第3話は、ドラマ的に微妙にうまくいかないことが多く、不協和音が響き、後半、ちょっと辛い。。
なかなか、進まず、変なところばかりが発酵してました。
なお、本サイトは、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。
誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦
いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。
『美しい彼』ドラマシーズン2
~Utsukushii Kare~ 2023年(日本) 全4話
原作:『美しい彼』『憎らしい彼 美しい彼2』 by 凪良ゆう
「美しい彼」(シーズン2) | ドラマイズム | MBS 毎日放送
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【無知ゆえに 自分の罪にも気づけない】
💘 慈悲深いふたりの夜
いままでも、フォトコンテストへの参加を進められていたという“ひら”
相変わらず、通行人を消している。。。
でも、確かに、自分自身で写真に興味がわき、始めたわけではなかった“ひら”にとっては、現実逃避の手段と捉えていたのも無理はないけれど、伝えたいものなど特にない、と言い切ってしまってもよいのかな?
誰かに見られると恥ずかしいのは、見る人が見れば、自分の心など簡単に曝け出されてしまう、と感じるからでしょう。
そう考えていた“ひら”に・・・
俺を撮ってくれよ
道筋をしめした“きよい”
<なんという慈悲深いキング。美しい我らの王。不釣り合いな臣下にくださった温情に報いるため、あなたのお傍にいられるならば、この無謀な挑戦、やらぬわけにはいかないのです>
あ~、まぁ、それならそれでもいいや・・・(苦笑)
呆れてるんじゃなくて、こういう思考の“ひら”を堪能中なんです。
とにかく、「やる気スイッチ」が入らないことには始まらない。
眠っている“きよい”のそばにかしずき、手の甲にキスをすると、
その隣に、静かに横になる。
まるで、“ひら”の匂いを追いかけるみたいに、マットレスの沈み込みに合わせ、“ひら”のほうに寝返る“きよい”
ふとんをかけ、やさしくトントンすると、覚醒してないはずの“きよい”が、「・・きもい」と呟く。
眠っているときですら、お前が好きだ、と言われたら、そりゃ、こんなふうになる。
この二人は・・・寝る位置は固定じゃないのかな(笑)
・・・そう考えてから、なんとなく、もう一度見返したんです。
最初、台所横の小部屋で、作業してる、この“ひら”のモノローグの部分、あんまり意識して見てなかったんですが、時計を見たら、午前1時半過ぎ。← 時間が見れるように、そこだけライトをつけてるって、これを見せたいからでしょう?(笑)
(・・・っていうか、そこここに、点いてるライトたちが、どれも可愛い。。。)
寝る時間になり、まだ作業をすると言って残ったのか、先に寝ていた清居がモゾモゾと、平良のスペースに侵食してきたという見方もできる。
手の甲へのキスも、そのほうがやりやすいし。。。(笑)
“きよい”と一緒にベッドに入り、眠ったのを確認したあとで、そっと起き出して、作業をすることにしたのか・・・
それは定かじゃないですが、
ただ、なんとなく、控えめなふとんの折り返しがそう物語ってる気がしました。。。
💘 無知ゆえの無垢さ
出品する写真を決めきれない“ひら”
「清居クンの写真は?」
さすがに、芸能人の“きよい”の写真は出せない。。。
「そうか、バレたらいろいろ面倒だしね」
“こやまくん”曰く、
もったいない。
ひら”の撮った清居奏のポートレートは、他とはちょっと雰囲気違う、愛がある
・・・だそうだ。
「二人の世界っていうか・・・」
でも、最後は曖昧な感じで言葉を濁す。
