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「ママの恋人」観劇日記

ミュージカル座なのにミュージカルではない作品、「ママの恋人」を観てきました。一日にふた組、マチソワでの観劇。




チラシにあるあらすじでは



「恋多きママは、一人娘を育てるシングル・マザーの女優。幸せな結婚を夢見ているけれど、ママが恋する男たちは、みんな問題のある男たちばかり。娘の心配をよそに、今日も新しい恋人を連れてきた。はたして、ママと娘に幸せは訪れるのか!? 」



とあります。もう少しだけ補足します。



「ママは恋するたびに男に出ていかれてしまいます。しかも出て行った男達は皆成功するという。大物女優のママは仕事をえり好みできるくらいの稼ぎ十分な人。しかしある恋人のスポンサーとなり借金までして援助した結果どん底状態になってしまい・・・」



という感じなのですがうまく大枠が伝わりラストを知りたくなりましたでしょうか?(笑)



出演した役者さんによる紹介文では「大爆笑」「笑いの渦」、さらには「12年前は、お客様が壊れたように笑い」というのまで出てきます。どんなコメディ作品でもここまで大絶賛の言葉が出てきたものは知りません。



そしてその期待通りテンポよく大いに笑わせてくれる作品でした!



・・・なのですがそれだけではないのがすごい。最後はホロリとさせられるという。大爆笑コメディでホロリ?予想外の反応でしたよ。そのホロリに至るまでがまた見事でね。



この作品、小学生の娘役が出てきます。一方の組はズバリ小学生が演じました。もう一つの組で演じたのは鈴奈けいさん。小柄だからとかで通用するのは高校生役までがいいところ。百歩譲っても中学生。登場した時は「正直中学生がいいところだなあ」って思いましたがその演技力で見事に小学生に感じさせてくれましたよ。これはすごかったなあ。



あと、叔母でありお手伝いさん役を演じた両組の役者さん。亜久里夏代、たむらもとこさん。このお二人も良かったなあ。まさにおばちゃんを演じたんですが期待通りにさらになんか伝わるものがありました。



今回の作品、どんな終わり方になるか全く想像つかない展開なんですよ。



「このまま、終わるはずがない、ミュージカル座がこのままなわけがないのは分かっている。それがどうなるのか?」と観ていました。



ミュージカル座、さすがです。そんな作品でした。



ミュージカル「タイム・フライズ」

12月3日(土曜日)に観たミュージカルの観劇日記を今頃アップします。


タイミングを逃したから今回は書かないでおくつもりでいたんですが出演された役者さんがぺたを残してくださりうれしくなったもんで。


ちなみに観たのは月組です。


千秋楽から随分経っているんで、観た人しかわからないだろうけどただただ会話のごとく感想を書きたいと思います。最近ミュージカル仲間と会場で出会う率がかなり低くなりましてね。感想を話せずつまらなかったんで。

だから観劇後のごとくね。



この作品は初演も観ましたが今回随分シーンが追加されていた印象。一度観た作品って結構覚えているもんなんで勘違いじゃないと思います。



前回出番が少ない印象だった神郡英恵さん、今回は役の重要度も上がったようで良かったです。好きな役者さんの一人だから前回注目していたのに残念だった記憶がありますもん。


会川彩子さんのおばちゃん役は前回の方がもっとアクが強くて好きだったな。その差はわずかだけど。今回でも十分ではあったけど。


青島凛さんのこだわりは前回公演後のブログで読んだのを覚えていたのでそこは意識して見ていた。覚えている範囲だけど。学生運動後~アフガニスタンだっけ?の間に起こっていたという舞台上では演じられないある設定による変化とかチェックしてましたよ。


園児役の人々、すごいよね。確かに後ろから見ていると園児に見えるもん。あらすごいわ。


今回役者さんが会場に降りてきてアジビラ配ったり勧誘したりしたじゃいですか?斜め前に「コンチェルト」に出演されたミュージカル女優さんが座っていたんで勧誘もアジビラもその人達に渡してやり取りしていましてね。女優だと知っていましたら余計に面白かったですよ。「あなたは一緒に活動してくださいそうだ」とか「どこから来たのですか?○○ですか。友人がそこに住んでいますよ(ずばり話しかけているその女優さんのことでしょうね)」みたいな。


男優陣、皆さんいい味出していますよね~。「ロイヤルホストクラブ」ではNo1ホスト役を演じたのに今回はコミュカルでありながらも硬派を感じさせるシーンがいくつもあった藤浦功一さん。何か得した気分でした。


初演で松下祐士さんがとても印象に残りましてね。特にクライマックスのシーン。あの表情が忘れられず今回も絶対に見逃すもんかと意識して観ていましたよ。好きな役者さんはいっぱい。皆さんとても惹きつけられる演技をしていたのですがこのシーンだけはとにかく。


