これで、3ブロックめです。

【Ep.12】 (1/5) 

【Ep.12】 (2/5) 夕方、あっぷ済み。

 

今日出回った、このライン、ある意味、意義深い括りだよね!

 
この方を中心に置くと・・・🎶

 

なお、本サイトは、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。

誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦

いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い

 

5分割しています。

前半未読のかたは、こちらからどうぞ

【Ep.12】 (1/5) 

【Ep.12】 (2/5)

 

『Lovely Writer』

นับสิบจะจูบ

【Ep.12】 (3/5)

 

 

~Geneのコンド リビング~ 

絵に描いたような、精神的な荒廃ぶりを見せているGene。

部屋も散らかり放題。。
Sibと暮らす前も、本やら出しっぱなしで、雑然とはしてたけど、ここまでじゃなかったよね。

その時、Hinからメッセージが入る。

Hin:P’のコンドに向かってます

それを見ても、すぐには、起き上がらないGene。

床に直置きされたノートパソコンにふれると、画面が白く浮かび上がり、そこには、ただ、「最終章」と書かれているのみ。

虚ろな目で、パソコンの画面を見つめるGene。

しばらくして・・・
Hinがノックをすると・・・ガチャリとドアが開く。

すっかり、精気のないGeneを一目みるなり、驚くHin。

Gene「なんで、こんなに早く来たんだよ」
Hin「メッセージ送った時には、もう、下にいたんですよ」
Gene「だったら、メッセージなんて送ってくる必要ないだろ」

招き入れるGene。

Gene「ちょっと散らかってるぞ。まだ、片付け終えてないんだ」

Hin「くんくん・・・なんの臭い?」

床に座っちゃうのね。

Gene「言いすぎだぞ。そんなに臭くなんかない。・・・で、何の用だ?」

Hin「ああ、P’の小説の件です。P’Buaから、P’のこと、フォローしてくれって頼まれました。あ、彼女、ごめんなさいって言ってましたよ。それから、P’が書きたいように書いていい、とも言ってました。もう、P’Buaは、これ以上、P’にNCシーンの件でプレッシャーを与えることはないですよ」

Gene「お前にならわかるだろ、俺、すでにやってみたけど、何も書けないんだ」

Hin「どうしてですか? P’?」

Gene「全く何に対しても、集中できないんだ」
Hin「ちょっと、集中ですって? 集中できないから、書けないって言うんですか?あまりにも、暇すぎるからじゃないですか?」

Gene「おい、面白くないぞ・・・」
Hin「ああ、冗談ですよ、冗談・・・P’Gene」

もう、すっからかんなの。

Hin「P’Gene・・・」
Gene「ん?」
Hin「僕、コーヒーが飲みたいです。作ってくださいよ」
Gene「ほぉ~、お前は、俺の上司か? 俺はお前の召使か?」
Hin「でも、P’は、僕の原稿をP’Buaに届けてくれたじゃないですか」
Gene「あれは、親切心でやってやったんだ!・・・お前、その事、気づいたのか?」


照れくさそうなHin。
Hin「はい・・。あ、P’、知ってます? 僕の小説、出版されることになったんですよ」

Gene「本当か?」

Hin「本当です!」
Gene「よかったな、くっそ、なんか、俺まで嬉しいよ」
Hin「本当にありがとうございました、P’ 本当に感謝してます」

Gene「おい、そんなに、感動的に迫るなよ」
Hin「ちょっと! 感動的になんかなってませんよ。もし、P’がいなかったら、とても、出版されるなんてことにはなってません。それに、あの日、僕に電話してくれなかったら、きっと、僕、書くのをやめてたと思います。全部、P’のおかげです」
Gene「おお、わかったよ。泣くなって」
Hin「誰が泣いてるんですか? まだ、泣いてませんよ」

Gene「なぁ、Hin。わかるか? 本当は、お前が諦めなかったからだ。お前は、自分自身の手で成し遂げたんだ。俺はお前のことを全く手伝ってやらなかった。思い返してみれば、お前は、いつも、俺を助けてくれたよな。お前がいなかったら、俺は、今、ここにはいないよ。俺たち、お互いにずっと助け合ってきたんだな?」

