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娘の年長さんでは役員をやりたくなかったので、

年少さんで済ませてしまおうと、

年少さんで役員を済ませ

もうやらずに済むと

一安心と思っていましたが

ゴールデンウィークに入る前日。

 

帰ってきた娘のリュックを開けてみたら

「今年度の役員をお願いします」という

お手紙が入っていました…。

 

まさかのゴールデンウィーク前日。

ゴールデンウィーク中、

ずっと、やるかどうか、

グルグル悩んでしまいます。

 

せっかくの連休なのに…。

頭の中が忙しくてまったく休めなかった。

 

断ろうかと思ったのですが断れず、

別の幼稚園だった息子の時に

やらずに済んでいたので

今回が最後だしと思ってやることにしました。

 

ただ、役員の中での役職は避けたいと思っていて

それは同じクラスのママがやってくれるとのことで

免れることができました。

 

 

 

断りたかった。 でも、身体が勝手に「はい」と言っていた理由

「断れない」は、頭で考える前に終わっている

お手紙を見た瞬間、もう終わっていたんです。

「断ろうかな」「でも…」と頭で考えていたように見えて、実はその前に、もう身体が答えを出していた。

胸がざわっとする感じ。 喉のあたりがきゅっと締まる感じ。 なんとなく「断ったらまずい」という感覚が走る。

これ、「気のせい」でも「考えすぎ」でもないんです。

身体が、断ることを「危険」だと判断していたサインでした。

 

脳よりも身体のほうが、先に動いている

私たちは「考えてから行動する」と思っています。

でも神経科学的には、そうじゃない。

アメリカの神経科学者アントニオ・ダマシオの研究では、

感情や意思決定に身体の感覚が深く関与していることが示されています。

つまり、「断ろう」「断れない」という判断は、

頭の中だけで行われているのではなく、身体の状態を反映して出てくるということ。

お手紙を見た瞬間に走った「ざわっ」は、脳への警告信号でした。

身体がまず「これは危険かもしれない」と反応して、

そのあとに頭が「どうしよう」と動き出す。

だから意志の力でなんとかしようとしても、追いつかないんです。

 

HSS型HSPは、「危険シグナル」を身体で受け取りすぎる

HSS型HSPには、刺激への強い好奇心と、非常に高い感受性が同居しています。

その感受性は、場の空気を皮膚感覚のように受け取るという形で現れます。

お手紙という紙一枚から、

すでに「このクラスの空気」「幼稚園という場の期待」「断ったときの余波」を身体で受け取っている。

頭が「どうしよう」と考え始める前に、

身体はもうフル稼働で情報処理をしているんです。

 

これは脳の扁桃体(感情・脅威の処理を担う部位)が

過活性化しやすいHSPの特性とも重なります。

HSPの扁桃体は、そうでない人に比べて、

より細かい感情的な刺激に反応しやすいことが

脳科学の研究でも示されています。

「なんとなく断れない気がした」は、

直感じゃなくて、身体が受け取った膨大な情報への反応でした。

 

アダルトチルドレンの身体には、「断った記憶」が残っている

アダルトチルドレン(AC)として育った人の身体には、

幼い頃の記憶が身体感覚として刻まれていることがあります。

子どもの頃、自分の気持ちを言ったとき。 

「そんなこと言わないの」と遮られた感覚。 

空気が凍りついたとき。 

親の顔が曇ったときの、あの胃のあたりの感じ。

これは心理学で身体化(somatic memory)とも呼ばれ、

出来事の記憶よりも先に、身体の感覚として蘇ることがあります。

役員のお手紙を見たとき、

頭は「今は役員の話」と処理していても、

身体は「断ったらまずいことになる」という昔の感覚を呼び起こしていたかもしれない。

断れなかったのは、意志が弱かったからじゃない。

身体が「断ること=危険」という古い記憶を、今もちゃんと守ろうとしていたからです。

 

ゴールデンウィーク中、ずっと頭が休まらなかった理由

決めたあとも、なかなか頭が休まらない。

でもこれ、頭が考え続けているように見えて、

実は身体が落ち着いていないのが本当の理由なんです。

ポリヴェーガル理論でいう

「腹側迷走神経系の状態(安全・落ち着き)」に戻れていないとき、

神経系はまだ「脅威の処理中」のまま。

 

身体が安全を感じられない状態では、

思考はぐるぐると回り続けます。

「あのとき断ればよかった」 「でも断ったらどうなってた?」 「そもそも去年もやったのに…」

これは問題を解決するための思考じゃなくて、

神経系がまだ見張りをしているサインです。

頭ではなく、身体に安全を届けることが先だったんです。

 

断れなかったのは、あなたが弱かったんじゃない

「はい」と言ってしまったのは、

あなたの身体が長年かけて作り上げた、生き延びるための反応でした。

子どもの頃から、身体で「危険」を受け取って、

「安全に過ごすためにどう動くか」を学習してきた。

その結果が、あの瞬間の「断れない身体」だった。

役職は免れることができた。

それは、完全に凍りついていたわけじゃなくて、

身体の中にある「自分を守りたい」という感覚が、ちゃんと動いていたということだと思います。

それでよかった。

 

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