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田口裕史のブログ

戦争責任や戦後補償の情報を提供します

 経済危機がすすむなか、中欧のロマたちへの差別や暴力が拡大しているという(“The Roma are scapegoats for the economic crisis ”Radio Netherlands2009年4月8日付記事)。


 ロマへの差別や暴力は以前からヨーロッパに広く存在するが、経済危機による不安や不満が、マイノリティへの不寛容の傾向を強める結果にむすびついているという。ロマが、経済危機問題のスケープゴートにされているというわけだ。

 

 European Roma Rights Centre のウェブサイトには、ヨーロッパ各地での人権侵害状況と同センターの対処報告が掲載されている。家を焼かれるケースや殺害事件も報告されており、心配だ。事態が深刻化しないことを期待したい。




 自分のメモのために。


 The Times(Times On Line)の2009年3月16日記事 によると、スペインの自治都市メリージャ(Melilla)で、フランコ像が撤去されることになったという。

 

 これは、2007年に成立した“Law of Historical Memory(歴史の記憶に関する法律)”による措置。

 同法は、正式名称を「市民戦争および独裁の間に迫害または侵害を受けた者の権利を承認して拡大し救済手段を設けるための法律」という。フランコ時代の圧制被害者を救済するための法律だ。当時の文書の保存や、フランコをたたえる記念碑等の撤去も定めている。


 立法されたときにずいぶん報道されたのは覚えていたが、その内容や経緯について調べるのを怠っていた。きちんと知っておく必要があると反省。


 上記The Timesの記事によれば、昨年、サンタンデール市のフランコ像が撤去されたが、これにより、スペイン本土に存在したフランコ像はすべて撤去されたとのこと。

 北アフリカに位置するメリージャにはまだ像が残っており、それが最後の「一体」の撤去として報じられているわけだ。

 しかし、スペイン国内には、いまだ反発も多いらしい。どういう議論がすすんでいるのか、興味がある。


 

参考:

 「スペイン法研究会公式ブログ 」には、黒田清彦さん(南山大学法学部教授)による解説記事 が公開されている。同記事のコメント欄には、「歴史の記憶に関する法律」原文へのリンク もある。


なぜ今スペイン内戦なのか 」(「ピレネーの南 」内の記事)


ハンギョレ新聞2007年11月1日付記事の翻訳 (「柴野貞夫時事問題研究会ホームページ 」内の記事)。


フランコ体制の遺産に向き合うサパテロ政権 」(「ル・モンド・ディプロマティーク日本語版 」の記事)



 ハンギョレ・サランバン というサイトで、韓国のリベラル紙、ハンギョレ新聞の日本語訳記事が毎日公開されている。とても貴重な情報源だ。

 

 きょう、ハンギョレ・サランバンで読んだ記事を紹介したい。


 先日、映画「光州5・18」について書いた が、光州に出来た映画製作会社が、光州市民の視点で光州事件(光州民主化闘争)を描いた作品を完成させたという。


 日本でもぜひ公開して欲しいものだ。


 ハンギョレ新聞2009年3月14日付記事

 (日本語訳は、ハンギョレ・サランバン3月14日付記事


 ちなみに、私はいま、光州民主化闘争がストーリーにからむ韓国の連続テレビ・ドラマ「砂時計 」(1995年)をDVDで鑑賞中。全24話の9話まで観終えた。

 正直なところ、あまり内容に期待していなかったのだけれど、じつはなかなかの作品。ぜひご覧になることをお勧めしたい。