クラシック音楽とお散歩写真のブログ -2ページ目

クラシック音楽とお散歩写真のブログ

座右の銘は漁夫の利、他力本願、棚から牡丹餅!!
趣味のクラシック音楽をプログラミングする事に没頭、あとは散歩中に写真を撮りまくること。

中学受験応援しています。

 

20代のころ、レコード会社に勤務して3年目くらいの若かりし頃お仕事させて頂いたアーティスト、野見山正貴さん。

最新曲です。変わらない歌声です。

 

シンガーソングライター、作曲家、編曲家、そしてトップアーティストを指導するボイストレーナーとしても活躍する野見山正貴(のみやま まさき)さん。

その甘く、ソウルフルな歌声と、時代を超えて心に響くメロディは、一度聴いたら忘れられません。今回は、野見山正貴さんの多才なキャリアと、ぜひ聴いてほしい名曲の数々をご紹介します!

1.キャリアの始まり:ヤマハコンテストからメジャーデビューへ

福岡県北九州市出身の野見山さんは、大学生の時にヤマハ主催のオリジナル曲コンテストで全国大会に入賞したことをきっかけに上京。1992年にアポロンよりメジャーソロデビューを果たしました。

東芝EMIなどでシンガーソングライターとして活動し、初期から自身の作詞・作曲・編曲を手掛けるマルチな才能を発揮しています。

 

2.多岐にわたる活動:トップアーティストを支える「声のプロ」

野見山さんの活動は、自身の音楽制作だけにとどまりません。

🎤 トップレベルのボイストレーナー

彼の経歴で特に注目すべきは、数々のメジャーアーティストを指導してきたボイストレーナーとしての顔です。

EXILEのATSUSHI

• 上木彩矢

• F4(台湾)

など、幅広いジャンルのトップアーティストに指導実績を持ち、「声のプロフェッショナル」として絶大な信頼を得ています。

🎵 楽曲提供・プロデュース

作曲家・編曲家としても、その才能は多くのアーティストに求められてきました。

稲垣潤一

椎名へきる(ラジオドラマ「ヱデンズボゥイ」イメージソング)

近藤名奈

• 矢野真紀、米倉利紀

など、数多くのアーティストに名曲を提供しています。

 

3.アニメ・ドラマを彩った楽曲たち

野見山さんの歌声や楽曲は、テレビの舞台でも耳にすることができます。

フジテレビ月9ドラマ『OVER TIME』:劇中歌(英語詞)の歌唱を担当。

TVアニメ『幻想魔伝最遊記』『最遊記RELOAD』:イメージアルバムで楽曲の作曲と歌唱を担当。

アニメファン、ドラマファンにとっても、彼の名前は欠かせない存在です。

 

4.最新の音楽活動とおすすめ楽曲

近年も精力的に音楽活動を続けており、2023年以降も配信シングルを続々とリリースしています。

『ため息のストライド』(2023年)

『Helpless sky』(2024年)

 

彼の公式YouTubeチャンネルでは、これらの最新曲のミュージックビデオが公開されています。AORやシティーポップの要素を感じさせる、洗練されたサウンドとスイートな歌声をぜひチェックしてみてください!

▼野見山正貴さんの公式YouTubeチャンネルはこちら

野見山正貴 - YouTube

 

野見山正貴さんの音楽は、あなたの日常にそっと寄り添い、力を与えてくれるはずです。この機会に、ぜひ彼の作品に触れてみてください!

 

野見山正貴 オフィシャルページ

 

 

今回は、ヨハン・ネポムク・フンメルの「マンドリン協奏曲 ト長調」のDTM打ち込み音源をご紹介します。
この曲は、数あるマンドリンのための楽曲の中でも最高傑作と名高く、軽やかで美しいメロディに満ち溢れています。しかし、その楽譜は長らく失われ、「幻の協奏曲」と呼ばれていました。

