クラシック音楽とお散歩写真のブログ

クラシック音楽とお散歩写真のブログ

座右の銘は漁夫の利、他力本願、棚から牡丹餅!!
趣味のクラシック音楽をプログラミングする事に没頭、あとは散歩中に写真を撮りまくること。

中学受験応援しています。

フンメルノートと申します。

基本、クラシック音楽の作曲家フンメルを個人的に研究しています。

クラシック作曲家 ヨハン・ネポムク・フンメルの研究サイト
http://hummelnote.wixsite.com/hummelnote
フンメルノートの note
https://note.com/hummelnote


都合あってブログを二つに分けています。ブログはいろんなものを読ませていただいて楽しんでます。

第1趣味のクラシック音楽のこと、第2趣味の写真やカメラのこと、中学受験関係、その他なんでもありな感じになってきました。

アメブロは色んなブログを楽しむ為にアカウントを作成したようなものです。中学受験の過酷さ経験し、終了した後も頑張っている人達のブログを心の中で応援している感じで読ませていただいてます。

ここでは自分用のメモ的な独り言、写真だけアップ みたいな使い方するので、つまらん記事しかないため飛ばしてくださいヾ(@^▽^@)ノ



「社交のロンド」について
ヨハン・ネポムク・フンメル(1778-1837)の「ピアノとオーケストラのためのロンド Op.117」は、一般的に「社交のロンド」(独: Gesellschafts-Rondo, 仏: Rondo de societe)として知られる、華やかで洗練された作品です。1829年に作曲されたこの楽曲は、古典派後期の様式を基盤としながらも、来るべきロマン派の息吹を感じさせるフンメルの晩年の作風を象徴しています。

 


 

楽曲の概要と背景
この作品が作曲された1820年代後半は、フンメルがヴァイマルの宮廷楽長として名声を確立し、ヨーロッパで最も著名なピアニスト兼作曲家の一人として活躍していた時期です。多くの弟子や接点のあった音楽家、例えばカール・フリードリヒ・ツェルター、カール・チェルニー、メンデルスゾーン姉弟らを通じてショパンやリストにも影響を与えたフンメルのピアノ書法は、この作品にも遺憾なく発揮されています。
「社交のロンド」というタイトルが示すように、当時の貴族や富裕な市民階級が集うサロンでの演奏を念頭に置いて作曲されたと考えられます。優雅さと共に、聴衆を魅了するための輝かしいヴィルトゥオジティ(名人芸)が盛り込まれているのが特徴です。

作品情報:

  • 正式名称: Gesellschafts-Rondo (Rondo de societe), Op. 117

  • 日本語訳: 社交のロンド

  • 作曲年: 1829年

  • 編成: ピアノ独奏、フルート、クラリネット2、ファゴット2、ホルン2(任意)、弦楽合奏


楽曲の構成と音楽的特徴
優美な「序奏、アダージョ・コン・グラン・エスプレッシオーネ」(表情豊かに)で始まります。この序奏では、ピアノとオーケストラは互いに競い合うというよりは、心地よい対話に興じ、それはやがてピアノのための長大なカデンツァへと発展し、私たちを軽快な「ロンド、モルト・ヴィヴァーチェ」(きわめて快活に)へと淀みなく導いていきます。主題の巧みな扱いは音楽構造に素晴らしい一貫性をもたらしていますが、フンメルの演奏は時折、冷たく無感情だと批判されることもありました。ベートーヴェンに比較すると形式的、古典的、職人的な一面が色濃かったことが理由の一つでしょう。しかしよく聞くと、モーツァルトに共通する陰影の繊細な移り変わりを感じ取ることができると思います。意欲的な演奏家であればここに感情的和声とメロディーの見事な融合を見出すでしょう。この音楽は 見かけは易しいが奥が深い、または一見明るいが深い影が潜んでいるという成熟した表現が存在しています。作品を演奏するだけであれば必要なのは技巧だけですが、本質的に和声的な構造が持つ感情的な可能性を最大限に引き出すためには、さらなる探求と気づきが求められます。フンメルはこの構造を、非常に簡潔なオーケストラの伴奏の中で最大限に活かしています。職人技とも言える感覚が、この作品の隅々まで、最初から最後まで浸透しているのです。これらの技巧は、単なる指の練習とは異なり、常に音楽的な優雅さを失わない範囲で用いられています。これは、モーツァルトの弟子であったフンメルが持つ古典的な均整感覚と、来るべきロマン派のヴィルトゥオジティを見事に融合させた結果と言えるでしょう。

