくらいだよね。

溶月「すでに、サンプルを採取してきたから、虐待の証拠があるか、確認するためにも、出来るだけ早く鑑識報告書をまとめるわ」

 

そこに、蒋峰も戻ってきました。

 

蒋峰「城隊・・云磊を見失いました」

杜城「・・・・・?」

お前がついていながらどうして・・って顔してます。

 

蒋峰「あいつ、仲間を煽動して、別のグループと喧嘩を始めたんですが、結局、陽動作戦だったんです。すでに、こっそり抜け出してました。このグループには、本当に、ボスなどいないようですね。云磊が彼らのリーダーです」

 

沈翊「僕は、小鵬を虐待していた人間は云磊ではないかもしれないと思ってる」

あの、隠れ家を見れば、みんなそう感じるんじゃないかな。

 

え・・と、沈翊を見る杜城。

沈翊がこういう言い方をするときは、ほぼほぼ犯人がわかってる時だと、杜城にはわかるはず。

 

蒋峰「だったら、他に誰がそんなことを?」

蒋峰にはわからなくともね。(苦笑)

 

沈翊「実際、思い浮かんでいるある疑いがあるんだけど、ただ、検証が必要なんだ」

その確かめ方も、検討がついているってことでしょ。

 

杜城「いずれにせよ、まずは、云磊を見つけ出すぞ。李晗!!」

 

李晗「はい、城隊」

廊下まで出てきて顔を覗かせる李晗。

 

まったく、さっさと部屋に入ってくればいいものを、なんで、みんなして、廊下なんかで話してるわけ?とか、思わないのかな(笑)

・・・思わないよね(笑)

 

杜城「端末の位置情報から、云磊 の動きを追跡しろ」

李晗「はい」

日本は、たしかこれ、法整備が出来てないから、裁判所の令状がないとまだ出来ないんじゃなかったっけ? 違ったらすみません。

 

~北江分局 モニタールーム~

李晗「城隊、二头の携帯電話の信号が、人民病院に表示されました。ですが、イェンさんが今、彼(二头)を尋問してる最中ですから、これは、云磊に間違いありません。云磊は、おそらく 劉強のためにそこに行ったものと思われます」

 

~人民病院~

 

病棟に現れた云磊。

どこで調べたのか、劉強が外科のICUにいるとわかって、直接、そこに向かってる。

 

~杜城の車中~

 

運転中、張局長に連絡を入れる杜城。

(沈翊は乗ってないね)

 

杜城「我々は、人民病院にいる云磊を追跡中、蒋峰と自分で、そこにむけて、チームを率いてます。云磊が、劉強に二回目の攻撃をしかける気なのではないかと疑っています」

張局長「どんなことがあっても、云磊をとめなければならない。病院は、なにがおきるかわからない特殊な環境にある場所よ。動く際は、二次的な事故を防ぐために必ずエリアの管理を行ってちょうだい。」

杜城「了解です」

 

~北江市こども病院~

 

沈翊は、別行動で、小鵬のところに来てたのね。

 

沈翊「さぁ、ピザだよ~~」

匂いを嗅ぎ、一口、一口・・・と食べる小鵬。

子供はピザ、大好き。

 やっぱり、小安の時の経験が生きている(笑)

 

沈翊「美味しい?」

 

小鵬「うん・・・」

そういうと、手を伸ばして、テーブルの上のピザの箱を触ろうとする。

小鵬「これって、箱?」← やっぱり、分別が気になるのね。

 

沈翊「うん、箱だよ。 おじさんは、今日ね、小鵬のノートのなかの色について、君にもう一度聞きたいんだ。例えば、さっき、君が触った箱は、君のお気に入りの色の赤なんだよ。それに、赤は、とってもいいものだってことだよね。例えば、なにかに勝ったり、お祝いしたり、だれかとまた会えたり・・・。こういうことは、みんな赤で表現されるんだ。春節の時とか、皆が大晦日の晩餐に集まる時、各家庭では赤い春聯を2つずつ玄関に飾るんだよ。

