仮審査から本審査へ

住宅ローンの仮審査が無事に通った私たち。次のステップは、実際に「いくら借りるのか」を決めて本審査に進むことでした。当初は、リフォーム費用が想定より高くなると見込んでいたため「フルローン5000万円」で仮審査を通していました。ところが、仮審査の間に状況が少し変わってきます。

リフォーム費用の見直し

一番大きな要因はキッチンリフォームでした。最初の見積もりでは「これは高いな…」と頭を抱えていましたが、最終的には当初予定より約100万円ほど安く収まりました。また、手付金100万円も貯金から支払うことができ、結果的に5000万円まるまる借りる必要がなくなったのです。

銀行からは「手付金もローンに含めれば、あとで取り返せますよ」とアドバイスもありました。けれども冷静に考えれば、その分手数料が余計にかかります。なんだか「取り返す」どころか、むしろ損をしている気分。ということで、最終的には4800万円で決着。ほぼフルローンではありますが、5000万よりは現実的な数字になりました。

本審査はやっぱり不安

銀行の担当さんからは「まず間違いなく通りますよ」と太鼓判を押していただきました。しかし、やっぱり本審査となると気持ちは落ち着きません。仮審査よりもチェックが細かく、質問も増えるとのこと。実際に、電話が何度もかかってきて、細かい確認が続きました。

個人事業主の宿命

私が不安に思う一番の理由は、やはり「個人事業主」という立場です。サラリーマンなら毎月の給与明細と源泉徴収票がそのまま信用材料になりますが、個人事業主はそうはいきません。毎年の確定申告がベースになるのですが、私は税理士をつけていません。提出前に税務署でチェックを受けているので問題はないのですが、数字をすらすら答えられるかと言われると、正直ちょっと心もとない。電話で突っ込まれるたびに、「ええと、あのときの経費は…」なんて思い出しながら答える場面もありました。

さて、どうなるか

本審査に出す金額は4800万円。これで住宅購入とリフォーム費用をまとめてカバーする形です。銀行の担当者は自信ありげですが、最後まで油断はできません。書類に不備があればやり直し、数字の食い違いがあれば再説明。そのたびに心臓がドキドキします。こうして「住宅ローンの本審査」という壁に立ち向かう日々が始まりました。

まずは掃き出し窓から

カーテンをどうするか考えるとき、真っ先に思い浮かんだのは掃き出し窓でした。なぜなら、ここは生活の中で一番目立つ場所。2階の窓は引き渡し後でもいいけれど、リビングにある大きな窓だけは引っ越しのときにちゃんと整えておきたい。ひとまず優先度をつけて考えた結果、まずは掃き出し窓に集中することにしました。

ニトリで見つけた「これだ!」

いろいろ探していたところ、ニトリでジャガード織の素敵なカーテンを発見。見た目にも高級感があり、「これは新居にぴったりだ」と思える一品でした。カーテンは部屋の雰囲気を大きく左右するものなので、このタイミングでお気に入りを見つけられたのは大きな収穫です。

最大の問題は「長さ」

ところが、ここで立ちはだかるのが「長さ問題」。掃き出し窓の高さは200cm。カーテンって、ほんの数センチの差で床に引きずったり、逆に丈が短すぎて妙に間が抜けたりします。特に掃き出し窓は出入りもする場所なので、長さの微妙なズレは致命的。「オーダーにするべきか?」「既成品でいいのか?」と悩み始めました。

レールの位置はどこに?

さらに追い打ちをかけるのが、「カーテンレールはどの位置につくのか」という問題。取り付け位置が数センチ変わるだけで、既製品の200cmがジャストになるのか、オーダーが必要になるのかが変わってきます。これは早めに確認しておかないと…と思い、リフォーム会社に問い合わせをしたのですが、あいにく休みに当たり、返事はなし。こういうときに限って連絡がつかないものです。

結局の判断

悩みに悩んだ末、最終的に「200cmの既成カーテンを購入し、Aタイプ(アジャスターフックで上下調整できる仕様)にしてもらう」ことにしました。これなら多少のずれは調整できるし、引き渡しまでにカーテンの心配はひとまず解決。実際に暮らし始めてから必要に応じて追加や修正をすればよい、という結論に至りました。

ほかの窓は後回し

今回決めたのはリビングの掃き出し窓だけ。2階の窓やその他の小窓については、引き渡し後にじっくり考える予定です。すぐに引っ越すわけでもないので、ここはあわてずに「暮らしながら決める」というスタンスで。むしろそれくらい余裕を持っていたほうが、家の雰囲気に合わせてベストな選択ができそうです。

 

👉 こうしてみると、たかがカーテン、されどカーテン。取り付け位置や長さひとつで頭を悩ませることになるのは、家づくりならではの面白さかもしれませんね。

 

テレビボードを見ていたときの出会い

テレビボードを探して家具屋さんを見ていたとき、ふと目に入ったソファがありました。そのソファの名前は「クロスタイム」。その瞬間、なんとなく心を惹かれました。思い返せば、テレビボードでもクロスタイムシリーズを候補に挙げていた理由は、まさにこのときの印象にあったのだと思います。シリーズ全体として統一感があり、シンプルでありながら温かみのある雰囲気がとても魅力的でした。

もう一つの候補、ニトリのソファ

もちろん、他の候補がなかったわけではありません。ニトリで見かけた曲木を使ったソファも印象的でした。無垢材らしいデザインで、木の質感が活きており、ナチュラルで少し北欧風の雰囲気を漂わせていました。かわいらしさと上品さが同居しており、置くだけで部屋の雰囲気が柔らかくなるような家具でした。実際に座ってみると程よい座り心地で、候補に入れる価値は十分にありました。

 

 

ほとんどクロスタイムに傾いていた

それでも、心の中ではほとんどクロスタイムに傾いていました。見た目のバランスや質感、そして家具全体との相性を考えると、クロスタイムの方が自分たちの好みに合っていたのです。まるで一目惚れに近い感覚で、もうこのソファにしようと決めかけていました。

廃版という事実を知る

しかし、後日改めて家具屋さんを訪れたとき、そこにあったクロスタイムは「成約済み」の札がかかっていました。店員さんに聞いてみると、その型は廃版になるとのこと。つまり、もう手に入らないという事実を突きつけられたのです。その瞬間、少しショックを受けました。気に入っていただけに、タッチの差で逃してしまった悔しさが残りました。

気持ちの切り替えと次の選択

ただ、ずっと落ち込んでいても仕方ありません。ニトリで見た曲木のソファも十分にかわいらしく、候補として遜色はありませんでした。結果的にはこちらを選ぶことになるのですが、「クロスタイムに出会って惹かれ、手が届かなくなる」というプロセスがあったからこそ、納得感を持って次の選択ができたのだと思います。偶然の出会いと別れを経て、家具選びがより印象的な体験になりました。