『クラムボンは笑ったよ』
『クラムボンはカプカプ笑ったよ』
クラムボン。小学6年の国語で習う、宮沢賢治の童話『やまなし』に出てきますね。僕も小6の時に習いましたが、なかなかの衝撃でした。
今でも覚えているんですが、その頃に風邪をひいて学校を休みました。病み上がりで登校したら、国語の授業がちょうど『やまなし』で。
童謡というかファンタジーというか、そんな不思議な印象を受けました。特に、クラムボンというキーワード。結局、それが何か分からないまま、いつの間にか忘れてしまって。
今、我が長男が小6なのですが、国語の授業で『やまなし』を習ってます。宿題の一環で音読をしてて、久しぶりにクラムボンというキーワードを聞きました。
ふと、小6の頃に抱いてた『クラムボンって何?』という、未解決な疑問を思い出しました。早速、ネット検索したんですが、これがなかなか難解で。結局は分からず仕舞いなんですけど。
ただ、面白い考察がありました。カゲロウ(ないしはトビケラ)の幼虫ではと。なかなかリアルな考察で、納得感がありましたね。もしかしたら、考察者は水中生物に詳しいんでしょうか。
こうゆう考察は、フライフィッシングを思い起こさせます。カゲロウとかは、渓流釣りでのエサになるそうですから。いつかはやってみたい釣りですね。
検索してて何ですが、個人的にはクラムボンはクラムボンのままでいいのかと感じてます。ブラックボックスのままでいいんじゃないかと。
もしかしたら、本当は何かの昆虫なのかもしれません。そうだとしても、カニの兄弟からすれば未認識の物体を、自分たち目線で表現したのがクラムボン。
何故クラムボンと呼称してるかは分かりませんが、それは子供の発想ですし、ありのままを自分たちが表現できる範囲で言ってるんだろうと感じました。
大人になった今だからこそ、この曖昧さを寛容できるのかもしれません。小6の僕だったら、共感できず消化不良でしょう。でも、幼い頃なんて不可解な事だらけだと思いますから。
大人になって、子供の頃に感じてた不合理は『それも有りかな』と思ったり。『阿吽(あうん)の呼吸』や『思いもうける』なんて意味合いも、子供では理解しがたい感覚だと思いますしね。
ネット検索して気になったのが、教師の指導要綱みたいな形で『クラムボンについては深入りするな』的なコメントがありました。捉え方が難しいんでしょうね。
言われてみれば、僕の時でもたいして触れずにサラっと終わりました。モヤモヤ感がありながら、いつの間にか終わってしまって。もっと深掘りして欲しかった思いがありますね。
しかし、クラムボンなんて単語、よく思いついたと思います。言葉からして何か丸っこいイメージがあって、可愛らしい感じがしますし。
小6の僕は、クラムボンは『バボちゃん』をイメージしてました。バボちゃんはバレーボールのキャラクターで、父親がバレーボールが好きだったんです。
その影響から、バボちゃんのカバンを買ってもらいました。エナメル質のハンドバッグで、お弁当入れにしてましたね。
今だっら、カービィでしょうか。いずれにしても、クラムボンと言われると丸っこいかわいいキャラクターをイメージしてしまいます。
カービィ
余談ですが、長男が音読をしてる時に、僕はこの物語のタイトルが『やまなし』だと知りました。『クラムボンじゃないんだ』と衝撃的でしたね。今更ながら、勘違いしてた事に驚きです。
そうなると、何でタイトルが『やまなし』なんだという疑問が出てきました。この歳になって、改めての迷宮入りです(苦笑)。