こやまっち・・・あんまり、こじらせなさんな・・😿
二人が付き合ってるという事実を知っても、“ひら”から聞く“きよい”像は、小山くんの中では、常に一方的で歪つ。(苦笑)
未だに、平良にふさわしい男だなんて思えないけれど、自分なりに二人を見てきたし、自分の煽りにムッとしたり、レシピを渡したときの、お礼を言った“きよい”を見て、“ひら”の一方的な思いでないことは、認めざるをえなくなったって感じなのかな。
それでも、「猛烈に一人の男に想いを寄せる男」から、未だ離れられず、種火を残す男。
ふふふ、私は、ちょっと性格の悪い“いいひと”な“こやまくん”が嫌いじゃないのです。
幸せになってほしいのです。
そう、そして、実は猛烈なパワーを秘める男、平良一成。
知らぬは本人ばかりなり。
「二人の世界・・」
そんな風に言われても、おこがましいと思っちゃうのは、いつものことですが、
<明らかに、清居の隣にふさわしくない>
<仮にもし、俺がカメラマンの職業につけたとしても、清居の隣に並べるとまでは思わない。>
・・・と、将来の自分までどん底に落としつつ、
<それでも清居が、ああ、あの石ころはあそこにあるな、と思えるようにはいたい>
最近の“ひら”は、自分を下僕よりも、石ころに例えるのがお気に入りなのか。(苦笑)
“きよい”に、「石ころ」なんて言うな、って言われたにも関わらず。
それでも、ちゃんと、申込用紙に記入してます。
よしよし。。
一方、その時、清居は、安奈のドラマを見てました。
「綺麗だなぁ・・・」
「え?」
「・・安奈」
具体的に名前を聞いて、身を乗り出す勢いで「ええっ?」と聞き返す平良の声色が変わると、
「役だよ、役!」とDVDのパッケージを見せる。
「・・・ああ」
ほっとしたような“ひら”の声を知ってか知らずか、
すぐまた、画面に視線を戻し、安奈の演技に感銘を受けてる様子の“きよい”
私だったら、結構、こういう態度、ザワザワくるけどなぁ。
実際、関係をもたれたりする前の、可能性の段階が一番怖い。
でも、“きよい”は、ちゃんと“ひら”のことを考えてたみたい。。。
「無知ゆえの無垢さっていうの・・なんも知らないから、自分の罪にも気づけない」
この雄弁な視線。
「すげえよなぁ」
そんな“きよい”の感嘆の声を聞き、すかさずカメラを手にすると、豹がねらいを定めるかの如く、無駄のない動きで近寄り、
ためらいなく、被写体に向けてシャッターを切る。
「おい」
「あ・・ごめん。すごく綺麗だったから。どんな表情の清居も最高だけど、真剣な表情の清居からは目が離せなくなるよ」
ただ、「綺麗だったから」じゃなくて、ちゃんと、理由を言われたら、もう、それだけで、「あっそ・・・」って引き下がっちゃう。
うわ~~、目をしばつかせる“きよい”が、わかりやすすぎる。
どんだけ、好きなのよ?🤭
見ていた動画を一時停止し、縁側のロッキングチェアに腰を下ろす“きよい”
「写真、もう決めたのか?」
「うん。街の写真にするよ」
「結果、わかるの、2月だっけ?」
「うん」
「キンモクセイもいつのまにか散ってたな」
<モラトリアムの秋は終わり、審判の冬が、俺と清居のそばにやってくる>
随分、首を伸ばして・・・キミはなにを待ってるの?カメジロウ・・・(笑)
💘 終わりも始まりもないのが、エターナル!
寝坊したと、慌てて、隣で眠る“きよい”を起こす“ひら”
でしょ、やっぱり清居は奥側だよね
しかし、尋常じゃない目覚まし時計の数!😅
事務所の車が迎えにくることになっている・・・いつもより出る時間遅いって、昨日言ったじゃん・・・と再び、ふとんにもぐる“きよい”
二人を取り巻く変化は、季節だけじゃなかったんだね。
駅までの道を、一人、自転車を走らせる“ひら”
<事務所の期待の新人。スターへの階段を昇っている清居に、キーキー音を立てる自転車はもうふさわしくないのかもしれない。>
そして、これは、また別日?
