今回は、モーツァルトの4大オペラの一つである「コシ・ファン・トゥッテ」K.588の序曲を作りました。
モーツァルトのオーケストラ作品をPC上でどこまで生き生きと表現できるか難しいですが、今回は、この楽曲の背景や聴きどころをご紹介します。
オペラ『コシ・ファン・トゥッテ』とは?
『コシ・ファン・トゥッテ(Cosi fan tutte)』は、1790年にウィーンで初演されたモーツァルト作曲のオペラ・ブッファ(喜歌劇)です。『フィガロの結婚』『ドン・ジョヴァンニ』と並び、台本作家ロレンツォ・ダ・ポンテとタッグを組んだ「ダ・ポンテ三部作」の一つとして広く知られています。
副題に「恋人たちの学校」とあるように、物語は非常にコミカルで少し皮肉が効いた恋愛劇です。 「女はみんな浮気をするものだ」と主張する老哲学者アルフォンソの賭けに乗った2人の青年が、変装して自分の恋人(姉妹)を口説き、彼女たちの貞操を試す……というドタバタなストーリー展開が魅力です。タイトルの「コシ・ファン・トゥッテ」も、イタリア語で「女はみな、このようにするもの(=女はみんなこういうもの)」という意味を持っています。
序曲の特徴と聴きどころ
このオペラの幕開けを飾る「序曲」は、本編のユーモアと登場人物たちの心の揺れ動きを見事に暗示しています。
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アンダンテの序奏と「合言葉」のモティーフ 曲は短いアンダンテ(ゆっくり歩くような速さ)から始まります。ここで特に注目したいのが、オーボエなどで奏でられる和音の進行です。これはオペラ本編の第2幕で、男性陣が「コシ・ファン・トゥッテ(女はみんなこういうもの)」と歌うメロディと同じモティーフになっており、序曲の中に作品のテーマが隠されています。
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プレストの軽快な展開 序奏が終わると、プレスト(非常に速く)へとテンポアップし、弦楽器の細やかなパッセージと木管楽器の掛け合いが駆け抜けるように展開します。モーツァルト特有の、透明感がありながらも泡立つシャンパンのような明るさが際立つ楽曲です。
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4大オペラ? フィガロの結婚、ドン・ジョヴァンニ、魔笛という3大オペラに「コシ・ファン・トゥッテ」を加えて4大オペラと言われていますが、私は不動の3大オペラに「イドメネオ」と「後宮からの逃走」を加えて5大オペラとしたほうが良いという意見に賛同します。このオペラは6番手ということです。しかしこのオペラは何と言ってもチャーミングな音楽とこじんまりとしているけど個性的な出演者たちが織りなすアンサンブルに魅力があり、ドラマというよりは楽曲単体では大好きな曲のてんこ盛りです。
制作ノート&クレジット
今回のDTM制作では、モーツァルトの時代特有の「軽やかさ」を再現することに最もこだわりました。特に、繰り返される木管のスケールと木管楽器の生き生きとした表情作り、p(弱音)とf(フォルテ)の強弱の部分を何回も繰り返し再生させながら修正していきました。オーケストラ音源のパラメーターを細かく調整し、機械的にならない「人間の息遣い」を感じられる響きを目指していますが、自然で違和感のないテンポの揺れも難しいです。
【クレジット / Credits】
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プログラミング(打ち込み) / Programed by: Hummel Note
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DAW&シーケンサー / Daw & Sequencer: Dorico Pro 6
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音源 / Sounds: NotePerformer 5 (Main)
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サムネイル画像生成 / Thumbnail images: Google Gemini & CyberLink PowerDirector
最後までお読みいただき、ありがとうございます! オーケストラの打ち込みは奥が深く、モーツァルトのスコアからは学ぶことが本当に多いです。