タイ語はむつかしい。
韓国語も難関です。
中国語は、ひとくくりにしてはいけない言語です
いや、それを言うなら、私の日本語力だって怪しいもんだぞ
ついでを言うなら、ベトナム語は・・・さらに混沌
【おことわり】
Youtube版を貼り付けておきますが、今回のUncut版は、Youtube版の+15分くらいの内容になってます。。。
全部の比較はしませんが、書きたいことが、Uncutに関わる場合は、ちょっとだけ補足するかもしれません。
ラストまでの完全ネタバレです。
なお、扱う内容も、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。
誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦
いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。
『Love Sick 2024』
ชุลมุนกางเกงน้ำเงิน
2024年(Thailand)9/14~ 12/22, 2024
44分×全15話 / Uncut版 75分
原作:Indrytimes(Original)
制作:Channel 9
演出:"Cheewin" Thanamin Wongskulphat
対象年齢:13歳以上 ๑๓+ ※Uncut版 18歳以上 ๑๘+
Love Sick #12-4
前記事未読の方は、ここからどうぞ。
ようやく、ここで、エピソードタイトルのテーマにたどり着きましたね。
~Phunの自宅~
シンボルのペガサスが、神々しい。。。
ホールで、ピアノを弾いているPaeng。
お嬢様だけど、ちゃんと習ってはいないみたい。
戻ってきて、そっと、Paengの後ろに立つお兄ちゃんとお姉ちゃん。
気付いて、すぐに、声をかけたのは、「P’Noh!!」
Noh「誰かさんが、この近くにいる女の子が、宿題を拒否してるってぼやいてたんだ」
すぐさま、言いつけたわね、と、Phunを睨むPaeng。
Paeng「P’Phunが?」
さぁね、と首をかしげるNohと、「本当じゃないか。だったら、いつ勉強するのかな?」と強気なPhun。
Paeng「まず、私に、(BL)ドラマ1話だけでも見させてくれないと・・」
うん!そこは聞いてやっても・・・あ、1話じゃ終わらない可能性も。。。
Phun「でも、宿題をやったら、ご褒美があるんだよ」
そういって、買ってきた戦利品の袋を揺らしてみせる兄。
となりで、微笑み、力強く頷く義姉。
いや、兄妹のやりとりが新鮮な一人っ子。
Paeng「いらない・・・太っちゃったから。」
なんで、そこで二人揃って、下を向くのよ。
そんなことないよ、可愛いよって、否定してあげなよ!!
Noh「う~ん、だったら、こういうのはどうかな? 1教科終わらせたら、僕がピアノを教えてあげるっていうのは・・」
Paeng「本当に?」
Noh「でも・・早く勉強しないとね、夜8時くらいまでしかいられないからね」
その時、一緒に期限を決めることも忘れない。← これ、結構、コツだよね。
Paeng「はい、Paeng、勉強してきます」
一気に、顔が明るくなるPaeng。
ちゃっかり、ケーキの袋も受け取り、
足取り軽くホールを出ていきました。
可愛いなぁ。
Phun「Paengは、本当に、君のことが好きみたいだな」
お兄さん、目が笑ってませんが、まさか、ヤキモチですか?
Noh「イケメンなんだから、当然だろ!」
(ここにも、おウマ🐴がいた!!)
