予定投稿の設定、忘れてました!
【おことわり】
こちらの筋追いは、気になったドラマを、世に出回る商業翻訳ではなく、ドラマ好き有志の英訳・もしくは配信サイトの英訳をもとに、(英語ができないくせに)果敢に訳した「なんちゃって訳」となっており、多少、ストーリー展開は訳者の願望に寄ってます。内容を把握しながら、突っ込んだり、賞賛したりしたいという、ドラマ好きの発露です。
ラストまでの完全ネタバレです。
なお、扱う内容も、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。
誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦
いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。![]()
『猟罪図鑑 ~見えない肖像画~』
猎罪图鉴(獵罪圖鑑) / Under the Skin
2022年(中国)3/6~ 3/16, 2022
45分×全20話
脚本: Jia Dong Yan、 Wu Yao
演出: Xing Jian Jun
前記事未読の方は、こちらから
#EP13-2
~鳳池署 会議室~
集団暴行だと、断言する沈翊をみて、少し目を見張る小劉。
沈翔が、この画が三つ目の怪物などではなく、犯人が複数いる可能性に気づいていたからこそ、こうして、パーツごとに描き分けたんだ、と気づいたかな。
沈翊「次の段階として、これらの顔の各部位を組み合わせて正しい顔に復元する必要がある。
まず幻覚剤による曖昧な特徴と、誤認識している要素を排除していかなければならない。
顔全体の構造を把握できない場合、これらの特徴や細部を基に描いていくことが助けになるんだよ」
これ、沈翊にとっては、鳳池署からの依頼を受けた似顔絵を描くという任務なんだけど、まるで、小劉に対しての個人レッスンみたいだ・・・いや、この場合は、OJTか(苦笑)
※On the Job Training (現任訓練)
小劉ちゃんがまた、本当に、真面目でいい生徒なのよ(笑)
沈翊「これらの特徴を見てほしい。解剖学的観点や透視学的な角度を用いて見た時、一定のパターンがあるのはわかるかい?」
しばらく、パーツを見ていた小劉。
小劉「この涙を流したような目と、この口元、それから右を向いた耳、そして、この左側の目・・・これらは・・・見ている視点の空間が二つに分かれているような感じがします。」
該当するパーツたちを指さす小劉。
沈翊「そうだね。だったら、それを取り出してみようか」
ん?どうやって?という表情をする小劉。
素直で可愛いな。
いきなり、ビリビリと紙を破って、パーツを切り分けていく沈翊。
あら、びっくり。
でも、すぐに、沈翊の意図を解したように、小劉も同じように、バラバラにしていく。
裏側に糊をつけ、配置しなおしていく。
こうしてみると、お正月にやる“福笑い”を思い出す![]()
沈翊「これを、もっと近づけてみて。」
バランスを見ながら、指示する沈翊。
小劉「はい・・」
分類し、特徴の合うそれらパーツを、それぞれの顔になるように配置してみると・・明らかに、不足している部分が見えてくる。
小劉「これだけでは明らかに不十分ですね。」
沈翊「本来なら、君が、聞き取りをして描いた画の部位以上のものが存在するんだ。ただ、幻覚剤の影響で、柳小葉は全ての部位を認識できてない。でも、なにかが隠れている可能性がある」
具体的に示す沈翊。
沈翊「この、鼻唇溝(法令線)を見てごらん。少しおかしいところはないかな? こちら側の目の横の部分も見てみて」
小劉「この目の位置からすると、これは法令線じゃなくて、欠けた鼻みたいな感じがします」
一生懸命、目を凝らしてみても、「ああ、でも私には、新しい要素を見つけられません」と自信なさげに話す小劉。
でもね、自分の把握できているところと、わからない部分が明確に線引き出来てるよ、小劉。
この時の沈翊の雰囲気、よしよし、じゃ、次は・・と、生徒の理解度に合わせて、課題を出すときの先生っぽい。
でも、小劉ちゃん、ちょっとお疲れ気味かも。
