麗江その2で、ナシ族の宗教“トンパ教”の特徴は
自然崇拝だと書きました。
自然こそが神様。
そんなナシ族が崇拝しているのが
玉龍雪山です。
さてさて、玉龍雪山
どんなところでしょうか。
麗江は、山に囲まれている。
その中に、北側、一際高く、万年雪を抱く山がある。
それが、玉龍雪山。

標高5596m。
未だ登頂に成功した人がいない、処女峰。
その理由は二つある。
一つは、純粋に高いから。
今まで挑戦した人もいたらしいけど
天気が急に変わったりして、皆ギブアップした。
もう一つ、それは
ナシ族の、“神の山”だから。
登山道を作ろう、なんてことになれば
ナシ族が怒る。
玉龍雪山は、神様。
頭まで登るなんて、もってのほか。
標高が高いので、雲や雪に隠れ
全景が見えることは少ない。
だから、玉龍雪山がきれいに見える日
ナシ族は、玉龍雪山に向かって拝むとのこと。
雲南省は、国内一の多民族の省。
麗江周辺も、ナシ族、白族、チベット族などがいる。
昔、違う民族同士の結婚が認められていなかった頃
違う民族同士のカップルは、玉龍雪山で心中したそう。
皆、玉龍雪山で心中すれば、天国へ行けると信じていた。
どうやって心中したかというと
毒のある植物を食べたらしい。
昔は皆、どの植物に毒があるか、ちゃんと知っていた。
ちなみに、順番は男の人が先。
なぜなら、女の人が先に亡くなると、男の人は怖くなっちゃうから。
男の人が食べたのを確認してから、女の人も食べる。
やはりナシ族、女性の方がしっかりしている。
玉龍雪山が見えるところに、屋外劇場がある。
「印象麗江」という、民族のショーをやっている。
出演者が400人もいる
日本では考えられない、ものすごい規模のショー。

演員は、元々は農村で普通に暮らし
生活の中で、当たり前のように歌い、踊っていた人達。
だからか、このショー
とても力強く、パワーというパワーがみなぎっている。
後方に、玉龍雪山が見えるはずなんだけれど
その日は、天気が悪かった。
「残念だなぁ」
そう思っていると、次第に
玉龍雪山が姿を現してきた。

ショーの盛り上がりとともに姿を現したので
まるで、玉龍雪山も演出に協力してくれているようだった。
最後、演員が言った。
「皆で、玉龍雪山にお祈りをしよう
玉龍雪山は、何でも願いを聞いてくれるんだ!」
何百人もの演員と観客とが
皆、手を合わせ、玉龍雪山に向かって祈る。
何百もの人に拝まれたら
私だったら、オロオロしてしまうだろうけど
さすがは神の山、相変わらず、どっしり構えている。
きっと、私の願いも聞き届けてくれたことだろう。

ナシ族の、色々な想いが詰まった
神の山、玉龍雪山。
「君、妙にナシ族について詳しいね」
そう思った方もいらっしゃるかもしれません。
実は、麗江で数日
ナシ族のガイドさんに案内してもらったのです。
そのガイドさんが、なんだかとっても面白かったので
次回は、ナシ族のガイド、和さんをご紹介したいと思います。
階段を登り、息を切らしながらも
ナシ族の文化を必死に説明する
とっても頑張り屋さんなガイドさんです。