二人とも、ちょっとずつ、ピントずれてます(笑)
Paengは、お兄ちゃんの好きな人が、お兄ちゃんを好きでいてくれるのが嬉しいんです。
ちなみに、旧作のPaengがAimのことを毛嫌いしてたのはナイショ🙊です。← だいぶ前に、書いてました
そんな会話をしていると・・・二人の動きがぴたりと止まりました。
Phunの両親が、二階から降りてきたのです。
パパ、はじめまして。
おうちにいるときは、ラコステのポロシャツをお召しなのね。
定番がお好き、と、お見受けしました。
二人揃って、挨拶します。
小さく頷くパパ。
Nohのほうをみて、小さく微笑んでいたので、Nohに対しては、特になにもないのかな。
フライデーの制服効果かな。
ママ「お久しぶりね、ノンノー」
笑顔で、頷くNoh。
一方、Phunは、すでに、表情が固いです。
もしかして、例の、お見合い問題から、ずっと冷戦状態なのかな。
パパも同じく厳しめの表情です。
パパ「なぜ、こんなに帰宅が遅いんだ?」
Phun「食事をすませてきました。(Nohに)行こう」
パパとの話を早々に打ち切って、部屋にいくつもりです。
パパ「Phun」
話しかけられたのが、意外だったのか、父を見るPhun。
パパ「荷物を置いたら、下に降りてきなさい。話しがある」
Phun「はい、わかりました」
パパの肩に手を置いて、冷静に・・・と心配するようなママ。
友達が来ていても、あえて、Phunを呼ぼうとするパパの話とやらを、既に知っているのね。
その場で、様子を見ているしかないNoh。
12話で、とうとう、父子対決のフェーズに入ってきましたね。
~Phunの部屋~
ひざ下の細さと長さが、生足感の主張激し目。
ソファの上に、カバンを置くと、そのまま、窓の外を眺めるPhun。
同じように、カバンを置くと、控えめに、Phunの指をそっと掴むNoh。
Noh「大丈夫?」
既に、不穏は感じ取ってます。
振り返ったPhunに、笑顔はなく、
それに対しても、ちょっとだけ戸惑うNoh。
Phun「ここで待っててくれる? 戻るから」
手をつないだまま、そう頼むPhun。
Phun「PCで、ゲームしてていいから・・・」
これは、少し長引くことも考えてのことだよね。
そんなこと言われなくても、待つつもりだったNoh。
Noh「待ってるよ」
まっすぐPhunを見て答えるNoh。
小さく微笑むと、握った手をちらりと見て、Nohの額にキスするPhun。
頭を両手で、包み込むような感じが、本当に、Nohが大切なんだな、って感じがして、勝手に、ぎゅ~~~~ん。
そして、こんな風に力をもらわないと、向き合えない存在でもある、ということなんでしょう。
Phun「愛してるよ。ここで、待ってて」
うんうん、と頷くNoh。
心配と不安でたまらないのに、それぞれ微笑みあう二人。
Phunを送り出したあとのNohは・・・心配と緊張の塊と化してました。
さて、ここからは、こっちも、気力と体力が必要になりますね。
#12-4
~ダイニング~
テーブルについているPhun。
立派なホームバー・・・まぁ、あの白亜の大邸宅なら、当然、あるでしょうね。
Phunのもとに向かおうとするパパに、「おちついてね」と声をかけてるママ。
一応、パパも最初に、Phunの様子を見ながら、なんと声をかけようか、と考えたみたい。
第一声は、「勉強のほうはどうだ?」でした。
Phun「特に変わりはありません」
パパ「お母さんからは、お前が夜遅くになるまで帰ってこない、と聞いているが・・・一体、何をしているんだ?」
Phun「生徒会の仕事とかあるんです」
ふっと、鼻で嗤うパパ。
パパ「何をするというんだ? 前にも話さなかったか? 生徒会長でもないのに、そんなことは止めろ、と!」
Phun「・・・・・・」
不毛な言い合いを避けようとしてるのね。
その気になれば、楽々、生徒会長になれるPhunが、生徒会長に就かない理由やその深慮を理解してほしい、と思ってしまうのは、あまりにも、理想論の押し付けになるでしょうか。
でも、私でさえ、“フライデーカレッジ”の影の会長は、Phunだとわかっているのに・・・。(苦笑)
やっぱり、名家出身の議員さんは、タイトル至上主義なのね。← 若干、決めつけかも。
パパ「Paoのことは覚えているか? 今、彼女の家は一家で海外に移住してしまったぞ。事態は、思ったよりも深刻だ」
パパを見上げるPhun。
パパ「だから、私は、お前に何度も言ったんだ。誰かと付き合うときは、慎重に検討するように、と。友達であろうと、恋人であろうとな。」
飽き飽きしているPhun。
パパ「この年齢になっても、まだ、人の心というものがわからんようだな。私が、お前をフライデーカレッジに入れたのも、理由があってのことだ。社会的に地位のある友人を選ぶことができるからだ。だが、恋人の場合は、どこの誰かもわからない人間を、家に連れて帰ることになる」
あ、これは(さっきのNohのことを指してるわけじゃなく、)自分の目の行き届かない、バックボーンの知れない女性と付き合うことを示してるにすぎません。
黙ったままのPhunを覗き込むパパ、ようやく椅子に腰かけました。
パパ「ミウおばさんが、お前の彼女について教えてくれたよ。」
ここで、確かに、帰りしな、父に会うと言っていた、と気づいて、一体、何を聞いたのか気になったのね。
当然、Nohが一緒だったからね。
パパ「なぜ、そんなことを他人の口から知らされなければならないんだ!なぜ、私にまず知らせないんだ!」
声を荒げるパパ。
さっと、パパの後ろに近寄ってきたママ。
Phun「・・・・・・」
それでも、口を開きません。
パパ「この父が何も気づいてないと思うな。元カノで女優をしているあの子と、お前の話をしてるんだ」
あ、Aimのことか。。
ちょっとドキドキしたよ。
それは、自分のプライベートなことだ、と非難めいた視線をむけるPhun。
パパ「だが、私は、彼女の家庭のことを知っていたから、何も言わなかったんだ。」
え・・・一応、有名人の娘だから、黙認していたってこと?
