気づくの遅かったけど、Part4っていつもの2~2.5倍近く、長かったのね(笑)♪

どうりで、なかなか終わらないなぁって思った。。

 

でも、楽しい楽しい、そして、いろいろ実のある、TinCanの初デート編、私は大好きです!

 

無茶苦茶、ネタバレしまくってます。OKの方のみ、おすすみください。お願い
 

4分割しています。

前半未読のかたは、こちらからどうぞ

【Ep.12】 (1/4)

【Ep.12】 (2/4)

【Ep.12】 (3/4)

 

『Love by chance』 

【Ep.12】 (4/4)

 

~Peteの部屋のリビング~

すっかり、この部屋の住人と化してるAeに、ひざまくらされてるPete。

Pete「ねぇ、Ae・・・」

Ae「なんだ?」

Pete「ビーチへの旅行って、どのくらい行ってるんですか?」

Ae「ん・・・2泊3日だな」

起き上がるPete。

Pete「そうなんですね。。。」

Ae「なんだ? 寂しいのか?」

Pete「そんな・・・、だって、数日いないだけなのに・・・」

Peteをのぞき込み、「寂しいなら、そう言わないと・・・」とからかい気味に、Peteの肩に手を置くAe。

Pete「僕、Aeをうんざりさせたくないんです。。。だって、友達との短い旅行に行くだけなんだから。。」

笑い出すAe。

Ae「まったく・・お前ってやつは。それ、もう、寂しいって言ってるようなもんじゃん」

Pete「ちょっとだけですぅ・・・」

拗ねるPete。

Ae「だったら、ちゃんと言わないと・・・。寂しいなら寂しいって・・・。俺だって、お前が恋しくなるはずだからさ・・・」

げっ・・・・いや、臆面もなく。

あ、ごめん、Ae・・・。君なら、今、この幸せな時間を、どれだけ満喫してても許される・・・。

 

Pete「それなら・・・旅行中に、Aeに電話してもいいんですか?」

Aeに抱き着くPete。

あ~、こういうの、どうしたらいいの~~~!

ラブラブ以外にいう事がない。。。

っていうか、すでに、ある意味、「完成系」でしょ。

 

Ae「ダメだなんて言うわけない・・・」

 

************

 

~サイアムスクエア前~

一昔前の、109の前で待ち合わせするような感じ?(笑)

 

先にきて、待っているTin。

膨れ上がる期待を、押し殺す表情の秀逸さ(笑)

 

普通に、歩いてきたCanが信号を渡り、Tinに近づきます。

Tinを見るなり・・・

Can「お前、なんて格好してんだよ? 長袖のシャツにパンツなんて気取っちゃって・・・ここをどこだとおもってんだ? ミラノかどこかのつもりか?」

Tin「俺は、ふさわしい恰好をしてるだけだ。お前とのデートなんだからな」

Can「デ、デートなんかじゃない。ただ、話しをしにきただけだ。デートじゃないぞ」

きっぱり否定するCan。

でも、初デートだよ(笑)

 

Tin「だったら・・・用件を話せ。」

Can「それって、これがデートじゃないって、認めるって意味だよな?」

こだわります!(笑)

Tin「お前の思考パターンは、どうして、そんなに短絡的なんだ? Cantaloupe・・・」

これでも、かなり抑えた言い方のTin(笑)

Can「だから、俺のニックネームをフルで呼ぶなって!! くそった・・・」

一応、人前なので、汚い言葉を飲み込もうとするCan。

ちょっと勝ち誇ったみたいなTin。

Tin「俺は言ったはずだ、お前のことが好きだって・・・。だから、お前から会ってくれと言われたら、すなわち、それをデートだと受け取ることは、そんなにおかしいか? ん?」

Can「違う! お前が俺のことを好きだって言ったこと、確かめたかっただけだ。冗談だよな?」

周囲を見回すTin。

Tin「そんな話をここでしてもいいのか?」

自分でも、周囲を見回すCan。

Can「わかったよ。どこか、場所を移そう」

Tin「いいだろう・・・、じゃ、ランチに行こう」

当然のように、Canの手を取るTin。

動かないCan。

Can「俺は行かない。俺はただ、話しにきただけだ。。済んだら帰るよ」

Tin「お前、知らないのか? 昼前の11時に約束するってことは、昼食を一緒にとるっていう意味だ。その時間に会うことを同意したなら、昼食も一緒に取ることも同意したってことだろ」