オーケストラの役割
オーケストラは、ピアノを壮麗に引き立てる役割を担います。ピアノが華麗なソロを繰り広げる場面では伴奏に徹し、主題が再現される場面では一体となって音楽を盛り上げます。特に木管楽器(フルート、クラリネットなど)の柔らかな響きが、ピアノの音色と美しく溶け合います。フンメルは自らフルートと弦楽四重奏、ピアノという室内楽編成でも演奏できるようにした編曲版も出版しています。


フンメルの音楽史上の位置づけとOp.117
フンメルは、モーツァルトに学び、ベートーヴェンとしのぎを削り、ショパンに影響を与えた、まさに古典派とロマン派の橋渡しをした重要な作曲家です。彼の音楽は、モーツァルト的な明晰さと形式美を保ちつつ、ピアノの表現力と演奏技巧を大きく発展させました。
この「社交のロンド Op.117」は、そうしたフンメルの特徴が凝縮された一曲です。構成は古典的でありながら、その華やかなピアノ技巧や洗練された表現には、ショパンやリストの作品を予感させるものがあります。今日では演奏機会の少ない作品ですが、当時のピアノ音楽の様式を知る上で、またフンメルのピアニズムを理解する上で非常に価値のある魅力的な作品です。
この作品の初演は、先述したベートーヴェンの死後数年が経った1829年頃に行われ、翌年フンメルがロンドン、パリ、ウィーンへ演奏旅行を行った際にも携えられました。しかし、これは事実上フンメルにとって最後の演奏旅行の一つとなり、その4年後、彼は病に倒れ、59歳で亡くなるまでゆっくりとキャリアを終えることになります。論争に影響されることのない、ある種の温和な偉大さの上に築かれた成功したキャリアでした。彼の音楽は、このロンドを初演したのと同じ年に出版して大成功を収めたピアノ教則本を通じて生き続けましたが、個人崇拝の風潮が高まるにつれて、フンメルの古典的な洗練という星は沈み始めました。ショパン、リスト、シューベルトといった他の作曲家たちが新たな潮流を形成することになりますが、彼ら、そしてその後に続く多くの人々は、フンメルが説いた光と、音楽性の本質的な理念という導きがなければ、その道ははるかに困難なものになっていたことでしょう。彼らはみな近現代、特に20世紀には忘れられ気づかれなかったフンメルの才能に気づいていた人たちなのです。


プロによる録音について
実は個人的には、彼の作品の中でホ長調,Op.110のピアノ協奏曲と並んで最も好きな作品であり続けています。なぜ演奏される機会が少ないのでしょう? 録音も少なくて残念ですが、2点ほど紹介いたします。
1.ハワード・シェリー (Howard Shelley) - ピアノ&指揮/ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズ による Chandos盤(CHAN 9558-録音年: 1997年)
フンメルの協奏曲シリーズを残しているシェリーによる、現代における最も標準的な名演です。輝かしく洗練されたピアノと、手兵のオーケストラとの息の合った演奏を聴くことができます。現在でもCDやデジタル配信で最も入手しやすい録音です。
2.私が最初に手に入れ聴いたのはLPレコードの時代のアンヌ・ケフェレック (Anne Queffelec) - ピアノ
ジャン=フランソワ・パイヤール指揮、パイヤール室内管弦楽団による演奏です。Eratoというフランスの有名なレーベルから発売されていたし、モーツァルトの数々の名演で人気が高かったバイヤールのフンメル作品集でした。このLPでこの曲の他にマンドリン協奏曲とオーボエと管弦楽の為の変奏曲,Op.102にも初めて触れられた貴重な体験をもたらせてくれた録音で、CD化された際に手に入れています。録音年:は1972年とのこと。

DTM打ち込みについて
今回の音源は Dorico 5 をシーケンサーに用い、音源は NotePerformer 5 と Garritan Personal Orchestra(ピアノ音色) を組み合わせています。
映像に表示されるスコアはDoricoの再生画面であり、出版譜とは異なります。MIDI入力ソフトとして使用しているため、楽譜通りの精密さよりも、自然な強弱とテンポ表現を重視しました。
サムネイル画像と動画編集は CyberLink PowerDirector で制作しました。


Programming Music
J.N.Hummel/Gesellschafts-Rondo,Op.117(for Piano & Orchestra)
Programed by Hummel Note
Daw&Sequencer:Dorico 5
Sounds:Note Performer 5, GARRITAN PERSONAL ORCHESTRA(Piano),
Thumbnail images are generated by CyberLink PowerDirector

 

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20代のころ、レコード会社に勤務して3年目くらいの若かりし頃お仕事させて頂いたアーティスト、野見山正貴さん。

最新曲です。変わらない歌声です。

 

シンガーソングライター、作曲家、編曲家、そしてトップアーティストを指導するボイストレーナーとしても活躍する野見山正貴(のみやま まさき)さん。

その甘く、ソウルフルな歌声と、時代を超えて心に響くメロディは、一度聴いたら忘れられません。今回は、野見山正貴さんの多才なキャリアと、ぜひ聴いてほしい名曲の数々をご紹介します!