 

その言葉を、噛みしめるHin。



Hin「それで、P’は、この小説を諦めるつもりなんですか?」
Gene「おい、お前、俺に説教する気か?」
Hin「違いますって。ただ、聞いてみただけですよ」
Gene「諦めたいわけじゃないんだ。・・・ただ、書こうとしてファイルを開いてはみるけど・・・俺・・・」
Hin「だったら、環境を変えてみたらどうですか? 例えば、家で書くとか・・・」

Gene「ふっ・・・そんなの・・」

それくらいのことじゃ、どうにもならないとでも言いたいのか、鼻で嗤うGene。
Hin「試してみてくださいよ。ね、きっとうまくいくかもしれませんよ、小説が始まった原点に戻ってみるって・・・」
Gene「おい、お前、また、俺に説教する気か?」
Hin「違います。でも、きっとやってみてくださいね」
Gene「ん。検討してみるよ」

Hin「はい・・・じゃ、僕、そろそろ行きますね」
Gene「おい、なんで、そんなに急いでるんだよ。一緒に飯食おうよ。俺が奢るから」
Hin「本当に今日は無理なんです。また、今度! P’Buaからの赤字、原稿を修正しないと。。」
Gene「なんだよ、お前、最近付き合い悪いぞ? ずいぶん、偉くなったもんだな!」
Hin「はぁ? ああ、もちろん。だって、もう以前の僕じゃありませんからね。あ、そうだ、P’は、僕にサインをねだらなきゃ。僕の小説が売れたら、そうチャンスはないですよ!」
Gene「お前、本当に殴るぞ」
Hin「冗談ですって!」

少し、間があくと、まだ、黙ってしまうGene。

Hin「ああ・・P’、最近、Nubsibとは連絡とりましたか?」

Gene「・・・・・・・・」

固まったあと、黙って、視線を反らすGene。


・・・部屋から出て来たHin。
Geneが負った傷の深さに、胸を痛めながら、部屋をあとにする。

 

 

~Aoeyの部屋~

またまた、配信ライブを行ってるAoey。

Aoey「ファンの皆さん、プレゼントありがとうございます!はい・・これも、終わったら、後で、おいしいか食べてみますね。ほら、おいしそうでしょ?」

カメラにむけて、見せてるけど、食べられるお菓子のブーケなのかな?

Aoey「それから、いつも、僕を支えてくれてありがとう。苦しい時、悲しい時、落ち込んでるとき。僕のお仕事へのモチベーションは、ファンのみんなからもらってます。何があっても、僕の事、忘れないでね。僕のこと、捨てたりしないでね。あ、もう、時間だ。 今日のライブはこの辺で終わりにしましょう。 では、また、明日の午後9時に、また、お会いしましょう。時間通りに始めるようにしますね。」

画面の文字に目をむけるAoey。
「“もし遅れたら・・・” ・・おお、もし、遅刻したら、みんな、僕の事、罰していいよ。じゃ、もうおしまいです。バイバイ!」

カメラをオフにし、そのまま、携帯を手に取るAoey。


早速、ファンの反応を見ていく。

《次回は、もっと長くライブしてください》
《愛してます、恋しいです!》
《ドラマが終わったら、むなしく感じます》
《Aoey、可愛い! フォローします。永遠に、あなたのファンです》
《私のAoeyは、眩しい笑顔がよく似合ってる!》
《もっといっぱいライブして! すっごく会いたいです》


《Mhokは、新しいドラマに出てますね。Aoeyの次のドラマはいつですか? 楽しみに待ってます》

これは『YDestiny』ね。


Talayくんが出てるし、噂では、Chapくん(Mhokを演じてる)が頑張ってるらしいので(笑)、見ようと思ってたんです。まだ、見てないんだよね。

一面鏡張りのクローゼットの扉に映し出された自分を見つけるAoey。

虚構の自分に、本当の意味で気づけるのかな。。

0
急に泣き出したかと思えば、自虐的に笑いだし、先ほどの花束から、お菓子をつまみ、口に入れ、泣きながら頬張るAoey。
たくさんのプレゼントに囲まれながらも、気づけば、誰もいない・・・と、涙する。

