上から ↓


昨日のハンガリー金融市場、シモール心中銀総裁の承認と、金利据え置きとなったことを

好感。為替および債券市場は中銀理事会終了直後から一段の買いを集め、2年国債は

4.5 bp強、10年国債は3.0 bp 利回りを下げ、大活況の中引けている。


  ル/対  

120.65

- 0.35

02年国債

7.77 %

- 4.8 bp

フォリント/対  

0.630

- 0.002

10年国債

6.87 %

- 3.0 bp

フォリント/対米ドル

HUF 191.30

+ 0.180

原油価格

$ 61.39

$ + 0.25

フォリント/対ユーロ

HUF 252.40

+ 0.100

 価格

$ 689.80

$ + 4.10



END




先週金曜日、バレス・ハンガリー財相は、「ハンガリーは新たなユーロ導入目標時期の設定を

する環境ではない」、と発表。 早急な財政赤字解消に苦しむ同国にとって、相次ぐ増税と

公共料金引き上げが、同国経済にとって大きな負担になっていることを代弁したような記者

会見となった。

ただこのコメントは政治的な要素が多く含まれていたようだ。 というのは土曜日に

ジュルチャーニ首相の社会党 党首投票が執り行われることになっており、結果 89.15 %

圧倒的賛成票で党首に決まったものの、同首相は2004年に就任して以来、緊縮財政

実行のためその人気は下落の一途を辿っている。

昨年夏には政府の機密録音テープが流出。 財政削減に伴う大幅増税敢行などでその後

一般民衆を巻き込んだ数万人規模のデモが続き、800名以上の市民および警官の死傷者を

出した。 今年も公共料金の大幅引き上げが実施され、野党であるフィディス青年市民同盟を

中心に批判が拡大している中、社会党内にもジュルチャーニ首相の批判が高まりつつあった。

ハンガリーは社会党が議会の圧倒的多数を占めるため、今後大きな政治的混乱は無いものと

思われるが、昨年の同国財政赤字は対 GDP 比で ほぼ 10.0 %。 これを 2009年には

3.2 % にまで削減する計画となっているとはいえ、現行の改革スピードでは達成が困難な

状況。 これを見越した財相のユーロ導入時期撤回という表明となったと思われる。 なお

ハンガリーが目標時期を撤回したのはこれで 2回目である。

ただハンガリー金融市場は、特にこれといったニュースも無くほぼ横ばい。 上記財相の

コメントも市場が引けたあとで発せられたこともあり、今週からのマーケット材料として浮上

してきそうだ。

なお欧州格付け会社である Fitch社は、ハンガリーの長期見通しを昨年 9 20日に

「ネガティブ」 としたが、このレンジを当面据え置くと発表した。  

その理由として、現行の同政府による財政赤字削減プログラム実行にリスクが残るためと

指摘しているが、今後のインフレの加速、財政赤字削減のスピード、景気拡大などの

度合いによるとし、片や財政支出削減、税制改革、公務員および予算改革など、多くの

ポジティブ要因が見受けられるとその利点も強調した。

ただ社会党の人気凋落から議会で未決の改革案が滞留していることや、政局の不安定

要素がどのように解決されるかにかかっていると、今後の政治運営にも指摘を与えた。

フィッチ社は今年のハンガリーの GDP +2.0 % し、エコノミスト平均である + 2.5 %

下回った数値を予測しているが、来年 + 2.5 % の経済成長達成は充分可能であるとし、

今後の巨額の財政・経常赤字解消の対策として、積極的な海外からの投資受け入れを

勧めている。

  ル/対  

121.00

- 0.45

02年国債

7.73 %

+ 1.0 bp

フォリント/対  

0.632

+ 0.001

10年国債

6.95 %

+ 0.1 bp

フォリント/対米ドル

HUF 191.50

+ 0.650

原油価格

$ 61.14

$ + 0.19

フォリント/対ユーロ

HUF 252.50

- 0.250

 価格

$ 685.70

$ + 2.70



昨日のハンガリー債券市場、5年および 10年国債の入札が実施された。

 

ハンガリー国債落札結果

平均利回り

応札額 (Bil)

落札額 (Bil)

