我が家の初釜 今年の薄茶席
例年、知人が掛けてくださる薄茶席を、今年は娘がすることになりました。 小学生の頃から、娘に茶の湯を習っていた男の子が、もう高校を卒業して、専門学校に通い出したのですが、今年から就職の実習も始まり、忙しくなるので、一度茶の湯から離れるというので、卒業記念に点前をさせようということになった次第です。もう一人の点前に高校を卒業する孫を起用し、お運びは、現在娘が指導している中学生の女子2名が務めることに。いずれも人様の前で、茶の湯をするというのは初体験なので、てんやわんやの騒ぎだったようです。 六畳間に、床の軸は「白珪尚可磨」、大徳寺の卓巌和尚の筆。男の子は本当に茶の湯好きで、就職が済んだら、いずれは何とかして復帰したいと望んでいるいうので、この軸を選んだようです。 脇床には、下の孫が、中学の華道部で小原流を教えられているので、柳を中心に祝賀の創作花を設置。そのため、床の花は省略したそうです 香合は干支の馬で、河村蜻山の作。 釜は織部好み真形釜、山口浄雄の作。炉縁は円能斎好みの壺々に青海波蒔絵。 点前座は、寿棚に、新渡染付の四方水指。四愛図の愛梅図を正面にしたようです。建水は南蛮写しで、三浦竹泉作。 薄器は宝船蒔絵の平棗、起幸作。茶杓は大徳寺教道和尚の銘「吉祥」。 主茶碗は、孫が昨年末に始めて道具買いをした品。大樋焼十代長左衛門の作。まあまあ好評だったとか、孫は嬉しそうでした。 替茶碗は、和全の金蘭手扇面と、相馬焼の十四代田代法橋の品。相馬焼が東日本大津波で絶えてしまった事は残念です。 蓋置は創作物で、三人形ではなく、五大陸の民族を表現した五人形。年の初めに世界平和を願ったようです。 点前を初め、席の運びが上手く行ったのやら、残念ながら、私も妻も濃茶席の接待に手一杯で、全く覗きもしなかったので、不安ですが、「良かったですよ」とお客さまからは寛容なお言葉が。お世辞半分でしょうが、ともあれ大失敗はなかった様子。どうやら無事初釜を終えましたが、見なかったことも多く、そのため逆に気疲れは例年以上でした。 萍亭主