ま、今までも、Tinを好きだと、散々公言してきたので、これから、ラストスパートかかって、「うるさいよイラッ」となるかもしれませんが、それもあと少しだと思って、我慢してくださいね~。

 

無茶苦茶、ネタバレしまくってます。OKの方のみ、おすすみください。お願い
 

4分割しています。

前半未読のかたは、こちらからどうぞ

【Ep.12】 (1/4)

【Ep.12】 (2/4)

 

『AChanceToLove(LBC2)』

【Ep.12】 (3/4)

 

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~工学部棟~

教室から出て来たAeを、廊下で待ち構えていたTum。

Ae「あ・・・こんにちは。」

Tum「これ、聞いてみてくれないか?Keenとバンドのメンバー以外に、君にも聞いてほしいんだ」

Ae「実際、俺にまで聞かせることなんかないんですよ・・・」

謙遜して見せるAe。

Tum「聞いてほしいんだよ。君の話からヒントをもらったんだからな。」

そう言われ、イヤフォンをつけるAe。

 

君がどこにいようと

いつも俺がそばにいる

たとえ俺たちが二度と会えなくても

以前のように愛し合えなくても

いい思い出として ずっと大切にするよ

決して忘れたりしない

君は 美しい歌のようだと

俺の心は良く知ってるんだ

その歌を聴けば いつでも

 

ずいぶん時が経ったようだ

あれから長い時間が通り過ぎたよ

あの幸せだった日々

泣いたときもある

 

ずいぶん時が経ったようだ

俺たちが離れてしまってから 

でも 俺はまだたしかに感じるんだ

以前と同じように

まだ覚えているよ

俺たちが歌った歌の中のすべての歌詞

あれは俺たちの約束の事だったんだ

 

君がどこにいようと

いつも俺は君のそばにいる

 

たとえ俺たちが二度と会えなくても

以前のように愛し合えなくても

 

いい思い出として ずっと大切にするよ

決して忘れたりしない

君は 美しい歌のようだと

俺の心は良く知ってるんだ

その歌を聴けば いつでも

 

『LBC』での、AePeteの出会いから過ごしてきた日々が、歌にそって流れていきます。

 

 

涙がにじむAe。

 

Tum「どうだった?」

Ae「本当にありがとうございます。先輩」

Tum「なんで、俺に感謝なんかするんだよ?」

Ae「俺があいつを愛し続けるのをやめることは決してないと、そう思わせてくださってありがとうございます。これからも、もっと、あいつを愛し続けていくだけです。」

Aeは、もう後ろを振り返ったりせず、未来を・・・心の中のPeteと共に進んでいく勇気と覚悟を、この歌で得たのかも。。。

 

Tumもその言葉が嬉しそう。

Tum「じゃ、ステージで俺のバンドが演奏するときには、聴きに来ないとな。」

Ae「もちろんです。見逃したりしませんよ」

Tumに感謝しながら、その場をあとにするAe。

 

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~スポーツ科学部棟 教室~

心ここにあらずで、携帯を見つめ続けているCan。

いくら見つめていても、鳴らない電話。。。

 

Can「Tinの奴、本当に俺のこと、怒ってるのかな?」

隣に座っていたJobが、その呟きに気づく。

 

Job「Can・・・」

Can「・・・・・・」

Job「Can! おい、ハロ~?」

目の前で手を振っても、一切、反応のないCanを見て、後頭部をぽ~んと叩くJob。

Job「Can!」

Can「なにすんだよ!テーブルに頭を打ち付けて、これ以上、もっと馬鹿になったら、どうしてくれんだよ!」

Job「心配すんなって。これ以上、バカになりようがねぇよ。お前はもう、バカ中のバカだからな。。。」

溜息をつくCan。

Job「どうしたんだよ? 携帯をゴジラかなにかみたいな感じで見てるじゃないか・・・」

Can「お前、俺よりバカだな・・・。お前、映画の見過ぎじゃないのか。どうやったら、携帯が他のものに代わるんだよ。」

せっかく、励まそうとしたのに・・・そう正論めいたことを言われてしまうJob。。。

Can「ただ・・・Tinがここ数日、電話してこないんだよ」

Job「だったら、お前からかければいいじゃん」

Can「してるよ・・」

思わず、友達に言い返しちゃうんだから、すでに、重症の域。

 

Job「・・・・」

Can「でも・・・取らないんだよ」

Job「あ~、ま、みんないろいろやることあるしな・・・・。ICの学生は今、休みなのか? 家族と休暇でも過ごしてるのかもな」

Can「お前って、ホントにな~んにも考えない奴だよな?お前に相談しようと思った俺がバカだったよ。」

Canがマジで悩んでるのがわかってはいるものの、その言い草は気に入らないJobくん。

Job「今度からは、また、なにか問題を抱えても、俺のところには来るなよ!」

Can「・・・・・・」

反応せず、無言で、携帯を穴があくほど眺めてます。。。

 

溜息をつくと・・「ほい、これでも飲め」と ナタデココ入りのお茶を差し出すJob。

Job「お前にと思って買ったんだよ。お前、これ、好きじゃん。」

Jobに目を向け、そのまま、受けとると蓋を回すTin。

Job「それ飲んだら、元気だせよな・・・」

ううううううう~~~~~、いい奴ぅ~~~~!

