6話は、4分割です。
『猟罪図鑑』には関係ないドラマのお話です。(笑)
私、最近の韓国ドラマに関しては視聴をサボっていますが(笑)、数年前は、比較的よく見ていたの。
『あやしいパートナー』もね。
その日本版を
ゆせ(八木勇征)が、チ・チャンウクのやった役を演じてるんだけど、全然見れてなくてですね、りく(萩原利久)が友情顔出ししたっていう話すら書き忘れてましてん。
『美しい彼』というドラマの良さは、こうして何年経っても、同じフィールドで別々に切磋琢磨する"中の人たち"の、たま〜に、一緒にご飯(ダントツ焼肉)食べに行ったり、楽しそうに寄り添ってくれる関係性のエモさよな。

確かに、ジャンルは、ワタシが好きなBLかもしれないが、小市民であろうと殺人鬼であろうと、役をモノにしちゃう風間くんの場合は、ふつうのドラマ枠としても成立するので、あまり関係ない。← 褒めてます!
なにしろ普通なら、あの風間くんも中年枠に足を踏み入れる頃になったのか、調べりゃ、厄年かい!とΣ(゚Д゚)しちゃったりするんだけど、彼ならば、爺の役でも、童顔でこなすだろうから、それもあまり関係ない。
会社では頼りになる理解ある上司、素では、可愛いモノ好きでちょっと奥手な受けキャラ、雀(すずめ 役名です)を演じる、風間くんの安心感も嬉しい限り。
初回、バックハグしながら、これでわかったでしょ、と欲望をアピールしたり、“俺は、あなたのこと、余裕で抱けます”と宣った、スパダリ要素満載の部下の慶司の期待値も、これまたエベレスト級に高い。
令和の特撮ヒーローの出演歴のある俳優さんらしいが、見てなくてm(__)m
人生で、はじめて、そんなことを言われた雀ちゃんの顔がこれ↓
多分、この先、ちょっと切ないほろりもありそうだけど(いつも如く、原作未読! ドヤっ!)、基本は平和(ハートウォーミング)なBLだと思うので、筋追いはするか分かりませんが、このままだと視聴続けるつもりです。
というわけで、本日(7/11)第二話が楽しみだなぁっていう話でした(笑)
【おことわり】
こちらの筋追いは、気になったドラマを、世に出回る商業翻訳ではなく、ドラマ好き有志の英訳・もしくは配信サイトの英訳をもとに、(英語ができないくせに)果敢に訳した「なんちゃって訳」となっており、多少、ストーリー展開は訳者の願望に寄ってます。内容を把握しながら、突っ込んだり、賞賛したりしたいという、ドラマ好きの発露です。
ラストまでの完全ネタバレです。
なお、扱う内容も、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。
誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦
いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。
『猟罪図鑑 ~見えない肖像画~』
猎罪图鉴(獵罪圖鑑) / Under the Skin
2022年(中国)3/6~ 3/16, 2022
45分×全20話
脚本: Jia Dong Yan、 Wu Yao
演出: Xing Jian Jun
前記事未読の方は、こちらから
#EP6-3
~北江分局 刑警隊~
すでに、ほとんどの隊員や職員たちは帰宅したようで、フロアは、ほぼ真っ暗。
ここね、モニター(&PC)の電源が消されていない席が手前と奥(ちょっとわかりにくいかな?)にあって、それが誰の席か・・っていうのがミソです(笑)
~杜城の部屋~
行方不明者の資料に目を通している杜城。
ずっと細かな字と格闘していたのか、目をこすっている。
まんま、眼精疲労用の目薬のコマーシャルみたい(笑)
その時、ノックの音がして、フォンが入ってくる。
フォン「城隊、今夜はもうそろそろいいんじゃないですか?」
腕時計をめくってみせ、もう10時だ、と、知らせるフォン。
フォン「もう、俺たちも・・・」
杜城「帰るぞ・・」
フォンの言葉を遮る勢いで、仕事を切り上げる杜城。
こんなふうに、さっさと片付け始めたということは、これらが今日、絶対やらねばならぬお仕事ではなく、誰かさんを待ってるうちに遅くなってた、ということでありんすなあ、たぶん。
特に、気にする様子もなく、
フォン「あの~~家まで乗せていってもらいたいんですよ」
ちゃっかりフォンたん
その時、二人のスマホが同時にバイブ!!