倍 率

5年債

12/B

7.25%

06-12-2012

7.40 %

131.86 Bil

50.0 Bil

2.93

10年債

17/B

6.75%

02-24-2017

6.97 %

125.42 Bil

50.0 Bil

3.14

5年国債の入札倍率は前回 先月実施時の 3.03倍をやや下回る 2.93倍となったが、

10年国債は先月 400億フォリント発行で倍率 2.41倍。 今回は 100億増えて 500

フォリントの発行に対し、3.14倍と非常に好調な落札結果となった。

また入札希望者数が多岐にわたったため、ハンガリー政府は 5年国債を当初発行予定額から

50億、10年国債は 100億フォリント増額発行で対応している。

ハンガリー金融市場が急反転したのは、もちろんバーナンキ FRB総裁の議会証言を

きっかけに世界の債券市場が急上昇した追い風を受けたことによるが、もうひとつハンガリー

政府が今年に入り、税収増が見込まれるため、第 1四半期の同国財政赤字見通しを当初

見通しから 420億フォリント引き下げ、8,527億フォリントと発表したことも好材料となった。 

今年 1月の財政赤字も当初見通しから285億フォリント減少しており、増税と医療費などの

支出削減効果が徐々に現れ始めたようだ。


                                          - to be continued -




上から ↓


さらに本日ジュルチャーニ首相は、「新医療保険制度、社会保障制度および公務員部門改革」の

格子を議会で演説する予定。 この内容も痛みを伴う財政赤字削減に貢献することになり、

更なる期待が寄せられている。

金融市場関連ニュースとして、ジュルチャーニ首相はテレビ会談で、来る 3 2日に任期

満了となるヤライ・ハンガリー国立銀行の後任人事を今日・明日中に発表すると述べている。 

すでにマスメディアなどで数名の候補者名が挙がっているが、同首相は、「ヤライ現総裁とは

若干違った展望を持った人選を考えたい」と述べ、現総裁がタカ派的であるのに対し、暗に

次期総裁は穏健派の候補者となる予定であることを示したかに思われる。

フォリントはやや弱含み推移となったものの、ハンガリー債券市場は急騰。 2年債は 8.0 bp

10年債は 10.0 bp もの利回り急低下を見せ、活況の中一日を終えている。

  ル/対 円 :  119.35円  - 1.40     02年債: 7.72 % - 8.0 bp

フォリント/対 円 :   0.620円 - 0.009    10年債: 7.00 % -10.0 bp

フォリント/対米ドル:  192.75  - 0.800  原油価格: $ 57.99  - 0.28

フォリント/対ユーロ:  253.05  - 0.950   金価格: $671.40  - 0.60




昨日のハンガリー金融市場、注目されていた 1月の CPI Q-4 G.D.P. が発表になった。

 

    

