さて、とうとうFINAL EPISODEのスタートです。
たぶん、私の筋追いを何作品かお読みいただいている皆様は、ご承知かと思いますが、最終回は、基本、終わらせるのがイヤという子供じみた現実逃避をするので、第1、第2パートあたりを順調にアップしたとしても、最終パートに近づくほど、なかなかアップされない場合があります。
ホントすみません。(笑)
無茶苦茶、ネタバレしまくってます。OKの方のみ、おすすみください。
前回のお話(Ep.12)が気になる方へ・・・
『AChanceToLovee(LBC2)』
【Ep.13】 (1/5)
~AeとPondの寮の部屋~
スマホをセットして、録画の準備をするAe。
ギターを抱えると、スタートボタンを押す。
Ae「こんにちは・・・俺は・・・。ま、いいや。お前のために曲を演奏するって言おうとしただけだから。」
緊張した面持ちのAe。
**********
オープニング
※ これも最後です
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6か月後~~~
っていうのは、一体、いつ?
~Tin(とCan)の部屋~
一人、ベッドで眠っているTin。
あ、これも、肌色注意報?
Can「おい、起きろよ、俺、行かないと・・・・」
すでに、制服姿のCanちゃんが、無造作に、Tinのブランケットをめくると・・・。
それはもう、さわり心地のよさそうな・・・
ふかふかの・・・ ← あまり、裸体に冠する修飾語ではないような気もするが・・・(笑)
真っ白な裸体が・・・あらわになって・・・
(ボディビルダーみたいに、筋肉バキバキって、なんか怖いので、柔らかめのしなやかな筋肉で、うっすら割れてるくらいが実は理想です、私はね・・・)
ついでに、眠い目をこすったりなんかして・・・。
息を飲むCan。
Can「(小声で)なんで、そんなにかっこいいんだよ? 俺、もう、何度も寝てるのに・・・なんで、気づかなかったんだろう?」
Canちゃん、それは、ちょっと問題発言なので、反省室にいらっしゃい!(笑)
ぶるぶるっと身を震わせるCan。 ← たぶん、お腹でチョウチョかトンボが羽ばたいたのよ。(笑)
韓国ドラマの女子のしゃっくりと同じようなものだよね?
気が付くと、半身を起こし、ベッドの背にもたれて座っているTin。
Tin「ようやく、わかったのか? お前には、奇跡のような彼氏がいるって・・・」
ちょっと呆れ気味のCan。
Can「お前、その自信、どっからきてんだ?」
この会話、まず、Canさんが、Tin様の身体を賞賛しはじめところから始まったように、私は認識しておりますが・・・。(笑)
Tin「だって、本当のことだろ?」
Can「ああ、俺、お前とは言い争ってる暇ないんだよ。いいから、早く起きて・・・。今日、早く大学に行かなきゃならないんだよ。サッカー部のオリエンテーションがあるっていうのに、もう、遅れそうなんだよ。だから、昨日、家に帰ろうとしたのに、お前が、泊ってけって、ぐずぐず言うから~~」
それは、聞き捨てならないとばかりに、Canを見上げるTin様(笑)
Tin「俺がか? 俺が泣き言を言ったっていうのは、間違いないのか?」
俯き、小声でブツブツ言うCan。
Can「そりゃ・・・ちょっとは、俺だって泊まりたかったけどさ・・・」
やっぱり、そうなのね(笑)
笑うしかないTin。
Can「いいから、早く!」
Tin「わかった、もう起きる。ちょっと待ってろ」
Can「急いでよ、いい? 待ってる間に、トースト焼いててあげるから・・・、さ、急いで起きてよ」
ブランケットを引っ張るCan。
Tin「ん・・・」
Can「起きてよ、ほんとに!」
部屋を出ていったCanを眩しそうに見つめるTin。
どこぞでもよく見る朝の風景(笑)