お、さすが、沈翊。
英子に渡す前、描き上げた時に、ちゃんと画像を撮ってたんだね。
フォン「これって・・・信頼できますかね?」
フォンよ、まだ、言うか・・・と言いたい気持ちがありますけど、なにしろ、各局の似顔絵担当者が翻弄されまくった前例がありますからね。
杜城「確認しろ」
ああ、帰宅モードから、お仕事モードに、またまた切り替わった杜城。
杜城たちの長い夜が始まりました。
~北江看守所(拘置所)~
外に出てきた沈翊。
すでに、市街地行きのタクシーなんて、待ってるはずもなく。
仕方ないので、表通りまで、歩き始めました。
タクシーアプリかな?
沈翊の現在地の近隣に、一台もいません。(苦笑)
夜道で、これは絶望。
さて、どうしたものか・・・と考えているところに、ヘッドライトが顔を照らします。
ゆっくりと、沈翊の前で停止した車。
ウィンドウが降り、「乗ってくかい?」と、慣れた様子で声をかけられる。
ちらりと顔を除く沈翊。
流しの個人の白タクだと思ったのかな。
「ああ」と返事をして、後部座席に乗り込んだけど、大丈夫かな?
江R-C1438
意味深に、ナンバーが大写しになります。
そして、静かに、車は発進。
~車内~
人通りどころか、車通りもない道を走っていく感じがどことなく不気味。
あれ、男の似顔絵が沈翊の手元にある。
しかも、英子の血付き。
ああ、英子に渡したのは、幼い頃の英子の似顔絵のほうだったんだ。
たしかに、こんないい男の顔、房に持ち帰ったら、みんな大騒ぎで暴動も起きかねないよね ← え、そっちの心配?
ただでさえ、車に乗ると、すぐ寝ちゃう沈翊なのに・・今の沈翊は疲労困憊。
そりゃ、そうだよね。
一本一本、英子の言葉を読みときながら、彼女の眼に焼き付いている男の顔を正確に描き起こしていくんだから、神経すりへらんわけがない。
もう、限界とばかりに、目を閉じたところで、
運転手「こんな遅い時間に、あんなところから出てくるなんて・・あんた、警察か弁護士なのか?」
すでに、夢の世界に誘(いざな)われてる沈翊は無言です。
運転手「あそこにつかまってるのは大抵、重罪犯だそうだな。ほとんどが銃殺刑を待ってるんだ、とか。 そうじゃないのか?」
運転手、饒舌です。
沈翊「今は、銃殺なんてほとんどないよ。一律、注射されるんだ。」
目を閉じたまま、答える沈翊。
運転手「そいつはいい。罪の意識を感じずにすむ・・」
これまた意味深な言い方。
※すぐにわかることなので、フライングネタバレしますが、この運転手、共犯者の男です。
横断歩道が出てきたので、だいぶ、市街地に近づいたのかなって感じの道路を進んでいってます。
~北江分局 モニタールーム~
さっきのモニターがついてた席は手前側がハンちゃんの席で、奥側がフォンの席でした。(笑)
つまり、ハンちゃんは呼び出されたわけじゃなく、まだ、残ってたっていうことですね。
沈翊が描いた似顔絵を、犯罪歴のある人間の顔写真と照合していくハン。
ピコンと音がして、サーチが止まりました。
フォン「いたぞ!」
曹棟(ツァオドン) 38歳、高帆市の住人だと判明。
杜城「所有車のナンバーは・・・江RC1438か・・」
ええ、さっきから何度か、沈翊が乗った車のナンバーが大写しになった理由です。
~曹棟の車内~
車は、だいぶ、市街地を通るようになってます。
信号で止まった際、車体と身体がゆれ、少しだけ、目を覚ます沈翊。
そのタイミングで、声をかける運転手。
運転手(曹棟)「煙草吸ってもかまわないか?」
沈翊「ご自由に・・・」
ライターの音がして、ふと瞬間的に、その様子を見てしまう沈翊。
バックミラー越しに映った目元は・・・さきほど、自分が描いた共犯者の男の眼と瓜二つ。
ミラー越しに目を合わせた二人。
運転手(曹棟)「助かるよ・・」
沈翊はそれどころじゃありません。
視線だけ、手元の似顔絵へと移し、もう一度確認する沈翊。
間違いない。。。
確信しました。
なにも言わなくても、そういう緊張は、不思議と相手に伝わるんです。
というか、この運転手、さっきも拘置所の話をふって、探りを入れてたよね。
なんとも、ジャストタイミングで、フォンから電話がかかってくる。
沈翊「もしもし・・」
フォン<沈翊、お前って、マジですごいな。何人かかっても、描けなかったのに・・やり遂げたのはお前だけだ>
自分の手柄でもないのに、なんか嬉しそう。
呑気なフォンの声に脱力しながらも、でも、これで、この犯人の情報を、杜城が掴んでいることがはっきりしました。
それだけでも、状況がわかって、ほっとする沈翊。
沈翊「晩飯、もう食べたか?」
いきなり、関係ない話をする沈翊。
まずは、こちら側の異変を知らせるのが第一目的です。
そして、車内の、共犯者に悟らせない&外部とつながっていれば、そうそう手出しはできないという理由でもありますね。
フォン<あのな、俺、今、すごく忙しいんだよ。まだ、晩飯なんて食べる時間なかったよ>
もう一度、念押しする沈翊。
沈翊「晩飯、なに食べた?」
気・づ・け!!
