今回は、J.N.フンメルの作品の中から、「3つの易しい小品(3 Pièces faciles)」Op.111a(IJH 69)のDTM音源をお届けします。
フンメルの「Op.111」というと『ミサ曲 第3番 ニ長調』が広く知られていますが、こちらの「3つの易しい小品」も、ビーダーマイヤー時代のエレガントで親しみやすい空気感を纏った素晴らしい作品群です。もともとはヴァイオリン、チェロ、ピアノのための三重奏曲として構想されましたが、ピアノ独奏用としても広く親しまれています。逆に三重奏版の楽譜が見つかりません((+_+))
今回は、1998年に制作したMidiデータをリメイクしました。
🎵 楽曲解説
第1番:ローマ行進曲 変ホ長調 (Marche à la romain) 堂々としつつも、フンメルらしい上品な優雅さを失わない行進曲です。付点リズムの正確な表現と和音の豊かな響きが特徴で、ピアノの音色の中に金管楽器や打楽器のような壮大なニュアンスを感じさせます。
第2番:変奏曲とラプソディ ホ長調 (Variations et Finale rapsodique) 叙情的な主題から始まり、フンメルの真骨頂である「装飾音符の美しさ」が華やかに展開されます。テンポの揺れ(ルバート)を伴う狂詩曲風の展開は、感情豊かな表現力が求められる聴きどころの一つです。
第3番:コントルダンス風のロンドレット (Rondoletto comforme de Contredance) イギリス発祥の活発な民衆舞踊「コントルダンス」のリズムを取り入れた快活な小ロンドです。リズミカルな跳躍とコロコロと転がるような軽快なパッセージに、フンメルの洗練されたテクニックと純粋な楽しさが詰まっています。
💻 制作ノート(Production Notes)
今回の音源は、実は私がDTMを始めた初期の頃のデータを引っ張り出し、現代の環境で再構築(焼き直し)したものです。
最初にこの曲を打ち込んだのは1998年。当時は『Score Grapher lite』を使って、一音一音探りながらデータを作成していました。それから28年の時を経て、古いmidiデータを『SSW V10 (Singer Song Writer V10)』を使用して再編集(リエディット)を行いました。
昔の自分の打ち込みデータと向き合うのは少し気恥ずかしさもありますが、当時の熱量そのままに、より洗練された音響バランスでフンメルの魅力を引き出せたのではないかと思います。時代を超えて蘇ったフンメルの調べを、どうぞお楽しみください。
[Credits]
Programed by : Hummel Note
Created in : 1998
Daw & Sequencer : Score Grapher lite
Re-Edits : 2026
Sequencer : SSW V10






