これで、3ブロックめです。
【Ep.05】 (2/5) あっぷ済み。
そういえば、
なお、本サイトは、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。
誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦
いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。
5分割しています。
前半未読のかたは、こちらからどうぞ
『Lovely Writer』
นับสิบจะจูบ
【Ep.5】 (3/5)
~撮影スタジオ 正面出口~
Tumが外に出てみると、すでに、バイクに寄りかかり、待っていたTiffy。
かっこいい・・・!
Tiffy「私を置いて帰っちゃったのか、と思ったわ」
Tum「悪かったよ。Nubsibとライブをしてたんだ。さぁ、行こうよ」
フルフェイスのメットをガシっと、手渡すTiffy。
ここ、ちょっと、待たされた感じをぶつけてるっぽい(笑)
Tiffy「これ、つけて・・・」
自分も、バイクにまたがるTiffy。
メッセージ着信に気づき、携帯を見るTum。
P’0Tam<Tum、戻ってきて、ニックをドリアン先生の演技クラスに連れて行きなさい>
そのまま、無視し、携帯をポケットにしまうTum。
Tiffy「今までに、(バイクに)乗ったことないの?」
Tum「ああ・・・うん。ええっと、ほとんどないんだ。だから、本当に慣れてなくて・・・」
Tiffy 「私のウエストにしっかり捕まっていれば安全よ。私、事故ったりしないわ」
ようやくヘルメットをかぶり、バイクにまたがったものの、やはり、Tifffyのウエストに手を回すのはためらうTum。
自ら、Tumの手を取り、自分の腰に密着させるTiffy。
Tiffy「なんでよ? なにか不愉快? それとも・・・私に気があるとか?・・・大騒ぎになるわね」
最期に呟いたのは・・・思わず、気があるとか言っちゃった照れ隠しというか、落ちても知らないから、とか、そんなニュアンスのような・・・。とにかく、Tiffyの率直さのなかの可愛らしさが満開です。
エンジンをふかし、出発するTiffy。
~レストラン~
Tuffyの化粧品を買い終わった様子の二人。
Tiffy「選ぶのに、つきあってくれて、ありがとう。レビューには目を通していたけど、なんか買うのが怖くって・・・。いっつも大袈裟に書いてるから・・・」
Tum「実際、その人の肌次第だよ。ある人は、最高だってレビューするかもしれないし、一方で、ある人は、そうでもないって言うだろう。それが普通だよ。でも、俺もレビューを参考にして買うよ。自分が使ってみて、効果がないものは、モデルの子たちにあげたりするんだ」
Tiffy「でも、正直なところは? 私は、結局、いつも、同じのを使っちゃう。。。あるブランドなんかは、もう5本も使ってるもの。」
頷くTum。
Tiffy「でも、あなたは本当にこういうことが得意なのね。私なんかより、よっぽど詳しいわ。本当に、美意識が高いのね。女子よりもかわいいんじゃない。それに、今日の服は、感じが違ってる・・・。外見を変えようとしてるの?」
Tum「どうして? これ、良くない?」
Tiffy「いいと思うわよ・・・でも、今まで着てたような感じじゃないわ」
Tum「でも、気に入ってるだろ?」
肘をつきながら、ちらっと、Tumを見るTiffy。
急に、意識しちゃうところが、なんとも。。。(笑)
Tiffy「な、なによ?な、なんで、私が気に入るかどうかなんて、聞いたりするの?そういうのが好きなら、ただ、それを着ればいいじゃない。他人のいう事なんて、気にする必要ないわ!」
ドギマギして、早口で畳みかけるTiffy。
この子は、こんなに可愛いのに、中身も仕草もボーイッシュで、あんまり女の子扱いに慣れてないのかな?
