気付けば、イブイブ・・・。
【おことわり】
こちらの筋追いは、気になったドラマを、世に出回る商業翻訳ではなく、ドラマ好き有志の英訳・もしくは配信サイトの英訳をもとに、(英語ができないくせに)果敢に訳した「なんちゃって訳」となっており、多少、ストーリー展開は訳者の願望に寄ってます。内容を把握しながら、突っ込んだり、賞賛したりしたいという、ドラマ好きの発露です。
ラストまでの完全ネタバレです。
なお、扱う内容も、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。
誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦
いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。![]()
『猟罪図鑑 ~見えない肖像画~』
猎罪图鉴(獵罪圖鑑) / Under the Skin
2022年(中国)3/6~ 3/16, 2022
45分×全20話
脚本: Jia Dong Yan、 Wu Yao
演出: Xing Jian Jun
前記事未読の方は、こちらから
#EP14-3
~局長室~
杜城と沈翊が揃って、張局長に経緯を報告します。
杜城「これまでの調査結果から見て、これらの事件の背後には詐欺グループが潜んでいます。彼らは、AIの顔合成技術を用いて、親族になりすまし、主に高齢者を標的にしています」
張局長「捜査申請を受理します。許先生のご家族の悲劇は、他の地域でも頻発しているでしょう。近隣の警察署との合同捜査を実施させるよう、上層部に掛け合うわ。そうすれば、高齢者詐欺に関する未解決事件の全容も明らかになるはず。これ以上、高齢者が被害に遭う前に、時間を無駄にせず、犯人を逮捕し、真相を解明してほしい」
杜城・沈翊「「了解!!」」
こうしてみると、雰囲気ともども、バディになった感じがします。
~北江分局 刑警隊~
早速、正式な捜査が開始され、城隊のメンバーも、皆、それぞれの持ち場で、事件にかかり切りって感じです。
沈翊の恩師の自殺や贋作騒動が、こんなふうに、大規模な特殊詐欺事件へとつながっていきました。
~会議室~
杜城「一連のAI顔合成詐欺の発生源は、この北江にあることが確認された。被害者は高齢者のみの家庭に絞られ、手口は非常に悪質、多くの高齢者が騙されている」
概要を聞きながら、無言で、カッターナイフの刃を見つめてる沈翊。
大丈夫かな。なんだか心配だな😟
ハン「なりすまし動画に騙された後の、支払いと引き出しの手口も非常に似通っていて、同じような指示のもと、複数の地下銀行へ送金されています。これは、個人または組織による連続詐欺犯罪を示唆しています。」
杜城「多数の被害者の中には、全財産を失った末、許・・許先生のように自殺に至った事例も存在している」
許先生の名前を出す際、ちらりと、沈翊のほうを見る杜城。
許意多と言おうとして、許先生って言い直した感じね。
依然として、カッターナイフの刃を出したり、ひっこめたり・・・な沈翊。
杜城「この銅城(トンチョン)会社というのは?」
資料の項目を見て、ハンに質問する杜城。
ハン「情報セキュリティ企業です。以前、警察の警備用設備の展示会に出席した際、この会社の顔認証技術が推奨されていました」
フォン「この会社の責任者とやりとりしたところ、顔合成技術に特化した検出アルゴリズムを研究中だとのことでした」
沈翊「・・・・!」
それだけ聞けば十分だ、とばかりに、カッターナイフの刃をしまい、立ち上がる沈翊。
杜城「どうした?」
沈翊「急ごう!」
顔を見合わせるフォンや杜城。
まだ、途中ですけど~~~~!!
あ~あ、久々に、“それだ!と思い当たったら即行動”な沈翊を見たよ(笑)
今までは、どこか杜城たちに合わせていたようなところもある彼自身や彼の脳細胞が、この事件に関しては、許先生のかたき討ちも相まって、フルスロットル状態になってるみたいだけど、城隊のメンバーのみんな、ついてこれるのかな?(苦笑)
AIで思い出したけど、このドラマの初期のほうで、
警察のシステムを使って、頭骸骨のデータからその人の顔を再生しようとした時があったよね。(#3-3 )
ハン「AI(Artificial intelligence)によって復元された似顔絵です・・・これでも修復度としては、かなり精度高いんですよ」
これがか?と指さす杜城。
のっぺりとした、人の顔とは言い難い、(だいぶこなれてきた頃の3D画像のような)白い物体がそこにいました。
さすがにこれでは、外部の情報処理のトップ企業の捜査協力を仰ぐのもやむ無しってことになりますね。
~銅城~
出ました!!