一口飲むCan。

Can「お前、本当にこれを俺に?」

大きく頷くJob。

 

**********

~Tinの自宅 メタナム宅~

ソファに座り、黒い石を握りしめ、考え事をしているTul。

ガチャリとドアが開き、Phuphaが飛び込んでくる。

Phu「パパ! 僕、久しぶりにパパがなにか食べてるところ、見たよ。だから、このおやつも一緒に食べたいよ」

Phuの方を優しく見つめ返すTul。

その顔を見て、驚き、お菓子の袋をテーブルに置くと、慌てて、Tulの頬を両手で包み込むPhuPha。

Phu「パパ! パパ、どうして泣いてるの? ね、どうしたの?だれかになにかされたの?P'canに変なこと言われたの? 僕がP'CanとTinおじさんに怒ってあげる。 パパをいじめる人は誰だって、僕がやっつけてあげるからね」

しっかり、Phuの中で、(パパに関しては)敵キャラになってるTinCan・・・(笑)

 

息子の頭を優しく撫でるTul。

Tul「誰の事も怒らなくてもいいんだよ。パパなら大丈夫だ。もし、ここに間違ったことをする人間がいるとするなら、それはたぶん、パパだよ」

大きく首を振るPhupha。

Phu「そんなことないよ。 パパは間違ったことなんてしないもん。」

Tulの首に抱き着くPhu。

Phu「パパは世界で一番だよ」

Phuの背中を抱きしめて、「愛してるよ、Phu」と告げるTul。

Phu「僕だって、一番、パパのことを愛してるよ!」

全身で愛を伝えてくれる、このぬくもりはぬくもりで、決して手放せないものだけけれど、このぬくもりを守っていくためにも、自分を支えてくれる唯一無二のものを求めてしまう心を、私は責めたりはできません。。

 

その翌日?・・・かどうかはわかりませんが、

メタナム家の朝です。

 

Tul「おばさん・・・Klinさん? 誰もいませんか? みんなどこにいったんだ?」

支度途中で、ダイニングに降りて来たTulが、いつもなら、忙しくしている使用人の姿がなく、声をかけている。

ふと、目を移した先にいる人物を見て、固まるTul。

微笑むを浮かべているGhonhin。

Hin「おはようございます。Tul様」

Tulが手にしていたジャケットがはらりと床に落ちる。

この際、ベタだなんだという突っ込みは、おいておき、先を急ぎます。。。

 

こういう時・・・どうして、とか、なぜ、お前が・・・とか、言いそうなのに、Tulは、Ghonhinの佇まいを見て、それだけで、戻って来たと確信するのね。

 

兄ちゃんは、いきなり、心の中を吐露し始めました。。

Tul「知ってるか? この何年もの間、ただ息をするだけで、死んだも同然だった。なんで、俺なんかに生きててほしいんだよ。息をしろって?」

じっと、Tulを見つめるGhonhin。

Tul「俺、ずっと苦しかったよ、Hin。すごく苦しんだんだ。」

ゆっくりとTulに近づくGhonhin。

Tul「お前は、残酷だよ。なんで、生きろなんて言ったんだ?なぜ、いっそ、お前の手で俺を殺さなかった?なぜ、お前のいないここで、生き続けろと、俺を残していった?なぜだ?」

何年経とうが、Tulは、まるで、あの晩の続きのように話をするのね。

 

Tul「お前は俺が呼吸するための空気なんだぞ。お前がいなきゃ、息する力だってないのに・・・。」

目に涙を浮かべたGhonhinがTulの手を取ると、どちらともなく、近寄り、抱きしめあう二人。

ああ・・・階段のところで、二人を見ているTin。

 

Tul「もうどこにも行くなよ。お前なしじゃ、生きられない。 無理なんだよ・・・」

目を閉じて、Tulの言葉を噛みしめるGhonhin。

Hin「前にも言いましたよね、たとえ、あなたの傍に誰もいなくなったとしても、いつもあなたの傍にいると・・・」

 

たとえ、あなたがどこにいようと わたしは いつもあなたのそばにいる

 

Tul「愛してる、Hin。愛してる・・・」

微笑むGhonhin。

Hin「私も愛しています」

 