1.キャリアの始まり:ヤマハコンテストからメジャーデビューへ

福岡県北九州市出身の野見山さんは、大学生の時にヤマハ主催のオリジナル曲コンテストで全国大会に入賞したことをきっかけに上京。1992年にアポロンよりメジャーソロデビューを果たしました。

東芝EMIなどでシンガーソングライターとして活動し、初期から自身の作詞・作曲・編曲を手掛けるマルチな才能を発揮しています。

 

2.多岐にわたる活動:トップアーティストを支える「声のプロ」

野見山さんの活動は、自身の音楽制作だけにとどまりません。

🎤 トップレベルのボイストレーナー

彼の経歴で特に注目すべきは、数々のメジャーアーティストを指導してきたボイストレーナーとしての顔です。

EXILEのATSUSHI

• 上木彩矢

• F4(台湾)

など、幅広いジャンルのトップアーティストに指導実績を持ち、「声のプロフェッショナル」として絶大な信頼を得ています。

🎵 楽曲提供・プロデュース

作曲家・編曲家としても、その才能は多くのアーティストに求められてきました。

稲垣潤一

椎名へきる(ラジオドラマ「ヱデンズボゥイ」イメージソング)

近藤名奈

• 矢野真紀、米倉利紀

など、数多くのアーティストに名曲を提供しています。

 

3.アニメ・ドラマを彩った楽曲たち

野見山さんの歌声や楽曲は、テレビの舞台でも耳にすることができます。

フジテレビ月9ドラマ『OVER TIME』:劇中歌(英語詞)の歌唱を担当。

TVアニメ『幻想魔伝最遊記』『最遊記RELOAD』:イメージアルバムで楽曲の作曲と歌唱を担当。

アニメファン、ドラマファンにとっても、彼の名前は欠かせない存在です。

 

4.最新の音楽活動とおすすめ楽曲

近年も精力的に音楽活動を続けており、2023年以降も配信シングルを続々とリリースしています。

『ため息のストライド』(2023年)

『Helpless sky』(2024年)

 

彼の公式YouTubeチャンネルでは、これらの最新曲のミュージックビデオが公開されています。AORやシティーポップの要素を感じさせる、洗練されたサウンドとスイートな歌声をぜひチェックしてみてください!

▼野見山正貴さんの公式YouTubeチャンネルはこちら

野見山正貴 - YouTube

 

野見山正貴さんの音楽は、あなたの日常にそっと寄り添い、力を与えてくれるはずです。この機会に、ぜひ彼の作品に触れてみてください!

 

野見山正貴 オフィシャルページ

 

 

今回は、ヨハン・ネポムク・フンメルの「マンドリン協奏曲 ト長調」のDTM打ち込み音源をご紹介します。
この曲は、数あるマンドリンのための楽曲の中でも最高傑作と名高く、軽やかで美しいメロディに満ち溢れています。しかし、その楽譜は長らく失われ、「幻の協奏曲」と呼ばれていました。

作曲の背景:若き天才ピアニストとマンドリンの名手
この協奏曲は、フンメルが21歳だった1799年頃、ウィーンで作曲されたと言われています。当時のフンメルは、モーツァルトの弟子としても知られ、超絶技巧を誇るピアニストとしてヨーロッパ中にその名を轟かせていました。
そんな彼がなぜマンドリンの協奏曲を? その理由は、当時のマンドリンの名手、バルトロメオ・ボルトラッツィとの出会いにありました。フンメルはボルトラッツィの卓越した演奏技術に触発され、彼の妙技を最大限に引き出すべく、この協奏曲を書き下ろしたのです。マンドリンの可憐で繊細な音色と、フンメル得意の流麗で華やかな旋律が見事に融合した作品です。

一度は失われた「幻の協奏曲」
しかし、この名曲は完成後、いつしか楽譜が失われ、100年以上にわたって演奏されることのない「幻の作品」となってしまいました。その楽譜が再び日の目を見たのは20世紀に入ってからのこと。大英博物館で発見され、ようやく現代の私たちがその響きを聴けるようになったのです。

フンメルは撥弦楽器にも詳しかった?