銅城大厦<銅城ビルディング>
話題に出ていた銅城本社ビルです。
なにが“出ました!!”なのか、は、今後のお楽しみ、ということで・・・。
幹部社員が、社内を案内しながら、説明するのを聞いている杜城と沈翊。
社員「一般的に見ても、銅城社を含め、複数のAI顔合成ソフトウェアは、比較的高い精度を実現できます。しかし、AIで加工された顔は、依然として容易に認識可能なレベルです」
杜城「では、なぜ、あの動画はこんなにリアルに見えるんでしょうか?」
社員「あのレベルを実現するのは簡単ではないですね。まず、ある程度の技術や知識が必要となります」
事前に、例のなりすまし動画は確認済みのようですね。
社員「次に、なりすまし動画の本人役を自らが演じ、合成しなければならないんです。ですから、顔を置換された方に接触できたり、その方たちの写真を閲覧できる立場にある人物について捜査されることをお勧めしますよ」
杜城「・・・・・・」
すぐに、フォンに電話をし、「許思文のSNSをチェックしろ。普段、どういったサイトにログインしているかも確認するんだ」と指示を出す。
実際に、銅城社のソフトを使って、例の許思文のフェイク動画を解析しながら、これがフェイク動画なのかどうか判別してくれるみたいです。
社員「当社の技術力は高く、この検出アルゴリズムを使用すれば、現段階における、AI顔合成技術の全てを特定することも可能です。ただし、前提条件として、表情筋の動きを学習させる本人の映像が必要ですね」
杜城「これらの動画を作成できるとなると、どういった人間が考えられますか?」
社員「そうですね。このレベルまで対応できる人物となると、大きく分けて二種類存在します。第一に、高度な技術を持つプログラマーです。彼らは、特定のアルゴリズムの改良や修正も可能ですからね。ですが、アルゴリズムのデバッグ能力を持つ者は、通常、100万元を下らない高額な年俸を得ています。彼らがそんな犯罪に手を染めるようなことをするはずがない。
第二のタイプとして、大量の写真や動画にアクセスできる人間であれば、それらを使って、AIシステムに学習を重ねさせることで、それだけ精度は高くなります。
ですから、第二のタイプの可能性の方が高いと言えます」
ここで、じっと注意深く聞いていた沈翊が口を開く。
沈翊「先ほど、犯罪者は、フェイク動画の合成するには、事前に、別の動画を撮影し、準備する必要があるとおっしゃいましたよね。ということは、顔を変化させる前の動画を復元できたりするのでしょうか?」
この幹部社員さんの説明もわかりやすいけど、 さすが、沈翊。
質問の内容もクレバーだわ。
たしかに、AI技術(本人×モデル)ー(マイナス)AI技術×本人=モデル、という、一見成り立たない数式が、成立可能かどうかは気になるよね。
社員「できません」
即答でした。
社員「現在の、当社の技術的蓄積と計算能力をもってしても、それは実現不可能ですね」
そんな会話をしているうちに、解析終了。
<表情筋の動きが不統一なため、偽物と判定する>
これ、#14-2の沈翊の言葉を思い出しますね。
沈翊「表情だ。通常時の表情は簡単に真似できる。だが、興奮した時の顔の筋肉の動きは微妙で、他人が真似するのはかなり難しい。(中略)微妙な表情は、表情筋の異なる組み合わせによる協調収縮と皮膚の引き締めによって実現される機能だ。特に、眼の周囲の筋肉と口の周りの筋が重要な役割を果たしている。動画内の、二つの微細表情は、表情筋の動きが一致していない」
沈翔の言った通りでした。
肉眼でこれに気づいちゃう沈翊の目のすごさよ・・・。
どないなってんねん!