残念ですが、フォンには無理っぽい。(苦笑)
どうやら、沈翊の念に、いち早く反応したのは、杜城だったみたい。
洩れ聞こえてくる沈翊の声を拾おうと、杜城の耳が更にダンボになってます。
フォン「だから、たべてないっつ~の!」
沈翊「俺、いつ家に戻れるかわかんないんだ。すっごく疲れててさ・・」
フォン「おいおいおい、なに言ってんだよ?」
フォンの返答の様子から、どうも、会話が噛み合ってないことに気づいた杜城。
「おい、電話貸せ!!」とフォンに命じ、それも待てずに、ひったくる杜城。
ズキュ~~~ン!!
腐民ならば、ここはこうなるはず!
今後、この"眼がハートトリオ"、しばしば出てくる予定(笑)
杜城「もしもし」
ここで、電話口から、杜城の声が聞こえてきたときの沈翊の精神的安堵(="地獄に仏")たるや、共感して泣きそうだよ。
それでも、落ち着いた口調で、話し始める沈翊。
沈翊「俺、まだ、黒板の壁新聞を描き終わってなかったんだ。俺の代わりに、フェイさんに伝えておいてくれないかな」
杜城「・・・ああ」
今、なぜ、そんな話をしはじめたのか、全然、読めないながらも、先を促す杜城。
沈翊「そうなんだよ、ただ背景が必要なんだよね。俺、ちょっと新しいことを思いついたんだ」
沈翊が伝えようとしていることを、汲み取ろうと、真剣に聞いている杜城。
車はそのまま、スピードを上げ始めました。
沈翊「バロック調の花柄で埋め尽くしたいんだ。そうそうそう、このアイデア、素晴らしくないか・・」
ずっと沈翊の会話に気をとられていた曹棟が、赤信号に気づき、
急ブレーキをかける。
ガクンと、前のめりになる沈翊。
あまりの勢いに、膝に置いていた曹棟の似顔絵が、沈翊の手から離れ、
運転席と助手席の間へと飛び出してしまう。
急ブレーキの音に、不思議そうに、スマホを見て、耳をすます杜城。
杜城「もしもし?」
曹棟の視線は、飛び込んできた似顔絵に釘付け。
まずい!!
杜城「もしもし?」
さりげなく、沈翊が、コンソールボックスに引っかかってる似顔絵を取ろうとした時、わざと急発進する曹棟。
今度は、後ろに倒される沈翊。
曹棟は既に、沈翊が何者で、その思惑すらわかってるようです。
沈翊「ああ、もしもし?」
ニヤリと笑みを浮かべると、覚悟をきめて、電話を続ける沈翊。
誰かと通話中であれば、手出しはされないだろうと、話を引き延ばしていた沈翊でしたが、もう、時間稼ぎをしている余裕はありません。
沈翊「俺の絵を見つけられる? 机の上の、ムンクの画集の27ページだ。黒板に使えそうだろ」
慌てて、沈翊の部屋に駆け込む杜城。
27ページの絵のタイトルは、『路上の殺人者(The murderer in the Lane)』
ここで、完璧に、沈翊の言わんとしている意図と、今の沈翊の状態がつながった杜城。
沈翔って、署を出る直前までムンクの写真集を見てたの?