そんなTiffyを、面白そうに、見ているTum。
着信に気づき、携帯を取り出すTum。
嫌そうな顔を隠さず、仕方なく電話に出る。
Tum「もしもし、姉さん・・・」
姉「あんた、なにしてんの?」
さっきのメッセージ、ガン無視したからね(苦笑)
Tum「どうかしたの? 俺、用事の途中なんだけど・・・」
姉「私が指示したことはどうしたの?」
Tum「ニックなら、もう、演技クラスに連れていったよ」
姉「だったら、次は?」
Tum「今日はもう、先約があったんだよ。姉さんこそ、どうして、そう突然に指示してくるんだよ?」
姉「それ、最初に私に言ってた?」
Tum「言ってないよ。でも、もう、姉さんに言われたことは全部やり終えたんだ。だから、個人的な時間をもってもいいだろ?」
姉「その個人的時間とやらで、あんたは何をしてるわけ?」
正面のTffyが、口パクで、「(電話の相手は)Tamさんなの?」と聞いてくる。
頷くTum。
姉「子供じみた真似をするのはやめなさい、Tum?」
そこまで言われて、さすがのTumも席を立ち、少し離れたところで話を始める。
心配そうに、見ているTiffy。
Tum「姉さん、俺には理解できないよ。姉さんに言われたことは全部やってるじゃないか。ほかに、何を望んでるんだよ?モデル事務所にいる俳優たちの管理なんて、面白くないんだよ」
姉「でも、その仕事のおかげで、生活できてることを忘れないことね!あんたは、その単純な仕事ですら、満足に出来ないじゃないの!それに、グラフィックデザイナーとしての仕事を、本気でやりたいの?私には、あんたが生き残っていけるとは思えないし、大体、あんたみたいな人間は・・・」
延々と続く、姉の言葉にたまりかね、電話を切ってしまうTum。
家業を手伝っているとは言うものの、いろんな事情があるものです。
席につくTum。
不機嫌なのが丸わかり。
心配を隠せず、Tumに声をかけるTiffy。
Tiffy「ねぇ・・・用事があるならそっちに行ってもいいよ。今日は、ずっと私につきあってくれたでしょ。私、あなたに迷惑かけたくない。」
Tum「気にしなくていいよ」
Tiffyのことも気遣うTum。
Tum「姉さんは、いつだって、こうなんだよ。君も知ってるだろ・・・」
小さく頷くTiffy。
食べよう、と勧めるTum。
これは・・・あまり、精神衛生上、よろしくない感じね。
さて、Tumに負けず劣らず、精神上よろしくない状況にある人と言えば・・・・
~Gene宅、リビング~
ダイニングテーブルに座り、携帯を見ながら、いらいらと足をゆすっているGene。
時計は10時過ぎ・・・。
まだ、Sibが帰って来ないのね。
テーブルの上のリンゴに手を伸ばし、一口食べるGene。
ふふふ、結局、ご飯食べてないんだ。。。
~回想~
Sib: Geneさんはどう思いますか? 行ってほしいですか?
Gene: 行こうと行くまいと、お前次第だ
そうです。
確かに、自分がそう言いました。
だからって・・・あんなふうに、本当に行くかよ?(ムカッ💢)
Aey: 僕・・今日、Nubsibに告白するつもりなんです
されてんだろうな・・・告白⤵️
自分が悪かったって認められたら、楽なのにねぇ(笑)
その時、ドアが開き、Sibが帰ってきました。
緊張は最高潮ですが、どう振る舞ったらいいのか、すらわからなくなってる、可愛らしいGeneをしばらく見ていきましょう。(笑)
リンゴをむしゃむしゃ食べているGeneを見て、「まだ、なにも食べてなかったんですか?」と訊ねるSib。
ん・・と、目も合わせずに、頷くGene。
その態度に、不審を覚えたSib、
この感じ、すごく好き。。
Geneのことは、自分が一番よくわかってる!って、タンカ切ってたけど、実際、そうなんだろうなぁ。
黙って部屋に入っていってしまいました。
Gene「・・・・(あれ?)」
ここで、一時停止。。
なんだよ、無視かよ?