 

そう、時間を変更したい場合についても、キューピット(Pete)は、ちゃんと伝えてましたね(笑)

 

結論

Tin「だから、俺と昼食を食べればいいだけだ」

“お昼ご飯”くらいで、こんなに、迫ってきてくれるなんて・・・・いいなぁ(笑) ← すでに感覚が狂ってる私。

 

Can「そんなの・・・知らなかったんだ・・・」

激しく動揺しちゃうCan。

 

Tin「でも、もうわかっただろ?」

大丈夫、Canちゃん、この迫力なら、私も流されちゃうから・・・(笑)

君だけじゃないから・・・。

 

Tin「こっちだ」

 

うわ~~~、これも手つなぎデートになるの?

Canの手首を掴み、後ろ手に引っ張って歩くTin。

ああ、ここ、横アングル撮れなかったんだろうなぁ。。。惜しいなぁ。。。

ま、この角度だと、Tinの腕が思いっきり後ろに回ってて、Canがちらっとしか見えないから、ほぼ直線って感じでしょ。

それも悪くないよね。。

 

業を煮やすTin。

Tin「さっさとしろ・・・Cantaloupe」

もう、っと、地団駄踏むCan。

これぞ、ラブコメヒロインアクション(笑)

 

なになに、これ!

屋台かなにかのポテト?

ベンチに座るTinのもとに、ポテトの包みをもって、近づいてくるCan。

強引に、Tinにも食べさせるCan。

Tin、じと~っとにらみながら、しぶしぶ、口に運んでる(笑)

逆に、Canは上機嫌。。。

あれ? もしかして、Canがごねまくって、これをお昼代わりにしたってこと? 

だから、Tinは不機嫌なの?

私、単純に、ごはんやさんのシーンは映してないだけなのかと思ってた!てへぺろ

 

でももう、この雰囲気、完全に、街ブラデートでしょ。

 

SAMSUNGショップにやってきました~

すぐさま、新商品に飛びつくCan。

Can「これ、欲しかった奴だ。ゲームやるのにも最高だし、夜、写真撮るのもきれいに撮れるんだよな・・・」

なにげにがっつり、商品説明もしてます(笑)

 

Tin「なら、買えばいい」

でたよ(笑)

Can「おい、3万TBだぞ! 300TBじゃなくて・・・」

Tin「だったら、俺が代わりに買ってやろうか?」

Can「・・・・お前、この携帯、お前の顔に投げつけられてもいいのか?今、ここで! 言っただろ、俺は金じゃ買えないって・・・、ああ、くっそ~、これ、マジでかっこいいなぁ。」

位置に戻すCan。

Can「でもいいんだ。母さんにもう話はつけてあるんだ。今学期、成績が上がったら、母さんがこれ買うために、立て替えてくれるって。そうしたら、毎月1000TBずつ返すんだ」

さっと暗算するTin。

Tin「月に1000TB? それじゃ、2年半くらいかかるだろ?」

Can「ほかに方法ないし・・・。高すぎるんだよな、買えるだけの金なんかないし・・・。母さんに分割払いするのが、最善の策なんだよ」

Tin「お前、誕生日はいつだ?」

Can「半年後だけど? なんで?」

Tin「誕生日プレゼントとして、買おうかと思ったが、半年先となると・・・・俺たちが出会った、3か月記念ってことならどうだ?

まだ、付き合ってもないのに、出会い3か月記念ってなに?

そんなん、無限に記念日じゃん。。。

先が思いやられるな(笑)

 

そう言いつつ、ぐっと、Canに近よるTin。

隙あらば。。。しし座(笑)

 

Can「おい、あんま、俺に近寄るなよ、Tin!」

Tin「顔があかいな、Can」

もう、楽しくて仕方がない、攻め担全開のTin様。。。

頬に手を当てるCan。

確かめちゃうところが、また、Canらしい。しかも、本当に熱い(笑)

 

Can「俺・・・ウ〇チ行きたくなった。。。すぐ戻るからな」

Tinを残したまま、Can、ほとんど逃げ出す(笑)

 

ふっ、と微笑み、手元の携帯電話のデモ機を見つめるTin。

 

~トイレ~

駆け込むと、鏡に向かうCan。

Can「お前、一体どうしちゃったんだよ、Can!」

自分の頬に手を当てて、「なんで、こんなに熱くなってんだ?」と狼狽える。

すぐさま、顔を洗うCan。

なんて、可愛いの!