はい、しっかり、ベンツで大学に送っていただきました。。。
Can「送ってきてくれて、ありがとう。じゃあね」
ドアを閉める前に、お礼を言うCan。
微笑みながら、「Cantaloupe・・」と呼び止めるTin。
Can「もう、お前、いつもそればっかだな・・・、俺をフルネームで呼んでばっかりいる。俺、もう、全然、恥ずかしくないよ。一緒に寝るたびに、フルネームで呼ぶじゃん」
あら、そうなの。ご馳走様。。。
嬉しそうに、身を乗り出して、「来週、なにがあるか、覚えてるか?」とCanに訊ねるTin。
ちょっと考えるCan。
Can「来週・・・? 火曜日! 今日は火曜日だろ。だったら、1週間たったら、火曜日じゃん。」
みるみるうちに、顔が険しくなるTin様。
Tin「本当に、覚えてないのか?」
Can「えっと・・・なにか覚えておかなきゃならないこと、あったっけ?」
Tin「・・・・・・・・」
視線をそらすTin。
Tin「もう、遅れるんじゃないか・・行ったほうがいい」
ちょっと気になりながらも、「わかった、じゃ、あとでな」とドアをしめるCan。
走り去るTinの車を見ながら、「なんか、変なこと言ったかな?」と頭を掻きながら、呟く。
Can「そんなことないよな・・・ま、いいや、」
サッカースタジアムに走って入っていくCan。
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~メタナム家~
Phu「やだ、お前とは話さない。パパと話したいの!」
ソファに並んで腰かけているPhuphaと、Ghonhin。
Hin「ですが、今日は、Tul様は、お帰りが遅くなるかもしれません。私に話してくれませんか?」
Phu「もし、パパと話ができないんだったら、Tinおじさんと話したい。P'Canと話したい」
半年たっても、新しいママ、苦戦中なのね。
思わず、笑ってしまうGhonhin。
Hin「では、今度、Phu様のために、Canさんに連絡してみましょう。でも、今日は、なにかあるんであれば、私に話してくれませんか?」
Phu「ないよ、僕、お前とは話したくないんだ」
取りつくしま無し。
てこずってるわね。。。
Hin「どうしてですか?」
Phu「だって、お前のこと、嫌いだもん」
Hin「どうして、私のことが嫌いなんですか?」
Phu「しらないね。別にいいじゃん」
そっぽを向くPhuphaを、笑いながら見ているGhonhin。
Hin「Phu様・・・」
Phu「しつこくしないで! 僕はお前と話したくないって、さっき言ったでしょ」
Tul「Phu・・・。言葉遣いをちゃんとしなさい」
玄関で、二人のやり取りを聞いていたのか、帰宅早々、注意をするTul。
Phu「わ~、パパが帰って来た」
飛びつくPhu。
抱き上げると、ソファに戻し、一緒に座るTul。
Tul「ただいま・・・」
腰の下にあった、フィギュアを取り出すと、「でも、誰かさんが、Phuがお行儀が悪かったって教えてくれたよ」と、フィギュアを渡しながら、Phuを戒める。
Phu「僕、お行儀わるくなんかないよ」
Tul「だったら、どうして、Hinのことを、ちゃんと“Hinおじさん”って呼ばないんだ?どうして、“お前”なんて呼んだりするんだ?」
Phu「だって、おばあさまが、この家にいる誰であろうと、僕が好きなように呼んでいいって、僕に言ったんだよ」
Phuの頭を撫でながら、
Tul「でも、パパは、他人に対して、失礼なことをするように、教えたことはないだろ。お前は、Glinおばあ様のことを、ただ、おばあさまと呼んだりすることさえある」
Phu「あ~あ、まただ・・・」
Tul「なにが、またなんだ?」
Phu「パパはまた、Hinおじさんの味方してる。もう、僕のことなんか好きじゃないんだ。僕、Hinおじさんのこと、好きじゃない。だって、パパが、Hinおじさんのこと、すきだからだよ。」
