4ブロックめです。
最初のほうを読んでない方は、【Ep.08】 (1/5) ~【Ep.08】 (3/5) 遡ってくださいね。
『Lovely Writer』とは関係ないんですけど、たぶん、次の筋追いはこれです。🙊
なお、本サイトは、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。
誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦
いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。
4分割しています。
前半未読のかたは、こちらからどうぞ
『Lovely Writer』
นับสิบจะจูบ
【Ep.08】 (4/5)
~Geneのコンド リビング~
P’Nuengとの会話を終えたあと、自分のお部屋に戻ってきたのかね。
デスクに座り、PCに向かっているものの、心ここにあらずなGene。
双方の両親に二人のことを話したほうがいいっていわれて、・・そんなに、考えこんじゃった?
その時、ドアの向こうから、Sibの声がしたような・・・。
Sib「Geneさん・・・」
当然、聞こえてないGene。
ガチャリとドアが開き、部屋に入って来たSib。
ん?なんか、いろいろ、ツッコミどころが満載なんですけど・・・。
ここの玄関って、オートロックじゃなかった?
まさか、カードキー、複製とか、してないでしょうね?(笑)
そもそも、線は越えません、許可を求めてから出入りしますっていってたけど、「入っていい?」って許可を求めるよ、って意味だったの?
「入っていいよ」のお返事はいらないの?
そして、テーブルの上に置かれた、例の、なた豆の消臭スプレーを手に取るNubsib。
ええ~~、こんなシリアスめなGeneを前に、PPなの?
まずは、自分でお口にシュッシュ。
そりゃ、トッポッキ、食べたからね。。。
Sib「Geneさん・・・ここにいたんですね。探しましたよ」
Gene「・・・・・」
反応のないGeneに、おかしいと思ったSib、目の前で手を動かしてみせても、一向に気づかないGene。
Sib「食後ですから、これをスプレーしてくださいね」
スプレー容器を差し出すと、しばらくして、ようやく、視線を向けたGene。
ただ、力なく首を振るのみ。
Geneの腿に手を置き、「なにかあったんですか?」と訊ねるSib。
再び、首を横に振るGene。
Gene「・・・・何も。ただ、ちょっと考え事をしてただけだ・・・」
Sib「本当ですか? 何を考えてたんですか?」
完全に、心配モードに変わりました。
Sibの方に少しだけ身体を向けるGene。
Gene「P’Nuengが、俺たちのことを、(それぞれの)両親に話してほしいって・・。」
それを聞くと、嬉しそうに微笑むSib。
Sib「はい。それで・・・?」
それのどこが、問題なんだ、くらいのSibの笑顔に、意外そうなGene。
Gene「お前、なにも感じないのか?」
もちろん、Geneが何を気にしていることくらい、ちゃんとわかっているSib。
ゆっくりと、Geneの手を取り、自分の手で包みこむSib。
だって、誰に対しても、何に対しても、1ミリも、Geneへの愛情に揺らぐことなどないからです。
Sib「もちろん、そうしますよ。僕はもう、彼らに話したくてたまらないんです。両親だけじゃなく、みんなに対して・・です」
全然、気持ちが追い付いていってないGene。
Gene「でも・・・」
Sib「考え込まないでください、Geneさん。もし、まだ、Geneさんの準備が出来てないのなら、僕は待てます。」
Gene「でも・・・」
Sib「心配しなくても大丈夫ですよ。だって、Geneさんが僕の気持ちにこたえてくれるかどうか、心配しなきゃならないのは僕のほうです」
少しだけ、表情が緩み、気持ちを立て直したGene。
Gene「そうだよな。俺たち、まだ、付き合ってるわけじゃないんだし・・。」
そんな人が、あそこまで、悩むかどうか、少し考えればわかるでしょ?
┐(´-ω-`;)┌ ヤレヤレ
思わず、笑ってしまうSib。
Gene「どこやった?・・・スプレー、貸してくれ」
Sibから受け取ると、シュッシュ。
困った人だ・・・とばかりに、微笑むSibの顔に、自分の顔をゆっくりと寄せていくGene。
キスを待って、目を閉じたSibを見て、いたずらっ子のような笑みを浮かべると、「はぁ~~」と息を吹きかけるGene。
一瞬、虚をつかれたあと、
この微笑み、すごく好き。。
なんとなく、二人そろって、微笑んだところで、立ち上がるGene。
え~、今のでおわりじゃないでしょ、とばかりに、Geneの腕を掴むSib。
ふん、と手を引き抜き、自分の寝室に向かってしまうGene。
残されたSib、Geneの気持ちが向きなおったのを感じ、ちょっとだけ、ホッとしたように微笑みました。
うん、それはいいんだけどさ。
Sibは、これで、自分の部屋に戻るんでしょ?
