何かに対する反対運動のようなものは、負のエネルギーをぶつけることになるので、
基本的にはあまり好きではないのですが、
震災後、1年数ヶ月が経過しても全く変わらない政府や電力会社の対応に
いてもたってもいられない気持ちになり参加することにしました。
もちろん、大飯原発再稼働の撤回、原発の廃止を訴えたいのですが、
現状をただ否定するのではなく、その先にある新たなエネルギー政策への
転換を図って欲しいという思いでその場に立っています。
また、大半の人は声を大にして訴えていますが、
僕はただ静かにその場にいて、脱原発を訴える人としての頭数になっている感じです。
個人的な考えとしては、大きな声でアピールすること以上に
例えば、何十万とかの人が毎週一定時間ずっと静かにその場にいて
無言で訴える方がかえってインパクトがあるような気がしています。
一方、(ツイッターの情報によると)残念なことに、その怒りを
警備している警察官にまで向ける勢いで過激な「デモ」をしたがるような、
古いやり方を信念としてる人も一部いたらしいですが、
目の前にいる警察官と衝突しても全く意味がないこと、
何より、法的に問題があることをするとそれこそこの抗議自体が台無しになることを
参加者はよく理解していると思います。
参加してみて感じたのは、そこへ来ている人たちは
組織された集団のような人ではなく、僕と同じように「個」の人たちで
一人で参加している人も多く、みんな行儀がいいということです。
ベビーカートに乗った赤ちゃんからお年寄りまで、そして外国人の姿も多く見かけます。
こういう多くの人が集まる機会として、例えば、満員電車とか花火大会の会場とか
そういった似たような非常に混み合う状況がありますが、それらと完全に異なるのは、
お互いの体がぶつかり合う状態であってもほとんどストレスを感じないということです。
混んでる電車の中や駅のホームのように、我先にとぐいぐいかき分けて進む人や
肘や肩をよじって意図的に押し当ててくる人などがいないからです。
みんな配慮し合いながら歩いていて、気持ちのいい不思議な感覚です。

開始時間の18:00を過ぎると国会議事堂駅はかなり混雑しますが、
想像以上に秩序が保たれた状態で列ができています。


まだ明るい18:00台。
この時間帯までは、6車線(片側3車線)のうち2車線(片側1車線)は
警官の誘導に従い、時々車が通行してました。

19:00過ぎ。
人がかなり増えたこともあって、この後、この6車線の道路は封鎖され、
完全に抗議行動の人たちのために解放されました。


あくまで僕がいた周りの状況からの判断ですが、
今日は、先週(22日)の3倍くらいの人がいたように感じました。
それにしても、こんなにもすごい状況になっているのに
大手の新聞やテレビがほとんど報じないことに失望します。
読売(正力松太郎氏)は、中曽根氏と共に原発を米から日本に持ってきた張本人ですから
報じないのは仕方ないと思えますが、NHKには憤りを感じます。
少し前に東電の役員との兼務の問題が発覚した経緯もあり、
完全にその報道には恣意的なものを感じ、国民の義務のように視聴料を請求しながら
全く中立でも公正でもありません。
視聴者にB-CASカードの仕組みを公表していないことを含め、
メディアとしては非常に問題が多いです。
そんなメディアですから、新聞が読売新聞で、日々NHKのニュースを主に観ている人は、
原発問題を始めとする電力に関する問題や消費税増税の問題なども
かなり偏った情報で政府や官僚にとって都合がいいようにコントロールされている
可能性が高いと言えます。
インターネットがなかった時代に、特に(情報が少ない)地方で、
圧倒的に自民党が強かったのも今思えば納得できることです。
近年、インターネットの普及によって、政府が言っていることに嘘があることも
正しい情報を伝えていないことも多くの人にバレてしまったわけですが、
どういう訳か、依然として自分たちに都合が悪いことはごまかし通そうとしています。
同様に、小沢さんを嫌う新聞や雑誌の、偏った報道どころか陥れようとする記事に呆れます。
偽メールで自殺者まで出したことを民主党もメディアももう忘れたのでしょうか?
街頭とかでの市民へのインタビューでも、どういう質問を投げかけたのかは流さず、
小沢さんを指示しない発言の人ばかりを切り取って出している印象を受けます。
質問の仕方によって意図した答えを導くことは簡単ですし、質問の段階からバイアスが
かかっていることは明白です。まったくもって、ひどい状態です。
こういう状況においては、
もはや新聞やテレビの情報は話半分くらいで聞きつつ、
インターネットで収集した情報も合わせて、真実はどうなのかを
自らよく調べる以外に判断できないように思えます。
そういう意味でも、実際に抗議行動に参加して、その場をこの目で見て感じることは
とても大きな意味があると考えています。
首相官邸前においては、まさに「百問は一見にしかず」を実感します。
次回、7月6日はさらに参加者が増えるでしょう。
ドジョウにはなかなか人の声が届かないようですので、毎週粘り強く
多くのみなさんで訴え続けるしかありませんね。
お時間がおありの方は、是非、官邸前に行きましょう!
参考:
[ 7.6緊急!大飯原発3号基を停止せよ!首相官邸前抗議 ]
[ さようなら原発1000万人アクション ]








