クラシック音楽とお散歩写真のブログ

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座右の銘は漁夫の利、他力本願、棚から牡丹餅!!
趣味のクラシック音楽をプログラミングする事に没頭、あとは散歩中に写真を撮りまくること。

中学受験応援しています。

フンメルノートと申します。

基本、クラシック音楽の作曲家フンメルを個人的に研究しています。

クラシック作曲家 ヨハン・ネポムク・フンメルの研究サイト
http://hummelnote.wixsite.com/hummelnote
フンメルノートの note
https://note.com/hummelnote


都合あってブログを二つに分けています。ブログはいろんなものを読ませていただいて楽しんでます。

第1趣味のクラシック音楽のこと、第2趣味の写真やカメラのこと、中学受験関係、その他なんでもありな感じになってきました。

アメブロは色んなブログを楽しむ為にアカウントを作成したようなものです。中学受験の過酷さ経験し、終了した後も頑張っている人達のブログを心の中で応援している感じで読ませていただいてます。

ここでは自分用のメモ的な独り言、写真だけアップ みたいな使い方するので、つまらん記事しかないため飛ばしてくださいヾ(@^▽^@)ノ


この度、以前制作したJ.N.フンメル作曲『ピアノと管弦楽のための序奏と華麗なるロンド イ長調, Op.56』のDTM再編集版を公開しました。

 

今回の打ち込みデータは、約10年前に作成した1st.versionをベースに、主にテンポの微調整と音源の変更を行って全面的にリフレッシュしたものです。
1st.editはこちら

古典派の優雅さとロマン派の情熱が交差するこの作品を、より多くの方に楽しんでいただくため、作品の聴きどころを解説します。


1. 作品を理解する鍵:「ブリリアント様式(Brillant Style)」の典型

この作品のタイトルにある「華麗なる(Brillant)」という言葉と、形式を示す「ロンド(Rondo)」こそが、この曲を理解する上で最も重要なポイントです。

時代が生んだ聴衆を魅了する音楽

『序奏と華麗なるロンド』が書かれた1810年代は、古典派の端正な様式から、ロマン派の情熱的な自己表現へと移り変わる音楽史の「過渡期」にあたります。

この時代にフンメルは、聴衆を魅了するために発達した「ブリリアント様式」(華麗様式)を代表する作曲家の一人として活躍しました。

その特徴は以下の通りです。

  • 輝かしいパッセージ: ピアノが素早い音階(スケール)やアルペッジョ(分散和音)を多用し、きらびやかに演奏されます。

  • 技巧の誇示: 高音域でのきらめくような音型、トリル、跳躍など、当時のピアニストの高度な技術を披露することに焦点が当てられています。

  • 優雅さと明快さ: 師であるモーツァルトから受け継いだ古典的な優雅さや、旋律の明快さも保たれており、単なる技巧の羅列で終わらない品位を備えています。

 

2. 楽曲の構造(ロンド形式):技巧と旋律の繰り返し

ロンド形式は、特定の主題(リフレイン:A)が、異なる挿入部(エピソード:B, Cなど)を挟みながら何度も回帰する形式です(例:A-B-A-C-A...)。この作品は、華麗なピアノ協奏曲として構成されています。

楽曲構成のポイント

構造特徴と聴きどころ序奏 (Introduzione)オーケストラの荘厳なファンファーレに始まり、装飾豊かな美しい緩徐楽章となっています([00:09])。主題 (A)静かなユニゾンから、すぐに生き生きとしたリズミカルな主題で始まります([05:29])。この主題が戻ってくるたびに、聴き手は安心感を覚えます。第二主題木管楽器のアンサンブルとピアノが優雅なかけあいを披露。ピチカートに乗って民族的な雰囲気のメロディーが登場します。挿入部 (B, C)主題とは対照的に、短調を用いたり、より叙情的な旋律が登場する部分です。しかし、この作品では挿入部でさえも、ピアノの華麗な技巧を披露する場となっています。コーダ (終結部)最後は、オーケストラとピアノが一体となって熱狂的に盛り上がり、輝かしく曲を閉じます

 

3. 歴史的な位置づけ:フンメルの個性が確立された一作

この作品は、単なるピアノの練習曲や小品ではなく、オーケストラを伴う本格的な協奏的作品(コンチェルタンテ)としての地位を確立しています。

フンメルは、モーツァルトの古典的な協奏曲の様式を受け継ぎつつ、そこに新しい時代のピアニズム(ピアノ演奏技術)を盛り込みました。

特にこの『序奏と華麗なるロンド Op.56』は、フンメルがこれまでに書いてきた初期のピアノ協奏曲(未出版の処女作や第1番、ト長調Op.73など)とは異なり、よりフンメルらしい華やかさに溢れています。