私も、二人が真の意味で結びつく、プロセスはそれなりに大事だと思ってますけど、肝心のGeneが、Sibがどっちの部屋にいようと、すでに気にしてないっぽい件については、いいのかな、それで(笑)
・・・っていうか、黙ってこっちのおうちに逃げ帰っても、こうして探しに来てくれるし、傍にいて、ちゃんとケアしてくれるし、なんて、贅沢なのかしら(笑)
やっぱり、前世の行い?
~『Bad Engineer』ドラマ記者会見 ~
会場、すでに、ファンたちが大盛り上がり。
すっかり、見慣れた光景(笑)
そう言えば、みんながボード出してるのを見て、思いだした!
携帯のアプリで、ネオンサインみたいな蛍光活字が出せるやつ、いつか使えると思って入れてるのに、この間の、タイフェスティバルで出すの、すっかり忘れてた(笑)
あまり目立ったボードとか、持ちたくない派にはおすすめです(笑) ← そういう人は、そもそも、こういうことはしませんね
・・・ドラマに話を戻します。
司会「こんにちは~~! は~い! どうですか? 特別ゲストの皆様、マスコミの皆さん、そして、ファンの皆さん、ようこそお越しくださいました! さぁ、今日、行われる記者会見は・・・?」
司会者からの呼びかけに、全力で答えるファンたち。
ファン「Bad Engineer the series!」
司会「そうですよね?もし私がこのドラマのエグゼクティブプロデューサーで、今の皆さんたちの声を聞いたら、きっとワクワクしたでしょう! 今日、皆さんは、監督、作家、それから、出演者たちを応援しにここにきていらっしゃると確信してますよ~!そうですよね?」
ファン「ぎゃ~~~!」
司会「おお、凄い! もう、時間は無駄にできません。私たち、皆、悲鳴を上げて、監督、作家、俳優たちをステージに招きましょう、OK? さぁ、ちょっとやってみましょう。 3.2.1・・はい!」
大歓声!
司会「OK。では、監督、作家、俳優の皆さんをお招きしたいと思います。こんにちは~」
ステージに上がってくる一同。
司会「はい、こんにちは、皆さん! では、お席についてもらいましょう。皆さん、どうぞ、ご用意したお席についていただいて、そうしたら、お名前と、何をなさっているか・・自己紹介をお願いいたします。」
監督「Maiと言います。この『Bad Engineer the series』の監督をしています」
司会「うわ~、拍手喝さいですね。では、次の方、どうぞ」
Gene「こんにちは。私はGene、もしくは、WIZARDです。そして、『Bad Engineer the series』の作家です」
Sibの視線は、いかなる時も、Geneを熱く見ていたいというのがデフォルトだと、はっきりわかる一枚です。(笑)
司会「OK。こんにちは。では、次の方・・・」
Sib「こんにちは。私は、Nubsib Pipatpukdee、“Kinn”を演じています」
熱い視線を向けるのは、Geneも同じなので、お互い様なのでした(笑)
あ、Sibの今日のダーク オン ダークのスーツ姿も、私の好みでございます。
司会自ら、悲鳴を上げて、会場のファンと一緒に盛り上げる。
司会「すごいです! ねぇ? Nubsibって素晴らしいわね?」
ファン「Yes!!!」
司会「オーマイガー、OK。Nubsibに戻りましょうか。 ・・・はい、次の方、お名前は?」
Aey「こんにちは! Aoey Atikanです。“Namcha”を演じています」
Aoeyを見るGeneの視線は、すでに、複雑で・・・。
司会「う~、なんて可愛らしい! 素敵ですね。二人のケミストリーは、もうぶっちぎりですね!では・・最後の方ですね、こんにちは。」
Mhok「こんにちは。私は、Mhok Metheewatです。“Tawan”を演じています」
司会「さ、皆さん、もう一度、声援をどうぞ!」
大盛り上がりです。
司会が、Mai監督と、このドラマについて、少し話をしている間、壇上で、ちらっと、お互いの様子を気にするGeneとSib。
この子のプロ意識の高さは、ちゃんと認めてますよ(笑)
客席から、その様子を見ている Tiffy。
あら、今日は、とてもエレガントだ。
隣に立つTum。
Tiffy「あの子たちが誇らしいわ。ね?」
うん、と微笑むTum。
Tiffy「それに、大抵のBLカップルのマネージャー同士が喧嘩するっていう呪いを消しさり、喧嘩することなく、ここまでこれた私たちのことも誇りに思うわ」
監督~、それは、言ったらあかん奴じゃないの?
