そろそろ大詰。
最後までノンストップでいきたいくらいです。
【おことわり】
こちらの筋追いは、気になったドラマを、世に出回る商業翻訳ではなく、ドラマ好き有志の英訳・もしくは配信サイトの英訳をもとに、(英語ができないくせに)果敢に訳した「なんちゃって訳」となっており、多少、ストーリー展開は訳者の願望に寄ってます。内容を把握しながら、突っ込んだり、賞賛したりしたいという、ドラマ好きの発露です。
ラストまでの完全ネタバレです。
なお、扱う内容も、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。
誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦
いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。![]()
『猟罪図鑑 ~見えない肖像画~』
猎罪图鉴(獵罪圖鑑) / Under the Skin
2022年(中国)3/6~ 3/16, 2022
45分×全20話
脚本: Jia Dong Yan、 Wu Yao
演出: Xing Jian Jun
前記事未読の方は、こちらから
#EP19-4
~銅城 社長室~
すんなり、社長室に入室成功。
というか、杜城の姉である杜傾と同僚の沈翊を入れたところで、痛くもかゆくもないっていう自信のあらわれでしょうね。
見晴らしのいいガラス張りのオフィスに、思わず、ほぉ、と声が洩れる沈翊。
陳舟「申し訳ありません。私のオフィスは貧相なんですよ」
杜傾「そんなことないわ。控えめだけど、とても質のいい高級なものを選ばれてるもの。あなたのスタイルにとても合ってると思うわ」
沈翊「うわぁ、建物越しに見える眺めも素晴らしいですね」
ずんずん、中に入っていく沈翊。

陳舟「あそこに見えるのが、瑠璃島ですよ」
杜傾「陳社長、うちの会社のセキュリティシステムを新しくしたくて、銅城社のセキュリティシステムの性能について詳しくお伺いしたいの。将来的に協力できる可能性についても検討させていただきたいと思ってるの」
傾姉ちゃんが話を進めてくれている間に、がっつり、部屋の中を様子を目に焼き付ける沈翊。
特に、学生の頃や、企業したての頃に受賞したトロフィーや盾などが、目立つところに飾られていることや、
テーブルに置かれたチェス盤も。
その隙に、チェス盤から、クイーンの駒を取り上げ、テープに指紋を写し取る沈翊。
そうか、これのために、どうしても、虹彩認証とかにするわけにはいかなかったのか(笑)
その様子を注意深く見ている杜傾。
なにかあったら、フォローするためにね。
電話が終わる前に、やり終えたみたいです。
陳舟「申し訳ありませんでした。杜社長、銅城社としては、杜社長との深い協力関係を築けることを期待しています」
杜傾「そうなったら、本当に素晴らしいわ」
そんな日は、未来永劫、来ないけどね。
杜傾「先ほど、秘書の方が会社の中を案内してくださったの。こんなに先進的だとは思っていなかったので、本当に目を見張ったわ。こうしたらどうかしら。会社に戻ったら、部下に、あなたのところの担当者と話をしてもらうことにするわ。同時に、私の会社のルートを使って、御社の市場拡大のお手伝いもさせていただこうと思うの」
陳舟「よろしくお願いします。もしお時間があれば、別の日に、またお話しましょう。夕食にご招待しますよ」
まったく、杜城にあんなひどいことをしておいて、よく言うよ、です。
杜傾「あら、ありがとう」
陳舟「沈刑事さん、もしお時間が合えば、ご一緒にどうぞ」
沈翊「わかりました。あ・・ところで、陳社長は普段、チェスをなさるんですか?」
陳舟「ええ。・・・チェスというのは、盤上という狭い空間における戦いです。とても興味深いですよ。沈刑事さんも興味がおありですか?」
沈翊「時々やっています。」
陳舟「では、一緒にやりませんか?」
沈翊「いいですよ。チェスをしながらおしゃべりでもしましょう。」
陳舟「わかりました。」
そこに、声をかける杜傾。