お互いに、目を合わせて、微笑むTulとGhonhin。
子供って・・・よく見てるよね~(笑)
Tulの首に抱き着くPhu。
Hin「パパは、僕の事を好きでいなきゃ・・・。Hinおじさんのことは好きにならないで!」
苦笑するしかないGhonhin。
Hin「Phu様。」
Ghonhinに話しかけられ、Hinのほうを向くPhupha。
Hin「あなたのお父様は、あなたのことをとっても愛していらっしゃいますよ。他の誰よりも、もっともっと、あなたのことが大好きなんです。世界で一番、Phu様を愛していらっしゃいます。それに、あなたのお父様だけでなく、この家にいるものは誰でも、Phu様のことが大好きなんですよ」
Phu「Hinおじさんも?」
Hin「はい。私も、Phu様のことが大好きです」
ぱっと、横を向き、Tulの首にしがみつくPhupha。
ふふふ、わかりやすいPhuちゃん・・・。
Phu「パパ、僕、眠くなっちゃった」
Tul「意地っ張りだな・・・(Hinに)ベッドに寝かせてくるよ」
Phuを抱き上げながら、「さ、行こう。もう、寝ような・・・」と声をかけ、部屋にあがっていくTul。
ちゃんとお父さんしているTulを、目で追うGhonhin。
Ghonhinが携帯を見ていると、Tulが戻ってきました。。。
Hin「Phu様は、もう寝ましたか?」
すぐさま、Hinの肩に手を回すTul。
Tul「なあ・・・もう、何度も言ってるだろ、息子を呼ぶのに、様をつけたり、敬語を使う必要はないって」
Hin「でも・・・Phu様は私のことを好きじゃありませんから・・・」
Tul「あのな、Phuは、自分の母親や父親と親しくする人間のことは、誰であれ、気に入らないんだよ。でも、俺は、いつか、Phuも、お前が俺の人生に一番大切な人だってわかる時がくるって、信じてるよ。」
嬉しい反面、
Hin「Tul様がそういう事を言えば言うほど、Phu様は私を嫌うんですよ」
Tul「お前を愛してるって受け入れさせるのに、一体、何年かかったと思うんだ?」
Hin「・・・・20年です」
Tul「息子も俺も、自分たちが誰かを愛することを簡単には受け入れられないんだ。でも、一度でもそうしたら、全身全霊で愛するんだよ」
Ghonhinの手を取り、甲にキスすると、すぐさま、唇にもキスするTul。
もう、大人のお時間なので・・・。
Hin「お待ちください。明日の会議の前に、目を通していただく必要がある書類があるんです・・・」
Tul「(もう)労働時間外じゃないのかな、秘書さん。プライベートは、なにか別のことをしなくちゃ・・・」
Ghonhinの手を握り、さっと立ち上がるTul。
もう、大人のお時間なので・・・。
Hin「でも‥書類が・・・・Tul様!」
へぇ・・・こうきたか。。。
これもまた、ある種の「ぎぼ(義母)むす(息子)」の姿。
なんか、ちょっと、コミカルテイストを入れ込んできたのね。。
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~大学 廊下~
Keenに、ギターを習っているAe。
Keen「あ、ここ、ここ。こんなふうに押さえるんだ。C・・・」
Ae「こうですか?」
Keen「そう。。いいよ、そんな調子」
Aeの指を調整しながら押してるKeen。
Keen「こっちのは、下だよ。そう・・・わかった?」
後ろから近付いてきたTum。
Tum「おまえら、なにしてんだ?」
あ~、すでに、じぇら男オーラを出してますが、Tumさん、ちょっと一旦、引いててね。
まず、大前提として、私は・・・前々回あたりから、Keenを応援したい人になっちゃってたんです。(涙)
最初の頃のKeenは、いまいち、読めなかったけど、今のKeenの恋心なら、何時間でも語るよ。(笑)