沈翊「解剖学的観点から、頭蓋骨のラインに合うように、欠けている部分を描き足してみてごらん」
え・・・私が描いていいんですか?という表情をする小劉。
もちろん・・と促すように、鉛筆を渡す沈翊。
トレペの上から、欠けている部分を補填しながら描いていく小劉。
そんな小劉の様子を見ているうちに、過去の自分を思い出す沈翊。
~回想 子供時代~
沈翊「言われたとおりに、全部、準備できたよ。次に何をすればいいの?」
許先生「線を引いてごらん。自分の思ったとおりに、まっすぐに線を描いてみるんだ」
白い紙の上に、まっすぐな線を描く沈翊。
沈翊「次は何を?」
許先生「じゃ、色を塗ってみなさい。頭の中で想像して、君がこれだ、と思う生命の色を塗りこんでごらん」
沈翊「う~ん、赤かな・・・深紅・・緋色・・・」
パレットの上の色をそのまま、口に出す沈翊。
許先生「自分の目で、色の生命力を感じ取るんだ」
そう言われても・・・と困ってしまう沈翊。
許先生「こらこら、私を見るんじゃない。心に従うんだ」
遠い昔の、師匠とのやり取りを思い出して、おもわず、微笑みながら、小劉の描く様子を見守っている沈翊。
小劉「こんなに、長い顔なんて・・おかしいですよね」
自分が途中まで描いた絵を見ながら、問いかける小劉。
沈翊「歪んだ部位を基準にして描いたからだよ。よし、だったら、通常の顔の正しい比率で、顔の構造を組み立てなおして、もう一度描いてみようか」
またもや、やってごらん・・と促す沈翊。
沈翊からヒントをもらい、今度は、顔のバランスを測りつつ、描きなおしていく小劉。
~回想 子供時代~
沈翊「透明感と軽やかさなんて・・そんな感覚的なもの、描けるわけないよ」
生意気ざかりな沈翊。
許先生「いいや、描けるよ。色と仲良くなってみたらいい。 色を自分に従わせようとしてはいけないよ、色と楽しく遊べばいいんだよ」
キャンバスに向かい、夢中になって絵筆を動かす沈翊。
小劉「あの・・沈先生・・。私、なにか描き間違えたでしょうか? やっぱり、私には・・・もう一度、先生が描かれたほうが・・・」
沈翊「そんなこと気にすることないよ。描いていて、疑いが生じるのは、手にした筆を制御できないという恐怖心からだよ。筆を従わせようとしないで、筆と仲良くなって、遊べばいいんだよ」
その昔、自分が師匠に言われたように、アドバイスする沈翊。
沈翊「うん、いいね」
その言葉に励まされるように、手を動かし続ける小劉。
そうして、ようやく、3人の男性の顔が浮かび上がってくる。
・・・絵が描けたと聞き、胡局長がやってきました。
なにを言われるか、心配そうな小劉。
その絵を見るなり、沈翊の手を取り、大絶賛する胡局長。
胡局長「沈警官、あなたこそ、優秀な警察官の名にふさわしい。なんと素晴らしい。ご苦労様でした。小劉、君も、沈先生をよく見習うように・・」
沈翊「これは、私が描いたものではありませんよ。彼女が描いたんです」
へ・・・と固まる胡局長。
照れくさそうに、「沈先生に教えていただいて・・・」と謙遜する小劉。
本当に、小劉が描いたとわかって、はぁ・・・とちょっと不満そうな胡局長。
胡局長「まぁ、なんにしても、沈先生がよく教えてくださってということだ!」
うんうんうんうん、そうです、そうです、という笑顔で頷く小劉。
胡局長「よし、すぐに捜索を開始するとしましょう。この3枚の似顔絵をもとに、あの夜、パーティーに参加した者の中から探し出してみせますよ」
力強く、請け合う胡局長。
~大学の体育館?~
学生「あの日、本校のパーティーに参加した男は全員ここにいます。」
一列に並べられている男子学生たち。
ざっと、20名くらいいるかな?
学生一人一人に、鋭い視線を向ける胡局長。
~インターネットカフェ~
参加者は、大学内だけじゃなかったのか、同時に、街のネットカフェも捜索される。
~大学の体育館~
明らかに、胡局長の目を避けようとする学生。
胡局長「髪を上げろ」
~インターネットカフェ~
ゲームに夢中になっている二人の若い男の後ろにつき、ポンポンと肩を叩く警官たち。
なにすんだよ、と振り向いた男性。
はい、アウト~~!