その様子を幸せそうに見るTinが、どことなく、少年ぽい面影で泣ける~~~えーん

 

**************

~大学内 通行路~

Pond、Job、Can、Aeの4人で歩いている。

ぼ~~~っと歩いているだけのCan。

Ae「Can、歩いてるときは、足元くらい見ろよ」

Pond「構うなって・・。こいつは、彼氏がいなくて、寂しがってるだけなのさ。あはは」

Job「どうして、お前が知ってんだよ?Canがお前に言うはずないだろ。」

Pond「俺が知らないなんてことあるか? 俺を誰だと思ってんだ!Pond様だぞ。あはは」

その間も、焦点が合わずに、ただ立っているCanを見て、心配そうなAe。

ぽんと、Canの肩を叩くと、Aeに話しかけてくるCan。

Can「Ae・・・、Tinの奴、俺のこと、怒ってると思う?」

しらんがな!

・・・とは、優しいAeは言ったりしません。

 

Ae「どうした? なにかあったのか?」

全く、事情がわからないながらも、ちゃんと聞いてあげます。

 

Can「わかんない・・・」

茫然自失なCanの肩に手を回すJob。

Job「なぁ、わからないなら、一旦、置いておけよ。今日は、大学のイベントじゃん。楽しまなきゃ! さ、行こうぜ!」

Can「お前なんかと楽しみたくないよ」

Job「よせよ。いいから、ライブ、聴きにいこうぜ」

笑いながら、あとに続く、PondとAe。

 

~円型広場ステージ~

Tumのバンドがステージに立つ。

拍手の中、中央に立ち、挨拶するTum。

Tul「皆さん。この歌は、ただひたすら、ある人を愛し続けている後輩に触発されたものです。」

まっすぐにステージを見つめるAe。

Tul「彼は、たとえ一緒にいられなくても、毎日、その人に“愛してる”と伝えていると言います。皆さんにそんな愛を届けたくて、この歌を書きたいと思ったんです。いま、まさに恋をしている皆さんに、この歌を捧げます」

拍手とともに、Tumの傍らに立つ、笑顔を見せるKeen。

 

歌い始めるTum。

これが、TEMPTのリードボーカルTitleくんの実力です(笑)

伸びやかで、いい声をしてるよね~。

 

曲が始まったころ、少し遅れて、観客席にやってきたTechno。

No「くっそ、なんで、こんなに人がいっぱいいるんだよ」

いなかったら、寂しいライブになっちゃうでしょ!

(と言いつつ、コロナ対策で、実際にはそれほど多くない人員で、配置を工夫しながらお届けしております)

 

No「ChampやTypeはどこにいるんだよ?」

きょろきょろと見回すNo。

 

自分にめがけて、歩いてくる人物を見て、ぎょっとなるNoちゃん。

ふふふ、最近、抑え気味だったけど、やっぱり、KlaはKlaなので、獲物を見つけたときの、この脇目も降らずな感じ。。。いいよねぇ。

 

あとずさり、逃げようとするNoの手首を掴むKla。

No「お、おい、Kla・・・放せよ」

しっかり、その手を見つめるKla。

Kla「あなたが忘れてるものを返したら、手を放してあげます」

No「俺が忘れてるものって?」

ポケットから、封筒を取り出し、Noに手渡すKla。

No「これ、なんだよ?なんなのか、わかんないよ」

Kla「ラブレターです、僕からP'Noへの・・・」

んもう~~~、直接攻撃に弱いNoちゃんなんだから。。。

もう、お顔が恥じらっちゃってますけど。

 

そして・・・やっぱり、Klaが好き。

これからの二人を思い、Noがうやむやにせず、ちゃんと許しを与える時間と、Klaに謝らせる行程が必要だったのかな?

でも、私は、“accidental affair(アクシデンタルアフェア(キスも含めて))”で始まる恋も、一つのジャンルとしてあり・・・だと思うけどなぁ。

もちろん、生理的嫌悪感を抱くとか、そういう感覚がNoにあるなら、無理強いはだめだけどさ。。。

 

って、これが最後じゃないということを前提に、書いてます。。。

 

***************

さて、演奏も佳境というところで、とうとう、Earth姫、いえ、Tarが登場です。。。

なんだろ、私、前回で、だいぶ、Keenに肩入れ感が強くなったせいか、(いつも言ってますが、妄執でない限り、基本、片思いの味方なので・・・)今、「うわぉ~~~、来ちゃった。」って思っちゃった。。。 ← あくまでも、初見の個人的な感想です。

 

ステージの上のTumを、まっすぐに見つめるTar。

Tar「僕は、P'Tumに幸せになってほしいんだ」

このすっきりとした笑顔の意味は?