すぐに、ガチャリとドアが開き、Sibが出てきました。
すでに、Nubsibさんは、わかりやすく自分から視線を逸らしているGeneの態度を見て、これは、なにかあるな、と気づいますが、内容まで核心があるわけではないので、これから、追及タイムが始まります(笑)
Sib「あの・・・・」
Gene「・・・・ん?」
Sib「なにか、僕に聞きたいことがあるんじゃないですか?」
Gene「聞きたいこと? 聞きたいって何を?」
Sib「あなたはいつも、僕を見てるのに・・・なにか、聞きたいことがあるんでしょう?」
ね?と、Geneを見つめ、促すSib。
Sib「Geneさんが訊ねるのなら、僕はなんでも答えますよ」
そこまで、言われちゃ・・・ね(笑)
「別にない・・・・・」と言いかけたものの、やっぱり、そのままにはしておけないGene。
Gene「ああ、そんなに俺に聞いてほしいなら、聞いてやるよ。で、どうなんだ?」
その質問の意味を、計りかねるSib。。
Sib「別に、元気ですけど・・・」
Gene「そうじゃない。」
Sib「だったら、なんなんです?」
Gene「そ・・・それは・・・お前、食事に行ってきたじゃないか。で、どうだったんだ?」
Geneがわかりやすいのか、Sibの把握度が高いのか。。。
普通、ここで、こんなに、すぐには、到達しないんですけどね。。。
ニヤリ・・・と笑みを浮かべるSibさん。
Sib「あ~~~。良かったですよ。食事はおいしかったですし・・・。もし、食べてみたかったら、今度、一緒に行ってみましょうか?」
くくく、攻め様ぶり、絶好調(笑)
Gene「俺は、そんなことを知りたいわけじゃない!!」
Sib「(そんなのわかってますよ!)・・・じゃ、一体、他に、何について知りたいんですか?もっとはっきり言ってくれなければ、僕には、答えられませんよ」
Sibの追い込み漁、始まりました。(笑)
Gene「・・・・・・・・Aeyは、なんて言ったんだ? もう、お前たち、付き合ったのか?」
こんなにわかりやすく妬いてくれて、もう、楽しくてしょうがないでしょうね。。。Sib。。
Sib「ああ、その件ですか。どうして、僕がAeyと付き合うと思ったんですか?」
Gene「だって・・・・今日、お前たち・・・駐車場で・・・」
Sib「見てたんですか?」
Gene「あ・・・・その・・・偶然な・・」
Sib「あれは、そうじゃなくて・・・僕は、Aeyと話をしなければならないことがあって、一緒に行ったんです」
Gene「話って? 何のこと?」
Sib「今日・・・撮影の時にAeyと話していませんでしたか? 僕は、撮影中、あなたがふくれっ面をしてたのを見たんです。」
Gene「それで・・・お前たち、喧嘩になったのか?」
それをきき、にっこりして、Geneを安心させようとするSib。
Sib「いいえ。僕とAeyはただの友達です。それ以上のことは、なにもありません」
ふ~んと、まだ、不機嫌そうに頷いてみせるGene。
Sib「もし、Geneさんが嫉妬するってわかっていたら、そもそも、Aeyと出かけたりしませんでしたよ」
嫉妬と言われて、顔色を変えるGene。
Gene「嫉妬だって? 誰が嫉妬してるだって? 俺は、ただ、知りたくて、聞いただけだろ」
Sib「まさか、僕とAeyがキスしてるのを見て、考えすぎて不安になった・・・なんて、言わないでくださいよ」
どうやら、その、まさからしいですよ、Sibさん(笑)
この顔・・・!
結構、傷ついてます。。
Gene「・・・・それは・・・今日、アプリのタイムラインで、お前とAeyを見たんだ・・・それに、俺が駐車場に行った時・・・本当に、お前たちがお互いに好きなんだって思ったんだよ」
Sib「Geneさん、ドラマチームの方から、僕たちに宣伝活動を求めてることを、ちゃんとわかってくれないと・・・」
Gene「・・・・・・・でも、本当に、すごくリアルに見えたし・・・」
Sib「ほら、やっぱり・・・。嫉妬したんですね」
もう、ルンルン(笑)
Gene「Sib!!」
Sib「(例え芝居とはいえ)本気に見えなくて、誰がそれを信じるんですか? キスについていうなら、あれは、仕事用でしかありません。でも、僕が気持ちをこめてするキスは・・・誰ともしたくありません」
Gene「(え?)」
Sib「Geneさん以外とは・・・」
Gene「・・・・・・・・・・・・🐥」
うわ~~!!