それで傷ついてる人、一杯、いるのに~。
Tumの手を取り、がっちりと握る。
Tiffy「いつも、私のこと、助けてくれて、本当にありがとう」
・・・なんだろ、Tiffy、どうかした?
なんか、様子が変じゃない?
Tiffy「私がここまでこれたのは、あなたのおかげよ。いつまでも、こんな風に可愛いまんまでいてよね?」
TumのほっぺをムニムニするTiffy。
Tiffy「私のこと、見捨てないでよ」
舞台のほうを向いたTiffyのことを、そのまま、見つめ続けるTum。
ああ、もう、告白したくてたまらないって感じじゃん。
Tiffy「どうかしたの?」
Tum「ああ・・・ただ・・・その・・・ちょっと話したいことがあるんだ」
頷くTiffy。
え? ここで?
Tum「実は・・・す・・「きゃ~~~~~」
大歓声にかき消されてしまう、Tumの「好きなんだ」という言葉。
Tiffy「なんて言ったの?聞こえなかった・・」
本当かな?
Tum「俺・・君の事が好きなんだ!! 聞こえたか?」
今度も、歓声に被ったものの、はっきり、Tiffyの耳に届いたのに・・・のに・・・、ほら、Tiffyのこの固い表情、絶対、変だよ。
Tiffy「・・・・・」
ちょっと、Tum、気づかないの?
Tiffy「・・・な・・なんなの?」
え?と、動揺したように聞き返すTiffyを見返すTum。
Tiffy「どうしちゃったのよ、突然、そんな・・・」
Tiffyの言葉を遮るように、手を掴むと、会場からTiffyを連れ出すTum。
ああ、もう、この辺から、すごく辛そうな顔してるじゃん。
この間、お母さんが亡くなったとか言ってたし、もしかして、お仕事辞めないといけなくなった、とか?
一方、ステージの上では、ドラマのワンシーンを、実際に実演してみせるというコーナーに入ってます。
監督ったら、司会の人と、同じテンションで盛り上げようとしてる。
SibとAoey、何すんの?
監督「5,4,3,2,Action!」
打ち合わせどおりに、演技を始める二人。
Namcha(Aoey)の腕を掴むKinn(Nubsib)。
Kinn(Nubsib)「ここにいたのか。今朝、ベッドで起きていたと、なぜ、言わなかった?」
身じろぐNamcha(Aoey)。
Kinn(Nubsib)「お前は、決して俺から逃げられないんだ」
ああ、これは、オーディションの時のセリフね。
ぐっと、Namcha(Aoey)の腰を引き寄せるKinn(Nubsib)
ステージ上で、一歩、後ろに下がっていたGeneが、そっと目を閉じ、ふたたび、視線をSibに向ける。
Kinn(Nubsib)「お前につけた、この跡が思い出させるんだ、お前が俺の物だと・・・」
無言で、Kinn(Nubsib)を見つめているNamcha(Aoey)。
ファンの歓声がひときわ大きくなったというのに、Geneの耳には、まったく届かず、ただ、Sibの背中を見ているだけ。。
キスを促す監督や、ファンたち。
ここ、Geneが、あからさまな嫉妬の目をむけてじっと睨みつけて、
監督の、カット!の声と同時に、さっと、目をそらしたけど、どうなったの?
恥ずかしそうに、笑顔を見せ、Sibの腕につかまって見せるAoey。
司会「はい、拍手~~!」
「ありがとうございました」
司会「顔が真っ赤になってますね!」
見ていられず、視線を完全に外してしまうGene。
司会「化学も、物理も、生物学も、ぜ~んぶ(相性ばつぐん)です。」
ケミストリーって素直に言えば?
