何故か、台湾にて -17ページ目

何故か、台湾にて

気がついたら台湾にいました。

ところてんのように生きています。

麗江その2で、ナシ族の宗教“トンパ教”の特徴は
自然崇拝だと書きました。

自然こそが神様。

そんなナシ族が崇拝しているのが
玉龍雪山です。

さてさて、玉龍雪山
どんなところでしょうか。










麗江は、山に囲まれている。
その中に、北側、一際高く、万年雪を抱く山がある。
それが、玉龍雪山。



標高5596m。
未だ登頂に成功した人がいない、処女峰。

その理由は二つある。

一つは、純粋に高いから。
今まで挑戦した人もいたらしいけど
天気が急に変わったりして、皆ギブアップした。

もう一つ、それは
ナシ族の、“神の山”だから。

登山道を作ろう、なんてことになれば
ナシ族が怒る。

玉龍雪山は、神様。
頭まで登るなんて、もってのほか。



標高が高いので、雲や雪に隠れ
全景が見えることは少ない。

だから、玉龍雪山がきれいに見える日
ナシ族は、玉龍雪山に向かって拝むとのこと。



雲南省は、国内一の多民族の省。
麗江周辺も、ナシ族、白族、チベット族などがいる。

昔、違う民族同士の結婚が認められていなかった頃
違う民族同士のカップルは、玉龍雪山で心中したそう。
皆、玉龍雪山で心中すれば、天国へ行けると信じていた。

どうやって心中したかというと
毒のある植物を食べたらしい。
昔は皆、どの植物に毒があるか、ちゃんと知っていた。

ちなみに、順番は男の人が先。
なぜなら、女の人が先に亡くなると、男の人は怖くなっちゃうから。

男の人が食べたのを確認してから、女の人も食べる。
やはりナシ族、女性の方がしっかりしている。



玉龍雪山が見えるところに、屋外劇場がある。
「印象麗江」という、民族のショーをやっている。

出演者が400人もいる
日本では考えられない、ものすごい規模のショー。



演員は、元々は農村で普通に暮らし
生活の中で、当たり前のように歌い、踊っていた人達。

だからか、このショー
とても力強く、パワーというパワーがみなぎっている。

後方に、玉龍雪山が見えるはずなんだけれど
その日は、天気が悪かった。

「残念だなぁ」

そう思っていると、次第に
玉龍雪山が姿を現してきた。



ショーの盛り上がりとともに姿を現したので
まるで、玉龍雪山も演出に協力してくれているようだった。

最後、演員が言った。

「皆で、玉龍雪山にお祈りをしよう
 玉龍雪山は、何でも願いを聞いてくれるんだ!」

何百人もの演員と観客とが
皆、手を合わせ、玉龍雪山に向かって祈る。

何百もの人に拝まれたら
私だったら、オロオロしてしまうだろうけど
さすがは神の山、相変わらず、どっしり構えている。

きっと、私の願いも聞き届けてくれたことだろう。



ナシ族の、色々な想いが詰まった
神の山、玉龍雪山。











「君、妙にナシ族について詳しいね」

そう思った方もいらっしゃるかもしれません。

実は、麗江で数日
ナシ族のガイドさんに案内してもらったのです。

そのガイドさんが、なんだかとっても面白かったので
次回は、ナシ族のガイド、和さんをご紹介したいと思います。

階段を登り、息を切らしながらも
ナシ族の文化を必死に説明する
とっても頑張り屋さんなガイドさんです。

前回は、麗江の街並みを紹介しました。

街があるのは
そこに、人がいるから。
人がいなければ、街はできません。

では、今回は
麗江に住む、ナシ族について書こうと思います。











主に麗江に住む、ナシ族。
人口は少なく、30万人ほど。

30万人と言われても
多いのか少ないのか、よくわからないかもしれないけど
中国の人口、13億人、と考えると
確かに、「少数民族」だな、と思う。
0,1%にも満たない。


前回の、ナシ族の民族衣装を見てみると
スカートのような、前かけがあるのがわかる。



民族衣装が、前かけ。
ナシ族の女性は、よく働くらしい。


なぜ女性がよく働くかというと
男性は、労働よりも、勉強が大切だったらしい。

小さな民族だったので、他の民族から色んなことを学び
自分たちの身を守ってきた。

なので、文化や宗教、色んな面で
他の民族のものも受け入れてきた。

器が広い民族だな。


更に、民族衣装の後ろ姿は、こんな感じ



女性は腰を冷やしてはいけないので、腰回りには防寒具。
そして、その上にある、丸い飾りは
七つあり、北斗七星を表している。


ナシ族は主に、ナシ族の宗教、トンパ教を信仰している。

詳しいことはよくわからないけど
自然こそが神様、という感じらしい。
ちょっと日本の神教に似ている。

風水や占いも信じている。

トンパ教の、和尚さん的存在“トンパ先生”は
占いがよくできるらしい。
動物を焼いて、その骨を見るんだとか、なんとか。


そしてもう一つ、面白いのが
ナシ族は、トンパ文字という象形文字を持っている。

このトンパ文字が、たまらなくかわいい。
見ていると、なんだか笑顔になってしまう
そんな、不思議な文字。












受け入れることが、身を守ること。

ナシ族の考え方、私は好きです。

そんなナシ族ですが、文字は独特。
文字という概念を崩しかねない、そんな文字です。

次回は、ナシ族のトンパ文字について書こうと思います。

雲南省の北部に
麗江という市があります。

昔からの、古い街並みが残っていて
丸ごと、世界遺産に登録されています。

今回の旅は、考えてみたら
この、麗江に滞在した時間が一番長かったです。

さぁ、麗江は
どんな所でしょうか。












麗江は、四方を山に囲まれている。

山に守られ、今まで戦争がなかった。
だから、今も昔の街並みを残している。



瓦、瓦、瓦。

もうすっかり観光地化されてしまったけれど
とても広いので、人通りの少ない道もある。



道はあっちこっち入り組んでいて、迷子になるのは簡単。



何度、宿に戻れなくなったことか。



街には、水路が張り巡らされている。



北京では考えられない、とてもきれいな水が
当たり前のように流れている。
昔から、この水が市民の生活の糧。

この水は、(確か)北から南に流れていて
水場は、三段階になっている。

一番北側、つまり一番きれいな水は、飲むため
真ん中は野菜や果物を洗うため
一番南側は、洗濯をするため。

野菜、洗濯と、流れていくにつれ汚くなるけれど
一晩したら、またきれいな水に戻る。

今はもう、飲むのには使われなくなったらしいけど
野菜を洗ったり、洗濯したりするのには使われている。



なぜなら、水道代がかからないから。

時々、その辺に
歯を磨いている人なんかもいる。





麗江には、ナシ族という少数民族が住んでいる。
不定期で、ナシ族のおばあちゃん達が、広場で踊り始める。



おしゃべりしてんだか、踊ってるんだか。



時々、関係のない人も紛れこみ
見よう見まねで踊る。













観光化されているけど
よく見てみると、まだまだ昔の様子を残す、麗江。

よく見なければ、さっと通り過ぎるようなところに
面白いことが、たくさん埋もれています。

では、次回から
もうちょっと、掘り下げていってみましょう。