「歌うような美しい旋律」「華麗な装飾音」の組み合わせには、その後のフンメルの特徴が明確に現れており、彼の個性が最初に確立された協奏曲の一つといえるでしょう。


DTM制作ノート&楽曲情報

今回の再編集版の制作データ

  • 制作環境

    • Sequencer:SSW10 Lite

    • Score creation:Music Pro Windows Plus

    • Sounds:GARRITAN PERSONAL ORCHESTRA5 / ARIA

動画に表示される楽譜(スコア)はMusicProの譜面画面を使用していますが、これはオリジナルの楽譜を正確に打ち込んだものではありません。

私はこのソフトをMIDIデータ入力用として使用しており、「楽譜通りに正確に記譜すること」よりも、「ダイナミクスやテンポの指示を、できる限り自然な演奏のように聴こえるようにプログラミングすること」に重点を置いて制作しています。

クラシック音楽の中でも、特にドラマティックで心を揺さぶる一曲を挙げるとすれば、多くの人がベートーヴェンの「エグモント序曲」を思い浮かべるのではないでしょうか。私の大好きな曲です。前回の「コリオラン序曲」に続いてベートーヴェンのDTMに取り組みました。

Programming Music
Programed by Hummel NoteL.v.Beethoven/Egmont Overture,Op.84
Daw&Sequencer:Dorico5
Sounds:NotePerformer5

わずか8分ほどの短い時間に、重苦しい絶望から輝かしい希望へと駆け上がる、壮大な物語が凝縮されています。今回は、この不朽の名作が、どのような背景から生まれ、何を表現しようとしているのかを紐解いていきましょう。


ゲーテの悲劇とベートーヴェンの魂が共鳴した時代

この序曲が作曲されたのは1810年。当時、ヨーロッパはナポレオン戦争の真っ只中にあり、ウィーンもフランス軍に占領されていました。そんな息苦しい時代に、ベートーヴェンは宮廷劇場から一つの依頼を受けます。それは、文豪ゲーテの戯曲「エグモント」のための付随音楽の作曲でした。

ベートーヴェンが深く尊敬してやまないゲーテ。「彼の詩は私を幸福にしてくれる」とまで語った文豪の作品に、彼は燃えるような情熱で取り組みます。

戯曲「エグモント」が描くのは、16世紀のネーデルラント(現在のオランダ・ベルギー)。スペインの圧政に苦しむ民衆のため、自由を掲げて立ち上がった英雄エグモント伯の悲劇です。自らの信念を貫き、死刑に処されるエグモントの姿は、ナポレオンという強大な力に支配されていた当時のウィーン市民の姿、そして何よりも自由を愛するベートーヴェン自身の精神と強く重なりました。

圧政への抵抗、そして自由への渇望。時代と物語が、ベートーヴェンの創作意欲を最高潮にまで掻き立てたのです。


音楽で描かれる「抑圧」「闘争」「勝利」の物語

「エグモント序曲」は、戯曲全体のテーマを鮮やかに描き出しています。音楽の流れを、物語の展開と共に追ってみましょう。

序奏 (Sostenuto ma non troppo) :重くのしかかる圧政

曲は、ヘ短調の重々しい和音で幕を開けます。これは、スペインによる冷酷な支配と、民衆の呻き声そのもの。ゆっくりと刻まれるリズムは、スペイン舞曲「サラバンド」に由来すると言われ、逃れられない運命と抑圧された絶望的な雰囲気を描き出します。

自由を求める闘争

突如テンポは速まり、弦楽器が切迫感に満ちた旋律を奏で始めます。これはまさに、英雄エグモントの闘争の始まりです。手に汗握る闘争の場面を鮮烈に描き出します。

激しい闘争の末、音楽は一度静けさを取り戻します。エグモントの処刑という、悲劇的な結末の暗示です。

静寂を打ち破り、壮麗なファンファーレが高らかに鳴り響きます。 これは、肉体的には敗北したエグモントが、その精神において勝利した瞬間です。彼の死は無駄ではなく、未来のネーデルラント独立へと繋がる希望の狼煙(のろし)となりました。戯曲のラストで、自由の女神となった恋人クレールヒェンが幻として現れエグモントを祝福する場面にインスパイアされた、まばゆいばかりの「勝利の音楽」で、この序曲は堂々と締めくくられます。

時代を超えて心を打つ、希望のメッセージ

「エグモント序曲」は、単なる劇の始まりを告げる音楽ではありません。それは、絶望的な状況にあっても信念を貫き通す人間の尊厳と、いかなる苦難の先にも必ず希望はあるという、ベートーヴェンの力強いメッセージです。

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