本作品は、作品目録によって「第2番」または「第3番」とナンバリングされることもある、古典派の明晰さと初期ロマン派の息吹が混ざり合う時期の魅力的な室内楽曲です。私は出版されたOp.3を第1番としているので作品リストでもこの曲を第3番としています。
作曲時期: 1799年(フンメル21歳頃)。
出版は1807年。
献呈: エステルハージ皇女(Princesse Esterhazy)
編成: ピアノ、ヴァイオリン、チェロ
演奏時間: 約13~15分
出版は1807年。
献呈: エステルハージ皇女(Princesse Esterhazy)
編成: ピアノ、ヴァイオリン、チェロ
演奏時間: 約13~15分
Programming Music
J.N.Hummel/Piano Trio No.3 in F,Op.22
Programed by Hummel Note
Daw&Sequencer:Dorico 6 pro
Sounds:Note Performer 5, GARRITAN PERSONAL ORCHESTRA(Piano),
モーツァルトの薫陶を受けた端正な構成感を土台に持ちつつ、フンメル自身が名手であったことから、ピアノパートには華やかなヴィルトゥオーゾ性(超絶技巧)がふんだんに盛り込まれています。ただしヴァイオリンとチェロにも高度なテクニックを要求しています。
各楽章の構成とDTM制作のポイント全3楽章から構成されています。それぞれの音楽的特徴と、打ち込みの際のポイントです。
第1楽章:Allegro moderato (ヘ長調)
特徴: 王道的なソナタ形式です。ピアノが主導権を握り、華麗なアルペジオや速いスケールを奏でる一方で、ヴァイオリンとチェロが温かい和声や対旋律で全体を支えます。ピアノの装飾音符や細かいパッセージが機械的にならないよう、ベロシティの微調整がカギになります。また、ストリングスとの音量バランス(特にNotePerformerでの弦楽器特有の立ち上がりのタイミング)に配慮し、より自然なアンサンブルになるように心がけています。
第2楽章:Andante con variazioni (con expressione) (変ロ長調)
特徴: フンメルが得意とした「主題と変奏」の形式です。「表情豊かに(con expressione)」と指示されている通り、優美な主題が様々な形に装飾され、展開していきます。ヴァイオリンとチェロそれぞれの見せ場があります。変奏ごとにテンポ感やダイナミクスが大きく変化します。Dorico上でこまめなテンポチェンジ(ルバート)を設定し、各変奏のキャラクターに合わせてデュナーミクスのカーブを丁寧に書き込むことで、この楽章の持つ深い叙情性を引き出そうとしました。
第3楽章:Rondo alla Turca. Vivace. (ロンド・アラ・トルカ/トルコ風ロンド)
特徴: 当時流行していた「トルコ趣味」を取り入れた、非常に活気のあるフィナーレです。モーツァルトの「トルコ行進曲」を彷彿とさせつつも、フンメルらしい洗練された和声と軽快なリズムが楽しめます。テンポはやや遅めに設定しました。DTM音源特有のモタツキ感を目立たなくするためですが、実際これより遅いテンポの演奏(録音)もあります。