 

穏やかな顔で、ステージのTumを動画におさめている・・・Ae。

 

そして、もう一人、浮かない表情のまま、携帯を取り出す・・・Can。

 

同じステージに集っていても、ホント、悲喜こもごもね。

 

この場にいることが、いたたまれなくなったCan。

Can「おい・・・俺、なにか食べてくるよ。人がこんなにいっぱいいるだろ・・・。腹が減って来た」

Job「なんだそれ、人の数が多いと、なんで、お前の腹が減るんだよ?」

Can「すべて、つながってんの!」

Pond「おい、Can、イライラしたり、他人に八つ当たりするの、やめろよな」

一応、こういうことはちゃんと注意するPond。

 

それを無視して列を離れるCan。

Pond「Can!」

Ae「(小声で)あいつ、どうしたんだ?」

Pond「しらねぇよ。」

今度は、無視されたぽんちゃんがイライラしてる。

 

Pond「・・・で、お前は、なに撮影してんだよ?」

Ae「あいつにおくりたいメッセージだよ」

笑顔をむけるAe。

そういうことですか・・・と、頷いてみせるPond&Job。。。

 

友人たちから、少し離れたところで、立ち止まるCan。

お腹なんか空いてるわけがない!

 

携帯を取り出し、ステージの写真を撮るCan。

 

目を合わせながら演奏するTumとKeen。

みんながステージに集中している中、Canだけが暗く、「本当に俺に電話しないつもりなのか、Tin?」と呟く。

 

Can「一人きりで聴くラブソングって、こんなに寂しいんだな。。。俺、めちゃめちゃ、お前に逢いたいよ」

急に眼の前に、なにかが現れる。

 

何の花なのか一切見せないけど、絶対、赤いバラ一輪でしょ、と確信させる包装にしたところが憎くない?(笑)

しかも、フィルムに、Canの顔が映りこむ演出、偶然だったとしても、ほんと好き。。。

 

Can「うわ、なんだ?」

驚いたCanがぱっと横を見ると、恋しいTinが・・・。

 

もう、ひたすら凝視し、ゆっくりと、目の前の花束に目を落とすCan。

英国育ちのロマンティストのご帰還です。(笑)

 

Tin「寂しかったんだろ?」

 

Can「・・・・・・・・」

この瞬間、世界が止まったの・・・。

 

Tin「俺に会ったら、お前、何するって言ってたっけ?」

このTinの笑顔、 Canにとっては、夢か幻か、くらいの勢いよ。(笑)

なにも耳に入らないって!

 

いきなり、何も言わずに、Tinに強く抱きつくCan。

 

『花よりMy Tin 』おねがい

 

耳どころか、もう、なにも周囲が目に入らないって・・・くぅ~、こうでなくっちゃ!

 

Canの髪を優しく撫でるTinの顔は残念ですが、後ろ向き。。。

 いいの、どんな顔してるか、見なくてもわかるから。。。

このCanの目と表情を見ていれば・・・。

 

 

今度は、こんなに大勢、人がいる前で、抱き合ってしまったぁ~~~!(笑) ← いいオチです。

 

そのあいだも、曲は進み、 歌いながら、視線をKeenに向けるTum ← 後半に向けて、回数が確実に多くなってる気がする。

笑顔のKeen。

神様・・・、この時が永遠に終わりませんように・・・と、Keenが祈るのは受け入れられる。

 

そして、最後まで流れた曲を、アップしたAe。

From Me to you  PETE PICHAYA

 

うぇ~~~ん。。。えーんえーんえーんえーんえーんえーんえーんえーんえーん

 

 

★【Ep 12】3/4 雑感★

泣かせるなぁ。。。

 

・・・というより、このライブ会場では、それぞれのカップルの変化を、ここにきて一挙に、「今」という形で、切り取ってくれたって感じかな。

 

泣くも笑うも、視聴者次第ってことだよね。

 

 

泣くと言えば、最初にAeが、Tumの作った曲をイヤフォンで聞いたとき、『LBC』の時のAePeteの、自転車激突の出会いから順々に流れてきて、まるで、完璧なMvのような、“泣ける”仕上がりで披露されました。

 

(歌詞の訳は、ニュアンスまで、ちゃんとくみ取れてない感じがするので、片目でみてください。)

 

だからといって、AePete民の皆さんが納得するかは別だと思いますが、少なくとも、ごくわずかな一部の限定使用許可じゃなかったというのがわかって、ビジネスとしての関連性が残されたのは、後々のことを思えば良策だったと思います。

その、後々がいつ巡ってくるのか、それはまだ、未知数ですけど。

 

Parthくんの演技で、ほかの役も早々に見たいです。

 

★【Ep 12】4/4に続く★