Can「もう~~~!お前、あいつに惹かれたらだめじゃん、Can~~~!」

洗面台に、しゃがみ込むCan。

Can「あいつのこと・・・好きになったらダメなんだぞ、Can・・・」

呟くCan。

Canちゃん・・・あなたってば、いつの間にこんなにも・・・。

心に、頭がついていってないのね。。。

そうなのね。。。

 

濡れた頬をぺちぺちと叩くと・・・トイレをあとにする。

 

~SAMSUNGショップ前~

 

トイレから戻ってきて、店の前で、偶然、会った知人たちと別れた様子のTinを遠目に確認するCan。

やっぱり、そっちの世界の人は、長袖長パンツなのね。

 

すれ違いざま、

「なんで、あんな奴に親し気に話さなきゃならないんだ?」

「あいつの家があれほどまでに裕福じゃなければ、典型的な麻薬中毒のドラ息子さ」

 

彼らの会話を聞き、耳を疑うCan。

 

Canに気づくTin。

Tin「あ、お前、どこ行ってたんだ? ・・・なんで、顔が濡れたままなんだ?」

Can「Tin! あいつら、なんか変なこと言ってた。どういうことだ?」

Tin「あいつらがなんだって?」

Can「お前のこと・・・麻薬中毒のドラ息子とかなんとかって・・・。お前、本当に麻薬なんてやってんのかよ?」

Tin「・・・お前はそれを信じるのか?」

Can「もしそうなら、お前にこんな風に、聞いたりするはずないだろ?バカなこと言うな!それで・・・なんで、あいつら、お前のことをそんなふうに呼んだんだ?」

Tin「なにか飲み物でも飲みながら話そう・・・」

うん、と頷くCan。

 

~カフェ~

待ちきれないCan。

Can「なぁ、Tin。いつになったら話を始めるの?」

Tin「実際のところ、それほど、面白いものじゃない・・・」

Can「面白いかどうかは、俺が決めることだよ。時間だって、もったいないじゃん。でも・・・もう一杯、スムージーをおごってくれたら、もうちょっと待てるかもよウインク

おいおい、食べ物や飲み物だって、本来、君のポリシーからすると、チリツモだよ、Canちゃん。

 

Tin「おとぎ話してやろうか・・・」

Can「俺は、そんなガキじゃない。お前の話が聞きたいんだ・・・」

 

Tin「むかしむかし、あるところに、とても大きな屋敷があって、そこには、自分のことを孤独だと思っていた少年が住んでいた。父親はいつも仕事で家を空けていた。母親は、セレブたちのパーティーばかりに出かけていってた。少年には、兄が一人いて、その兄が彼の面倒をみてくれていたんだ。兄は少年が欲しがるものをなんでも与えてくれた。

少年が8歳の頃、まだ幼くて気持ちの準備ができていなかったのにも関わらず、海外に留学することになった。少年には、兄だけが頼りだった。その兄が、少年を励ましながら、世界をみるために、いい機会だと説得した。兄には、与えられなかった機会だったから。。」

頷きながら、聞いているCan。

Tin「外国にいってからというもの、彼の兄は、弟の送り迎えもしてくれた。彼の傍に寄り添い、彼にとって、一番の友達でもあった。帰国するまでの間・・・ずっとだ。彼の兄は、少年にとって、すべてだった。世界で一番、信頼していた。少年にとって、世界そのものだったんだ。

しかし、その後、彼の兄は、少しずつ、弟から手を放すことが増えていったんだ。そこで、少年は、深く考えることなく、友達と一緒に遊ぶことを覚え始めた。

少年が15歳になったある日、彼の友達は、こっそり寮を抜け出し、別の友人の家に、少年を連れて行った。その家に到着してはじめて、少年は、そのパーティーが普通のものではないことに気づいたんだ。そこにいた全員が、クスリをやってたからだ。

