常々、お部屋にかけられたポスターやインテリアなどは、その部屋の住人の趣味嗜好に関する、スタッフからの大ヒントとして、私としては、重要なチェックポイントの一つなんですが・・・。
小猿(Can)の部屋にかけられた、ひときわ目立つ、“ジェームス・ディーン”のポスター♪
このドラマで、大人や社会に反抗している(厳密に言えば、傷つきたくない防衛本能ですけど)人物の象徴として描かれているのは誰なのかって考えたとき、Canが抗えずに惹かれていく布石に思えて、泣いてます
無茶苦茶、ネタバレしまくってます。OKの方のみ、おすすみください。
4分割しています。
前半未読のかたは、こちらからどうぞ
『Love by chance』
【Ep.05】 (4/4)
~Peteの部屋~
PCの前に座り、電話を掛けながら、サッカーシューズのページを見ているPete。
(MIZUNO Moleria Neo Ⅱ の海外モデルみたいですね)
確かに、7000バーツは高いよね。。。
電話の相手は、Pondです。
Pond≪俺が送った画像、見たか? それが、Aeがここ何か月か、見てるスパイクだ。≫
Pete≪はい、見てます、Pond≫
Pond≪もし、本気で買うつもりなら、アイツの足のサイズとか調べてやるよ≫
Pete≪ありがとうございます≫
Pond≪かまわないよ。あ、Aeが帰ってきた!じゃ、あとでな≫
ぶちっと切られる電話。
ネットショップのページを見ながら、笑顔駄々洩れ。
ピコン!
おそらく、Pondがサイズを送ってきたのね。
ポチしちゃったよ。。。
注文完了。
そこへ、ノックが聞こえ、ママが入ってくる。
ママ「まだ、寝なくて平気なの?」
Pete「まだ寝てないよ、お母さん、どうかしたの?」
近寄ってきたママを腰のところで、ハグするPete。
ママ「どうしたの? あなた、もう18歳の男の子でしょ。こんな子供みたいな真似して・・・」
Pete「だって、僕はずっとお母さんの子供だからね」
ちょっと真面目な顔になって、本題に入るママ。
ママ「最近、帰ってくるのが遅いわね」
Pete「へへへ・・・」
覚えありです。。。
ママ「その顔を見たら、なにをしてるか、想像がつくわね」
ママに抱き着いてても、口をとがらせても、何をしてても可愛いな。。。
ママ「ただ、あなたが毎日、夜遅くに、運転して帰ってくるのが心配なのよ。それでね、一度、あなたと話をしたくて・・・」
Pete「一体、なんの話なの? お母さん」
ママ「Pete? あなた、自分のマンション、欲しくない?」
はい、欲しいです! ← 私じゃだめですか?
Pete「え?」
ママ「もちろん、あなたをこの家から出すという意味ではないのよ。ただ、学校から遅く帰る時とか、無理して、ここに戻らなくてもいいような場所があったら・・・と思ったの。それにね、あなたが、毎日車に乗って学校と家の長距離を往復するせいで、疲れているみたいで心配っていうのもあるわ。それにね、あなたにも、他の子が、大人になったら欲しがるような、あなた自身の場所っていうのが必要かなとも思うの。それにね・・・」
Pete「一体、どうしたの? 随分、"それにね"が多いね、お母さん」
ママ「これが、本当に最後の一つよ。あなたも、Aeと一緒に夜、過ごしたいって思うかもしれないでしょ。当然、私に知られたくないでしょうしね・・・」
Pete「僕は、そんなこと・・・してないよ、本当に」
先のことは誰にもわかりません。。。
ママ「じゃ、マンションは必要ない?」
Pete「だめ、欲しいよ!! でも、本当に、僕たち夜遅くまで、出歩いたり、遊んだりしないよ。でも、僕が毎日夜、運転することもなくなれば、お母さんの心配も減るんでしょ」
ママ「・・信じてみることにしようかしら・・・」
Pete「お母さん・・・」
ちょっと拗ねながら、それでも、母親に甘えるPete。
~Techno&Technicのおうち~
Kla≪よし、その位置だ、そうでないと、運転している姿が見えないからな≫
Nic≪おい、俺に、犯罪まがいのことまでさせて、その上、そんなに偉そうに指示するのかよ?≫
携帯をカメラモードにして、Noが帰ってくるのを見張るつもりなのかな?