前月比

前年比

前月比

前年比

1

C. P. I.

+ 1.2 %

+ 7.8 %

12

+ 0.1 %

+ 6.5 %

Q-4

G. D. P.

+ 3.2 %

+ 4.0 %

Q-3

+ 3.8 %

+ 4.2 %


2006年通期         2005年通期 

1 CPI は年率 + 7.8 % 12月の + 6.5 % から大きく上昇。 これは付加価値税引き

上げと公共料金値上げで食品価格が + 1.4 %(MM)、タバコ・酒類 + 1.5 % 電気・ガス

料金 + 4.7 % と軒並み上昇。 唯一低下を見せたのが暖冬の影響で衣料の – 3.7 % で、

ほとんど全ての物価が上昇したことによる。  

市場では2月にもう一段のガス料金などの引き上げが控えており、試算によると4月の同国

CPI + 9.2 % + 9.5 % にまで達する恐れがあるという。

ちなみに 1 CPI + 7.8 % は、5年来の高さとなっている。


                                        - to be continued -





上から ↓

さらに追い討ちをかけるかのように 3 2日にヤライ・ハンガリー国立銀行総裁の退任期日と

なるが、その後任がまだ決定していない。 このため同総裁の最後の仕事のひとつとして、

同国政策金利である 2週間の貸出金利 + 8.0 % を上回りそうな CPI 上昇防止措置として、

2 26日に予定されているハンガリー中銀政策決定会合で、政策金利の引き上げが実施

されるとの声が強まりつつある。 

一方昨日のハンガリー金融市場は、各新興金融市場が軒並み上昇していたこと、将来利上げ

をイメージする CPI の数値となったこと、バーナンキ総裁の議会証言の内容が金利据え置きを

示唆する内容となったことからフォリントは上昇。 対ユーロでは約 3週間ぶりの高値を更新、

一時251.70 まで買われほぼ高値引け。

ハンガリー債券市場もこの追い風を受け、ジャンプアップした CPIをほとんど無視。 短期債は

前日比変わらず、10年債は 1.0 bp 買われて引けている。


  ル/対 円 :  120.75円  - 0.50      02年債: 7.80 % - 1.0 bp

フォリント/対 円 :   0.629円 + 0.005    10年債: 7.05 % + 0.1 bp

フォリント/対米ドル:  191.95  + 2.550   原油価格: $ 58.06  - 1.06

 フォリント/対ユーロ:  252.10  + 1.400     金価格: $672.00 + 3.50


昨年尾欧州委員会は、欧州非ユーロ加盟 27諸国で最も財政赤字比率の高いハンガリーの

長期財政赤字削減計画を暫定承認したが、2008年から財源不足により同国財政赤字が

拡大する恐れがあるとし、ハンガリーにも警告を送った。 欧州委員会は同国政府が提出した

財政赤字削減計画に関し、2009年に対 GDP比で + 3.2 % に誘導するとしているが、

これを統合基準である + 3.0 % 以下にするよう要請している。

その理由としてハンガリーは 2010年に総選挙を控え、この選挙に向けて財政支出が増加する

ことを懸念。 すでに昨年も + 10.1 % 、今年も増税の影響で経済成長が + 2.2 % と低く

なる可能性が高く、計画通りの財政削減が困難な見通しである。 

ハンガリー政府による 2007年の財政赤字見通しは対 GDP比で + 6.8 % と見積もって

いるが、欧州委員会はそれより高い + 7.4 % と試算。 早急な改善を迫っている。

 

一方金融市場では、経済指標の発表が一件。

 

    

前月比

前年比

前月比

前年比

12

鉱工業生産指数

+ 2.2 %

+ 14.0 %

11

+ 0.2 %

+ 10.8 %

外需による輸出が引き続き好調で年率では 2桁を記録。 同数値は 2004 + 7.4 %

2005 + 7.3 、そして昨年 10.1 % と、欧州域内経済の回復とともに、通年の伸び率は

ここに来て一段の力強さを示し始めている。

来週 13日には 1CPIの発表を控え (12 + 6.8 %) 気になるところではあるが、

ハンガリー金融市場は小動きの中堅調。 フォリントも対ユーロで強く、その影響を受け

2年債は 前日比 9bp 利回りを押し下げているが、10年債は 3bp 上昇し、極端に

スティーブ化したイールド・カーブ形状で引けている。

  ル/対 円 :  120.65円  + 0.55     02年債:  7.71 % - 9.0 bp

フォリント/対 円 :   0.620円 + 0.005    10年債: 7.00 % + 3.0 bp

フォリント/対米ドル:  194.65  + 0.650   原油価格: $ 57.71 - 1.17

フォリント/対ユーロ:  253.35  + 0.150    金価格: $657.30 - 1.40

 



