
無茶苦茶、ネタバレしまくってます。OKの方のみ、おすすみください。
4分割しています。
前半未読のかたは、こちらからどうぞ
『Love by chance』
【Ep.01】 (3/4)
~Peteの自宅~
悩みながら、自宅に戻ってきたPete。
既に、キッチンでは、母親が夕食の支度を始めている。
見るからに、品のいいママです。
Pete「お母さん・・・」
その声に、振り返るママ。
この時のママの顔が・・・あとから考えてみると、やっぱり強張っているんだよね(涙)
Pete「ちょっと話したいことがあるんだけど・・・」
ママ「あら・・・お帰りなさい。ちょっと待っててもらえるかしら。すぐに夕食が出来上がるから」
その場に立ったまま、躊躇うPete。
せっかく振り絞った勇気が、ここで萎んでしまうのが怖いのね。
黙らずに、そのまま、続けるPete。
Pete「もし、僕が悪いことをしたら、僕のことを怒るよね?」
ママ「それは、あなたがしたことによるわね・・・。もし、あなたがそう聞いてきたのなら、あなたは(悪いことは)してないってことでしょう。今までに、あなたのことを、そんな風に怒ったことがあった?」
そういうママの表情にも、どことなく、緊張感が漂っている。
でも、怖い、怖い、怖い・・・、そんな心の声が聞こえてきそうなPete。
Pete「僕が話す前に、言っておきたいことがあって・・・」
Peteの顔に視線を向けるママ。
Pete「あのね・・・僕を嫌いにならないでくれる?僕のことを怒ってもいいけど・・・」
口を挟まず、じっと、Peteを見つめるママ。
Pete「それでも・・・僕を嫌いにならないでほしい」
困ったように、微笑むママ。
ママ「今日は一体、どうしちゃったの? Pete、あなたは私の息子なのよ。自分の息子を嫌いになったりするはずがないでしょう。」
それを聞き、一歩ずつ、ママの近くに歩み寄るPete。
この一番、遠く離れた距離にいる時に、お互いをちらっとみるのが・・・なんとも言えません。
そして、この時も、その一歩一歩、近づいてくる息子を感じながら、覚悟を決めて待ってるみたいに見えます。
目をつぶり、最後の勇気を振り絞ると、ゆっくりと話しかける。
Pete「お母さん・・・もし、僕が(他の人と)違っていたらどうする?」
動きを止めるママ。
Pete「それでも、平気? もし・・・僕が女性を好きになれなくて・・・男性が好きだったとしたら?僕のこと、嫌いになる?」
少し伏し目がちになり・・・それでもじっと前を向き、深く呼吸を続けるママ。
Pete「僕だって、こんなふうになりたかったわけじゃないんだ。他の子たちと同じように、本当に、女の子を好きになりたかったんだよ。でも・・・どうして、こんなふうになったのか、わからない」
~回想~
携帯の動画を見ているママ。
自分の息子が、男の子とキスをして、ベッドに横たわるのを見て、思わず、涙を流すママ。
あいつ、本当に、ママに、動画を送りつけてたんだ~~~!!
許せん!!
