・・・ということで、後半に入ります。
ここからは、先日の、Spot動画3本分、訳してない部分になりますが、兼ねさせていただきますね。
こちらの筋追いは、気になったドラマを、世に出回る商業翻訳ではなく、ドラマ好き有志の英訳・もしくは配信サイトの英訳をもとに、(英語ができないくせに)果敢に訳した「なんちゃって訳」となっており、多少、ストーリー展開は訳者の願望に寄ってます。内容を把握しながら、突っ込んだり、賞賛したりしたいという、ドラマ好きの発露です。
ラストまでの完全ネタバレです。
なお、扱う内容も、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。
誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦
いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。
『Cherry Magic』
30 ยังซิง
2023年(Thai)Dec.9/2023~ Feb.24/ 2024
47分×全12話
制作:GMM 25, ViuTV
原作:豊田悠『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』
分割しています。
前のエピソードをお読みでない方は、こちらから。
Episode 03−3
~宿泊先ホテル 大広間~
一同「(日本語)かんぱ~い」
夕食兼宴会ですね。
浮かない顔で、杯を見つめているAchi。
Rock「P’Achi。少しは飲んでくださいよ。ねぇ?僕がちゃんと面倒みますから・・さ、ちょっとだけでも・・・ね?」
ここが、和版でいう、取引先とのアルハラ部分?
Achiが、自身で、お酒が飲めない、もしくは、苦手っていうはっきりと言及した描写ありましたっけ?
例の、焼き肉屋でも、座敷になってから、雰囲気暗かったので、それを含ませての暗示ってことでしょうか。
Rockが勧めてるところを見ると、アレルギーとかで飲めないというよりは、苦手って感じなのかな。
その様子を向かい側の席から見てるKaran。
ぐっと、自分のを飲み干すと、「Rock、俺に注いでくれないか?」と助け船。
Rock「うわ~、光栄です」
Karanにお酌すると、「P’Achi、Karanさんとも飲みましょうよ、ちょっとだけでも・・」とさらに勧めるRock。
Rock、場を嫁!!
Karan「Rock、(小声で)タナカさんにもお酌してあげて」
さきほどから、ずっと、Achiに酒を薦め続けてるRockを、うまく、その場から離させるKaran。
すぐさま、フットワーク軽く立ち上がるRockを目で追うAchi。
Achiは、ちょっと鈍いところもあるかもしれないけど、バカじゃないからね。
注がれた杯を飲みほしたあと、お水で流し込んでるKaranに、ちゃんと気づいてる。
おそらく、今の様子を見る限り、そう強くないKaran自身、これから、いやというほど、勧められるし、飲まされることになるものね。
複雑ながらも、小さく会釈するAchi。
Dujdao「どこ行くの?Pai・・」
バッグを持って立ち上がったPaiに声をかけるDujdao。
Pai「ちょっと個人的なものを買いにいきたいんです。つい、うっかりして、持ってくるのを忘れてしまったので・・」
Dujdao「でも、もう遅いわよ。危険だわ。誰かと一緒にいってもらいなさいよ・・」
見回して、白羽の矢が立ったのは、Achi。
Dujdao「Achi、Paiと一緒に行ってくれる?あなた、そんなにお酒飲んでないでしょ」
くっつけたがってるかもしれないけど、ここではそこまで作為的じゃないのかな?