27ページって掲載ページまで覚えてるって、一体、何者?
~曹棟の車中~
そうこうしているうちに、大通りから、脇道に入った曹棟。
沈翊の手は、後部座席のハンドルにかかってますが、運転席でロック中。
隙を見て、自力で、車外に出るというわけにはいかなくなりました。
本日、何度目かの詰み。
~モニタールーム~
急いで、モニタールームに戻ってきた杜城。
杜城「技術部署に連絡して、沈翊の現在地の場所を特定しろ!」
モニタールームでも市内の交差点などの通行履歴はサーチできます。
フォン「曹棟の車です!RC86号を通り抜けたところです。赤信号なのに突っ切って、この角を曲がりました」
明らかに、車内で異変が起きている証拠です。
杜城「地元の警察署に連絡!なにかわかったら、すぐに俺にも知らせろ」
それだけ言うと、杜城一人、血相変えて、部屋を飛び出していってしまいました。
~曹棟の車内~
あまり車通りのない脇道を進んできた曹棟。
煙をあげて、急停車。
そこで、はじめて、似顔絵を手にする曹棟。
間違いなく、自分の顔でした。
曹棟「こりゃ、良く描けてるなぁ」
振り返った曹棟。
曹棟「あんた、英子に会ったか?」
彼女でも、あの女でもなく、"インズー"と名前で呼んだ曹棟。
沈翊「会ったよ」
曹棟「この絵の血は、あいつのだな」
沈翊「そうだ」
似顔絵に顔を近づけ、血の匂いを嗅ぐ曹棟。
なんとも、屈折した依存と狂気。
ナイフを取り出すと、
運転席を降り、後部座席に乗り込んできた曹棟。
つまり、沈翊の隣に座ったってことです。
曹棟「7年だ・・・今、彼女がどんなふうに変わったのかすらわからない。」
沈翊「・・・・・」
曹棟「あんた、彼女に、俺の絵を描いてやったんだろ、だったら、俺にも、彼女の絵を描いてくれよ・・・いいだろ?」
時間稼ぎのためにも、絵を描くことにする沈翊。
~大通り~
途中、杜城のジープが、猛スピードで、北江の道を駆け抜けて行く様子が映り込むんだけど、完全に、雰囲気がオラついてる!
杜城と一体と化したジープ(苦笑)
周囲に車がいない時間帯でよかったよ。
~曹棟の車中~
曹棟「英子はキレイだった。大きな眼、心の奥まで見透かされそうだった。俺は、あいつの唇が一番好きだったよ。鮮やかな赤が・・特に魅力的で・・・」
大丈夫。
今の沈翊なら、目をつぶっていたって、描けそうです。
その時、静かだったスマホが鳴り出し、手に取る曹棟。
杜城と表示されている。
もし、これが、杜城っていうフルネームじゃなく、"城隊長"とか表示されたら、その場で、スマホ叩き壊されたかな。
でも、もう沈翊が警察だっていうのはわかってるんだもんね。
どっちにしろ、同じか。
ここで切ります。
★『猟罪図鑑』Ep.06-3 雑感★
誰よりもいち早く、沈翊の危機に気づいた杜城。
これはもう、お約束。
一気に、 緊迫した雰囲気になりました。
運転中、焦る杜城を見ていると、こっちまで、心臓がバクバクしてきます。
一人で行かせたことは仕方がないとしても、途中で、帰ってきていないことに気づいたときに、メッセージの一本でも送り、帰りの手配をしていたら・・・と、たらればを繰り返していそうな気がして(もちろん妄想だよ)、私の中では、すでに、同僚への気遣いの域を越境しつつあります(笑)
この杜城の変化、いいですよねぇ(笑)
一方、沈翊が、英子と接見したことを見抜いた曹棟。
英子の血に反応したり、似顔絵を描かせ、その美への陶酔ぶりを見せたり、この時までは、曹棟も英子に対して、狂信的な歪んだ愛情があったのか、という見方をしていたんです。
でも、どこか、違和感を感じ、あれこれ、描いてる間に、文章が長くなってしまったので、分割することにしました。