(回想終わり)
コンロにかけていたヤカンが沸騰し、それを止めると「お腹空いてる?」と、なんでもないように、話しかけるママ。
ママ「家に戻ってくる前に、なにか食べて来たの?」
なんと答えていいのか、わからずに、戸惑うPete。
ママ「今日は、あなたの好物ばかりなのよ」
お互いに、必死に涙をこらえようとする2人。
向かい合い、固くハグするうちに、たまらず泣き始めるPete。
息子の背中を優しくさするママ。
ママ「Pete、よく聞いてね。あなたが誰を好きになろうと、誰を愛そうと、それが男性でも女性でも、私はいつだって、あなたのことを愛してるわ・・・」
少し身体を離し、「ごめんなさい」と謝るPete。
ママ「ちゃんと言ったでしょ。あなたが誰を好きになろうと、誰を愛そうと、その人がどんな性別であろうと、PeteはPeteなの。私が心から愛する息子なのよ、いつだって・・・。私はいつだって、あなたのためにここにいるわ。いつだって、ここにね。あなたが望むか望まないかに関わらず・・・。」
指でそっと、息子の涙をふき取るママ。
もう一度、ママにすがりつくPete。
息子の辛さも、想いも、勇気も、なにもかも、わかったうえで受け止めようとしているママ。
ママ「大丈夫よ。」
(Peteの家庭環境については、今後、出てくるのですが、それはその時に改めて・・・。)
~Peteの部屋~
日記のようなものを書いているPete。
ありがとう、Ae。
君のおかげで、本当のことを母に話す勇気を持つことが出来た。
また、偶然、会えるかな
最後、♡マークです。。
Ae:絶対、すべて、上手くいくよ
力づけてくれたAeを思い出し、微笑むPete。
********
~バー~
※残念ながら、Jeedさんの店ではありません。(笑)
Technoと、Typeが飲んでいる。
弾き語りをしているTum。 ← TumTar兄弟の兄です。
※ Tarは、『TharnType』のラストで宣言したとおり、フランスに留学中。
Tum「今夜はここまでです。次のは歌手の方の曲もお楽しみください。では・・・おやすみなさい」
ステージを降りる挨拶をしているTumのことが気になる様子のType。
『Lovebychance』の世界では、TumはTharnのバンドに復帰はしてないみたいだし、まだ、親しくはなってないみたいな雰囲気です。
Techno「なぁ、ちょっとお願いがあるんだけどさ、今日みたいに、俺が新入生に話をする時は、邪魔しないでくれよ。お前たちがあんなふうにするから、あいつら、俺の言うことをちっとも聞きやしない」
いや・・・それが理由かどうかは・・・ねぇ。
Type「それは、俺のせいだけとも言えないだろ。お前に威厳がないのが問題なんだよ」
Techno「威厳くらいあるさ。俺は、チームのキャプテンだぞ」
溜息をつくType。
Type「お前はどうやって、キャプテンになったんだっけ?」
一生、恩着せるパターンです(笑)
Techno「いいから、いいから。お前が、また、彼氏とケンカした時には言って来いよ。いつでも、ケンカの仲直りの手伝いをしてやるよ」
パシっと、Noの頭をはたくType。
Type「こら、NO!」
Techno「なんでだよ? どうして、真実を受け入れられないんだよ」
その時、ギターをケースにしまい、帰ろうとしているTumを呼び止めるTechno。
Techno「おい、Tum。なぁ、忙しい?」
Tum「まぁな。」
Techno「おい、そんなことを言うなよ。俺たちと飲まないか?俺たち2人だけなんだよ。俺たち、友達じゃん。」
Type「でも、Tumは、俺と友達にはなりたくないかもしれないぞ」
Tum「勘弁してくれよ。」
これは、Typeと口論するのはうんざり・・・って感じの言い方です。
Techno「なぁ・・・気楽にいこうぜ。さ、いいだろ。たしかに、こいつの彼氏(Tharn)とは問題があるんだろうけど・・・。でも、それって、Typeとも問題があるってわけじゃないだろ。お前の弟は、Typeと仲がいいんだしさ・・・」
Type「タイにはいつ戻ってくるんだ?」
Techno「おい、Type。お前もストレートすぎるぞ。なにか他に、話すことはないのかよ」
あえて、真ん中のポジションに立って、しなくてもいい苦労をしてるNoちゃん。(笑)