しかも、自然光では考えられない不自然なコントラストにも気づいてます。
基本、身内ですら詐欺だと気づかず、騙されてしまうくらい、精巧につくられたフェイク動画です。
もともと、最初に、許思文の金の無心の動画を見た時、許思文を知っているはずの沈翊でさえ、明らかな偽物だと見破ることは難しかったわけですよね。
沈翊が本気にならなければ・・・ここに行きつくのに、もっと時間がかかったってことよね。
これで、正式に、許思文の疑いは晴れた、と言っていいでしょう。
~北江分局 モニタールーム~
ハン「管内の、被害を受けた高齢者とその子供たちを訪問した結果、これらのなりすまし動画が発見されました」
杜城「数はどのくらいだ?」
ハン「全部で11本です。中には、動画を受け取った後も、警戒心が強く騙されなかった高齢者もいれば、子供がそばにいたため、詐欺被害に合わず、間に合った人もいました」
それら、精巧につくられたなりすまし動画を、無言で見ている沈翊。
振り返った杜城。
杜城「何を考えている?」
沈翊のオーラがいつもと違うことに気づいちゃうのよ。
無力感に襲われている気持ちもあるんだろうけれど、それ以上に悔しさに苛まれてるみたいな沈翊。
沈翊「顔というのは、我々にとって最も重要な識別符号だ。だが、やつらが盗むのに要するのは、ほんの数分、いや数秒で、しかも、痕跡すら残さない。 敵が何者なのかさえ、わからないんだ・・・」
今までも片鱗は見せていましたが、顔に出さないのが上手なだけで、沈翊、かなりお怒りです。
~北江分局 会議室~
すっかり暗くなり、刑警隊のフロアでも、残っている署員はごくわずか。
ハン「沈先生、これらの動画、どうするつもりですか?」
大きなモニターの前に陣取り、許先生以外の被害者のフェイク動画を見ている沈翊。
テーブルの上には、頭部の石膏像やら、紙もたくさん拡げられてます。
沈翊「これらのフェイク動画を見ていて、顔の特徴と筋肉の動きに共通の法則があることに気づいたんだ。これら11の顔は、ほぼ間違いなく同じ基となる人物の動画から作られている。今、僕が探しているのは、そのモデルとなった人物の筋肉の動きのパターンなんだ。」
話しながらも、せわしなく動き続けている沈翊の眼球。
ハン「わかりました。次はなにをすれば?」
沈翊「それじゃ、彼ら全員の眉骨が隆起しているあたりの部分を出してみてくれないか」
ハン「はい・・」
モニターには、11個の眉が並んでいる。
少し近づき、それらをゆっくりと見回す沈翊。
うわ、テーブルに並べられていたのは、人体の、顔の正面や左右、角度を付けてみたときの、筋肉(表情筋)の図解図だったのね。
これって、解剖学的に見たところや、美術的見地、果ては、マッサージなどの医療用とか、用途別にあるのを全部集めてきた感じ?
おもむろに、モニターを見ながら、眉毛を描き始める沈翊。
もしや、見つけたパターンを抜き書きしてる?!
いつものごとく、さらっとやってのけてますけど、これって、銅城社が今の技術では出来ない、と断言していた、例の成り立たない引き算を、変数のアベレージを拾いながら、自分でやろうとしてるってことですよね。
そこからは、瞼(まぶた)、鼻・・・
同じような作業を繰り返していく。
隣で、不思議そうに、覗き込んでるハンちゃん。
おおお〜、だんだん、筋肉図が出来上がってきてる。
沈翊がやろうとしていることが見えてきたね。
次の部位をお願いしようとして、振り返ると、ハンちゃん、つっぷして寝てた。
上着をかけてあげる沈翊。
こんな筋肉図解図なんて、長い人生の中で、自分で描いてみようとか、思ったこともないけど(笑)、各筋肉を扱う専門家は覚えるために似たようなことをやってるんだろうか。
部分部分のパートをバランスを見ながら、一つの顔になるよう、描き込んでいきます。
描き上げた用紙の余白を折り込んだものを、ひとつに重ねていき、自然なバランスになるよう、調整していく沈翔。 ← しかも、重ねた時にずらして合わせられるように、ちょっとずつ上下重複して描いてある~~~!!
そうか!このために、最初から、部位を分割して描いてたんだ!! Σ(゚Д゚)
※前の「三つ目の怪物事件」で、小劉がうまくバランスが取れなくて、「長い顔」になっちゃって、修正かけたのを思い出すねぇ。
これなら、描きなおさなくてもいいってわけですね。
別々の紙に描いてるのに、大きさや幅なども寸分狂わず合ってるとか、プロってすごい!!