Achi「いいですよ」
Dujdao「お願いね」
中座して、出ていく二人を目で追うKaran。
こういう時のKaranの眼差しとか、雰囲気好きなんです。
~通り~
一応、電灯はついてるし、民家も連なってるとはいえ、確かに、この道を、女性一人で歩くのは、無茶だわ。
Achi「さっきの・・・ちょっと悩んでいた件、もう大丈夫?」
Pai「え?・・・ああ、元カレのことですか? ええ、もう、行かないって答えました。なんで、わざわざそんな席に行って、嫌な気分にさせられたりするのか、わかりませんから。もし、P’Achiに、彼氏のふりをしてもらっても、心の中では、自分が新しい誰かを見つけられていないってわかってますし、まだ、敗者ってことですね」
Achi「でも、君はすごく幸せそうに過ごしてるのに・・」
Pai「・・・・え?」
笑顔のまま、固まるPai。
Achi「あ・・・ごめん。表面的なことで判断したつもりじゃないんだけど・・」
Pai「いいえ、謝らないでください、P’Achi。そのとおりです。私、実際、幸せですもん。気づかれてるなんて思いませんでしたけど」
Achi「もちろん、そうだよ。君は、誰かに幸せにしてもらうのを待ったりしなくても、君自身の力で幸せになれる人だもん」
Pai「そうなんです!!」
我が意を得たり、と満面の笑みを浮かべるPai。
Achi「だったら、敗けてるなんてことないよね?」
やっと、気持ちが晴れた、というように、Achiに感謝するPai。
Pai「ありがとうございます。すごく、気持ちが楽になりました」
そんな会話を交わしていると、通りにいた輩たちに冷やかされる二人。
男1「ひゅ~ひゅ~、随分、別嬪さんだなぁ」
男2「ああ、マジでキレイじゃん。男連れなのが残念だな」
男1「でも美人だぜ。男なんていたってかまやしないさ」
Pai「サイテー・・」
とにかく無視して行き過ぎようとしていたAchiが、うわ、まずい、と思った瞬間、
「なんだと、こいつ、おい、待てよ!」と火がついた男たち。
前を塞いできた男たちと、立ち止まるPaiの間に入るように、前に立つAchi。
見るからに、びびってますけどね。
男1「誰が、サイテーだって? 口に気を付けろよ!」
Achi「落ち着いてください。僕たちは、ただの通り過がりですし、争うつもりはないんです」
男2「おい、だったら、お前、俺たちが因縁つけてるってると言ってるのか?その女が、先に侮辱してきたんだぞ」
Pai「いいかげんにしなさいよね! さもないと、警察をよぶわよ」
夜道で人通りもないこの場所で、勝算が見えないのに、強気で言い返すPai。
ホント、気が強いんだか、弱いんだか。。。
男2「なんの罪でだよ? 俺たち、なんもしてねぇぞ。お前らこそ、虚偽の通報をしたって、逆に捕まるぞ。いい考えがある。彼女が警察に通報するための証拠って奴を作ってやるのはどうだ?」
男1「いい考えだな」
Paiに向かう男を身体で止めるAchi。
Achi「やめてください!!」
男1「おまえにゃ、関係ないだろ!」
突き飛ばされても、すぐさま、起き上がるAchi。
Pai「P’Achi!!」
人と争ったりすることなんて、無縁のAchiなのに。。。
男たちがPaiに向かわないように、間に入っていく。
男1「かかってこいよ、やる気か?」
殴りかかろうとする男の腕を、パシっと受け止めた新たな腕。
おおおお、ヒーロー見参。
Karan:Achiに触るな!!
呆然と、Karanを見つめるAchi。
男の腕をつかむKaranの手が怒りに震えてます。
男が抜き取ろうとしても、びくともしません。
Karan「きちんと話し合うべきだと思いますよ。暴力をふるったり、傷つけたりせずに・・・」
腕1本で動きを完全に封じられて、頭にきてる男1と違って、男2は、あとから来た男(Karan)がまずい相手だって気づいてるね。
男1「でしゃばるなよ。やってやるよ!」
興奮して、掴みかかろうとする男の腕を、またしても、がっちりと押さえ、くるりと反転させるKaran。
勢いあまって、勝手に、地面に転がる男1。
再度、挑もうとするのを必死に止める男2に引っ張られて、男たち、無事、退場。
Karanは、すぐさま、Achiのもとへ。
Karan「Achi、大丈夫か?」
全身くまなくサーチ。
(Achiの耳の後ろのほくろが見えない気がするのは私だけ?意地悪でゴメン🙏www)
Achi「大丈夫だよ」
Karan:もし、Achiの身に何か起きたら、俺、我を忘れてた・・・。どこもケガしてないよな? まだ、ショック受けてるのかな?