なんか、Noちゃん呼びしちゃってる。。。
Type「・・・で? あの子(Tar)はいつタイに戻ってくるんだ?」
Tum「来月だよ」
立ち上がるType。
Type「だったら、なぜ、お前は、弟とちゃんと話をしないんだよ?お前が弟を愛してるってことを・・・」
Tum「おい、Type!!」
そうなんです。
あれから3年経ったという『Lovebychance』の世界では、TumTarのシーンでは、彼らの関係こそが、話の中心になってくるんです。
さすがMAME先生、そのあたりは、作品ごとにフォーカスを変えてくるので、単なる視線を変えただけの重複・・・ということにはなりません。
なので、『TharnType2』では、NoちゃんとKlaの関係も、1と同様、詳しく描かれないとインタビューでお答えになってました。。。
Techno「おい、お前たち、二人とも落ち着けって・・・」
睨み合うTypeとTum。
Techno「Tum。こいつのこと、代わりに俺が謝るよ」
Tum「俺、帰る」
背中を見送るしかないTechno。
腰をおろすType。
Techno「おい、Type!なんで、お前は、あいつにひどいことを言うんだよ」
Type「俺はひどいことなんか言ってない。大まじめだ。あいつは、すぐにでも動き出すべきだって思ってる」
しかたない・・・といった様子で、自分も椅子に座るTechno。
Techno「あのなぁ、誰も彼も、お前みたいな鉄の心臓を持ってるわけじゃないんだぞ」
でも、Typeだって、自分やTharnも苦しんだうえで得た幸せだからこそ、別の形で苦しんでいるTarにもTumにも幸せになってほしいんです。
そして、そのカギを握るのはTumだと、Typeにはわかっているんです。
こうして、細部にまで、状況がわかるから、やっぱり、見返しっていいね(笑)
Type「もういいよ。飲もう」
Techno「ああ、わかったよ。お前があいつを帰らせちゃったんだから、俺たち2人で飲むしかないだろ。さみしいこった・・・。」
Type「別にいいだろ・・・」
~Technoの自宅前~
この2人も、1話からがっつり出てきます。
ばんざ~い!🙌
青半ズボンがまぶしい男子高校生コンビ。
Noの弟のTechnicと、そして・・・KengKlaです。。(笑)
Klaも、ベンツに乗ってるんだ。。。
こうしてみると、Noちゃんちもなかなかの白亜の豪邸ですが、Klaの家は比較にならないくらいの金持ちです。
(あとで出てくるTinは、更に金持ちです(笑))
基本、悪びれもせず、Nicを金の力で懐柔するボンボンです(笑)
どこをどう間違えたのか、かれこれ、一途に、Technoに片思い中。
とは言え、普通の人が思い描く、「純情片思い」とはわけが違います。。
いや、地球7周半くらいたどると、「純情」も含まれるんでしょうけれど。。。
なにせ、Technoのこと以外は、本質が自他ともに認める悪魔なんです。。。(笑)
Kla「おい、P'noはどこにいるんだ? Nic」
Nic「今日は、家には戻ってこないよ。たぶん、P'Typeのところに泊まるはずだよ」
え、また、お邪魔虫?(笑)
Kla「そっか・・・。じゃ、俺、帰るわ」
あっさり(笑)
Nic「おい、ちょっと待てよ。なんで、そんなに急ぐんだよ?」
ポケットから携帯を取り出すと・・・Technoが寝乱れている画像を見せるNic。(笑)
反射的に手が出るKla。(笑)
この程度の画像でも欲しがるところは、収支換算でいうところの、使途不明の含み純情です(笑)
Nic「おいおい、ちょっと待てよ。ちょっとは我慢しろって・・・」
こっちも、ワル(誉め言葉です)です。。。(笑)
笑いながら「いいだろう」と、交換条件の提示を待つKla。
Kla「で、今度はなにが望みだ?」
Nic「う~ん、車でもかしてもらおうかなぁ・・・。今度、女子大生とデートするんだよね」
Kla「へぇ~、友よ、すまないなぁ。お前、まだ、免許持ってないじゃん。俺、P'Noに嫌われたくないんだよな」
Nic「お前が悪く思われるようなドジを踏むわけがないだろ。KengKlaくん。」
Kla「ま・・・P'Noに知られない限りはかまわないか・・・」
大きく溜息をつくNic.
