今日はアインシュタイン記念日 相対論と量子論の概要はここに繋がるリンクの記事も読めば大体わかる? | Ty Hassyの敢えてwokeなブログ

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アインシュタインといえば?

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今日はアインシュタイン記念日だそうですが、去年の今日、投稿した記事がありますので、せっかくなので、もう一回リサイクルつまりリブログしておこうと思います。

それにしても、直前の記事が、「UFOとシンクロ二シティー」でユングと量子論の話を掘り下げた話をしていて、今日がタイミングよくアインシュタイン記念日だとは、これもある意味で、シンクロ二シティーなのかもしれません。もう前に読んだ!という方は、内容を覚えていれば、パスして下さい。もう忘れた方はもう一度どうぞ。あと、何度も同じネタばかり登場してもう飽きたと思っている人もいると思いますが、そういう方は、見なかったことにして、こっそりと無視しておいてください。そして、始めての方は、絶対に面白いので関連リンクも含めて是非読んで頂きたいと思います。それでは、どうぞ!

 

 今日はアインシュタイン記念日だそうです。記念日というからには普通は誕生日を記念するものですが、アインシュタインの誕生日は3月14日なので、この場合はご本人の誕生日ではなく、ご本人が考え付いた「相対性理論」の誕生日として6月30日が選ばれたようです。

 より厳密に言うと、1905年の6月30日にアインシュタインが投稿した「動いている物体の電気力学」という論文の中で、史上初めてthe same laws of electrodynamics and optics will be valid for all frames of reference for which the equations of mechanics hold good. We will raise this conjecture (the purport of which will hereafter be called the Principle of Relativity) つまり、誰がどのような状態で観測しようが同じ法則が成り立つのであり、それを相対性原理と言います。という事と、light is always propagated in empty space with a definite velocity c、つまり「光速度不変」の原理という仮説を提言したわけです。

 それまでは、時間や空間というものは絶対的で不変なものであると思われていましたが、不変なのは光の速度の方であるということを史上初めてここで宣言したわけです。しかし、もし光の速度が不変であるとすると、今度は時間や空間が絶対的なものでは無くなり伸びたり縮んだりするものであるという話になることを意味していました。

 今まで絶対的に威張っているように思われた時間様や空間様は、突然「光」殿が天下を取ってしまい「元々この宇宙の中で一番偉いのは俺様であって、君らなんぞは、本当は中身のない錯覚見たいなもんで、少なくとも俺の眼中には君らは存在しない!せいぜい、俺様より身分の低いものたちにくっ付いて長くなったり短くなったりしてりゃ良いんだよ!」という事で、時間様と空間様の地位が一気に下がってしまったわけです。

 確かに「光」殿の仰る通り、「光」殿の眼中には時間も空間も存在しないのであります。なぜなら相対性理論によれば、光速においては時間は止まり、光速で移動する長さはゼロになりますので、光は、宇宙のどこへでも瞬時に一ミリも動くことなく到達できるのであります。ただ、これはあくまで光の視点での話でありまして、光の視点には立てない我々の視点からみると、光には御存知の通り秒速30万キロという速度があり、太陽から地球まででも8分間かかり北極星からだと400年もかかるのであります。しかし、注意しなければならないのはこの8分や400年というのは我々人間の運動状態で観測したときの時間や距離であって、それらは決して客観的で絶対的なものではないのということです。

 我々の視点からみて400年もかかるほどの膨大な距離も、当の光自体の運動状態では長さは無限に縮むので0mになり、時間も止まるので0秒になり、結局、瞬時に一ミリも動くことなく到達している訳です。(この光の話に関しては以前投稿した記事:光の不思議 がありますのでこちらもご参照ください)

  アインシュタインの相対性理論が意味するところはこれほどまでに奇妙なもので、一体全体、我々が知覚している時間や空間とは一体何なんだろう?と根源的な疑念を呼び起こすような内容だったのであります。

 今でこそ、相対性理論の正しさは様々な実験で検証されており、実用的にも相対性理論を前提にして様々な計算が行われるようになっていますが、発表当初は「そんなことたあないやろ~??」と疑問に思う人が多く、一部に支持する人がいても「そんな奴はおらんやろ~」という感じで、長い間冷遇されたのであります。