で、そのシーンである「私たちの望むものは」。これは凄い。本当に凄い。これを観る為だけでもチケット代払う価値あるんじゃないかぐらいに。


このシーンでは自然と涙が出ました。悲しいとか感動とかじゃなくとにかく伝わるんですよ。凄く伝わる。ひとりひとりの思いが。心に響くと涙は出るんですね。


この作品は学生運動がテーマになっているから人によっては抵抗がある人もいたのでしょうね。実際にその当時を知っている人とか。


私は予備知識が無いのであくまで舞台で観た物が全て。それが面白いかどうかだけ。真実はそんなキレイなものではないとかいろんな思想が云々とか本当はあるんでしょうが観た舞台にとても満足出来ました。


今回は一方の組しか観ませんでしたが後日やはり両方観ておけば良かったという思いが。チケット手配の段階では先立つ物の関係で迷い、観劇当日は土曜日にマチソワすれば可能だったけど月組で満足してしまい踏み切れませんでした。


でもその後、出演者のこの作品への思いをブログで読むと後悔が。


次回はまた二年後くらいにやってくれるのかしら?その時は複数回行きたいと思います。



「ブレイン・ストーム」

ミュージカル座の「ブレイン・ストーム」という作品を8月5日、8日に観てきました。5日が星組、8日が月組です。



チラシの言葉をそのまま載せると


「一世を風靡した小説家が、その傍若無人さに周囲から見放され次第に落ち目になっていく。酒浸りの日々と精

神科への通院。自暴自棄になりながらも自身を取り戻そうと起死回生のヒット作を模索し続ける姿を、大きな笑いに包んでお届けします!」


というもの。酒浸り、自暴自棄には鬱、男性の更年期障害も関係しているという重い設定になっておりますが「大きな笑いに包んで」が本当でこれが非常に楽しい作品になっています。



小さい劇場での公演で出演者も14人と少なめ。


しかし8割が過去の観劇日記で印象に残った役者さんとして名前を挙げたことのある人です。皆さんの魅力がとても発揮される作品となっておりました。



ということでいつもの役者称賛日記。みんな良かったけど、どうしても書きたい人だけ挙げておきます。



鈴木智香子さんは「赤ひげ」の時に「誰だ、あの凄い人は!ああ、あの人が鈴木智香子さんか!」という形で興味を持ちその後結果的にですが今まで観た中で一番高いチケット代を払ってでも観に行っている役者さん。今回はホームであるミュージカル座で大きい役をやられるのでとても楽しみにしていました。観て最初に思ったのは変な感想ですが「鈴木さんがミュージカル座のあの役者さん達と共演しているところを見れるなんて夢のような話だ!」ってもの。ミュージカル座在籍歴は長いけれども私が初めて鈴木さんを認識したのが「赤ひげ」だったもんでこんなことになってしまっています。鈴木さんが出演されていない間に好きな役者さんがたくさん出来ましたからね。最初の方の北村がくさん&会川彩子さんとのシーンは良かったなあ・・・って笑いの要素も沢山あるシーンです。あと真樹めぐみさんとのシーンも良かった。二人での歌なんて最高。やたらに上手いこの二人だけで歌うシーンが見れるなんて!さらにこの二人は演技もやたらに凄いですから。まさに夢のようなシーンでした。



その真樹めぐみさん、今までコミュカルな役しか観たことがありませんでした。歌の凄さはすでに知っていましたがようやく今回しっとりとした役での凄さを見せつけていただきましたよ。私は表情の演技がうまい役者さんが大好きですがこの人も実に見事でした。そして相変わらず歌が素晴らしい。ちょこっとだけコミュカルな役の時に出す声も使ってくれたしそういう演技も入れてくれたのでそちらでも満足でした。



会川彩子さん。持ち味全開。こういう役をやると光まくります。良さが存分に発揮された素晴らしい役でした。うまいんですよ、この人。本当に。引き出しが非常に多いんで真逆の役でも素晴らしいんですけど今回はコミュカルの方での最高の演技をしてくださいました。いいんだ、これが!実にいいんだ!何回も書きたくなっちゃいます。



主演の阿部裕さん。初めて見ましたが、ハードボイルド作家でしかも自暴自棄になり荒れている役ながら過去のシーンで見せる優しい顔や変わろうと絵本作家にも挑戦するシーンでのコミュカルさ。そしてラストでの穏やかな笑顔。とても魅力的でした。



谷口浩久さん。一回目を観た時はこの人が谷口さんと気がつきませんでした。フランス革命の話の時に見た印象しか無かったものでまさか谷口さんとは・・・というくらいギャップのある演技。実に笑わせていただきました。コメディがこんなにはまる方だったとは意外でした。またコメディでの谷口さんを是非見たいと思いました。



他にも本当に良かったシーンがたくさん。マジでたくさん。主人公が声優に挑戦するシーンでの神郡さん、冴月さんはらしさ全開ですごく良かったし藤澤さんのオーディションのシーンは最高。これもらしさ全開。


ラジオのシーンは大好きでした。「好きなことに才能ある人なんて少ないと思うよ」でしたっけ?あれ、心に染みました。


人によって感じ方はいろいろ。

私にとってはハッピーエンドで終わり、とても笑わせていただいた楽しい作品。役者さんの素晴らしさも含めて大満足でした。


パンフレットを読むと「小劇場ならでは・・・」を意識されたようですがこんな素晴らしい作品を大劇場でやらなくてはもったいないです。演出家に握手してもらいたいと思うような本当に満足した作品でした。