杜傾「私は、チェスは素人で、全然わからないの。先に戻るから、お二人で愉しんでちょうだい。この後、人と会う約束もあるの。そろそろ行かないと・・」
時計を見ながら、あくまでも、自然に退場する杜傾。
~銅城社 社長室~
さて・・・お姉ちゃんを無事に見送り・・・
陳舟には、沈翊がここに来た目的も、おおかた見当がついてることでしょうね。
陳舟「さぁ、はじめましょうか、沈刑事さん」
沈翊「ええ・・」
うん、なかなか、この前哨戦、絵になるね。
陳舟が駒を持ち上げようとしただけで、
「王翼弃兵・・・」と呟く沈翊。
※チェスのオープニング(開局)の一つで、白が序盤で相手の中央のポーンを攻撃する戦術。
陳舟「・・・・・」
沈翊「序盤に中央の歩兵を攻撃してゲームの主導権を握る手ですね。歩兵を捨て去ると、駒の攻撃速度は上がりますが、王の守備は弱まります。陳社長、これは、ギャンブラーが好む戦法ですね」

陳舟「そもそも、兵士は犠牲を払うためのものではありませんか?どうやら、沈刑事さんは、チェスを良く知ってるだけでなく、相当、お強いようだ。」
くすっと笑う沈翊。
陳舟「快棋(早打ち)ではどうです? どうせ、1局やるのであれば、何か面白いことをやってみませんか。960 菲舍尔任意制(フィッシャーランダムチェス)なんて、どうですか?」
頷く沈翊。
沈翊「いいですよ」
自分の駒を持ち上げた状態で、相手の駒を持ち上げながら、入れ替えて指すのが妙に色っぽく感じるのは私だけ?(笑)
やばいぞ!『KinnPorsche』の頃から、チェスがわかるようになりたい、とずっと言ってきた、この口・・・まさに、今みたいに、“チェスの駒の進め方がキャラクターやドラマの肝”のなるときにちゃんと理解できるようになるためだったはずなのでは?
あれ以降も、全く何も嗜んでおりませんの。(爆)
ちなみに、このドラマ『猟罪図鑑』は2022年3月の作品で、『KinnPorsche』は2022年5月~の作品なので、かなりのニアミスと言えますが、当時『Dark Blue Kiss』(2019作品)を筋追いするのに夢中だった私は『猟罪図鑑』の存在を知らず・・・という"裏窓"にも歴史あり(笑)
陳舟「沈刑事さん・・。“狭路相逢勇者胜(狭路で出会った際には勇敢なほうが勝つ)”。そんなに保守的なスタイルを続けていれば、少しずつ負けていくだけですよ。」
この時の、沈翊の余裕綽綽な視線。
沈翔って、(小出しにされてるけど)二面性の魅力、あるよね。
沈翊「陳社長、“クイーン”を失われた。一体、あと何体を“犠牲”をするおつもりですか?」
陳舟「“歩兵”もあなたを限界(一番最後列)まで追い詰めたら、“クイーン”に昇格できますからね。これで、ゲーム全体の攻勢を変えることが出来そうですよ。その価値はありました」
出方を見る陳舟。
陳舟「ほう・・なんと素晴らしい手ですね。沈刑事さん・・あなたはとてもプロフェッショナルだ」
沈翊「私には、良い師がいるんです。杜尚(デュシャン)・・・」
誰だ?と思って、さすがに検索しちゃいました。
マルセル・デュシャン・・・美術史において、デュシャンは絵画、彫刻、映画の分野で業績を上げ、第二次世界大戦以前の西洋美術に重要な影響を与えた“ポストモダン美術”の先駆者。プロのチェスツアーに何度も参加しているチェスの名手。
ん・・と、沈翊を見る陳舟。
沈翊「彼は、こんなことを言ってました。“チェスとは沈黙の学問だ”と」
陳舟「沈刑事さんは、なにかお訊ねになりたいことがあって、私とチェスをするためにここに残られたのでは?」
沈翊「ええ、そのつもりでした。でも今、陳社長のチェスを見て、もう、その答えをいただきました」
淡々と答える沈翊。
沈翊「レイ・イーフェイの死から、M、杜城、そして、周俊に至るまで、あらゆる事件で、間もなく解決されるという時になると、いつも見えざる手がすべてを突然消し去っていく」
具体的な名前をあげて、宣戦布告する沈翊。
ゆっくりと頷く陳舟。
陳舟「その相手は、あなた方の動向を予測していたんでしょうね。まるで、チェスを差すときと同じように・・。一手ごとに、チェスのプレイヤーは少なくとも50手先まで予測しなければならない。あなたは、その達人に逢われたということでしょう」