 ということで、世紀の大発見であったにも関わらず、結局この相対性理論はノーベル賞の対象になることもなかったのであります。アインシュタインがノーベル賞を貰ったのは、この相対性理論と同時期に発表した「光量子仮説」という波であると考えられていた光に粒子のような性質もあることを証明した理論に対してでありました。

 皮肉なことに、このアインシュタインの「光量子仮説」がその後に発展する量子力学の基礎にもなるのですが、この量子力学は、時間と空間の絶対性を否定したアインシュタインでも納得しがたいような世界観を示し始めたことから、晩年のアインシュタインはこの量子力学の間違いを証明するために専心しました。しかし、結局、アインシュタインの意に反して、あらゆる実験は量子力学の正しさを証明し続け、アインシュタインは失意のうちに他界したと言われています。

 結局、アインシュタインという人は、時間・空間の絶対性を否定するという世界観がひっくり返るようなことをやってのけましたが、客観的な物質世界の実在性は信じて疑いませんでした。

 しかし、アインシュタイン自身が発見した「光量子仮説」を基礎として発展したその後の量子力学が示唆する世界観は、人間の観測行為以前に確定してしまっている客観的な物質世界などというものはあり得ないというものでした。つまり、素粒子の状態というのは、人間が観測するまでは、その状態は確定しておらず、あらゆる状態の可能性を示す様々な確率が波動方程式(シュレンディンガー方程式)で表される共存度確率の波として示され、人間の観測行為によって、その中の一つが実在化し、その他の可能性はその瞬間に雲散霧消するか、別の世界へと分岐していくというものでした。

 つまり、素粒子というものは人間が観測するまでは、その状態は確定しておらず、状態が確定していないということは、まだ実在以前の段階にあるという事で、人間の観測行為によって始めて状態が確定するということが量子力学によって分かった訳です。従って、それら素粒子から構成されているあらゆる物も、人間の観測行為以前に既に状態が確定しているとは言えないという話になる訳であります。

 アインシュタインは人間が見ていようがいまいが月は初めから月としてあるはずだ!と主張しましたが、その後の量子力学の発展により、人間の観測行為が原初の宇宙の在り方までをも規定するという見方まで登場し、今やそのような見方を回避するには、この世界はあらゆる可能性の数だけ存在していて、シュレンディンガー方程式の共存度確率の波であらわされるそれぞれの可能性は毎瞬それぞれ違う世界として分岐しながら実在化していると考えるしかないというのが大方の見方になりつつあります。

 いずれにしても、我々人間は、毎瞬毎瞬、無数に分岐していく無数の世界の中の一つを選択しているのであり、従って未来は一つではなく、ありとあらゆる可能性の未来があり得る訳であり、その中のどの未来を自分が選択するかは、自分次第だという事です。

 ただ、何もせずにボーとして状況に流されるままの受け身な人生を送っていると、共存度確率の中の一番高い確率の未来をそのまま選択することに成るはずですが、毎瞬毎瞬、気合を入れて自分が目指す未来の方向を選択するようにしていけば、少しずつではあっても確実にその方向を選択していくようになると思います。

 つまり、未来がどうなるかは完全に今の自分の毎瞬の選択次第であるということです。

 ということで、信じるか信じないかはあなた次第です!

 

*アインシュタイン記念日の話をしていたら、いつの間にやら、これまでここで書いてきたことの繰り返しのようになってしまいましたが、これまでの総まとめ的復習とでも思っておいてください。

*また、この際ですので、これまでにここで書いてきた関連記事へのリンクを張っておきますので、御関心のある方は是非どうぞ。下のリンクは相互にリンクしているのもあって無限ループになっている所もありますが、いずれにしても、相対論、量子論の関連の話は以下のリンクの各投稿をじっくりと読めば、同じことを微妙に違う角度から書いていますので、ほぼ全体像が見えるようになると思います。

お時間のある方は是非どうぞ。

 

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