画像
Aiに作ってもらったMandolinのCDジャケット風図柄

実は当時、マンドリンのための曲は、その楽器の演奏家自身が作ることがほとんどでした。フンメルの師であるモーツァルト(オペラ『ドン・ジョヴァンニ』など)や、ベートーヴェンもマンドリンを用いた小品を残していますが、協奏曲という本格的な形式で書いたのはフンメルだけです。
フンメルはピアノだけでなく、ギターやマンドリンといった撥弦楽器にも深い理解を持っており、他にもマンドリン・ソナタやギターを含む室内楽曲を残しています。その中でもこの協奏曲は、彼の作品群、ひいてはクラシック音楽全体における撥弦楽器のレパートリーとして、極めて重要な位置を占めています。
残念ながら、この曲の正確な初演記録は残っていません。しかし、名手ボルトラッツィのために書かれたという経緯から、彼自身によって初演された可能性が非常に高いと考えられています。 (参考: Repertoire and Opera Explorer, Encyclopadia Britannica)

オーケストラ編成は、独奏マンドリン、フルート 2本、ホルン 2本、弦楽合奏となっており、これは、マンドリンの繊細な音色がオーケストラに埋もれてしまわないように、というフンメルの巧みな配慮の表れです。

各楽章の聴きどころ 

この協奏曲は、急-緩-急の伝統的な3楽章形式で書かれています。

  • 第1楽章: Allegro moderato e grazioso (アレグロ・モデラート・エ・グラツィオーソ)
    優雅なオーケストラの序奏で幕を開けます。続いて登場する独奏マンドリンは、かき鳴らすような奏法ではなく、細かな音を連続させるトレモロや、素早い音階で超絶技巧を披露します。特に、16分音符や3連符が目まぐるしく交錯する部分は、まるで宝石がキラキラと転がるような華やかさです。

  • 第2楽章: Andante con variazioni (アンダンテ・コン・ヴァリアツィオーニ)
    「変奏曲付きのアンダンテ」という意味の通り、マンドリンが奏でる牧歌的で美しい主題が、様々な形に姿を変えていく楽章です。技巧的な変奏の合間に、どこか哀愁を帯びた短調の舞曲風のメロディが現れる部分が非常に印象的です。

  • 第3楽章: Rondo: Allegro (ロンド:アレグロ)
    軽快な6/8拍子のロンド形式で、心が弾むような楽しいフィナーレです。主題が何度も繰り返し現れる中で、マンドリンが軽やかに駆け巡ります。フンメルが数年後に作曲したマンドリン・ソナタの終楽章にも通じる、陽気で祝祭的な雰囲気に満ちています。

 

もう一つの顔:ピアノ協奏曲 Op.73への編曲
この協奏曲には、実はもう一つの姿があります。フンメルは1816年頃、この曲を自身の最も得意とするピアノのための協奏曲(作品73)に編曲し直しているのです。
これは単なる楽器の置き換えではありません。マンドリンの技巧的なパッセージは、ピアノならではの華やかなアルペジオやオクターヴ奏法に書き換えられ、より壮大でヴィルトゥオーゾ的な作品に生まれ変わっています。マンドリン版と聴き比べてみると、同じメロディが楽器の特性に合わせてどうアレンジされているかが分かり、非常に興味深いです。

おすすめのCD
この協奏曲は多くの名演がありますが、特におすすめしたいのが、**アリソン・スティーブンス(Alison Stephens)**がマンドリンを、**ハワード・シェリー(Howard Shelley)**がロンドン・モーツァルト・プレイヤーズを指揮した2001年の録音(Chandos盤)です。マンドリンの粒立ちの良い美しい音色と、古典派音楽を得意とするシェリーの的確なサポートが見事な名盤です。


映像内の譜面について
今回お聴きいただく音源は、私自身が打ち込みで制作したものですが、動画内に表示される楽譜は、楽譜作成ソフトDorico 5の再生画面です。正確な記譜よりも、MIDIデータとしての入力と、強弱やテンポの揺れといった音楽表現を優先して制作しているため、実際の楽譜とは異なる部分があることをご了承ください。

【制作環境】

  • 曲名: マンドリン協奏曲 ト長調 S.28 (Mandolin Concerto in G, S.28)

  • 作曲者: J.N.フンメル (Johann Nepomuk Hummel)

  • 制作: Hummel Note

  • DAW/シーケンサー: Dorico 5,

  • マスタリング: Singer Song Writer

  • 使用音源: Note Performer 5

  • サムネイルと動画作成: CyberLink PowerDirector

 

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