ぼくとわたしのTinCan祭り
豪華2本立て(笑)
Ep.02の3/4と4/4、同日アップします!
(昔の東映マンガまつりとか、急に懐かしくなったノリで)
【お知らせ】
『Still』が気になってる皆さま、すみません。。。ちょっと、都合により、こちらを先にアップしますね。。。
無茶苦茶、ネタバレしまくってます。OKの方のみ、おすすみください。
4分割しています。
前半未読のかたは、こちらからどうぞ
『AChanceToLove(LBC2)』
【Ep.02】 (3/4)
~大学 校舎裏~
校舎の陰まで、強引に、Tinの手をひいて、連れてきたCan。
Can「(ここなら)もういいだろ」
ちらりと、今、来た通りのほうに目をむけるCan。
Tin「もういいってどういうことだ?手を放してくれないか?」
さっと、手をひっこめるCan。
Can「別に、おまえの手を握りたかったわけじゃない。俺に感謝しろよ。とにかく、お前を助けたんだからな。」
まず先に、ハンカチで、手を拭きはじめるTin。
Can「ちょ、ちょっと待てよ!俺の手が汚いみたいな真似をするのはよせよ。俺の手は綺麗だよ」
と、言いつつ、指先の匂いをかいでみるCan。
Can「(小声で)いや、待てよ。今朝、トイレのあとで手を洗ったっけ?」
無言で、白い目をむけているTin。
Can「お前はどうなんだよ?あそこで、一体何しようとしてた?」
Tin「その質問をするのは、お前じゃなくて、俺だ。なぜ、干渉する?」
Can「お前、あの女の子を侮辱しようとしてただろ? お前が口を開く前から、何を言おうとしてたのか、俺にはわかるんだからな。なんで、そんなことできるんだよ。あんな可愛い子に・・」
半分、合ってて、半分、検討違いでも、とにかく、Canのトンチンカンぶりが可愛いってことでいいのかな?
Tin「可愛いだと?」
Can「ああ、彼女は可愛いし、きれいだったじゃん。お前、ちゃんと、自分の目で見てたのか?」
なんか、説明する気も失せるよね。。。
Tin「あんな女がか?」
Canも、そのTinの口ぶりに、ウンザリと言った表情です。
Can「お前って・・本当に・・・」
Canのマシンガントークを止めることが出来るってだけでも、Tinはすごいのかも。。。
Tin「それで、俺の名字を覚えたのか?」
Can「・・・・・・・・忘れた」
ここ、一応、ちょっとは思い出そうとしばらく考える君が好きだよ。
Can「俺、覚えてられないんだよ。脳みそのメモリーが短すぎるんだ」
量だけじゃなく、時間もか・・・(笑)
そりゃ、大変だ。。(苦笑)
Can「なんだよ? また、俺のことをバカだっていうつもりなのか?」
鼻で嗤うTin。
Tin「少なくとも、お前のほうが、あの女よりはましなようだな」
そのくらい、Tinのことを、Metanum家と関連付けないってだけでも、Canは稀有な存在、かつ高ポイントなの。
Can「・・・?お前、どうかしたのか? まぁいいや、とにかく、少なくとも、今日、俺はいいことをしたんだ。じゃあな・・・」
さっさとその場をあとにしようとするCan。
Canの腕を掴むTin。
Tin「ちょっと待て。」
もう、Tinは、Canをスルーできなくなってるのね。
Can「今度はなんだよ?」
Tin「お前、俺と一緒に昼食を食べるつもりだって言ってたな」
Can「そんなつもりじゃなかった。俺は、腹なんて減ってない」
ぐぅ~~キュルキュル~
Can「ちっ!」
この勝ち誇ったTinを見れば・・・勝負あったね(笑)
恥ずかしそうにするCan。
~IC 学食~
でも、そのおかげで、念願のICセンターの学食で、お昼が食べられます(笑)
コーヒーを飲んでいるTinの傍らで、4~5皿の料理を運んでくるCan。
ここで、にっこり笑顔を見せるところが、小猿のかわいらしさよ。。
わけがわからないという表情のTin。
Tin「これ、全部、食べられるのか?」
Can「うん、まぁ、見てなって」
首を捻るTin。
そして、数分後・・・・。
すっかり満腹になったCan。
目の前の料理は、全て、すっからかん。
Can「お前のおごりなんだよな?」
溜息をついちゃうTin。
この持ち方! この手指のフォルムの美しさ!