ただ、おかしなことに・・・そう、本当におかしなことに、彼らは毎週のように、その麻薬パーティーをやっていたにも関わらず、その少年が訪れた最初の日に、警察が踏み込んできて・・・そこにいた全員が逮捕された。翌日には、タイの国中の新聞の一面に、「タイの富豪の息子が、麻薬で逮捕」って見出しで、でかでかと掲載された。薬物検査では陰性だったし、クスリを使用した形跡もなかったのに、少年は、退学になり、タイに強制送還された。

少年は、父親から失望され、母親からは、一族の名前を汚した“悪い息子”だと罵られた。人々は、その後も、少年のことを「麻薬中毒のドラ息子」とうわさし続けてるってわけさ。」

黙って聞いているCanも、だんだん、納得がいかない表情に変わってくる。

Tin「そんな少年にも、いつもそばにいて慰めてくれた唯一の人がいたんだ。兄が頼れる唯一の人だった。

だが、ついに、醜い真実とやらが明らかになったんだ。

少年は、寄宿学校に復学することになった。その日、彼の兄は相当酔っ払っていた。

そして、弟に真実を告白した。兄こそが、少年を海外に留学させようと、両親に働きかけた人物だったんだ。兄は、弟の友達に金を払い、そのパーティーに弟を行かせたんだ。それどころか、金で雇った人間を、弟の友達にあてがったのさ。当然、警察に通報したのも兄だった。そして、そのニュースをタイの報道記者に流した。兄がすべての黒幕だった。

兄は弟に、こう言ったんだ」

しばらく、躊躇うTin。

 

Tin「“お前が死ねばよかったのに・・”と。おとぎ話はこれでおしまい・・・だ。」

 

Tinが話し終えても、口を開かないCan。

Tin「なんで、そんな風に見てる?」

Can「今すぐ、俺をお前の家に連れていけ」

Tin「どうした?」

Can「俺が、お前の兄貴をぶん殴ってやる。だって、最低のくそ野郎じゃないか。そんなやつがいるなんて、信じられないくらいのクズ野郎だ! まともな人間じゃない」


Canの罵詈雑言を聞き、嬉しそうに微笑むTin。

Tin「ありがとうな」

Can「ありがとうって、なんだよ?」

Tin「俺の話を信じてくれたんだろ?」

Can「お前が信じろって言うなら、俺は信じるよ」

 

Tin「俺はお前のことが好きだ。お前のことが好きだからこそ、俺は、お前を、あの男の標的にするわけにはいかない。ただ、俺のことを信じてくれるだけでいい。それだけで十分だ」

Can「わかった・・・。お前を信じる」

Tin「それでいい」

 

これ、今まで誰にも理解されなかったし、話したこともなかった話をCanに打ち明けることができたTin。

期待していなかったと言えば、嘘になるかもしれないけど、自分を信じてくれたばかりか、味方になって自分の側に立ってくれるCanに、Tinの心もぐっときてる。

同じく、自分の身を案じるTinの言葉に、Canもまた、ぐっときてるはず・・・。

 

スムージーを飲んで、自分を落ち着かせようとするCan。

 

駐車場に戻ってきたTinとCan、ちらっと顔を見合わせるところが呼吸があってきた~って感じよね。

 

車に乗り込む二人。

Can「俺、金持ちのことなんて全然、理解できないよ。兄弟同士で、そんなことするなんて・・・。それに、お前の両親も、兄貴のいう事を鵜呑みにするなんて愚かすぎるじゃん。クスリの件だって嘘だったのに・・・。そういう奴のことを、なんて呼んだらいいのか、わからないくらいだよ。ひとでなしのゲス野郎なんて言葉じゃ、まだ、礼儀正しいくらいだよ。ひとでなしのゲス野郎ダブルだ!」

言えば言うほど、興奮状態になってくるCan。

 