でも、有力者の娘と結びつけようとしてたってことは、いつでも別れさせられるくらいの存在だと思ってたってこと?
パパ「今度の相手は? 誰なんだ? どこの家の子だ?」
もし、Nohが自分たちの交際をオープンにすることに同意していたら、Phunは、ここでNohの名前をあげたんだろうか。
Phun「・・・・・・・」
当然、名前を出すことはできません。
パパ「私に(自分から)話すか、それとも、私に調べさせたいのか?」
ママ、頭抱えてしまいました。
ようやく口を開いたPhun。
Phun「お父さんが干渉することじゃありません」
パパ「だったら、誰なのか、今すぐここで答えなさい!」
だから、それは出来ないんです。
Phun「・・・・・・・」
パパ「言えないような変な相手なら別れるんだな! 一度、レベルを下げてしまうと、それに慣れてしまうんだぞ!!」
パパ、大興奮で、叫んでます。
後ろから、肩を抑えるママ。
ママも、ここまで、パパが激高するとは思ってなかったのかな。
Phun「・・・・・・・」
本当は、いろいろ言いたいこともあるけれど、この状況で、Nohの名前を出すことは、さすがの、Phunにも出来ないでしょう。
パパ「なんで、黙ってるんだ?! こんな風に、目の前の問題から目を反らすように育てたのは誰だ?」
Phun「お父さんですよ」
ああ、言ってしまった。。
なんだと、と立ち上がるパパ。
一緒に、Phunも立ち上がります。
Phun「僕がなにも言いたくないのは、お父さんのせいです。もし、僕がお父さんになにか言ったとして、意に染まないことであったら、お父さんは、僕に強制するじゃないですか!」
パパ「お前の選択では、うまくいかないことが分かり切っているからだ!! そうでなければ、生徒会書記などになることを選ぶはずがない!! だがな、たとえ、お前が生徒会長になっていたとしても、それがなんだって言うんだ? 結局、お前は、交際相手を選ぶときに、何一つ私に相談しないじゃないか! それで、どうやって、お前を信用できるというんだ!」
Phun「どうして、僕が決めた決断に任せてもらえないんでしょうか?」
これだけ言っても、まだ、口答えをするのか、と、呆れ果てるパパ。
Phun「なぜ、お父さんは、僕が何をやりたいのか、ということよりも、何をすべきか、だけを気にするんですか?」
さすが・・・Phun。
全然、怯んでないし、言い合いと言っても、ちゃんと、筋が通らないことは言いません。
でも、これって、こういう家庭環境だと、そう簡単なことじゃないよ。
でも、きっと、こんなふうに、反発するのは、はじめてだったんでしょうね。
ママが後ろで固まってます。
Phun「知ってますか? 友人たちが自分の将来の夢を語るのを見て、自分には、見る夢すらなくて、どれだけ羨ましかったか・・・。僕にあるのは、義務を果たし、うまく成し遂げる、というたったそれだけ。他人よりも秀でて、世話をできる立場の人間であること。でも、僕自身はどうなんですか? 誰が僕のことを、気にしてくれるんですか?」
これは、一人の自立した人間として、という立ち位置で話しているのに、パパは、なにを子供じみたことを言ってるんだ、と呆れ顔です。
Phun「Pumpatの屋敷は本当に広いです。でも、そこには何もありません。僕の居場所はここにはないんです」
さすがに、それを聞いた両親、ショックです。
それなのに、こんな緊迫した場面で、かかっているのは、
シーンに反して、曲調的には、全く激しくない、心の奥底に秘めた想いをのせて穏やかに流れるピアノ曲なんです。
Phun「実際、ここに、僕は必要ありません」
なんだと、と、Phunを見据えるパパ。
でも、ショックが顔に出ちゃってるじゃん。
Phun「(お父さんの期待に応え)十分にうまくやってくれる人が必要ですよね。でも、僕は、もしかしたら、それは僕ではないかもしれない、と思っています」