Karan「本当に平気か?」
Achi「・・・ん、平気だよ」
Karanの心の声、全部、聞こえてます。。。
そして、ようやく、Paiに目をむけるKaran。
いや、Paiのことは、Achiがちゃんと守ったって知ってるからですよ。
Karan「君はどう、Pai?」
Pai「大丈夫です。ケガもしてません。P’Achi、大丈夫ですか?」
頷くAchi。
Pai「P’Karanはどうですか?」
Karan「平気だよ」
Achi:感謝すべきなんだけど、なんだか、同時に、俺には絶対できないことが、Karanにとっては、簡単にこなせてしまうことに対して、すごく妬ましく思ってしまった。。。
Karanと一緒にいればいるほど、彼がすっごくいい奴だってわかるよ。でも、お互い、親しくなればなるほど、自分自身が小さな存在に思い知らされるばかりなんだ。
これは、割とマジな部類のコンプレックスだよね。
なんとなく、自分の腕に手を触れた時、「痛っ!!」と声をあげてしまうAchi。
さっき、男に突き飛ばされて、地面に手をついたからね。
Paiと話をしていても、すぐさま、反応するKaran。
Karan「大丈夫か? Achi?」
Achi「平気だよ。」
Karan「見せてみて!」
肘を擦りむいたらしく、赤くなってます。
Pai「まぁ!」
Karan「全然、平気じゃないよ。さぁ、傷の手当てをしよう」
場所、チェ~ンジ!!
~宿泊所 庭 ~
和風な提灯の下で、Achiの手当をするKaran。
Karan「ちょっと、消毒するね」
Achiの反応をうかがうKaran。
Karan:ただ、自分の中だけで、Achiのことを好きでいるつもりだったのに、うっかりして、また彼の件に、首をつっこんでしまった。。Achiに不快な思いをさせたくないのに、どうしても、自分を抑えきれない。。
Achi「・・・・・」
本気で、疎ましかったり、それを許容できないような器の小さい人間っていうのは、こういう時ですら、もっと嫌な顔をするものだよ、Achi。
Karan:幸いなことに、ケンカはたいしたことにならなかったけど・・・自分には、彼らをやっつける方法なんてわからなかった。まだ、手が震えてるけど、Achiに気づかれるかな?
え・・・と、意外そうに、Karanを見ているAchi。
Karan:俺なんて、全然、かっこよくないのに。
てっきり、スーパマンのごとく現れたKaranがかっこよすぎて、助けられた自分を卑下してたのに、Karanの行動は、後先も考えず、自分を救おうとして、体が動いただけだった。
なんか、調子が狂うAchi。
Karan「もう、大丈夫。これで終わりだよ。」
仕上げに絆創膏を貼るKaran。
Karan:これで、Achiの傷がさっさとよくなりますように。
それを聞いて、笑みがこぼれるAchi。
まるで、お母さんが、子供の怪我を手当するときの言い方に似てたのかな。それとも、コマーシャルとかの誰もが知ってる有名なフレーズなのかな?
Karan「もうこれで大丈夫だ」
恥ずかしそうに頷くAchi。
でも、いい笑顔で、恥じらってます。。
Achi「ほんとに、ありがとう」
え・・と、振り向くKaran。
Achi「君がいなかったら、きっと、大変なことになってた。それと・・・プレゼンの時のこともありがと。君がすごくよく言ってくれたから、なんだか、僕までいい人みたいになれたよ」
Karan「僕はただ、君が本当はどういう人なのかを話しただけだよ。なにもしてないよ」
Achi「それでも、僕は君に感謝したいんだ」
思わず、微笑んでしまうKaran。
心って伝わるよね。
その目がちょっと潤んでるのは、提灯のせいだけじゃないと言って!