いきなり、挟み込まれましたが、どちらにせよ、清居の撮影現場でございます。
「エターナル?」
ほかの追っかけの皆さんが口にした「エターナル」という合言葉に、ひっかかる“ひら”
いや、私は、皆さんが持ってる「ミルクココア」にも身につまされるし、なんなら、後ろにいる、やばいほうの不審男にも注目だし、実は、“ひら”がちゃんと、ジンジャーエールのペットボトルを持ってる「差別化」も好きよ。← あとで、手にしてるとこ、出てきます。
「きよい会」の乾杯の発声は、「エターナル」と決まっていると、会長らしき女性が、“ひら”に説明しにくる。
(ええ、この方は、すでにこの時、背後でエターナルポーズをされていた方です。(笑))
「永遠不滅の愛?」
「清居くんが常に幸せでありますように・・・ エターナル!!」
「「「エターナル!!」」」
「お静かにお願いいたします!!」
警備員さんの注意に、すみません・・・と素直に従う会員の皆さま。
ん~~~、なぜか、入会を躊躇う気持ちが・・・ごめんなさい、「きよい会」(笑)
<清居への気持ちは永遠に変わらない>
「きよい会」のコンセプトに感化されたのかもしれないけど、えっと~~~、君は、“きよい”のファン第一号永久欠番だとしても、それが全てじゃないからね(笑)
💘 迷うと人は怖くなる
運命の日・・・『ヤング・フォトグラフィカ』の一次審査の発表。。
部室で、「通った」と声をあげたのは、身長の高い後輩クン。
名前は、“さわざき君”
ちょっと、顔立ちの雰囲気が、ウェインに似てる。。。と思ってた。(笑)
促されるまま、結果を確認した“ひら”の眼に飛び込んできたのは・・・
「落ちた・・・」
ざわつく後輩たち。
<なんとなく、こうなるんじゃないかと思ってた>
「じゃ、行くね」
来たばかりなのに、部室を出ていく“ひら”
<でも、ひどく恥ずかしくて、顔があげられなかった>
<口では俺なんか、と卑下しながら、写真だけは向いてると思っていた>
<うぬぼれていた自分を突きつけられた気がした>
好きなことより、得意分野を仕事にしようとするとき、ぶち当たるほうが壁からの衝撃は強い。。。
追いかけてきた“こやまくん”
「俺、ホントにだめだ」
「そんな・・・」
真正面から向き合わず、後輩クンにおめでとうって言えなかった、と外してきた“ひら”に、「悔しかったからでしょ?」と、逃がさない“こやまくん”
“こやま兄”のツテで、野口大海に会えるかもしれない、と、なんとか、“ひら”の気力を写真の世界につなぎとめようとする。
でも、“ひら”が受けた衝撃は、“こやまくん”をもってしても、想像以上。
「落とされた理由、聞いてどうするの?」
「・・・・ごめん」
<ごめん、小山の言葉は善意だってわかってる>
<けど、ダメなんだ>
<けど、ダメなんだ>が、<けど、ダメなんだ>くらいに大きく感じる背中。
キングに命じられたミッションはあえなく玉砕した
風が冷たい
高校のあの冬を思い出す
清居を失った冬を
出会いの春
弾けるような夏
穏やかな秋
けど、俺たちの間に冬はない
キンモクセイが散ったと同時に消えてしまった
“きよい”を失うこと、生きている意味を見失うこと
今の幸せを失うことが、なによりも怖い
今の幸せを永遠にする方法・・・
「エターナル!エターナル!エターナル!」
絶叫する“ひら”
<神様、俺にはわかりません>
「エターナル!!」
そして、“きよい”が戻ってきて、すぐさま、夕食が豪華なのに気づく。
「そう?」
「いや・・作りすぎだろ」
「普通だよ」
「普通じゃねぇよ」
エビコロがこんなに一杯!!
無心になって、手を動かしてたら、こんなに作ってたってやつ?
