※このシリーズは、僕たち夫婦が過去に取り組んだ妊活・不妊治療の記録を、時間が経った今、振り返って綴っているものです。


2週間後の再診で聞いた、うれしい一言

日帰り旅行などで気分転換しながら迎えた2週間後の診察。
病院での超音波検査の結果——「卵、順調に育ってますよ」と先生から言われたときは、ふたりともほっと肩の力が抜けました。

今回はクロミッドではなく別の排卵誘発剤を使い、加えて子宮内膜を厚くする薬も処方されました。
いよいよ「ちゃんと排卵を促して、着床しやすい環境を整える」という、本格的なタイミング法のスタートです。

シリンジ法、4回実施

医師から「このあたりの数日間でタイミングをとってください」と指示された期間に合わせて、今回もシリンジ法を選択。

採精のタイミングを調整しながら、指定された日を中心に計4回行いました。
正直、プレッシャーや気疲れもあるけれど、今回はなんとなく「やれることはやった」と思える充実感がありました。

そして…ついに高温期がやってきた

数日後、妻の基礎体温にはっきりとした高温期の立ち上がりが見られました。

「これは、ちゃんと排卵できているっぽいぞ!」
そんな予感があり、ここからは希望と緊張の“待つ時間”。

「どうかこのまま、高温期が続いてくれ」
「この周期、うまくいってくれたら……」

毎朝、体温計の数字を見ながら小さく一喜一憂する日々が続きました。

“できることはやった”と思える周期

もちろん、この段階ではまだ結果は出ていません。
でもこの周期は、薬の効果もしっかり出て、タイミングも合わせられて、これまでで一番“整った形”だった気がします。

妊活は、結果が出るまでにどうしても時間がかかる。
それでも、「やれるだけのことはやった」と思える周期は、心の支えになります。

こんにちは、スミです。

今回は、まさかの急展開。
長く本命として見てきた駐車場の土地に関して、大きな進捗…いや、大きなストップが入りました。

ついに動きが…!と思いきや

これまで、何度も話題にしてきた「駐車場の土地」。
住環境や広さ、価格、立地…どれをとっても優秀で、
我が家の「注文住宅構想」の最有力候補でした。

元々この土地は「浄化槽設置前提」での建築を考えていたのですが、
なんと、ここに下水道工事が入ることが決定したとのこと。

「おぉ、それはありがたいニュース!」
そう思ったのも束の間。

工事は「来年度最初」スタート…って、それ来年春やん

不動産屋さんからのお話によると、
下水道工事が始まるのは来年度最初──つまり、あと半年以上先

さらに、その工事が終わったあと、ようやく土地を住宅用に整地し、
そこから売却の手続きに入るという流れとのこと。

ということは、今から考えても、購入できるのは早くて1年後
そこから建築スタートとなると、引き渡しは来年の年末〜再来年初頭が見えてきます。

……

……ちょっと待って、それ、遠すぎない??

相談の末、泣く泣く保留に

当然ですが、家を建てるというのはタイミングも大事。

私たちは、できれば来年度中の引っ越しを目指していたので、
「1年後にようやく土地が買える」では、どう考えても計画がずれてしまいます。

悩みました。ほんとに悩みました。

けれど、出した結論は──保留

今すぐに決断して前に進む土地ではなくなってしまったので、
「もし1年後にもまだ家づくりしてたら、また検討しよう」ということになりました。

ただし、そのころには…

この土地、正直いって超優良物件だと思っています。

ということは、もし本当に1年後に市場に出てきたら、
買いたい人がたくさん現れるかもしれない。

そしてなにより、土地の価格が上がっている可能性大。

うん、これは働かないとダメだな…。


ということで、またしても大きな方向転換となりました。

土地探しって、ほんとうに「縁」だなと感じます。
良い土地でも、タイミングが合わないとどうしようもない。

※このシリーズは、僕たち夫婦が過去に取り組んだ妊活・不妊治療の記録を、時間が経った今、振り返って綴っているものです。


クロミッドから、別の薬へ

次の通院までの間に、妻はクロミッドとは別の排卵誘発剤を処方されました。
薬の名前は忘れちゃったので省きますが、「今回は身体の反応をもう少し穏やかに引き出すタイプのものを試しましょう」と医師から説明を受けました。

加えて、「葉酸を意識して摂ってください」とのこと。
これも妊活ではよく耳にする栄養素で、胎児の発育に関わる大切なビタミンです。

僕の方はというと、特に特別な指示はなし。
バランスのいい食事を心がけることと、あとは「待つ」だけ。
そう言われると何もしていないようで少し気が引けるけれど、「今やるべきこと」が明確になったぶん、焦りはあまりありませんでした。

少しずつ、方針が見えてきた安心感

「とにかく排卵ができるように、まずは身体を整えていく」

今回の診察で、そんな基本方針がはっきりしたことで、ふたりの中にもほんの少し安心感が生まれました。
これまでは手探りの連続だったけれど、「こういう方向で進んでいくんだな」というビジョンが、うっすらでも見えると、心のモヤモヤがひとつ晴れる気がします。

とはいえ、次の土曜日の診察では、どうなっているかまだ分からない。
「ちゃんと排卵できているのか」「薬は効いているのか」——そんな心配は、やっぱり頭の中にぐるぐる残ります。

気分転換も、大事な“治療”のひとつ

そんな気持ちをリセットする意味もあって、この期間は日帰りの小旅行に出かけました。

行き先は特別なところではなかったけれど、移動して、自然を見て、美味しいものを食べて。
そういう何気ない時間が、今の僕たちには必要だった気がします。

妊活中って、ふとした瞬間に思い詰めてしまったり、自分を責めてしまったりしがち。
だからこそ、「ちゃんと楽しいこともやっていこう」「必要以上のストレスはため込まないようにしよう」と、意識的に“普通の時間”を取りにいくことが大切なんだと思いました。

 

再び病院での診察。
新しい薬がどんな反応を見せたのか。そして、これからの治療の方向性がどう見えてくるのか。