監督「皆さんもそう思いますか?」
ファン「うぎゃ~~~!!!」
~会場 階段の踊り場~
Tiffyの手を引いてきたTum。
Tiffy「どうしたのよ、落ち着いてよ。」
改めて、Tiffyの両手を握るTum。
Tum「もうこれ以上、抑えてなんかいたくないんだ。君の事が好きみたいなんだ」
もう、そこからは、一気に、思いのたけをぶちまけるTum。
Tum「こうして、現場で一緒に仕事を始めて、君と助け合っていくうちに、気持ちが変わってきたんだ。君のことを知る前は、君も、他のマネージャー連中と同じように、他人と競争し、他人から得られる利益を求めて、他人なんか踏みつけにするんだろうと思ってた。でも、君はそんなことなかった。すごく、可愛くて、本当に素敵だ。それに、いつだって、僕にいろんなことを教えてくれる。周りに誰もいなくても、君だけは僕の傍にいてくれる。君がそういう人だって、僕には確信できるんだ」
じっとTumの言葉を聞いていたTiffyが、Tumの手を振りほどく。
Tiffy「いい加減にして、Tum。今は、ふざけてる場合じゃないのよ。時間の無駄だわ。私、仕事に戻るから!」
後ろを向いたTiffyの腕を掴むTum。
Tum「俺が今、言ったこと、君は何も感じなかったのか?」
もう・・Tiffyの瞳が・・・平気な振りをし続けるのが限界そう。
Tum「僕は、ふざけてるつもりはない! 僕が言ったことは全部、本心だ」
もう一度、その手を振りほどくと、なにも告げずに立ち去るTiffy。
Tum「Tiffy!」
Tumにしては、大きくはっきりと、Tiffyの名を口にして呼び止める。
一瞬、足をとめたTuffy。
Tum「君だって、僕のことを好きなんじゃないのか?」
振り返り、「少なくとも、少しは考えてみたら? あなた、気は確かなの? あなたってこんなこと考える人なの?」と痛烈な言葉を浴びせるTiffy。
Tiffy「あなたが、こんな風に冗談を言うなんて、全然、面白くないわ」
階段を降りていくTuffy。
涙をこらえ、一人立ち尽くすTum。
一旦、落ち着こうね。
Tum、勝手に、結論、出しちゃだめだからね!
★【Ep 08】4/5の雑感 ★
今のところ、TiffyTumカップル(順番?)が、2番手カップル級の扱いだったので、群像劇によくあるような、いつのまにか、周辺で付き合ってました~な感じにはならないと思っていましたが、ちゃんと試練も用意されてましたね。
たぶん、理由ありなので、経過待ちで大丈夫だと思います。← 言い聞かせてる!
少なくとも、Tiffyはあんな感じで言い捨てていくような子じゃないって思えるくらい、この二人のことは、ちゃんと、描かれてきてましたから・・・。
あとね、役名としての、Aeyの綴りなんだけど、ドラマ全体のオープニングでは、「Aey」なんだけど、
ドラマの中での、今回の記者会見の立て看板には、「AOEY」になってるの~~!
確かに、発音的にも、「Aoey」のほうが近いですよね。。
こっちに、統一でいいのかな?
さて、Geneですが、う~ん、内面・外面で、揺れ動いてますね。
ただ、闇雲にグラグラしてるという感じではなくて、なんていうのかな、あ、免震構造的な?(苦笑)
例えとして、適切ではないかもしれませんが、芯はしっかりしてるけど、大きく揺れたり、倒れたりしないように、予め、少し揺らしている・・みたいな。。
先々、ああだったらこうで、こうだったらああで・・・誰かを傷つけることも、傷つけられることも嫌で・・・と、つい、あれやこれや、シュミレーションしちゃうんでしょう。
そして、更に、その思惑のうえを行くNubsibが相手で、しかも、その愛情の過多さは未知数で・・・(笑)
もちろん、カミングアウトのむつかしさは、それぞれのカップルで、事情によりけりだと思うので、一概に、こうだよね、そうだよね、と決めつけることはできないと思ってます。
でも、この2人の場合は、波瀾ありでしょう。
それを乗り越える強さと、愛と、イチャイチャが求められるのが、主人公カップルの宿命です。 ← そんな、BLあるある的な決めつけ、ひどすぎる?(苦笑)