コンテストの結果を期待したように、“ひら”の顔を覗き込む“きよい”
wktk,wktk
「・・・・・」
視線を落とす“ひら”
話題を変え、料理の説明をはじめた“ひら”に対して、「だめだったのか?」と一言。
「車の免許取るから!!」
打ち消すみたいに、急に、話、飛んだ!(笑)
キコキコの自転車がふさわしくなくなったというのなら、車にしよう!
自分の存在意義は、運転手!
「はっ?」
「バイトはじめるし・・だから・・・」
「いいじゃん、また、次頑張れば!」
「え・・・怒らないの?」
「なんで、俺が怒んだよ?」
「だって、清居の期待、裏切ったし・・・グランプリ取って、プロになれって言ってくれたのに」
「誰が一回で取れって言った? ってか、一回も失敗したくないってお前、何様だ?神か?」
気持ち切り替えて次に行け、と事も無げに宣う“きよい”
「俺だって、初めて出たコンテスト、優勝逃したし・・・」
くぅ~~、別に、あれは、このための伏線だったわけじゃないんだけど、こうなってみると、妙な説得力!
すぐさま、他の写真関係のコンテストを検索しはじめる“きよい”
「こういうの、間を開けたら動けなくなるからな。勢いで次々行け!」
「でも・・・」
「迷ってると怖くなんぞ」
今日は、イケてる“きよい”さん語録が大漁、大漁!
オーディションやら、顔つなぎやら受けまくってる身としては、アドバイスというよりは、自分も一緒だって思ってる心からの言葉だよね。
「それは・・わかる・・」
くくく、“ひら”の心の中、ちょっと軽くなってきてるの、ビシビシ伝わるね(笑)
「これなんかどうだ?」と見せてきたのは、写真界の芥川賞(笑)
むり×16
そもそも、公募じゃないと聞いて、え・・と画面を見返す“きよい”
滔々と、賞の説明をする“ひら”の言葉を受けて、間髪を容れず、一言。
「選ばれろよ!」
「・・・俺が・・」
「ああ。まぁ、賞がすべてじゃないけどな」
改めて、王者の資質というものに感じ入った・・という“ひら”
<失敗をしても怖気ずくということがない。>
ホント?
そんな人が、「迷ったら怖くなんぞ」なんて言わないよ。
バイトって・・・ケーキの飾りつけだったのね。
これはこれで、気が遠くなりそうな大変なお仕事だよね。
<どうしたら、あんな風に高みだけを目指していけるのだろう>
いや、考えても仕方ない。
今できることを、身の丈にあったことをやるしかない。
この栗の一粒が、清居との明日を作る
この栗の一粒が、永遠への礎となる
栗は縁起がいいからね。
そして、これは、やっぱり14番目の月?
💘 かずくんのお友達?
ふわもこな“きよい”の、ふわっふわな髪をドライヤーで乾かしてるという、こんな極上な画に、感激しかない。
わしゃわしゃ~~なんて、おそれ多くて出来ないよう~!(笑)
「エターナル・・・」
こっそり呟いた一言、聞き取れなかったみたいです。
平良が夜勤(ケーキ工場のバイト)にしたことで、倒れても知らねぇぞ、と心配する“きよい”
そのまま、“きよい”の両肩に乗せた手を下げていき、前のめりになったら、“がばっとちう”だったのにね(笑)
これ、てっきり、夜の、お風呂上りのリラックスタイムなのかと思っておりましたが、なぜか、かかってきた電話に慌てふためく“ひら”
「うそでしょ!!」
いきなり、外にでてくれる?とか言われ、奏ちゃん、「お宮」みたいになってるよ(笑)
「なに、急に?」
「なほちゃんが来る!!」
「なほちゃん? 誰だよ、そいつ!!(妬)」
なほちゃんは、もともと、この家に、おじいちゃんと一緒に住んでいたという従姉だそうです。
結局、隠れる間もなく・・・ぴんぽ~ん
「か~ず~く~~~ん」
そして、どこか見覚えのあるケーキを手土産に持ってきた菜穂ちゃん。
と息子のともくん。