Tin「さぁ・・・」

さきほどからずっと持っていたショッピングバッグを渡すTin。

Can「なに?」

Tin「おまえにだ・・」

Can「だから、これ、何かって聞いてんだろ?」

Tin「だから、お前のだ、って言っただろ」

袋をちらりと見るCan。

Can「要らないよ。俺を金で買おうとするな!」

突き返すCan。

Tin「ただとは言ってない。どっちにしろ、お前は母親に支払うんだろ? だったら、その代わりに、俺に支払えばいい」

ちょっと考えるCanちゃん。

Can「だけど、それって・・・ お前に借金するってことじゃん。」

Tin「お前がいらない、というなら、これは、ごみ箱に捨てるしかないな。。。俺はもう持ってるし、タブレットだって2台もある。。。(これは)あっても使い道がない。」

Can「・・・金持ちめ」

Tin「新規契約で割引購入した。そのほうが断然、安かったからな。その分、お前の借金も少なくて済む。ただし、番号は変更するしかなかった・・・」

結局、パッケージから開けて、取り出したCan。

Can「わかったよ。今までの番号は捨てるよ。」

Tin「お前の新しい番号は、もう俺の携帯に登録済みだ。」

嬉しさをなるべく顔に出さないように努めるTin。

壮大な、Canの電話番号取得案件が完了しました(笑)

 

Can「あ、そうだ。Tin! お前の写真撮らせろよ。プロフィール用のアイコンにするからさ。1,2,3・・・」

ぐいっと、Canの肩を掴み、自分の方に引き寄せるTin。

Can「なにすんだよ?」

Tin「俺は一人じゃ写らない」

それは、あの・・・世の中のカップルがごまんとしている(別れたときには、即座に世間に知らしめることになる、あの厄介な)・・・カップル写真をアイコンに使えって意味ですか?(笑)

Tin「もし、写真が欲しければ、お前も一緒に写れ」

Can「そんなの嫌だよ」

Tin「じゃ、この話はなしだ」

Can「わかった、わかったよ・・・一緒に撮ればいいんだろ。まったく、めんどくせぇなぁ・・・。たかが、写真一枚撮るくらいで・・・」

仕方なく、Tinに近寄るCan。

Tin様、すでに、肩に手をまわして、スタンバってます(笑)

Can「ほら、笑って・・・1,2・・・」

無事に取り終わり、すぐに、登録しようとするCan。

Can「どうやって設定すればいいの? うわ、ゲームもこんなにある。。。え、これ、なに? 写真もめっちゃ綺麗じゃん。うぉ~」

新しい携帯に、すっかり、夢中のCanを見て、微笑むTin。

 

~Canの自宅前~

到着しました。

Can「じゃあな。送ってくれてありがとう。またな~」

上機嫌で降りるCanを追って、運転席から出て来たTin。

Tin「ちょっと待てよ。まさか、それだけか?」

ちょっと必死めなTin。

 

Can「だって、俺、タイ人だもん。これ以上、何しろっていうんだ?外国人みたいに、ほっぺや口にちゅうでもするのか?」

Tin「それいいな、俺は、数年、イギリスに住んでたから、慣れてるぞ」

Can「俺は、そうじゃない!」

 

あの・・・ここ、公式の英訳では、もう2回もキスしたってなってるけど・・・したっけ?

あのファーストキスのあと、ほっぺにちうくらいの奴とか、したっけ?

ダメだ! 思い出せない!

あれ・・・? 見落とした?

健忘症?

たぶんしてないよね?(不安になってきた・・・)

 

Can「キスなら、もう前にもしただろ。 これ以上、どうしろっていうんだよ?」

Tin「俺は、またしたい。」

Can「しないと・・・だめか?」

Tin「(お前の)昼飯を奢った・・・」

Can「・・・Tin」

Tin「(お前に)新しい携帯も買った・・・」

Can「・・・Tin・・・」

Canの肩に手を置くTin。

もう逃がさないというサインです。

Tin「(お前を)家まで送った・・・」

Can「ん~、キスしたいんだな?いいよ、好きにしろ」

目をつぶって、唇を突き出すCan。

Can「ん・・・」

もう、可愛いやら、嬉しくてしかたがないやら、幸せな表情を浮かべるTin。

このCanをいつまでも堪能したいっていう気持ち、わからんでもないな。。。(笑)

そっと、Canの首筋に手を添え・・・・しようとした時に、パッと手でTinの口を押えるCan。

 

へぇ、この角度からも撮ってたんだ。。。

 

Tin「・・・?」

Can「やっぱり、しなきゃだめ?」

往生際がいいんだか悪いんだか(笑)

私が言うのもなんですが、う~ん、だめだと思います(笑)

ブロックされた手を降ろすと・・・今度は、もう時間かけずに、そのまま・・・Go!