ブーケに添えられた白いカーネーションを手に取り、それも口に入れ、半泣き笑いで、ただただ、孤独に、声をあげて泣き続けるAoey。

 

 

~TumとThamの会社~

TARM MODELING と書かれた 社長室のドアをノックするTum。


Tarm「お入りなさい」

中に入るなり、Thamに話しかけるTum。
Tum「姉さん。」
Tarm「ん?」
Tum「話があるんだ」

そういって、Tarmの前に座ったTumの手には、少し大きめのバッグ。。


Tarm「どうぞ。・・早くしなさいよ。あなたのために、使える時間なんて、そうそうないのよ、Tum」

Tum「辞めたいんだ」

パタンとファイルを閉じるTarm。

Tarm「何言ってるのよ、あんなことは大した問題でもないのよ・・・」


Tum「でも、俺は、姉さんと正式に契約を交わしたわけじゃない。俺を拘束しようと圧力をかけることはできないよ」
Tarm「本気で言ってるの? なにが望みなのよ。こんなことする必要ないでしょ」
Tum「もう、俺のやりたいことは言ったよ」
Tarm「Tum、子供じみた真似をやめないつもりなの?」
Tum「だから、やめたいって言ってるんだ。そう、俺は子供だ。姉さんの目からみたら、永遠に子供だよ。だから、ここを離れて、大人になるんだ」

Tarm「こんなふうに、私を捨てるなんて出来ないわよ。私たち一緒に、この会社を設立したの。あなたなしで、どうやって運営していくのよ」

Tum「姉さん、俺がさも重要だ、みたいな振りをしないでくれないか? いくらでも、俺の代わりなんて、探し出せるだろ?」

Tarm「なんで、あなたが重要じゃないのよ? あなたはいつだって、この会社にとって、重要だったし、誰もあなたと比べることなんてできないわ。こんなくだらないこと、やめてちょうだい」
Tum「嘘だ」
Tarm「なにが嘘よ。本当のことを言ってるわ」
Tum「俺がそんなに重要なら、今まで、俺のいう事に耳を傾けたことあった? 姉さんは、いつも、俺に強制してきた。子供のころからずっと、強制してきたんだ。俺が仕事を始めたときも、この会社を助けるために辞めろと要求してきたし、これからも強制し続けるだろう。」

ショックをうけたように、黙って聞いているTarm。
Tum「俺だって、自分の人生が欲しいんだ。わかってくれる?」

そりゃ、ちょっとはきつかったかもしれないけど、そんなの姉弟なんだし、たいしたことないじゃない・・・と言いたい顔です(苦笑)


Tum「さもなくば、結局、姉さんがストレスを発散するために、僕が重要ってこと?僕が他人とは違うっていうのは、そういうことじゃないの?」

Tarm「だったら、どうして、そのまま、私のいいなりになってたのよ」

Tum「姉さんを愛してたからじゃないか!でも、姉さんはどうなんだよ?ちゃんとわかってた?」


Tarm「当然でしょ、そんなの・・」

まったく、いい歳して、この姉弟は・・・。(苦笑)

Tum「だったら、自分の人生を歩かせてくれよ、お願いだから」

Tarm「私は、あんたのことが心配なのよ、Tum・・・。あんたは弱いから・・」
Tum「俺たちは二人とも、弱いんだよ、姉さん!」

そこまで、一気に言い切ったTum。
Tum「そう思わないか?」

Tarm「あなたが、私にむかって、そこまで言うってことは、本気なんでしょう。いいわよ、会社を辞めたいのなら、それもいいわ。もう止めないわ。それを言うためにここに来たんでしょ?だったら、もうお行きなさい」

俯くと、立ち上がるTum。

Tumの後ろ姿に、「待ちなさい」と声をかけるTarm。
黙って、振り向くTum。

Tarm「だけど、一つ覚えておきなさい。何があっても、あなたは、私の弟よ」


それには答えず、無言のまま、ドアをしめて立ち去るTum。

姉ちゃんは、立ち尽くしてます。。。

がっくりと、溜息をつきながら、椅子に腰を下ろすと・・・なに、生意気なことを言ってるのよ、という顔をしながらも、ちょっとだけ、嬉しかったりもしてます。

これでも、右側の口角だけ上がってんの。(笑)