それだけ言うと、ダイニングから出ていくPhun。
パパ「Phun!!」
「ノン’Phun!!」と、追いかけながら、息子の歩いていく先を見守るママ。
その場に、立ち尽くすパパと・・・そんな夫と息子を案じるママ。
~Phunの部屋~
一応、スマホでゲームしつつも、
Phunがいつ、部屋に戻ってくるか、気が気じゃありません。
その時、PCで、繋げていた友人たちから、直接、話しかけられるNoh。
「おい、Noh! まだ、そこにいるのか?」
Noh「ん?」
「ああ、死ぬほど退屈なんだよ」
「シャワー浴びて寝ろよ」
「俺もそうしようっと!」
「で、Noh、お前、いつ家に帰るの?」
Noh「わからない。Phunを待ってるんだ」
「もう遅いじゃん。早く家に帰れよ。さぁ」
Noh「うん・・・」
とは言ったものの、そんな気はありません。
「本当に、Phunの家にいるのか?」
Noh「うん」
「じゃ、ちょっと手伝ってくれないかな? 実はさ、俺の妹、Phunのことが好きで、明日は、妹の誕生日なんだよ。Phunに会いにきてもらえるように、頼んでくれないかな?」
※ これ、声だけなので、確信持てなかったんですけど、例の優等生のKengでした。
13話で、後々判明します。。
Noh「・・・・・・」
なんて、タイミングの悪いことで。。
再び、ちらっと、入口を気にするNoh。
Keng「ま、うまくいかなくても大丈夫だけどね」
なにも答えられずにいると、そこに、大きくノックの音が。。
Paengが入ってきました。
Noh「おい、明日、話そう」
通信を切るNoh。
Paeng「P’Noh~~~、どうしたらいいの? 今、お父さんとP’Phunが口論してるの。とても私が助けられる感じじゃないの。」
そうか・・・と、暗くなるNoh。
なにしろ、内容はよくわかりませんが、父親と揉めていたことは知っています。
おそらく、その件なんだろうな、と推察するのみ。
それでも、目の前で、不安そうにしているPaengを放ってはおけません。
Noh「Paengは、なにも心配することないよ。Phunは、こういうの、得意だろ」
Paeng「でも、私は、お父さんが、お兄ちゃんとP’Nohのことを知って、別れさせようとするんじゃないか、って怖かったの」
なんだ、ちゃんとわかってたんじゃん。
さすがに、腐女子であっても、現実世界で、そこまでおバカちゃんじゃないってことだよね。
Noh「それって、Paengは、Phunが僕と別れようとしてるって思ってるの?」
Paeng「そんなことない。P’Phunは、P’Nohのこと、死ぬほど愛してるもん」
優しく頷くNoh。
Noh「だったら、もう、何も心配して考えることはないよね。な〜んにも問題ないよ」
最初は、Paengに父親への口添えを頼むとか、そんなことを“出し”に使っていましたが、結果的には、“瓢箪から駒”
今では、Paengが考えている以上に、愛し合う二人になってます。
Paeng「本当に?」
Noh「ほんと! さっきのケーキ、食べてみたら? きっと気分もよくなると思うよ」
Paeng「はい!」
笑顔になるPaeng。
二人が、立ち上がろうとした時、Phunが部屋に入ってきました。
Paeng「P’Phun・・・」
Nohの、極度の緊張と心配が、画面を通して、飛び出てきそう。
視線の先には、もう、力なく、ほとんど立ってるのがやっとって感じのPhunです。
Phun「どこに行こうとしてたの?」
Paeng「キッチンにパンを取りに行ってこようかなって・・。それで、P’Phun、どうなったの? 大丈夫だった? Paengと一緒に、ケーキ、食べたい?」
Phun「Paeng、一人で行ってくれるかな? P’は、Nohと話があるんだ」
Paeng「はい、じゃ、私、行くね」
PaengがNohのほうにガッツポーズすると、大丈夫だよ、と同じく、拳を握ってみせるNoh。