さすがイギリス帰り・・・いや、普通に、彼女いたって言ってたし・・・。(笑)

慣れてるは、嘘じゃないみたいです。

 

・・・・が、問題は、受けのCanちゃんのほうですね(笑)

キスの途中で、突然、Tinを押しはなすと、自分の唇を拭うCan。

Tinがショック受けたような顔してる。。。

大丈夫、下手だから、拒否られたわけじゃない・・・はずだから・・・。 ← そこは言い切ってあげなよ(笑)

 

Can「お、お前、キスしたいって言ったじゃないか! なんで、唇なんか舐めてくんだよ、犬じゃあるまいし・・・」

Gucciと一緒にしないで・・・!(笑)

 

Tin「舌を使わないキスなんて、キスじゃないんだぞ」

Can「キスって・・・ただ、唇が触れるだけじゃないの?」

Tin「そんなのは、ただの子供の挨拶みたいなものだ・・・」

Can「そんなに大人のキスがしたいなら、ほかの誰かにしろよ。」

Tin「・・・・・・」

いいのかな、ほかのだれかとしろ・・なんて、そんなこと言っちゃって。。

 

Can「ちょっという事を聞いてやったら、すぐ調子に乗るんだからな。デートしてやったら、舌まで使ってキスしてきた・・・。もう、俺、中に入る!イラッ

若干、Tinを押しのけるように、門の中に入るCan。

すぐに、もう一度、通用門が開き、ちょっとだけ顔を覗かせるCan。

Can「あ、Tin! 送ってくれてありがと。 これ、大切に使うよ・・・ウインク

携帯を2~3度振って見せると、今度は本当に家に入っていく。

 

誰、Canの可愛いさを、ここまで、詰め込もうとしたのは?(笑)

 

Tin「それを言うべきなのは、俺のほうだよ。ありがとうな・・・」

 

Canが玄関にたどり着くなり、「P'Can!」と外に出て来たLemon。

Ley「誰に送ってもらってきたの?」

道路のほうをのぞき込むLemon。

視線を遮りながら、「と、友達だよ! ただの友達!」とごまかすCan。

今、Lemonに、Tinとのことを知られるわけにはいかないの。。。

 

Ley「なによ、そんな、声裏返っちゃって・・・」

Can「そんな・・・(んん!咳払い)」

Ley「ねぇ、P'Tinの写真は?」

当然のごとく、手を差し出すLemon。

Can「うん・・・」

さきほど撮った写真を確認して、一瞬、目を疑うCan。

わざとらしく笑顔を見せ、「・・・・・いや、まだだった! 部屋、行くわ・・・」

慌てて、家の中に入る。

 

Ley「なによ!! 今日も相変わらず、どうしちゃったのよ・・・!なんで、他の人みたいに、まともな兄貴になれないわけ?・・・P'Can!」

 

~Canの部屋~

戻って来たCan、写真を見ながら、ため息をつく。

Can「せっかく、写真撮れたと思ったのに~~~。このTinの顔見ろよ、俺のこと、今にもかぶりつきたそうな目で見てるじゃないか。。。こんな写真、Leyに見せられるかよ!」

 

脱力して、ベッドに座り込むCan。

 

Can「あ~、俺、今日一日、Tinと何してたんだよ~~~~!」

あははは!

楽しそうにデートしている以外、なにものにもみえなかったよ。

すっごく可愛い初デートだったじゃん。

 

でも、視線は、新しい携帯に。。。

Can「ま、いいか。今日、けっこう楽しかったし・・・。」

そうそう、それでいいんだよ。

それくらいがいいんだよ。

 

「んん~ん♡」と、携帯にほおずりするCan。

Can「ベイビー、超かわいい~~」

そう言って、実は“愛の遠隔操作受信機”を持たされたことにも気付かず、何度も、チュウチュウしちゃうCan。

 

~Tinの部屋~

無事に、GetしたCanの番号の画面を見ているTin。

こっちが、愛の遠隔操作指令機です。

 

Tin「ありがとうな。俺のこと、信じてくれて・・・。ありがとう、Can。」

外では、絶対に見せないTinの笑顔。

 

Tin「俺は、お前を決して逃がさないからな・・・」

うわ~お!