っていうか、今度は何を企んでるのよ。。
だんだん、エスカレートしてってるからなぁ。
Kla≪対価はもう支払ってる。 当然、お前は、それを果たすべきだろ。とにかく、これじゃ、運転姿が見れない。もっと、角度を合わせろよ≫
Nic≪くそったれ! そんなに文句言うなら、自分自身でここにきて、調整すればいいだろ?≫
Kla≪俺だって、できるものなら、そうしてるよ。でも、最近、お前の家に行きすぎてる・・・。P'Noに怪しまれたらどうするんだよ。≫
Nic≪心配無用だよ。うちの兄貴は、そこまで賢くない≫
断言しながら、兄が帰ってきていないか、門のあたりを気にする弟。
Kla≪とにかく、お前は、誰がP'Noを送ってきたのか、調べればいいんだ≫
他人に被害を及ぼすのは、ちょっと、考え直そうか。。。
Nic≪はい、はい、はい! 確認しとくよ・・・≫
庭のほうに携帯をむけていると、背後から、「なにを確認するんだって? Nic?」と、Noの声が。
慌てて、振り返るNic。
Nic「な、なんでもないよ、兄貴・・・」
Nicのほうに近寄ってくるNo。
No「おい! なんで、そんなにびくついてるんだ?俺は、お前の兄貴で、泥棒じゃないぞ・・・」
Nic「ああ・・・ああ・・・」
動揺、隠せてないよ(笑)
No「それに、こんな夜遅くに、ここで、なにしてるんだ?」
脳みそフル回転!!
Nic「・・・・おお、おお、カタツムリを探してたんだよ。明日の実験で必要なんだよ、さっき、この辺で何匹か見たんだ」
下を覗き込む2人。
No「かたつむり?」
Nic「ああ。でも、あいつら・・・、もう、どっかいっちゃったみたいだ」
No「どのあたり?」
Nic「ほら、あの辺だよ」
No「ああ・・・、手伝ってやろうか? もう遅いし・・・」
優しい兄ちゃんすぎて、泣けてくるよ。。
Nic「いやいや、心配いらないよ。自分で見つけるから」
No「平気か?」
Nic「うん。」
No「わかったよ。もう遅いから、急げよ。見つけたら、すぐに家の中に入れよ」
家の中に入っていくNo。
ふ~っと溜息をつくと、携帯を操作し、Klaを呼びだすNic。
Nic「俺の兄貴がまぬけなおかげで、助かったな・・・」
Kla≪そんな風に言うな。俺の未来の嫁だぞ。まぁ、ちょっと賢くないところがまた、そそるって言うんだよ・・・≫
天を仰ぐNic。
Nic「お前、最低!」
弟の君に、許してとは言えません。。。
本当に、最低だから(笑)
~校舎内の通路~
Can「ねぇ、先輩。どうして、僕が選ばれたんですか?先輩が手伝ってくれることになったから、良かったけど。そうでなければ、俺一人で、買い出しする羽目になってましたよ。」
ついてきてくれた先輩というのは・・・Champです。
Can「ほんと、不公平です。それに、買い出しも含めて、準備は、2年生がするはずでしょ?」
Champ「もし、お前が練習の時に、ムチャクチャやらなければ、彼らも、こんなふうに、お前を会場から、追い出したりしなかっただろうな」
つまり、応援練習で、やらかしたんですね(笑)
Can「僕が何をしたっていうんですか?ちょっとだけ、調子っぱずれで歌っちゃっただけですよ」
Champ「ちょっとだけ? 俺にはそう見えなかったなぁ。お前は、歌詞を変え、動物の鳴きまねも追加したよな。もし、あれを学部長が聞いてたら、お前、とっくの昔に息の根を止められてただろうよ、Can」
Can「僕は、みんなの緊張をほぐしたかったんですよ~~」
その時、エレベーターの前で待っているTinを発見。
Can「あいつだ!」
Champを置き去りにして、ずんずん、TinにちかづいていくCan。
Can「おい、お前!話がある。」
ちらりと、Canを見て、視線を戻してしまうTin。
Can「この間の件、まだ、カタがついてなかっただろ」
完全無視(苦笑)
思わず、、「耳、聞こえてないのかよ」とTinの腕を掴んでしまう。
Can「答えろよ」
Tin「腕を放せ」
冷たく言い放つTinに対し、「嫌だ、お前が俺と話すまでは・・・」とくいさがるCan。
強引に、手をふりほどくTin。
側で見ているChampが、口を出すタイミングを計ってる感じ。
Tin「俺は、タイ語コースのお前なんかと話をする必要などない。今後、俺に話しかけるな。俺は、お前など知らない。お前のことなど知りたくもない。俺よりも下層の人間のことなどな・・・。」
そう言い放つと、エレベーターに乗り込んでいくTin。
追いかけようとするCanの腕をつかみ、何とか思いとどまらせるChamp。
Can「最低だな!! くそ野郎~!」
無常に閉ざされたエレベーターの扉にむかって、悪態をつくCan。
Champ「聞きしに勝る、外道だな」
Can「あいつはそういう奴なんですよ。本物の、クソ野郎です。それに、俺のこと、ヒル呼ばわりした」
さすがに笑い出すChamp。
Champ「おい・・・あいつは、おまえのこと、ヒルなんて呼んでないだろ。あいつは、お前のことをただ、“下層”って言ったんだよ」