どうしよう、Tinがコーヒーを飲んでるところだけで、ひたすら、キャプチャーしまくってる(笑)
自重します。。。
Tin「さっき、言っただろ」
Can「まったく、お前って奴は・・・お前の言葉って全部単語だよな。なんで、そんなにしゃべるのが大変なんだよ?もうちょっと、そんな単語みたいじゃなくて、喋ればいいのに」
最後に飲み干したCanの口元についたスープが気になって仕方がないTin。
Tin「お前、俺を助けたって言ったよな。いくら考えても、それほど役に立ったとは思えないんだが・・・。でも、俺は、誰にも借りを作りたくないからな」
やっぱり、口元に目が行っちゃうTin。(笑)
Can「助けたじゃん。お前がどんなに失礼な奴だろうと関係ない。お前に、女の子を怒鳴る権利はないんだ。他人から、猫(卑怯で女々しい)っていわれるんだぞ。(だから)俺はお前を助けたんだ。感謝しろよ」
Canの言っていることが、あまりにも、自分の考える常識と違い過ぎて、顔を小刻みに横に振るTin。
Tin「あんな女・・・それに値するんだ」
Can「一体、お前になにがあったんだ?」
あまりのTinの屈折ぶりに、本気で心配してるっぽいCanちゃん。
立ち上がるTin。
くりりんとしたまなざしで、見上げるCan。
ここのCanちゃんのかわいさを、いろんな人から指摘されると、つい自分が誉められた気分になるのは、いけないことでしょうか(笑)
Tin「汚い・・・」
Can「また、俺を侮辱するのか?!」
ぐい~~んと、Canの顔の前に、顔を寄せるTin。
Tin「だが、お前は、あの女たちよりも可愛いな」
そう言うと、Canの口元を自分の指先で拭うTin。
本当に汚いと思ってたら、こんなことできませんがな。。。
Can「う~ん」
嫌そうに自分で、自分の口を手で拭うCan。
自分でも、自分の行動の意味が、まだわかってないでしょ、Tin(笑)
ハンカチを取り出すと、自分の手を拭くTin。
Tin「本当に汚いな・・・」
なにすんだよ~と、見上げるCan。
ほら、やっぱり可愛い♪
確かに、そこらの女の子より、可愛いのは認めるね。
Tin「代わりに捨てておけ」
立ち去るTinの後ろ姿をじっと見ているCan。
Can「今のって、俺を侮辱したの?それとも、褒めたの?」
えええ~~、気になるの、そこ?
教えてあげようか・・・?
侮辱でも、褒めたわけでもなく・・・キミの可愛さに、きゅんとなっちゃったんだよ(笑)
でも、そんなの、Tinにとっても初めての感情だから、まだ、ちゃんとは気づけてないんだよ。。。いひひ。。。
~Canの家 リビング~
その日の晩・・・自問自答しているCan。
Can「汚いけど、可愛い・・・」
うちの小猿ちゃん、禅問答してますよ。。。
Can「(あいつは)褒めたのか・・? それとも、侮辱したのか?」
もう、ひたすら、悩みまくってます。。。
なにしろ、メモリーがちっちゃくてショートだから(笑)
Ley「どうしたのよ?」
お風呂上りのLemonちゃんが、ソファに腰掛けて、不審な様子の兄に話しかけてきました。
Can「Ley(Lemon)~!」
隣に座るCan。
Can「なぁ、ちょっと聞いていいか?」
Ley「断る!」
Can「え~~~」
Ley「だってお兄ちゃんって、くだらない質問ばっかじゃん。そんなことに使うくらいなら、なにか本でも読んで、自分の時間を有効に使うべきでしょ」
スマホを取り出す妹。。。
さすが、腐女子・・・BLWeb小説大好き。
それでも、ぐぐっと妹に近寄るCan。
Ley「な、なによ?」
Can「Ley・・・もし、誰かがお前のことを汚いって言ったとするだろ・・・それって侮辱だよな?」
Ley「ん・・まあ、そうね」
Can「だったら・・・もし、誰かがお前のことを可愛いって言ったらどうだ? それは、褒めたってことだよな?」
Ley「だね」
Can「だったらさ、ある人が、お前は汚いけど可愛いって言ったら? それってどういう意味だ?」
Ley「その人はおそらく・・・同時に、褒めて侮辱したのよ」
お兄ちゃんは、そういう答えを待っていたわけではなさそうです。。。
ソファーの背に、どっぷり寄りかかる。
Can「俺には、賢い妹がいるっていうのに・・使えない奴だな・・・」
なにげに失礼だろ!(笑)
そして、無意識に、Lemonの答えが正解ではないことにも気づいているのです。
Ley「誰が、お兄ちゃんみたいなバカですって?」
もう、頭の中は堂々巡り。
Can「あ~~~俺には、もうわかんない!!」
Ley「いらいらしすぎよ」
Can「もう、なにも考えられない!!」
さすがのLeyも、兄の悩みの本質が、自分の得意分野だとは、気づいてません(笑)
Ley「まったく、どうしちゃったのよ?」
雄たけびをあげまくるCan。
Can「俺には理解不能だぁ~~~!」
Leyの両腕をつかんで、「理解できないんだよ~~」と揺さぶるCan。
Ley「Can!!」
Can「だって理解できないんだよ、俺、頭痛がしてきた」
Ley「もう、うるさい!」
Can「そんなの・・・傷つく!」
ここんちの、兄妹、ほんと大好き(笑)
★【Ep 02】3/4 雑感★
このところ、Canの小さな脳内メモリーは、Tin関連の物で埋まっては消され、埋まっては消され。。。
Canの顔面七変化の可愛さだけで、十分、お話はもちそう。(笑)
どっちもよくわかってないのに、理由もなく、引き合っちゃう、この時期、恋愛のアーリーゴールデンタイム
じゅうぶん、突入中だと思って見てます。