でも、瞬時に、スパダリの笑みに変わる~~~!(笑)

 

**********

~Techno&Technicの家~

Nicの部屋? 書斎?

窓から、外の様子をうかがっているNicと・・・机に座っているKla。

Kla「まだ、帰ってこないのか?」

Nic「まだだ」

Kla「もう、こんなに遅いのに・・・」

雑誌を見ながら、つぶやくKla。

 

Nic「おい、おい、おい、兄貴、帰って来た!」

Kla「そうか?」

慌てて、普通のふりをするKlaの本がさかさまで・・・。(笑)

Nic「おい、上下さかさまだぞ、バカ!」

 

その時、どさっと物音が玄関の方から聞こえてくる。

Nic「ちょっと来てくれ。どうかしたのかも・・・」

急いで、玄関の扉を開けると、足元に寝っ転がってるNo。

Nic&Kla「「おい!」」

頭を押さえてるNoをすぐさま、立ち上がらせるKlaとNic。

Nic「なんで、こんなに酔っぱらうんだよ・・・飲みすぎだ・・・気をつけて、閉めてくれよ」

Klaに玄関のドアを閉めるように伝えるNic。

一応、抱えられても、「あ~、ありがとう。二人とも悪いな・・」とお礼を言うNOちゃん。

Kla「大丈夫ですか、P'No」

Nic「いいから、黙って、昇ってくれよ。P'No~」

 

なんとか、Noの部屋まで運び入れ、ベッドに寝かせた二人。

そのまま、Noを見下ろすKla。

Nic「まったく・・・なんで、こんなになるまで酔っぱらうかな? 軽くないくせに・・・」

黙って、見下ろしたままのKlaを見て、「どうかしたのか?そんな 怖い顔して・・・」と訊ねるNic。

Kla「なんとかしないとな・・・・」

天を仰ぐNic。

Nic「それってどういう意味だよ」

もうほとんど、脳裏に浮かぶのは、友に襲われる兄の未来。。。

Kla「P'Noを、他のやつらに独占されてたまるか」

Nic「でも、下には、両親がいるんだぞ」

Kla「わかってるよ、今日じゃない。でも・・・ちかいうちだ」

 

Noちゃん~~~!

できれば、心の準備の時間を・・・・。

 

 

★【Ep 12】4/4 雑感★

う~ん、盛りだくさんすぎましたが、とりあえず、「電話番号Get」騒動は、ちゃんと終結しました。

もともと、Canが欲しかったものを購入しただけなので、それだけを見ると『LBC』のほうが無理がない感じがします。

なるべく、Canに負担を掛けないように、ちゃんと考える姿勢がいいです。たとえ、宣伝を担っていても(笑)

どこかの金持ち坊っちゃんたちの陰口のおかげで心の結び付きも強まったし、何はともあれ、めでたし、めでたし。

おうちの前、ちうキスマークには、ホント、ドキドキさせられるわ!

そしてまだ、Canには、Kissの奥深い世界が待っているのね。


TinCanの引き寄せ合うスピードと言ったら・・・(笑)

『LBC』のCanを幼いと称することが多いようですが、されど、もうすでに、Canは(いろいろな知識不足はあれど)、実は、ちゃんといろんなことがわかってるというのが、たまりません。

それ込みで、可愛いんです。

 

最後の、KlaNo・・・が不穏ですが、攻め様から、“独占欲”という感情を取り去ることは不可能なので、愛しのNoが、自分以外の誰かと一緒にいることが我慢ならないのは理解できます。。。

KlaがNicの家に入り浸るのも、すべては、Noのため。。。

でも、そのエネルギー、別の方向に向けてみない?

 

“独占欲”と言えば、Aeもすさまじいでしょ(笑)。

でも、一転、嵐が収まり、穏やかな時は、こんなに穏やかなのに。。。

ふふふ、私の手にかかれば、Aeも、立派なDV男の仲間入り(笑)

ごめん、Ae。

悪気はない!


Peteの、返事を待たない言い逃げ、最近のお気に入りです。Aeに対しても、どんどんやればいいのに~と思ったりもします。

 

★【Ep 13】1/4に続く★