※このシリーズは、僕たち夫婦が過去に取り組んだ妊活・不妊治療の記録を、時間が経った今、振り返って綴っているものです。


2週間後の再診で聞いた、うれしい一言

日帰り旅行などで気分転換しながら迎えた2週間後の診察。
病院での超音波検査の結果——「卵、順調に育ってますよ」と先生から言われたときは、ふたりともほっと肩の力が抜けました。

今回はクロミッドではなく別の排卵誘発剤を使い、加えて子宮内膜を厚くする薬も処方されました。
いよいよ「ちゃんと排卵を促して、着床しやすい環境を整える」という、本格的なタイミング法のスタートです。

シリンジ法、4回実施

医師から「このあたりの数日間でタイミングをとってください」と指示された期間に合わせて、今回もシリンジ法を選択。

採精のタイミングを調整しながら、指定された日を中心に計4回行いました。
正直、プレッシャーや気疲れもあるけれど、今回はなんとなく「やれることはやった」と思える充実感がありました。

そして…ついに高温期がやってきた

数日後、妻の基礎体温にはっきりとした高温期の立ち上がりが見られました。

「これは、ちゃんと排卵できているっぽいぞ!」
そんな予感があり、ここからは希望と緊張の“待つ時間”。

「どうかこのまま、高温期が続いてくれ」
「この周期、うまくいってくれたら……」

毎朝、体温計の数字を見ながら小さく一喜一憂する日々が続きました。

“できることはやった”と思える周期

もちろん、この段階ではまだ結果は出ていません。
でもこの周期は、薬の効果もしっかり出て、タイミングも合わせられて、これまでで一番“整った形”だった気がします。

妊活は、結果が出るまでにどうしても時間がかかる。
それでも、「やれるだけのことはやった」と思える周期は、心の支えになります。