Can「おんなじことですよ。今度会ったら、アイツの目をぶっ飛ばしてやる!」
興奮するCanの肩に手を置き、宥めようとするChamp。
Champ「冗談だろ? あいつを殴るだって?たった、一言か二言、侮辱されただけで、ぬいぐるみのサルみたいに固まってただけのお前がか?」
Can「見ててください!今度、あいつに会ったら、あいつの口から血が垂れますよ・・・」
Champ「わかった、わかった、もういいだろ。買い出しに行こうぜ」
Can「先輩、ムエタイって知ってます?」
Champ「もう十分だろ。行くぞ」
ちなみに、あっちのChamp(@『TharnType』)はボクシングやってるよ(笑)
Can「ぶん殴ってやるからな、くそ野郎!」
まだまだ、気が収まらず、振り向いて、文句を言うCan。
~Canの部屋~
自宅に戻ってきてからも、Tinへの怒りが収まらないCan。
Can「くそ~~!あいつ、絶対、ぶっ飛ばす!こうして、こうして・・次、会ったら、ボコボコにしてやるからな」
必死に殴りかかる真似をしてるけど、今時、幼稚園児でも、もうちょっと、かっこよく殴る真似ができると思うよ(笑)
動きがまるで、着ぐるみショーのキャラクターみたいで、可愛いったらないわ。。
その時、隣の部屋から、「P'Can、静かにしてよ! 私、勉強してんのよ!」とLemonの怒鳴り声が聞こえてくる。
2人の部屋は、仕切りの壁の上がルーバーみたくなっていて、音も気配も筒抜けです。(笑)
Can「わかったよ、もう寝るよ」
実際、Canは、妹にもかないません。。。
Lemon「そうよ、さっさと寝て、次、私の邪魔したら、ただじゃおかないからね!」
寝ようとして、壁に頭をぶつけるCan。
Can「くそ~~~、腹立つ、腹立つ!」
背後では、上から、冷たく見下ろすLemon。
Lemon「P'Can、寝るつもりないの?」
見上げるCan。
Can「寝ない、寝ないぞ。俺は怒ってるんだ! あいつのことを・・・」
言っても言っても、言い足りません。
その時、バタンとドアが開いて、Lemonが入ってくる。
Lemon「P'Can、自分でおとなしく寝る? それとも、私が強制的にそうすべき?」
包丁を見せるLemon。
とびのくCan。
Can「ね、寝ます・・・お兄ちゃんはおとなしく自分で寝ます」
Lemon「ちゃんと寝るのよ。一言でもしゃべって、私に迷惑をかけないこと!」
Can「しゃべりません。一言ももらしません」
Lemon「さもなくば、Lemonが、こうやって、突き刺すわよ」
Can「あ~わかったよ」
Cドアを閉める時、「いいわね?」と包丁をちらつかせて、ダメ出しする妹。
Can「わかったよ、寝るよ、もう寝たよ」
Lemonがいなくなったあとで、「くそ、この家にいるのは、妹なのか、それとも魔女なのか!」と大声をあげるCan。
Lemon「聞こえてるわよ!包丁を飛ばしてほしいの?」
Can「なんにも言ってません・・・」
Lemon「これで最後よ!約束した通り、寝なさい!」
Can「・・・はぁい・・クソ、腹立つ。。。(は・ら・た・つ)」
でも、腹を立ててる相手は妹じゃありません。
口元をおさえて、ふとんをひっかぶるCan。
~Peteの部屋~
ポチった、サッカーシューズが届いたみたいです。
箱をあけて、中身を確認し、微笑むPete。
Pete「気に入ってくれるかな?」
Aeに渡すときのことに、思いをはせるPete。
結果を知ってるこっちとしては・・・複雑です。。。
★【Ep 05】4/4 雑感★
一つ、一つのシーンは、短いながら、どれも、今後につながるシーンなので、どれも大事です。
好きな人が出来た息子に、一人暮らしを示唆するママ。
もちろん、それだけが目的ではないけれど・・・。
まぁ、大事なことではあるけれど、それって、親が考えることなのかな。
あれやこれや、子供は工夫するものだと思うけどね。(苦笑)
そもそも、親子間でオープンにするという感覚が自分の中になくて・・・すみません。
私は、同性愛とかよりも、はるかにそっちのほうが、頭が固いんだな、と自覚ありです。
しかし、"Pete"って名前の息子を持つ親御さんは、ずいぶん、革新的だわね。
※『Dark Blue Kiss』も、ちかいうちに取り上げたいです。。。
そっちの“Pete”のパパの考え方は、なにしろ最強だから(笑)
あ~ん・・・Klaが声しか出演しなかった。。。がっかり(笑)
出てないのに、ゲスっぷり、いえ、Noに対する求愛感情の右肩あがりぶりに、拍車がかかって、たまりません。
こんなに、独りよがりの恋愛が、横行してもいいんでしょうか(笑)
NoとNicの兄弟関係も好きだけど、Lemonちゃんと、Canのやり取りも大好き。
子供っぽいCanの立ち振る舞いをみていくうちに、基本の愛らしさは変わらないのに、どんどん、変化が現れてくるので、それも楽しみです。