近くまで来たから、と言いつつ、“ひら”のお母さんから様子を見てきてほしいと頼まれたこともあるらしい。
そして、なほちゃん自身も、わけありっぽいね。
それも旦那さんがらみ。
きっと、話を聞いてほしくて来たのかも。。
「菜穂ちゃん?」
なにか感じた、風な“ひら”
でも、今日は話を諦めたみたい。。。
“きよい”を見て、安奈のドラマに出てる子っていう認識はあったなほちゃん。
「近くで見ても本当にきれい。オーラもすごいし・・」
そこからは、もう、清居礼賛が止まらない“ひら”(笑)
「お友達っていうより、なんだか、ファンみたいね」
なほちゃんの、素直な感想。
「そ、そうだね。ふぁ、ファンかな・・・」
「ファンで、お友達なんだ?」
「いや・・あ・・そうだね、友達だよ」
「・・・・・・・」
なほちゃん・・・。
片や・・・平良となほちゃんの会話が気になる“きよい”
なほちゃんには、推定5~6歳の息子ともやくんがいます。
「ねぇ、きよい~」
「呼び捨てにすんなよ」
ここは対等と見なされた世界。(笑)
ぷぷぷ、動物と小さい子はわかるっていうよね(笑)
「きよいは、かずくんのおともだち?」
「・・・・・」
複雑な面持ちの“きよい”
なほちゃんたちが帰ったあとで・・・
(なほちゃんと)何の話をしてたのか、確かめる“きよい”
「母さんに言われて、ちょっと様子を見に来たみたい」
「マジか?」
「でも、大丈夫だよ。一緒に住んでるってことは言わなかったから」
「じゃ、俺のこと、なんて説明したんだよ」
ちょっと高ぶってしまって、ファンみたいだ、と言われたことを打ち明ける“ひら”
「はぁ?」
「でも、友達なのねって納得してもらった」
「ああ・・・」
「“友達だよ”って答えたんだけど、本当は、嫌だった」
ここ、嬉しかったよね。
「平良・・・」
自分も、ともくんに聞かれて、一瞬詰まっちゃったんだもの。
おんなじ気持ちだったって思った矢先・・・
「清居と自分が友達だなんて・・・そんな恐れ多くて・・・」
“ひら”の答えは・・・特に変わらない。
いつもと同じ。
でも、実際に、はじめて、“ひら”の親戚という存在を目の当たりにした“きよい”にとって、それはあまりにもショックで、固まる“きよい”
「・・・・・・・・・」
「清居?」
なんとか、気持ちを立て直す“きよい”
「ああ、そうだな。良かったんじゃないか。お母さんもお前に友達がいるってわかって、一安心だろう」
「ごめん・・・親のこと、気になる?」
「そりゃ、そうだろう。お前の・・・親なんだから」
ああ、この根本的にズレてる見解を、どの時点に戻って話せばいいの?
様子がおかしい“きよい”を見て、慌てて、
「清居と、俺の親は、なんもカンケイないから・・・」
「カン・・ケイない?」
うん、と、うっすら笑顔さえ浮かべて、「清居と俺の親が関わることなんて、この先、一生ないから。だから、清居はなにも心配しなくてもいいし・・・」
たたんでいた洗濯物を、バシっと、思いっきり投げつける“きよい”
ここが、彼の限界点。。。
今度は、“ひら”が固まる番。
「・・・・・」
「俺とお前の親は、一生、なんの関係もねぇのかよ」
「ない。約束するよ」
追い打ちをかける、無知で無垢な“ひら”
“ひら”の襟首をつかみ、馬乗りになる“きよい”
「お前、今、俺がどんな気持ちがわかるか?」
「わかんない」
「即答すんな! わかんないなら、考えろ!」
「ご、ごめん」
「謝ってほしいわけじゃねぇんだよ😭」
「だって、怒ってるから」
「いつもそうだな。俺が怒ったら、反射的に謝って、でもお前、本当はわかってねぇんだろ」
夜空の星だの、地上にいる人間だの、1ミリも交差しないだの、
同一線上でもなければ、次元も違う。だのだのだの・・・・
“ひら”の言葉は、あまりにも独善的で無神経で残酷で・・・