作曲の背景:若き天才ピアニストとマンドリンの名手
この協奏曲は、フンメルが21歳だった1799年頃、ウィーンで作曲されたと言われています。当時のフンメルは、モーツァルトの弟子としても知られ、超絶技巧を誇るピアニストとしてヨーロッパ中にその名を轟かせていました。
そんな彼がなぜマンドリンの協奏曲を? その理由は、当時のマンドリンの名手、バルトロメオ・ボルトラッツィとの出会いにありました。フンメルはボルトラッツィの卓越した演奏技術に触発され、彼の妙技を最大限に引き出すべく、この協奏曲を書き下ろしたのです。マンドリンの可憐で繊細な音色と、フンメル得意の流麗で華やかな旋律が見事に融合した作品です。

一度は失われた「幻の協奏曲」
しかし、この名曲は完成後、いつしか楽譜が失われ、100年以上にわたって演奏されることのない「幻の作品」となってしまいました。その楽譜が再び日の目を見たのは20世紀に入ってからのこと。大英博物館で発見され、ようやく現代の私たちがその響きを聴けるようになったのです。

フンメルは撥弦楽器にも詳しかった?

画像
Aiに作ってもらったMandolinのCDジャケット風図柄

実は当時、マンドリンのための曲は、その楽器の演奏家自身が作ることがほとんどでした。フンメルの師であるモーツァルト(オペラ『ドン・ジョヴァンニ』など)や、ベートーヴェンもマンドリンを用いた小品を残していますが、協奏曲という本格的な形式で書いたのはフンメルだけです。
フンメルはピアノだけでなく、ギターやマンドリンといった撥弦楽器にも深い理解を持っており、他にもマンドリン・ソナタやギターを含む室内楽曲を残しています。その中でもこの協奏曲は、彼の作品群、ひいてはクラシック音楽全体における撥弦楽器のレパートリーとして、極めて重要な位置を占めています。
残念ながら、この曲の正確な初演記録は残っていません。しかし、名手ボルトラッツィのために書かれたという経緯から、彼自身によって初演された可能性が非常に高いと考えられています。 (参考: Repertoire and Opera Explorer, Encyclopadia Britannica)

オーケストラ編成は、独奏マンドリン、フルート 2本、ホルン 2本、弦楽合奏となっており、これは、マンドリンの繊細な音色がオーケストラに埋もれてしまわないように、というフンメルの巧みな配慮の表れです。

各楽章の聴きどころ 

この協奏曲は、急-緩-急の伝統的な3楽章形式で書かれています。

  • 第1楽章: Allegro moderato e grazioso (アレグロ・モデラート・エ・グラツィオーソ)
    優雅なオーケストラの序奏で幕を開けます。続いて登場する独奏マンドリンは、かき鳴らすような奏法ではなく、細かな音を連続させるトレモロや、素早い音階で超絶技巧を披露します。特に、16分音符や3連符が目まぐるしく交錯する部分は、まるで宝石がキラキラと転がるような華やかさです。

  • 第2楽章: Andante con variazioni (アンダンテ・コン・ヴァリアツィオーニ)
    「変奏曲付きのアンダンテ」という意味の通り、マンドリンが奏でる牧歌的で美しい主題が、様々な形に姿を変えていく楽章です。技巧的な変奏の合間に、どこか哀愁を帯びた短調の舞曲風のメロディが現れる部分が非常に印象的です。

  • 第3楽章: Rondo: Allegro (ロンド:アレグロ)
    軽快な6/8拍子のロンド形式で、心が弾むような楽しいフィナーレです。主題が何度も繰り返し現れる中で、マンドリンが軽やかに駆け巡ります。フンメルが数年後に作曲したマンドリン・ソナタの終楽章にも通じる、陽気で祝祭的な雰囲気に満ちています。

 

もう一つの顔:ピアノ協奏曲 Op.73への編曲
この協奏曲には、実はもう一つの姿があります。フンメルは1816年頃、この曲を自身の最も得意とするピアノのための協奏曲(作品73)に編曲し直しているのです。
これは単なる楽器の置き換えではありません。マンドリンの技巧的なパッセージは、ピアノならではの華やかなアルペジオやオクターヴ奏法に書き換えられ、より壮大でヴィルトゥオーゾ的な作品に生まれ変わっています。マンドリン版と聴き比べてみると、同じメロディが楽器の特性に合わせてどうアレンジされているかが分かり、非常に興味深いです。

