今日は世界宇宙飛行の日 だそうですので、最新の宇宙論の話と、お馴染みの自作宇宙旅行動画をどうぞ | Ty Hassyの敢えてwokeなブログ

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今日4月12日は、宇宙旅行の日だそうです。こんな日があるのなら前に自分で作った宇宙旅行の動画は今日にこそアップすべきだったのに、半年ほど前の宇宙の日にアップしてしまったので「またかよ!」と言われそうなので、その動画は最後の方にこっそりとアップしておきます。

その代わりと言っては何ですが、せっかく宇宙旅行の日なので、これも既に以前から何回かに分けて最新の宇宙論の話をここでしてきましたが、もう皆さんも忘れた頃だと思いますので、もう一回復習も兼ねて最新宇宙論の総まとめのお話をしておきたいと思います。

宇宙は英語ではuniverseと言いますが、これは夜空の星つまり天球が回転していると思われていたので1つの(uni)回転するもの(vert)というラテン語から来ています。

しかし、今の最新宇宙論では、この宇宙は1つではなく、数限りない無数の宇宙からなっていると考えられているため、最近ではuni-verseの代わりにmulti(多くの)をつけてmultiversesという言葉が使われるようになってきています。

このような多元宇宙論は様々な仮説から導き出されたものですが、その中の一つに量子力学の多世界解釈と言われるものがあります。

量子力学以前の物理学では、物質というものはずっと昔から確かに存在してきたと考えられていましたが、それらの物質を構成している素粒子と言うものは、初めから一つの状態で存在しているわけではなくて、無数の存在する可能性が共存する形で記述されるうるのみであり、実際に存在の仕方が確定するのは「人間が観測して初めて」その運動量か位置のどちらかだけが確定するということが分かりました。

じゃあ、「人間が観測するまでは、あの夜空のお月様も存在の仕方が確定しないというのか?」とあの量子力学嫌いだったアインシュタインは疑問を呈しましたが、残念ながらその後の研究で、アインシュタインの負けが決定して、量子力学の正しさが証明されていきました。

ただ、量子力学の中でも「人間が観測するまでは物質の存在の仕方は確定しない」と解釈すると、夜空のお月様だけでなく宇宙全体の存在の仕方も確定しないことになり、いつから確定しないのかと言うと、宇宙の始まりから確定しないことになり、早い話が人間が観測することによってはじめて、この宇宙の始まりからその在り方が時間を遡って確定するという、とんでもない結論になるわけであります。

このような、とんでもない結論を避けることが出来る唯一のもう一つの解釈が、多世界解釈と言われるものです。この多世界解釈とは、無数の存在する可能性が共存する状態から、人間の観測行為によって一つの状態が確定すると仮定するのではなく、全ての存在する可能性がそれぞれ別の世界で実在化していくと考える解釈です。

つまり、毎瞬毎瞬、可能性の数だけこの世界は分岐して行っているということです。

ということは、我々が居る宇宙は過去にも未来にも無数に枝分かれした宇宙の中の一つであるということです。ここで注意しなければならないのが、我々という言葉です。

実は私達一人一人も世界が分岐していくときに、自分自身も無数の可能性に分岐して行っているので、その中のどの自分に今の意識が繋がっていくかによって自分自身の在り方も全く違うものになって行く可能性があるということです。

つまり、我々皆が同じ宇宙同じ世界に居るわけではないということです。自分の親でも友達でも知り合いでも皆それぞれが毎瞬あらゆる可能性の世界へと分岐して行っているので、親や友達と絶交してしまうような世界に居る自分と意識が繋がるのか、あらゆる人間関係がとてもうまくいっている世界に居る自分と意識が繋がるのかは、毎瞬毎瞬の自分の意識と潜在意識の状態次第であるということです。

この多世界解釈における人間の意識の繋がり方の問題に関しては、まだ全く解明されていない状態で、今後、物理学、脳科学、心理学、哲学などが共同で究明していくべき今世紀最大の研究課題の一つになっていくと僕は思っております。

まあ、理論物理学や宇宙論でのこの多世界解釈をとることによる最大の利点は、この宇宙に人類が存在する謎が解けるということです。というのは、これまでの宇宙論での最大の謎は、人類が存在できるような環境がこの宇宙の中で偶然に出来上がる確率は101200乗の1で、殆どありえないような奇跡的な偶然が重なった結果であることが分かっていました。この101200乗分の一と言うのは、同じ人が年末宝くじの一等賞を1000回続けてあたるよりももっとあり得ない確率なのであります。

そのようなあり得ないことが実際に起こっていることが、これまでの物理学者たちにとっての最大の謎だったわけですが、その謎も、この多世界解釈をとれば直ぐに解けるのであります。

つまり、あらゆる可能性が全て別々の世界で実現してきたとすれば、101200乗通り以上の世界や宇宙があるわけだから、その中の一つに人類が居てもそれはごく当然の事であり、その人類が過去の宇宙の歴史を振り返るとあり得ない奇跡の連続だったと思えるにすぎないということです。同じように、一人の人が年末宝くじの一等賞を1000回連続して当てるのも、あらゆる可能性が実現しているわけだからそれぞれ別の世界では必ずありうるということです。ただ、同じ人の意識がずっと続けて一等賞があたる自分に繋がっていけるか?というところが問題であって、おそらくそれは無理なのだと思います。

また、自分が宝くじの一等賞が当たるという可能性も必ずどこかの世界で実現しているはずですが、その自分に今の自分の意識が繋がる確率は、それこそ宝くじがあたるような確率しかないということなのだと思います。

ただ、毎瞬毎瞬、世界が分岐していく瞬間に、より良い世界を選択できるような意識や潜在意識の状態でいれば、少しずつではあっても、より良い自分、よりよい人間関係、よりよい環境の世界を選択していけるはずだと僕は思っております。

 

まあ、今日のところこの辺にしておきたいと思いますが、このような宇宙論や量子論の、詳しいことは、このブログで前に書いた以下の投稿をご参照ください。

また、今どきは量子論などの一般向け解説書も沢山出ていますので、より詳しく知りたい方は是非ご参照ください。

人間原理の謎

今日6月30日は、アインシュタイン記念日です。

人生は壮大なるアミダクジ?

全てのものは点滅している

光の不思議

 
最後に前にもアップして、知っている人は「またかよ!」と必ず思うであろう、自分で作った「な~んちゃって宇宙旅行」気分が味わえる動画をアップしておきます。NASAのハッブル望遠鏡の写真と自作の音楽を入れて作ってみました。初めての方は是非どうぞ”