よくも、目の前にいる“きよい”をバッサリ、切り捨てられるものだよね。← これは、私の自嘲的呟きです。
「だから、何が言いたいかって言うと・・・
つまり、俺は、清居をわかりたくない」
言われちゃった・・・。
必死に、涙をこらえる“きよい”
いや、こらえきれてない。。。
ここで、“きよい”の涙にが気付いた“ひら”が、清居の頬に向けて、思わず、手を伸ばす。
振りほどく“きよい”
「結局、おまえは、そこから動くつもりはねぇんだな!」
でも、今の“ひら”には、まだわからない。
愕然とし、固まったままの“ひら”
“ひら”を突き倒し、玄関に向かう“きよい”を、「待って、待って・・待って待って待って待って・・」といつものように追いかける“ひら”
「なんで・・なんで止めるんだ?」
声が震えてる。。
なんでと言われても・・・よくわかってないってことがまるわかりな平良の動きと、「・・だから・・・」と、次に続かず、止まってしまう言葉。
「お前は片思いが好きなんだろ。じゃ、そこにいろよ。ごめんな。お前のこと好きになって・・」
それだけ言うと、出ていく“きよい”
今日は、引き留める手を・・・その手の形のまま、途中から放していた“ひら”
外で一人、頭を冷やしながら、“きよい”は、“ひら”を待っている。
「なんで、あんな奴・・・」
好きになっちゃったんだろう
あの夏・・平良が、自分を追ってきてくれたあの場所で・・・。
ベッドの上に、広げたてた清居の写真。
<俺と清居は、永遠に分かり合うことなんてできない。一度交わっても、また、離れる。その繰り返しだ。>
<写真のように、時間を止めることはできない>
<清居は、本当に“はじめての気持ち”を教えてくれる>
<わからない。どうすればいいのか。何も知らないから、自分の罪にも気づけない>
<こんな俺を殺してください。神様>
このまま、きえてしまいたい・・・
声を殺してなく“ひら”
★第3話 雑感★
清居さん語録、今日のは辛いものが多かった!
「結局、おまえは、そこから動くつもりはねぇんだな!」
「お前は片思いが好きなんだろ。じゃ、そこにいろよ。」
私、このドラマで、いっぱい素敵な言葉をもらったけど、この言葉は、本当に刺さって刺さって、たぶん今後も抜けない。
かたや、<俺と清居は、永遠に分かり合うことなんてできない。><自分の罪にも気づけない>と思ってしまえる“ひら”のことも、我が事のように腹立たしい。
ホント、わからないにもほどがある。
“俺様ひら様”も、私も、かなり自分を甘やかしてきた人間だと思う。
「即答すんな! わかんないなら、考えろ!」← ここのきよいも、大好き!!
そんな中、わかるのは、
傍にいる、いないは別にしても、たぶん、この先一生、この人を好きでいることはやめられない。
相手の「幸せ」を願いつつ、
私なんか、私なんて・・・無理、ふさわしくない
一緒に幸せになっていくという視点や展望が欠落している。
そういう点では、私は、“ひら”と、同種ではないかもしれませんが、たぶん、ほぼ同族です。
一方で、“きよい心”がわかる部分も少なくないので、“きよい”に惹かれるのは自明の理。
ただし、“ひら”が見てる“きよい”とは違って見えてるかもだけど。
あ~、でも、こやまくん味もかなりある。
もしかしたら、一番、近いのかな。
私も、よかれと思うと、ついつい「suggestion」(サジェスチョン)に走っちゃうとこあるから。(笑)
あなたの成分は・・・
たまに、毒やエロいことを吐き出す以外、普段は3割程度しか、機能してない人です。
どうかお見知りおきを。。。
※ちなみに、前にもやってました。(2018のびびのトリセツで)
似たような内容だったように記憶していましたが、
5年経ち、「裏窓」をはじめたせいなのか、より過激になってきたみたいです(笑)