おすすめのCD
この協奏曲は多くの名演がありますが、特におすすめしたいのが、**アリソン・スティーブンス(Alison Stephens)**がマンドリンを、**ハワード・シェリー(Howard Shelley)**がロンドン・モーツァルト・プレイヤーズを指揮した2001年の録音(Chandos盤)です。マンドリンの粒立ちの良い美しい音色と、古典派音楽を得意とするシェリーの的確なサポートが見事な名盤です。


映像内の譜面について
今回お聴きいただく音源は、私自身が打ち込みで制作したものですが、動画内に表示される楽譜は、楽譜作成ソフトDorico 5の再生画面です。正確な記譜よりも、MIDIデータとしての入力と、強弱やテンポの揺れといった音楽表現を優先して制作しているため、実際の楽譜とは異なる部分があることをご了承ください。

【制作環境】

  • 曲名: マンドリン協奏曲 ト長調 S.28 (Mandolin Concerto in G, S.28)

  • 作曲者: J.N.フンメル (Johann Nepomuk Hummel)

  • 制作: Hummel Note

  • DAW/シーケンサー: Dorico 5,

  • マスタリング: Singer Song Writer

  • 使用音源: Note Performer 5

  • サムネイルと動画作成: CyberLink PowerDirector

 

   にほんブログ村 音楽ブログ DTM・MIDIへ にほんブログ村 クラシックブログ クラシック作曲家へ

 

ヨハン・ネポムク・フンメルの弦楽四重奏曲集 Op. 30は、古典派の様式美と来るべきロマン派の萌芽を感じさせる魅力的な作品群です。モーツァルトの弟子であり、ベートーヴェンのライバルとも目されたフンメルの室内楽における実力が存分に発揮されています。


作曲家としての評価を受けるべく、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲 第1番~第6番 Op.18 (全6曲)に対抗する意図もあったかと思われますが、この後1804年以降のベートーヴェンは「傑作の森」と呼ばれる中期(英雄時代)に突入し、より革新的でかつ創造性に富んだ作品をおおく世に送り出していきます、フンメルがベートーヴェンに対しての劣等感に苛まれる時期もこの時期だと思われます。


ベートーヴェンの作品は古典派の様式を打ち破る革新的なものばかりで1806年以降の弦楽四重奏も充実した革新的作品が生み出されていきました。一方フンメルの作品は革新的ではなく、ハイドンやモーツァルトの影響を受けつつも、フンメル独自の華やかで流麗な旋律線や、ヴィルトゥオーゾ・ピアニストであった彼らしい技巧的なパッセージが弦楽四重奏にも現れているのが特徴です。とはいえ、古典派の弦楽四重奏曲としてはかなり完成度が高くセンスにあふれた作品であり、フンメルがこの曲集以降このジャンルを手掛けなかったことは残念でなりません。より初期の2曲の弦楽三重奏と共に弦楽器だけの室内楽作品はこれら5曲のみです。

 

その3曲の弦楽四重奏を打ち込んでいるのですが、11月のフンメルの命日か(11/14)が早ければ生誕日(10/17)に公開できればとは思っています。取り急ぎnoteにアップしたmp3音源を聴いてみてください。

 

弦楽四重奏曲 第2番 ト長調 Op. 30 No. 2よりメヌエット


今回はとても気に入った曲の一部分を聴いてみてください。もともと3曲の中でも特に人気が高く、旋律の美しさが際立つ作品ですが、この第3楽章 (Menuetto: Allegro):はリズミカルで快活なメヌエット。溌剌とした雰囲気の中に、洗練されたウィーン風のエレガンスが感じられます。モーツァルトの交響曲第40番のメヌエットにとても雰囲気が似ているのですが、中間部のトリオに関してはウイーンのカフェで聞きたくなるような優雅な作品です。

まだこの曲だけミックスまで済ませましたが、他の打ち込み自体が全く終わっていません。