 ハンガリーの主要機関である GKI経済研究所は、ハンガリーの景気見通しを公表した。

 同報告書によると、

* 財政赤字 – 2006年の財政赤字は対 GDP  + 9.6 % 。今年は昨年からの増税と

医療費などの支出削減、金利低下が寄与し、政府の当初見通しである

+ 6.8 % を下回り、+ 6.0 %

* インフレ 昨年 12月の CPI は年率 + 6.5 % 。 今年上半期のインフレは、増税の影響で

過去2年で最も高い + 8.0 % に跳ね上がり、下半期に + 4.0 % へと沈静化。

* G.D.P – 2006年の通期 GDP は推定 + 4.1 %  この数値も増税の影響で政府見通しは 

        + 2.2 % であるが、+ 3.0 % 程度の伸びとなる可能性もある。

  ル/対 円 :  120.15円  - 0.85     02年債: 7.85 % + 0.1 bp

フォリント/対 円 :   0.613円 - 0.001    10年債: 7.00 % + 1.0 bp

フォリント/対米ドル:  196.10  + 1.050  原油価格: $ 58.74 - 0.28

フォリント/対ユーロ:  253.65  + 1.650    金価格: $656.10 + 4.60




欧州委員会はポーランドより文言の強い、一層の財政赤字削減警告を今週送付する

ようだ。

ハンガリーの財政赤字は、昨年対 GDP比で約 + 10.0 % 前後。 これを通貨統合

基準である + 3.0 % に近づけるために、2009年には + 3.2 % にまで誘導する

計画をしている。 これに伴い来年大幅増税をし、今月には天然ガスと電気料金の引き

上げも実施し財政赤字削減に取り組む予定となっているものの、肝心の財政支出の

削減が未だ思うように進んでいない。

欧州委員会は構造改革が伴わず、支出垂れ流しの現状がハンガリーの信用を

失わせているとしており、現在の財政赤字削減計画に現実性が伴っていないと警告。

また増税などの影響で、今年の同国成長率が予測よりも低いため、さらに財政赤字が

拡大することを懸念。 欧州委員会は先週木曜日、同国財政赤字達成計画を

承認したものの、現状の状況が続くのであれば 2008年に財政赤字は再び拡大すると

警鐘。 2002年から毎年未達となっている目標にいら立ちを示した。

ただハンガリー中央銀行は金曜日、「今年の財政赤字は政府目標である + 6.8 %

下回る可能性が強い」と、欧州委員会とは正反対のコメントを発表。  「ただ昨年から

続く増税の影響が労働コストを肥大化させるため、長期的な観点で言えば労働市場の

改革とポーランド経済の競争力増加が望ましい」とし、総合的な構造改革の必要性を

強調した。

なおハンガリー政府による今年の同国成長率は、+ 2.5 % を見込んでいる。

さらにジュルチャーニ首相も、「昨年の同国財政赤字は、当初見通しであった対 GDP

+ 10.1 % から + 9.6 % 前後へと縮小したようだ」とインタビューで述べているものの、

基準となっている + 3.0 % 達成にはかなりの隔たりがある。

週末のハンガリー金融市場は特に上記ニュースは影響せず。 米国雇用統計を控えて

いたこともあり、債券・為替市場とも終日小動きでそのまま引けている。




欧州委員会はポーランドより文言の強い、一層の財政赤字削減警告を今週送付するようだ。

ハンガリーの財政赤字は、昨年対 GDP比で約 + 10.0 % 前後。 これを通貨統合基準で

ある + 3.0 % に近づけるために、2009年には + 3.2 % にまで誘導する計画をしている。

これに伴い来年大幅増税をし、今月には天然ガスと電気料金の引き上げも実施し財政赤字

削減に取り組む予定となっているものの、肝心の財政支出の削減が未だ思うように進んで

いない。

欧州委員会は構造改革が伴わず、支出垂れ流しの現状がハンガリーの信用を失わせて

いるとしており、現在の財政赤字削減計画に現実性が伴っていないと警告。 また増税

などの影響で、今年の同国成長率が予測よりも低いため、さらに財政赤字が拡大することを

懸念。 欧州委員会は先週木曜日、同国財政赤字達成計画を承認したものの、現状の

状況が続くのであれば 2008年に財政赤字は再び拡大すると警鐘。 2002年から毎年

未達となっている目標にいら立ちを示した。

ただハンガリー中央銀行は金曜日、「今年の財政赤字は政府目標である + 6.8 %

下回る可能性が強い」と、欧州委員会とは正反対のコメントを発表。  「ただ昨年から

続く増税の影響が労働コストを肥大化させるため、長期的な観点で言えば労働市場の

改革とポーランド経済の競争力増加が望ましい」とし、総合的な構造改革の必要性を

強調した。 なおハンガリー政府による今年の同国成長率は、+ 2.5 % を見込んでいる。

さらにジュルチャーニ首相も、「昨年の同国財政赤字は、当初見通しであった対 GDP

+ 10.1 % から、+ 9.6 % 前後へと縮小したようだ」とインタビューで述べているものの、

基準となっている + 3.0 % 達成にはかなりの隔たりがある。

週末のハンガリー金融市場は特に上記ニュースは影響せず。 米国雇用統計を控えて

いたこともあり、債券・為替市場とも終日小動きでそのまま引けている。

  ル/対 円 :  121.00円 + 0.15    2年債:  7.85 % - 3.0 bp

フォリント/対 円 :  0.614円 - 0.003   10年債: 6.99 % + 3.0 bp

フォリント/対米ドル:  197.15  - 1.310  原油価格: $ 59.02 + 1.72

フォリント/対ユーロ:  255.50  - 0.600   金価格: $652.90 - 10.10