Paengが部屋を出て行くのを確認するのが、Phunの限界でした。
その場に、へたりこむPhun。
Noh「大丈夫か?」
疲れ切ったように、ベッドにもたれるPhun。
Phun「もう、なんだかよくわからないよ。こんなこと、今まで、一度だってしたことなかったんだ」
Noh「・・・・・・」
Phun「父さんが、(僕に)良かれと思っていてくれるのはわかってるし、僕だって、父さんに安心してもらいたい。でも、僕は・・・」
言葉が途絶えたPhunの肩に優しく手を乗せるNoh。
腕で、顔を隠すようにして、涙を見せまいとするPhun。
Phun「なんて、ひどい奴なんだ。こんな風になんて、絶対なりたくなかったのに・・・」
なんと声をかけたらいいのか、わからないNoh。
拳を握りしめ、泣いているPhunを見て、ただ、傍にいることしか出来ず。。
でも、今、これが出来るのは、世界中でただ一人。
Nohだけ。
その後・・・
制服のまま、ベッドに入り、いつのまにか、眠ってしまったPhunの手を握りしめ、考え込むNoh。
そっと手を外し、静かに立ち上がると、Phunの布団を整える。
さすがに今日ばかりは、寝たふりをしてる余裕なく、寝入ってしまってるPhun。
せめて、しっかり眠って・・・おやすみ・・・
Phunの頭を撫でるNohからは、もう“愛”しか感じられない。
一人、その場に、立ち尽くし、涙をぬぐうNoh。
さっき、Phunが流した涙は、Phunだけが抱えるべきものではないことを感じ取ってるんだよね。
Phunを残し、部屋を出ていくNoh。
Youtube版はここで終わりでしたが、実は、終わりじゃなかったんです。
~ダイニング~
下に降りてきたNoh。
そんなNohを待ち受けていたかのように、椅子に腰かけてシャンパンを飲んでいるママ。
一礼して、帰ろうとするNoh。
ママ「N’Noh・・」
Noh「はい」
振り返るNoh。
ママ「こっちにきて、少しお話ししない?」
「はい」と頷き、傍に近寄るNoh。
もちろん、直立不動です。
この緊張感。
ママ「Phunはもう寝たのかしら?」
Noh「はい、寝てます」
ママ「・・・それで、あの子は、Nohになにか話をした?」
何回か、小さく頷くNoh。
そうよね、とママも、頷きます。
ママ「私も、とても驚いたわ。Phunがあんなことを言いだすなんて、思ってもみなかったから・・・それで、Phunが友達と一緒にいるときは、あの子、どんな感じなのかしら?」
Noh「いい人です。本当に、いい人です。Phunのことを嫌う人間なんていません。」
それを聞いて、微笑むママ。
ママ「良かったわ・・・本当に、いつだって、Phunはいい子だったもの。」
頷くNoh。
それは、実感できる言葉です。
ママ「Nohは、知ってるかしら? 私が知るPhunはね、とってもいい子で、優秀で、素晴らしくて責任感のある子なの。」
聞きようによっては、とんだ親バカな発言でも、Phunを知るNohには、それは事実であり、否定のしようがないのです。
ふふ、と笑い出すママ。
ママ「私は、毎晩お祈りをして、神に感謝してるの。私のもとに、Phunのような子を授けてくれたことを・・・。私もね、つい最近知ったの。本当に大切なのは、うちのPhunがいい子だってことじゃなくて、あの子が幸せになることが重要なんだって、ようやく気付けたことよ。
私も主人も、そんなつもりじゃなかったの。私たちは、それがあの子にとって、妨げになるだろうと考えていただけだったのよ。」
真剣に聞き入っているNoh。
ママ「私たちは、世間の誰からも注目される立場にいるわ。主人は、あの子を守りたい。私は、Phunの世話を焼きたい・・・でも、あの子が、これほど、私たちにイライラしていたなんて、まったく知らなかったのよ」
Phunのママの言いたいことは、Nohにも理解できる部分はあります。