※春聯・・・赤い紙に各種縁起の良い対句を書いたもの

 

大人は子供たちに、圧歳銭(お年玉)をあげたりするよね。そのお年玉の入った封筒も赤なんだよ」

たしかに、紅包は心躍る(笑)

ドラマで見るのは、けっこうシンプルなのが多いけど、検索したら、販売してるのは、すごい派手なのが多いんだね。

 

杉杉来了(邦題は、『お昼12時のシンデレラ』)

このドラマも、偶に、見返したくなるんだよね。すんごい、ベタなラブストーリーなんだけど(笑)

 

“赤”について、日常と絡めて、いろいろと説明していく沈翊。


小鵬「僕・・春節をお祝いしたこともないし、お年玉が何なのかも知らないよ」

これは衝撃でしょう。

声には出しませんが、驚きが隠せない沈翊。

だって、普通に親と暮らしていた子なら、そんなはずないことだから。

 

その後、ピザを食べ終わり、今度は、なにか四角いものをテーブルに置く沈翊。

 

沈翊「小鵬・・・今、おじさんが、君に教えた色は、実際、君のノートから見つけたものなんだよ。これらの色を使って絵を描いてみない?」

 

四角いものは絵の具箱だったのね。



沈翊「絵の具箱を持ってきたよ。この絵の具箱には6色入ってて、それぞれの色の下に数字が書いてあるんだ。」

小鵬の手を掴み、一緒に、サイコロを触れさせていく沈翊。

 

沈翊「1、2、3・・・、それぞれ、赤、オレンジ、黄色だ。いい色だよね。4、5、6・・・こっちは、緑、青(藍)、そして、紫だ。悪い色だ。どう、覚えたかな?」

小鵬「・・・うん」

沈翊「よし、えらいぞ。よし、じゃ、まずは絵に触れてみよう」

 

この間、沈翊が作った、例のサングラスの男の絵のように、触ってわかるように凹凸のある切り貼りした絵だね。

手で触れながら、形を見ていく小鵬。

 

ここで、小鵬の記憶の中の場面が再現される。

倒れているのか、眠っているのか、わからない男(たぶん、劉強)の顔に触れている小鵬の姿が映り込む。

顔がひどくうす汚れてるけど・・・浮浪児になってからってこと?

 (違います。家にいる時からこうだったんです)

サッと、手をひっこめてしまう小鵬。

これ、よく見たら、目もちゃんと作ってる。

沈翊ったら、小鵬に虐待した人物が誰かわかって、これを作ってきたってことになるよね。

 

沈翊「小鵬・・・この人が、君にひどいことをしたの?」

白だから、ちょっと、見えにくいけど、劉強の顔に見えます。


 

~人民病院 ICU病棟~

 

出入口のすぐわきにしゃがみ込んでいる云磊。

他にも、面会者用のベンチに座って待っている人がそこそこいますね。

「さぁ、そろそろ時間だ」

面会開始の時刻にならないと、施錠されたドアがあかないことになっています。

 

看護師が確認していた入院患者のリストに、劉強の名前もありました。

 

内側から、看護師が解錠し、

ドアが開くと同時に滑り込むと、

ドアを閉めてしまう小鵬。

看護師「あ、あなた・・誰なの?」

 

当然、ドアの外でも大騒ぎ。

「おい、誰かが、ICUに立てこもったぞ! 君、ドアを開けなさい」

外から、声をかける一般の面会者たち。

 

看護師「なにするつもりなの?」

 

警備に連絡しようとする看護師をつかまえ、ナイフを見せる云磊。

 

云磊「俺は、劉強に会いたいんだ」

 

首を横にふる看護師にむかって、ナイフを近づける云磊。

 

~北江市こども病院~

 

沈翊が作ってきた立体的な画に触れて、固まってしまった小鵬。

 

そっと、小鵬の肩に手を置く沈翊。

沈翊「僕には感じるよ。君は、この紙の人のことを怖がってるね。リラックスしてごらん、小鵬。ここは絶対に安全だから。もうなにがあっても、君が傷つけられることはないよ。思ったままに、絵を塗ってごらん」