自信満々な陳舟。
そうかもしれませんね、と頷く沈翊。
沈翊「今後の対局で、一体、何個の駒を失うか計算したことがありますか?」
陳舟「元来、いくつかの駒は犠牲になるために存在しているのですよ」
沈翊「ということは、周俊も捨てられた駒の一つなのでしょうか?」
陳舟は、杜城をはめると決めた時、沈翊のことをどれくらい把握してたのかな。
沈翊「“王翼弃兵”は、ギャンブラーが好む危険な手だ、と申し上げましたよね。ですから、駒を犠牲にし続ける限り・・・陳社長、あなたは勝てませんよ」
陳舟「沈刑事さんの棋風は、とても攻撃的で、なんとも堂々としていらっしゃる」
ギャンブラーごときに決して屈しないためには、戦略的かつ攻撃的に攻め、相手を圧倒するような力強さがないとね。
別方向からも攻める沈翊。
沈翊「陳社長の経歴を拝見しました。若い頃、“零近(リンジン)”というソフトウェアを開発されましたね。覚えていらっしゃいますよね?」

微笑みながら、頷くのみの陳舟。
沈翊「ユーザーは、周辺に住む独身女性の住所、個人情報、そして恋人の有無などのメンタル面などを無料で共有できる、というものだ。しかし、女性たちは、それらについて、全く知らされていなかった。」
キモっ!!![]()
陳舟「優待情報や知的資源などの共有はできるのに、なぜ、個人情報を共有してはだめなんでしょうか?私は、ただ便利な技術を提供しただけです」
狂ってる!!
沈翊「だが、この技術は人身売買の道具として、その温床となった。長年にわたり、あなたの技術は絶えず進化し続けている。今、陳社長は、北江全域の監視カメラをほぼ掌握していますね。あなたの技術があれば、監視ビデオの改ざんも簡単なことでしょう?」
ここまで言うつもりで来ていたのか・・・それとも、相手をしているうちに、言わないわけにはいかなくなったのか。
どっちにしても、すげぇな、沈翊。
ま、もう悠長なことは言ってられないし、とにかく陳舟を揺さぶる気だよね。
陳舟「もし、それ以上の質問を続けるなら、弁護士に連絡しなければならなさそうだ」
沈翊「陳社長・・あなたの番です」
ゲームを続けながら、盤上以外のことを示唆し、挑むことをやめない沈翊。
沈翊「情報を漏らす可能性のある者は殺され、疑う者は陥れられた。この盤上で、たった一人、取り残される“キング”がどれだけ危険なのか、お考えにならないのですか?」
陳舟「孤独とはそもそもが危険なものです。もし、孤独な王になる勇気を持つことは、当然、そのための十分な準備が必要です。数日後には、私の“銀鷹”システムが正式にリリースされます。北江市民のほとんどが私のシステムを使うことになるでしょう。それは大きな信頼です。銅城社は、すべての市民のプライバシーと安全を守るために全力を尽くします。」
さすがに、それがもたらす恐怖のヴィジョンに身を固くする沈翊。

陳舟「沈刑事さん、もし興味があれば、記者会見へいらっしてください。きっと、この先進テクノロジーの力について新たな理解が得られると思いますよ」
頷く沈翊。
沈翊「伺います。私も、陳社長が、どのようにこの混乱を収拾するのか、見届けなければなりません」
陳舟「このままこのゲームを続けても、引き分けになる可能性が高そうですね。でも、私は絶対に引き分けを宣言したくない」
沈翊「そうですね。私も勝ちたいです」
凶悪な犯罪者と互角、いや、それ以上の知力、胆力が備わってないと、正しい道をすすむことすら出来ないんだね。
全面的に、陳舟の攻撃を一身に受けるつもりの沈翊。
陳舟「どうやら、このゲームはすぐには終わらなさそうだ。記者会見の準備をしなければなりません。またの機会にお手合わせしましょう」
自分のやろうとしていることに絶対の自信を持っている陳舟にとって、これまでは、沈翊の存在など取るに足らないくらいに思っていたかもしれないけれど、こうして、相対して見れば、ただただ、目障りなだけ・・・っていう負の感情が沸き上がったように見えました。
~銅城社屋下~
大丈夫なのか、こんなところで待ってても。
たぶん、監視カメラだらけじゃないの?
