働き方改革法案の審議、大詰めを迎えているようですね。
実質的な議論がどれだけなされたのか、疑問が大いにありますが。
それはともかくとして、働き方改革の柱のひとつが長時間労働問題解決であることは間違いありません。
法案に入っている時間外労働の上限規制がどれほど実効性があるのかという気もしますが。
私はこの問題を考えるたびに、次の、ある意味真逆の2つのことが頭に浮かびます。
・欧米、特にヨーロッパは私が知る限り長時間労働問題は発生していない。日本と比べると名実ともに労働時間は短い。それでいていわゆる「豊かさ」は、少なくとも日本より低いということはなさそうである。「豊かさ」の定義にもよるかもしれないが。
・以前は今より労働時間は長かった。週休2日制がほぼ完全に行き渡ったのも1980年代のこと。しかし過労死、過労自殺、メンタルヘルス障害が頻発するようになったのは高度成長期の後、すなわち時短はそれなりに進んでからと思われる。
前者については生産性の問題に、後者は時代の閉そく感とストレスの問題に行き着くと思われます。
さて、ここからが本当の問題・課題になります。
評論家気取りで「ここが問題なのだ」と言ってるだけでは何も進みません。
「時代の閉そく感」などと言っててもどいうにもならないわけです。
一企業として、また私のような一介のコンサルタントとして実際に何をすべきか考えていく必要があるのです。