心配だけど、Tum一人じゃないって、気づいてそうだしね。。。

家族って、すごく、めんどくさくて厄介だけど、結局、愛があるところには、愛があるんだよね。 ← 当たり前のことを、もっともらしく言ってます。

こうして、親離れ・子離れをする、させる、という感覚に、国境はないんだな、と改めて、思います。。
 

 

~【TARM MODELING】1階~

下まで降りて来たところで、電話に出るTum。


Tum「もしもし・・ああ、こっちは全部、方がついたよ。」
Sib「はい・・」 ← Kaoくんの声って、すごく特徴あるよね(笑)
Tum「それで、次はどうするつもりなんだ?」
Sib「まだ、わかりません。少しだけ、時間をもらえますか?」
Tum「いいけど・・大丈夫か?」
Sib「大丈夫です。心配しないでください」
Tum「気をつけろよ」

この会話の意味は、あとで出てきます。ニヤリ


電話をポケットにしまうと、もう一度、建物を見あげるTum。


歩きだすTum。

門出だねえ。。
 

 

★【Ep 12】 3/6の雑感 ★

こうしてみると、4か月という、一見、短い時間であっても、いろいろな動きがあるものです。

 

ドラマ上では書かれていませんが、記者会見の直後→ドラマ放映中は、それこそ、粛々と、まるで、なにもなかったかのように、テレビ局の宣伝活動に合わせて、笑顔を振りまき、← これは、Kinの不機嫌キャラのイメージを貫いたかもしれないけど。(笑)

ファンサービスもやり、PRやコマーシャル、そうそう、合間に、ポッキーゲームとか付箋ゲームとかも、こなしてたんだよ、きっと。

あのNubsibが、Aoey相手に、・・・もう、涙なしには、語れませぬ。

 

あ、それは、Geneも同じね。

Sibとのことが止まった時点で、執筆も止まる。

大変、わかりやすいです。

普通は、失恋しようが、何をしようが、目のまえのことを坦々とこなしていくしかないんだろうけれど、Geneは、それを拒絶して籠っちゃうからね。

引っ張り出してくれる人たちの存在の大切さが、身に染みます。

 

さて、今まで、GeneやSibたちの周辺で、活躍してきた皆さんにも、エンディングが用意されてますが、要は、そこに、救いがあるかどうか、ですね。

 

Hinの出版化に関しては、ご都合主義とかなんとかは置いといて・・・、Geneの社会的接点なので、必要なファクターです(笑)

付け加えるなら、、「諦めないこと」っていう教訓でしょうか。

諦めずに、チャンスの傍にい続けること。

そして、それはなにも、一度も陽の目を見たことがない人だけに限ったことではないのかもしれないです。


Hinは、Buaに個人的に雇われていたフリーランスだったとしても、いろんな雑務をこなしながら、それこそ、家族のために、気を遣いながら、「チャンスの神様」の傍から離れなかった。。

・・・ま、あんなことがあって、離れかけたけどね(笑)

でも、本物であれば、こうして、前髪を掴まれた「チャンスの神様」のほうから探しにくるはず、きっとね。

王道ですが、結構、こういうポジティブ系の展開は嫌いじゃありません。

 

でも、その「チャンス」をことごとく、自分から捨て去り、自分の思いばかりを優先させてきたAoeyには、幸せなエンディングは用意されなかったですね。

本当に、ただただ、空しさの中に、ポツンと置き去りにされただけ。。。

心を入れ換えて、フランスに行って、お菓子職人を目指す? ← Tee監督は、それまではまずいと拒否していたお菓子を、あそこで、泣きながら食べさせたことで、微かにその道を示唆していたのかな。

 

Tumとお姉ちゃんについては、なんだろ、どこか、他人の家の話とは思えなくなってる自分がいますね(笑)(笑)(笑)

それだけ、自分が、Tumでもあり、Tarmでもあったってことなんだと思います。

 

★【Ep 12】4/5に続く ★