素敵な時間。
報われたね、おめでとう。
~大広間~
まだ、宴会、終わってなかった!!(笑)
カラオケタイムだったみたい。
この、いつ終わるともわからない果てしない宴会(笑)
手当を終えて、戻ってきたAchiとKaranに気づいたタナカ氏。
タナカ「お、Karanさ~~ん」
あなたは、Karan以外、目に入らないの?
タナカ「こっち来て、歌いましょう。女子たちが君の歌声を聴きたがってるよ」
ふん、Taytawanの歌声なら、ほぼ毎日聴いてますけど、なにか?(笑)
なんか、マイク持っただけで、大盛り上がりだけど、今まで、社員の前でカラオケしたことなかったのかな。
慣れた調子で、選曲したKaran。
Dujdao「きゃ、P’Birdよ~~」
イントロだけで、バード・トンチャイの曲だってわかったDujdao。(笑)
喜びで手が震えてる。。(笑)
※私が見てるBLドラマだけでも、ホントにいろんなドラマで、こんな感じでよく登場するので、お名前だけは、すっかりおなじみ。
当然、スターだってことはわかりますし、東北の震災の時に、歌を送ってくれたりして、確かに歌もいくつかは知ってますけど、実際のタイ国内の人気ぶりについては、実感する機会がないという本末転倒。。局所的ですみません。
会場の期待値MAXとなったところで、歌い始めたKaran・・・・
固まる一同。
Dujdaoの顔からも笑顔が消える(笑)
調子っぱずれながらも、本人自覚がないのか、気持ちよさそうに熱唱するKaranを見ながら、
あ・・あれ?って空気が流れるものの、みんなそこまであからさまに変な表情じゃない・・というか、微妙な感じでじわじわ広がってる(笑)
これぞ、Karan神話&マジック!
思わず、周囲の反応を見てしまうAchi。
なぜか、Rockだけが目を☆彡にして「P’より歌の上手い人に会ったことがありません」と感激してるけど、耳鼻科行け!(笑)
Karan「おお、君は、いい奴だな」
Achi:そりゃ、Karanにだって、できないことくらいあるよな・・・
必死で、笑いをこらえてるAchi。
さて、次で終わりです。
★『Cherry Magic』Ep.03 3/4 雑感★
Paiは、あんなに必死になって、Achiの心配をするKaranを見て、なんとも思わなかったんだろうか。
こういう、藤崎さんみたいな視線が入るのか、と思っていたんですが(笑)
まぁ、今回の揉め事は、Paiがたきつけたようなものだし、Achiはケガしちゃったし、そりゃ、それどころじゃなかったかもしれないですね。
その割に、手当の場所には居させてもらえなかったみたいだけど(笑)
少しずつ、Achiの、Karanに対するさまざまな感情も戸惑い一辺倒な感じじゃなくなって、色濃くなっていってます。
単なるなんでも出来る同期として、意識しつつ、自分とは世界が違うとただ遠くに追いやろうとしていた。
でも、Karanの心の声は、包み隠さず、正直なKaranの想いを教えてくれる。
自分の知らない自分がいるって変な感じ。。
逆に、その率直な思いが、Achiのコンプレックスを刺激し、ネガティブな感情を連れてくることもある。
それなのに、Karanはどんな時も、どんな状況でも、Achiを否定したりしない。
なぜ、Karanは自分のような人間を好きになったのだろう?
Achi史上、最大の疑問を前に、Karanという人間をちゃんと理解しようと、一つ一つ、ちゃんと向き合い始めた。
思えば、今まで、彼のことをなにも知らなかったという事実にも思い当たったようだし、心を開いてみれば、もっと違った景色がみえてくるような気がします。
何より、Karanを盗み見る、密かなAchiの笑みが、距離感近めになってて、その変化も楽しい。