Phunの家は、やはり特別なんだ、ということ。
Phunだって、親の期待に応えたい一心で、あんなにがんばっていたんだ、と、今日、はじめて垣間見たことも多かったでしょう。
そして、なにより、両親を失望させた、と涙していた姿も。
ママ「ねぇ、Noh。教えてくれないかしら? Phunは今、誰とお付き合いしてるの?」
一瞬、本当に辛そうなNohをみて、
ちょっと息を呑んだように見えるママ。
Noh「Phunが、それを言わないのであれば、僕も言うことはできません・・・」
ママ「そうよね・・」
Nohの手を取るママ。
ママ「私、とても、幸せな気持ちになれたわ。Phunに、Nohのような素敵な友達がいて・・・、こんな状況でも、Phunの側にいてあげてね」
うわ、刺さる。突き刺さる。
ママ「とにかく、Phunをあなたに任せるわ。Phunのこと、よろしくね。Phunはとても良い子だから、よい恋愛相手に巡り会える、それだけの価値があるでしょ」
ママ・・・もう、勘弁してください(号泣)
聞いてる私のほうが耐えられません。
そっと唇をかみしめるNoh。
こんな風に、目の前で、辛そうに考え込んでいるNohを見て、なにも気づかないなんてことあるのかな。
それとも、今は、息子のことだけに気持ちがいってしまっているのかな。
人には、特に大切な人であればあるほど、できるだけ、悲しませたくない、苦悩を見せたくないと考えてしまうNohが、またもや、いろいろ背負うのかと思うと・・・(本来、そこを克服できるか・・も、このドラマのポイントだと思いますが)
ずど~~~んと重い気持ちで、12話、終わります。
★『Love Sick 2024』Ep.12-4 雑感★
正直に言いますと、実は、この筋追い、アンカット部分のほとんどが、英訳ではなくて、他国のインターファンが訳してくれたものを、ワタシが日本語に訳したモノなんです。最後のほうは、英訳があがってきたので、一応ざっとすり合わせはしましたが・・・。
で、その国は、漢字圏なのに、フランスに統治されていたので、(漢字を手放し)アルファベットを使うため、語彙は中国に由来、発声は母音が12個、声調6個、文法は英語スタイルという、なかなか面白い言語だということを今回学んだんですけど(笑)、どうやら、“あなた”とか“私”とか、の「人称表現」が無茶苦茶多いのが特徴らしく、相手のあることなので、それに合わせて、自分側の表現も変わったり・・・と、翻訳機だと、その変化についていけない場合があるみたいでして。。
12話で例えるなら、Youtube版の部分ですけど、「あなたの元カノとあなたの話」が、なぜか、「私の元カノと私の話」と訳されたりします。
ドラマを知らなかったら、アン・パンティワと、パパが昔付き合ってた、みたいな、とんでもない展開になってしまうわけです。(笑)
それはそれで、ちょっとドラマティックだな、とか思っちゃいますけど、いちいち、訳すごとに、ヘンテコな日本語を脳内で補正していくというのが大変で、慣れるまで、細かなニュアンスが掴みづらかったですね。
12話、Yuriとの衝撃的なシーンの振り返りから始まり、いろいろなことが起こって、もう、時間の感覚がありません。
特別、センセーショナルだったり、人が傷つくだの、生き死に関するとか、そんなことはなくて、高校生として日常を過ごしていたら、恋愛にしろ、友人関係にしろ、親との葛藤・将来の不安、どれも、ありがちな事柄ではあるのに、なんで、こんなに濃く感じるんでしょう。
旧作も含め、思い入れが強すぎるんですかね。
13話は、カット部分が少なくて、Youtube版とそれほど、違いがないみたいです。
なんといっても、英訳が手に入る予定
(/・ω・)/ ばんざ~い! ← 中学英語の英語力もない私がなにを喜んでいるのか・・ですけどね(笑)
★『Love Sick 2024』Ep.13-1-1 に続く★