 

すると、紫の絵の具を指につけ、紙の顔めがけて、バンバンと叩きつけるように、顔に色をつけていく小鵬。

 

嫌な色だと言われた紫や青をつかって、塗りこめていく。

 

~回想~

音を立てないように入ってきて、部屋の隅にある、ウサギのぬいぐるみを手に取る小鵬。

すると、横になって寝ていた、父親の劉強がむくりと起き上がる。

劉強「なにしてる?」

完全に、怯えまくってる小鵬。

小鵬「ぼ、僕は、ただ、これを探しに・・・」

これ、どう見ても、お風呂にも入れてもらえず、服もいつ洗濯されたのかわからない、そんな状態だよね。

もしかして、学校にも行ってないのかな?

 

小鵬が手にしていたウサギは、床に叩き落される。

その床には、酒瓶が転がっている。

 

劉強「こんなガラクタがなんだって?」

小鵬「だって・・・これは・・ママが僕に残していったものだから」

泣きながら訴える小鵬。

それを聞き、鬼の形相で、小鵬を見下ろす劉強。

 

回想の合間合間に、小鵬が恨みのこもった手つきで、

紫や青の絵の具で、塗りこめていく。

完全に、父親の顔だとわかってるよね。

 

 

劉強「弱虫みたいなふりをするのは止めろ!!」

小鵬の首を掴み、たたきつけると、

ベルトで鞭のように叩きながら、「一日中、泣いてろ! まだ、あいつのことを考えているのか! まだ、あの女が恋しいのか!もうあの女のことを考えるのはやめろ!! わかったか!!」と、離婚して出て行った奥さんに対する恨みを小鵬にぶつける劉強。

 

 

家庭内という密室での、親からの虐待。

どんなに痛く、辛く、恐ろしかったか・・・小鵬の激しさを見れば、誰もがわかる。

それは、沈翊も、とても見ていられなくなるほどの激しさ。

それでも、目を反らさない沈翊。

 

とうとう、泣きながら、バンバンと叩きつけるように、塗りこめる小鵬。

沈翊「・・・・・・」

 

 

ここで切ります。

 

★『猟罪図鑑Ⅱ』Ep.04-2 雑感★ 
 

事件やら出来事が、短時間の間に、あっちもこっちも同時多発的に起こるので、大変よ。

時系列で書きだしたら、局所的にびっしりよね。

 

とにかく、あの楽園。

もちろん、ドラマの演出としての“きらきら”を差し引いて、実際にあの場所に立って、自分がそこで暮らせるか、と問われれば、それはまた、別の話になってしまうので、申し訳ない気分になってしまうけれど、なんらかの事情により、自分がホームレスになってしまったとして、こんなふうに律して、工夫して、前向きに生きていけるかな、と考えてしまうと、答えはノーだ。

なにしろ、ホームレスになるまでに、メンタルがやられまくってるわけで、それを切り替えるには、相当な精神力が必要なはず。

 

云磊は、こんな暮らしをするようになってから、どれくらいが経つんだろう。

小鵬も、父親と生活するようになって、どれくらいだったんだろうか。

ママとの暮らしを覚えているとしたら、そんなに経ってないのかな。
 

離婚して、父子ふたり。

妻への憤懣を、息子で晴らす。

完全に、保護者が病んでいるのに、誰にも気づいてもらえないまま、密室の中、暴力はエスカレート。

 

小鵬は、杜城の顔に触れながら、あのサングラスの男の顔を証言したんだけど、あれは、誰かモデルがいたのかな?

云磊の関与や自分を虐待していたのが父親だと言わなかったのと同様、少し変えたってこと?

 

沈翊は、自分の推論のもとに、サングラスの男のことは無視して、劉強の切り貼り絵を作ってきたってことだよね。

 

小鵬に対しては、あの反応をみると、相当なトラウマぶりなので、結構、あれ、荒療治に近い感じがして、ちょっと心配になってしまうんだけど、精神の解放っていう部分も担っているのかな。

 

★『猟罪図鑑』Ep.04-3に続く★