~大学の体育館~
スマホを掲げ、似顔絵と見比べる胡局長。
輪郭や顔立ちをみれば、そっくり。
胡局長「連行しろ!」
~鳳池署 会議室~
パサッと、ファイルを机の上に置く胡局長。
手に取る沈翊。
胡局長「三人とも全員、自供しましたよ。明らかに計画的でした。奴らの携帯電話とパソコンを調べたところ、フォルダ内には、盗撮した女子学生の写真が保存されてましたよ。 住居からは幻覚剤も押収されました。今回は、大規模な集団レイプを企てていたようで、そこで、いつも一人で行動する柳小葉を尾行したようです。事前に準備し、現場の痕跡まで消し去っていた。だからこそ、見つけるのがこんなに困難だったんですよ」
あんなに、複雑怪奇に思えていた犯行も、わかってみれば、こんなことだったとは・・・って感じで力説する胡局長、沈翊の隣に腰を下ろす。
その間、容疑者たちのファイルを見比べていた沈翊。
胡局長「ですが、一つ疑問があるんですよ」
胡局長の顔を見る沈翊もまた、なにか、気になることがあるみたいで、納得いってない感じだよね。
机の上に、レイプ犯たちの写真と、似顔絵を並べて置く胡局長。
胡局長「この三つの肖像画ですが、基本的に写真と一致しているんですが、なぜか、彼らの顔には、このシミや傷跡がなかったんですよね。」
最初に、小劉が描いた画を指し示す胡局長。
画を手に取り、見比べる沈翊。
小劉「でも、とにかく彼らは自白したわけですし、別に、問題ないのでは?」
胡局長「まぁ、そうだな。柳小葉は興奮状態にあったわけだし、幻覚を見るのは普通のことだろう」
実はこの、チグハグ鳳池コンビ、わりと揃って、感性が似た者同士というか、楽観的(笑)
胡局長と長く一緒にいて、感覚が影響されちゃったのかな、小劉。
モラハラだのパワハラだの、(職務的にどうしても)傍目にはそう見えても、案外、本人たちはケロリとしている場合があるのが、なんとも困りもの。
沈翊「いや・・・」
え・・と、動きを止める胡局長。
沈翊「一度、分解したものを基に、改めて組み立てなおした際には、(最初はなかった)余分な部品が見つかることもある。間違って組み込んでしまったか、もしくは、もともと、この部分は無関係のものだったのか・・・この絵には何か隠されているに違いない。別の・・・第四の人物が描かれているのかもしれない・・・」
第四の人物ですと~~~?
驚く小劉と胡局長。
ここからは、沈翊がいつも通り、自分のやり方で、最初の絵から、容疑者とされた三人のパーツを、白いクレパスを使って、消し込んでいく。
沈翊の手元がよく見えるように、揃って、沈翊の後ろ側に回る、チグハグ鳳池コンビ。(笑)
小劉:なにしてるんでしょう?
胡局長:さぁ?
どうやら、最初に、小劉が、水色で描いた部分だけを残していく沈翊。
そして、描かれていない部分に、水色で描き足していくと・・・
小劉「なんだか、蝶みたい・・・」
胡局長「そう見えるな・・」
頷く沈翊。
沈翊「これは、蝶だ・・」
こんなふうに、小劉が描いた元の絵を見ると、すでに、この段階からちゃんと描かれていたんですね。
蝶が隠されていた、というより、常に、蝶のフィルターが掛かっていた上に、直近で酷いことをしてきた男たちの顔の部位が、より前面に出てきたって感じに見えます。
さらに言えば、

すでに、小葉の回想での、この画像の時に、蝶、いましたね。
(#12-4)
ここで切ります。
★『猟罪図鑑』Ep.13-2 雑感★
こういう感じで、他者への指導を通じて、描画テクニックが紹介されるっていうのもいいですよね。
さすが、沈翊先生。
出来ないことは、無理やりさせたりはしませんが、チャレンジはさせます。(笑)
小劉、素晴らしい授業を受けられて、羨ましい。
出来上がった似顔絵が、いつもの沈翊よりも、ラインがぼんやりしてるのも、小劉の作品だからっていうところも、ちゃんと考えられてますよね。
せっかく、個人指導を受けたんだから、小劉も自信をもって頑張ってほしい。
だって、天才似顔絵捜査官・沈翊の弟子なんだもの(笑)
案外、胡局長みたいな人は、ガツンと言われると弱いんだから(笑)
三つ目の怪物の謎が、解き明かされて、すっきり・・・かと思いきや、そう単純にはいかないのは、いつもの事です。
沈翊は、許先生が訊ねてきたことをまだ、知らないのに・・・さかんに、許先生とのやりとりを思い出す場面が多くて・・・
【フライングネタバレ】こうして、私も(次の事件へと)誘導されていってるんだな。











