Tumの声にいち早く、振り向くKeen。
Tum「そんなにくっついて、座っちゃって・・・」
Keen「これのどこが、くっついてるんだよ?」
ちょっと、おもしろくなさそうに、遠巻きに立っているTum。
すると、タイミングよく、Aeが立ち上がる。
当然のように、Keenの隣に腰かけるTum。
ギターをケースに仕舞い始めるAe。
この角度で、好きな人に視線を送るKeenとか、この後、Aeが去ってからの見つめ方とかも、きゅんとなる。
Ae「じゃ、僕はお先に失礼します。先輩」
Keen「え、もう?」
Ae「ええ。友達とサッカーの練習があるんです」
Keen「ああ、そうなのか、わかったよ、じゃ、またな」
Ae「はい、先輩」
去っていくAe。
ほんと、あっさりしすぎてて・・・これはこれでまた、笑える。。。
Tum「あいつ、ずっとここにいたのか?」
Keen「うん、しばらくいたかな・・・1時間くらい? お前、どうかしたのか? なんかイライラしてるみたいだけど・・・、Tarのことか?」
Tum「違うよ・・・Tarとは何の関係もない」
Keen「ん? だったら?」
Tum「お前のことだよ」
Keen「え? 俺?」
ちらっと、Keenを見るTum。
Tum「なんでもない、忘れろ・・」
Keen「なんだよ~、言えよ!なぁ、言えよ~、なぁ?」
薄~く笑みを浮かべるTum。
Keen「どうしたんだよ?」
首を横に振るTum。
Tum「なんでもねぇよ。気にすんな」
Keen「わかった、わかったよ・・・」
そう言いつつ、どちらからともなく、視線を合わせるふたり。
が~~~~~~!
相手も自分の気持ちに気づき・・・っていう、最高においしい展開のはずよね!?
★【Ep 13】1/5 雑感★
一応、最後まで、自分なりに内容を把握したうえで、総括めいた雑感を書きはじめたら、異様に長くなりそうな感じがしたので、とりあえず、ここでは、いつもどおり各パートの雑感を書いていくことにします。
最終回の冒頭、とても短い、正味40秒ちょっとの秒数ですが、出て来たのは、Aeでした。
Ae一人だけのシーンでした。
ちょっと驚きました。
このあとの、途中の核となるシーンや、ちょっとしたAeのカット、そして、ラストと重ね合わせると、がらにもなく、重い溜息をついてしまいますが、それだけ、AePeteの存在は、おざなりにできない絶対的なものがあるんだと気づかされた想いです。
ある程度、いろんなことが落ち着いたEp.12より、6か月後の表示が出ました。
半年もたてば、すっかり、すっきり、慣れたかと思いきや、初々しい反応を見せるCanちゃんが好き。
ま、Tin様に対しては、ふかふかにやられた!これでいいです。
あとで、たっぷり。。。
でも、ここにきて、Phuが台風の目になるとはねぇ(笑)
Tulから絶大に愛され、お仕事は有能、でも、初婚でママになっちゃったHinの、なかなか表現しにくい微妙な心模様を、大学生主役のBLで見られるなんて、よくよく考えれば、え?な展開なんですけど、これはこれで、ユニークよね?
あと10年もすれば、Phuもしっかりティーンエイジャーだしね。。。
もう10年なんて周期が、短い、短い(笑)
感情移入が楽という点では、Keenも捨てがたいキャラクターでした。
まぁ、あまり、賛同は得られないかもしれませんが。(苦笑)
なにしろ、相手は、Tumだし・・・Tumだし・・・Tumだし・・・・。 ← しつこい!
登場のさせ方というか描き方も、あまり懇切丁寧とは言えず・・・場当たり的なキャラ扱いではありましたが、← それはちょっと言い過ぎ!
でも、悲恋路線じゃなかったし、片思いで完結もさせず、かといって、ラブラブでもなく、仄かなハピエン・・・個人的には、いい終わらせ方だったように思います。