Nic「はぁ~~、うちの兄さんは、大馬鹿ものだよな!まじで、バカだ。。お前のことを、いい子だって信じ込んでるんだからな・・。」
Kla「ふ~」
Nic「とにかく、俺は運転免許を申請しに行って、昨日、無事に試験に合格したんだよ」
Kla「ふ~ん、Ok! いいだろう。」
車のカギを受け取ろうと、手のひらを見せるNic。
掲げた鍵をパッと手にしまい込むKla。
Kla「まずは、写真を送ってからだ。そうしたら、鍵を渡してやるよ」
その場で、携帯から画像を送信するNic。
Kla「急げよ」
Nic「携帯を見てみろよ」
微笑むKla。
Kla「OK。デートの日を知らせろ。それからな、俺が、純情ぶるのは、P'NOの前だけだ。じゃあな」
く~~~、18歳にしておくのがもったいないわ。。
走り去るKlaの車を見送りながら、「はぁ~、俺の友達は、まじでえげつないな・・・。ま、俺も人のことはいえないか・・・。車のために、兄貴を売り飛ばしてるんだからな。ま、いっか・・・。どうせ、兄貴のケ〇で、俺のじゃないもん・・・」と呟くNic。
やっぱり、この2人は、こういう感じでいてもらわないとね。(笑)
★【Ep 01】3/4 雑感★
あれ?高校生?
NicとKlaコンビ、『TharnType』の時は、Tarと同じ学年で11年生だったはずじゃなかったの?
(Nic、TarのことをP'Tarとは言ってなかったと思うけど・・・。)
10年生(高1)だったとしても、3年経ったら、とっくに大学生になってなきゃおかしいんじゃない?(笑)
実際、今、ギリギリ12年生だとして、3年前は、9年生設定だった?(日本でいう中学3年生)
もうなんか、いろいろわかんないや。。。(笑)
実は・・・常々、この3年後設定には、『TharnType』の例の“3年後”って表示のあとから、いろいろ矛盾を感じておりました。。(笑)
なにしろ、NOやTypeだって、大学4年生で、キャプテンとか、練習現役っていうのもねぇ。。。
1年半後くらいがちょうど良かったんじゃないのかな?
大学2年の終わりから大学3年にかけて・・・くらいの感じだとちょうど流れが自然だったように思いますが。。。
この問題、すでに解決済み?
ごめんなさい。基本、筋追い中は、他の方のブログとか、読みにいかないようにしてるんです。
どこかで記憶が残ってて、その方の意見をさも自分の意見のように書いちゃうのも怖いし。。。
(単なる頭の弱い人の発言ですね)
あ、本来、ここのパートでは、なんといっても、冒頭からの、Peteとママのシーンが目玉ですね。
なんといっても、ママあっての、このシーン。
ドラマの中で描かれる葛藤は、葛藤として受け止めるというのが、私の視聴スタンスなので、やっぱり、ママの表情を追っていくと、『カミングアウト』などと、軽々しく言ってはいけない気持ちになります。
動画を先にみていたという流れは、Aeのアドバイス通りではなかったにしろ、ママにとっては、心構えが出来たことで、取り乱さずに済んだのかも。。。
少なくとも、Peteのママの性格とか、Peteへの接し方の根幹は理解できたように思います。
セイントくんの演技の硬さが残念と言えば残念ですが、それも含めて、「作品」なんだと思います。
でも、今後の展開を考えると、1話で、この問題を、Pete⇔ママ間で、クリーンにしておいたことの功績は、はかりしれません。
Peteの性格を考えても、(もししていなければ)きっと堂々巡りになってしまったでしょうし、実際、Aeに一目惚れした後、更に短時間で急激に惹かれていく動機付けにもなったわけだし。。。
もちろん、解決をしたわけではないので、今後も、あのP'Trumpは絡んできます。。(苦笑)