欧州委員会はポーランドより文言の強い、一層の財政赤字削減警告を今週送付する
ようだ。
ハンガリーの財政赤字は、昨年対 GDP比で約 + 10.0 % 前後。 これを通貨統合
基準である + 3.0 % に近づけるために、2009年には + 3.2 % にまで誘導する
計画をしている。 これに伴い来年大幅増税をし、今月には天然ガスと電気料金の引き
上げも実施し財政赤字削減に取り組む予定となっているものの、肝心の財政支出の
削減が未だ思うように進んでいない。
欧州委員会は構造改革が伴わず、支出垂れ流しの現状がハンガリーの信用を
失わせているとしており、現在の財政赤字削減計画に現実性が伴っていないと警告。
また増税などの影響で、今年の同国成長率が予測よりも低いため、さらに財政赤字が
拡大することを懸念。 欧州委員会は先週木曜日、同国財政赤字達成計画を
承認したものの、現状の状況が続くのであれば 2008年に財政赤字は再び拡大すると
警鐘。 2002年から毎年未達となっている目標にいら立ちを示した。
ただハンガリー中央銀行は金曜日、「今年の財政赤字は政府目標である + 6.8 % を
下回る可能性が強い」と、欧州委員会とは正反対のコメントを発表。 「ただ昨年から
続く増税の影響が労働コストを肥大化させるため、長期的な観点で言えば労働市場の
改革とポーランド経済の競争力増加が望ましい」とし、総合的な構造改革の必要性を
強調した。
なおハンガリー政府による今年の同国成長率は、+ 2.5 % を見込んでいる。
さらにジュルチャーニ首相も、「昨年の同国財政赤字は、当初見通しであった対 GDP比
+ 10.1 % から + 9.6 % 前後へと縮小したようだ」とインタビューで述べているものの、
基準となっている + 3.0 % 達成にはかなりの隔たりがある。
週末のハンガリー金融市場は特に上記ニュースは影響せず。 米国雇用統計を控えて
いたこともあり、債券・為替市場とも終日小動きでそのまま引けている。