Geneが固まった!(笑)
そして、バックでかかってる歌詞が、そのまんま、I wanna Kiss Kiss you~♪
もう、お聞きになってますよね?
超可愛いメインOSTの『One to Ten 』です。
Sib「だから、僕に嫉妬する必要なんてありませんよ」
Gene「だから、そうじゃないって言っただろ」
ふふふ・・・
Sib「はい・・・そういうことにしておきましょう」
ふくれっ面のGeneのほっぺを、かるく、ぷにっと摘まむSib。
Gene「・・・・・!」
(ノ≧▽≦)ノ可愛いぞ!ぷに(笑)
慌てて、顔を遠ざけるGene。
微笑んでるSib。
Gene「な、なにすんだよ?」
Sib「Geneさんがヤキモチを焼くとき、膨れっ面になるからですよ」
そ、そんなの、はじめて言われた。。。って顔してますね。
Sib「すっごく可愛いって、わかってます?」
もう、ぐうの音も出ません。(笑)
Gene「・・・シャワー浴びてくる」
食べかけのリンゴをのこして、席を立つGene。
Geneを目で追いながら、そのリンゴを一口かじるSib。
本日も勝たせていただきました~(笑)
~Aeyの自宅~
Sibとのディナーから戻ってきて・・・・テーブルの上に、ぽ~んと一輪挿しの花束を無造作に置くAey。
同じく、テーブルの上に置かれていた、お誕生日のプレゼントに手を伸ばす。
Aey「Happy Birthday Aey・・・あなたの可愛らしさが永遠でありますように Artより」
カードを読み上げ、自分も席に座る。
他の袋から、クッキーを取り出すと、一口食べては、おいしくなさそうに、食べかけを戻し、蓋をしめてしまう。
次々に、他のパッケージを開けたり、ケーキを食べたり、そんなことを繰り返すAey。
「全然、おいしくない・・・」
「まじで最悪・・・」
だるそうに、テーブルに伏してしまうAey。
携帯を取り出し、なにかの記事に目を通している。
見出しは・・・フランスでのベーカリー留学
<できれば、このまま、タイには戻りたくない。ここで、パンを焼いていたい>
そんな記事をよみふけっていると、Earnから、メッセージが入ってくる。
Earn:: 今週の土曜日は、あなたのお誕生日でしょう。家族は、みんなあなたを待っているわ。
それを読むと、ふっと、小ばかにしたように、鼻で嗤うAey。
携帯を伏せて、また、憂鬱そうな表情にもどってしまう。
★【Ep 05】 3/5の雑感 ★
TumとAey・・・
二人の抱える問題が、なんとなく、垣間見えました。
家族、仕事、生き方、人間関係・・・複合的に絡み合って、しかも、昨日今日はじまった感じでもない。。。
Aeyが見ていた、フランス留学の話はこれから出てくるのかな?
そう言えば、やたら、プレゼントに、クッキーやケーキが多かったし、「おいしくない」って言ってたのは、心情だけじゃなくて、本当に、味がわかる人間だからってこと?
Tumのお姉ちゃん・・・声だけ聴くと、どこぞの、大手芸能プロダクションのやり手社長って感じです。
思った以上に、社内権力集中、たとえ、家族であっても、下のヒエラルキーの人間にとっては、がんじがらめでしょうね。
私なら、たぶん反発という名の逃避行動に出ちゃいますが、そうできない人のほうが多いはず。
ただ、企業人として、姉として、身を入れて、仕事に取り組んでいないTumの態度にイラつくのもわかるし、そういう人間は何をやっても成功しない・・・って、哲学でモノを言ってるところもあるんだろうけれど、Tumも相当、抱え込んでるのね。。
そのふたりのどちらにも深くかかわっているTiffy。
ボーイッシュでさっぱりとした気性だけど、なんでもかんでも私にまかせておきなさい、っていう、ありがちな姐御肌じゃないところ、結構、好きです。