ま、二人がやってきた意図なんてまるわかりだから、別に知られたからってどうってことないのか。
沈翊「傾姐・・・」
杜傾「あ、どうだった?」
沈翊「奴の切り札がわかりました」
杜傾「どんな札なの?」
沈翊「銀鷹システムが本格稼働すれば、奴は北江の全住民のプライバシーを掌握することが出来ます」
たった今聞いた、陳舟の恐ろしい思惑を口にする沈翊。
すぐに、その意味に気づいた杜傾。

杜傾「たった一人のために、800万人のプライバシーが悪用されるっていうの? この切り札は、絶対に扱ってはならない(够絶的)ものだわ。 あのセキュリティレベルから考えても、秘密の隠し場所は、彼のオフィス内であるべきだけど、明らかに異常なものは何も見当たらなかったわ」
沈翊「いくつか推測してることがあります。戻って検証してみないと・・・。いずれにせよ、種は蒔きました。結果を待ちましょう。」
前向きな沈翊の言葉に、胸を熱くする杜傾。
杜傾「沈翊、ありがとう。あの子のこと、信じていてくれて・・・」
沈翊「・・・・・」
うっすらと微笑む沈翊が、杜城の顔を思い浮かべていることがわかる優しい顔なのよ。
それに、沈翔には杜城を“信じない”っていう選択肢、ないんだけどね。
杜傾「何か困ったことがあれば、いつでも言ってちょうだい。私ね、弟をいじめた男のことは絶対許さない!」
たとえ、杜傾が家も金持ちで超VIPで、最強ビジネスウーマンで、いろんなところに顔が効く人物なのが事実であっても、そんなことよりも、泣く子も黙る杜城の姉ちゃんの杜傾だっていう、ただそれだけで私は好きなのよ。
そして・・・いつの間にか、弟をいじめる奴と対峙するのは自分の役割ではなくなり、そういう相手が弟に現れたこともわかったうえで、サポートに回ることになったことをちゃんと受け入れているところもね。
お姉ちゃんには、いわゆる“腐民のオーラ”を感じないので、今後が楽しみだわ~~!
銅城社の建物を振り返る沈翊。

沈翊「心配いりません。絶対に逃がしません。向こうがテクノロジーで全てを制御できると確信しているのなら、こちらも、得意の武器を使って彼を倒してみせます」
~銅城社 社長室~
王が王が対峙するチェスの盤面を見つめている陳舟。
当然の如く、黒(沈翊)の王と取り、
自分を残す。
さて、この盤面どおりになるかどうか・・・。
やばい! 次は最終回じゃん。
★『猟罪図鑑』Ep.19-4 雑感★
このドラマの舞台である“北江市”という存在が、人口800万人規模の大都市だとわかって、ちょっと認識を改め、アップグレードしたわ。 ← どんな田舎都市だと思ってたんだ(笑)
ただし、中国の場合、人口の多さ、即ち都市の繁栄度としての目安とは言い切れず、それほど短絡的ではないらしい。
でも、賀虹たちの事件に始まり、整形、人身売買、レイ隊長の事件・・・と、想定外に大きな事件となっていく中で、サブリミナルのようにちらついていた黒幕。
そして、今回、その黒幕である“疑問符”が、杜城や自分を苦しめてきた諸悪の根源だとして急浮上。(苦笑)
銀鷹ねぇ。
いわゆる氏名や住所なんていう一般の人が想定してる個人情報なんかより、はるかに奥深い情報が一極集中される。
怖い世の中だと感じつつ、それで、デジタル化のスピードが落ちるのも嫌だし、不便な生活にはもう戻れない。
結局は、同じシステムを使っていても、ここから先はまずいぞ、と感じる歯止めはみんな、人それぞれで、一様ではない。
なかなかむつかしいです。
そんな中、とうとう沈翊が、お姉ちゃんの力を借りて、ラスボスに宣戦布告。
陳舟自身は、杜城を陥れたけど、沈翊のことを最後の相手だとまで考えていたのかな。
注意はしてただろうけど、どうもそんな感じがしないのよね。
パーティーの時は、沈翊だって、陳舟の存在自体、はじめて知ったわけだし、黒幕だと認識してなかったから、攻撃オーラが無かったんだろうな(笑)
陳舟が相当自分に自信を持っている。
“自惚れ屋の(裸の)王様”だとわかった沈翊の出方に期待大。
なにしろ、次は最終回だから(笑)
★『猟罪図鑑』Ep.20-1に続く★
