で、今度はその上から、トレペに輪郭を描き入れていってる~~~!!
ここから、顔にしていくんだ。
いやいや、これ、頭(理屈)で考えるのと、実際やるのでは、雲泥の差よ。
そして・・・朝が来ました!
出勤してきた杜城が、開け放たれた会議室に気づき、足をとめると、モニターはつけっぱなしの状態で、沈翊が座ったまま、テーブルに頭をのせて、うたた寝してました。
11人の眉だけが表示されたモニターの前に、静かに歩み寄る杜城。
たぶん、これだけじゃ、すぐには、何をしてたのか、わからないかも。
どうなってんだ、と、眠っている沈翊を見下ろす杜城。
しかも、かなりの心配具合。
朝食を持って、入ってきたハン。
ハン「あ、城隊・・・」
杜城「徹夜したのか?」
ハン「ええ、沈先生が一晩中、描いてたんですよ」
そのやりとりに、目をさました沈翊。
杜城「これが、背後に潜む男の顔か?」
まだ、頭が、ぽややや~ん状態![]()
![]()
のところに、いきなり聞かれて、頷くだけの沈翊。
杜城:か、かわえぇ〜![]()
って、つい我を忘れて、そう思ったに違いない(びびの妄想よ)
ハン「沈先生によれば、この顔は、11人の顔の基となったものだそうです。映像内の表情筋の変化のパターンから、容疑者の顔の特徴と筋肉の輪郭の基本的な位置を推測したんですって。・・・ですよね、沈先生?」
受け売り上手になってきたハンちゃん。
杜城「今の技術じゃ出来ないって言ってたのに、お前は、自分の目だけで、完全に復元したのか・・」
沈翔の凄さをちゃんと理解し、実感してる杜城!
沈翊「どんなに、高度な技術が台頭してきたとしても、複雑な人間性とか、物事の細かな部分に関して、人間の脳の微妙な洞察力には敵わないんだよ」
熟練した職人さんの手先や肌に触れた感覚とかもそうだって言いますよね。
杜城を見上げる沈翊。
沈翊「僕は、自分の目と手を信じてるんだ・・」
だまって、頷く杜城。
杜城が信じると言ってくれた自分を信じる。
お互いの信頼の深さに胸が締め付けられる“きゅん”のポーズ![]()
これは、ある意味、杜城に対するアンサーなのかもしれないですね。
ここで切ります。
★『猟罪図鑑』Ep.14-3 雑感★
このドラマを初見した時、まじで、こんな近未来的オレオレ詐欺が出来る時代が来るのか、ヤバいじゃんと思って、つい、うちの家族に聞いちゃったんだけど、なにを今更・・・って感じで見られたのを思いだしました。
ただ、その時も、銅城の人と同じように、現在の技術力の話をされまして、まだそこまで高技術なものは広まっていないことや、あと、表情の“不気味の谷”のことも詳しく説明されたっけなぁ。
でも、たしか、その後だったように思うんだけどなぁ。
ひろ〇き、とか、ホリ〇モンのAI画像が、勝手なことを言ってる広告動画が出回って、問題になったのって。。。
あれは、ご本人たちが絶対に言いそうにないことだから、フェイクだってわかるけど、もし、そうじゃなかったら、騙される人もいると思う。
精巧な映像もだけど、音声も合わさると、信ぴょう性に拍車がかかって、判断できる自信ない。
このディープフェイクという技術が、世の中にとって、有益となるか、冒涜となるか、紙一重だよね。
※ディープフェイクとは、AI技術(特にディープラーニング)を使い、本物そっくりの偽の画像や映像、音声を生成する技術のこと。
AIのなにが怖いかって、“学習能力”だと思うんですよね。
人間の手を離れた瞬間、最終地点が読めない。制御コマンドをAIが自分自身で書き換えることも理論上可能って言うのをみたら、さすがに楽観的ではいられないかな。
これが自分の子供の“学習能力”の話なら、親が想定しているよりも超えていってくれたら、喜ばしいのにね。
A.Iと言えば、もう、この映画から、約四半世紀立ってるんだって。
『A.I』 2001年アメリカ映画















































