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透明人間

40半ばの主婦です。とにかく離婚したい。旦那の顔を見るのすら苦痛です。あと数年で子供達が完全に自立するのを待つかそれとも今すぐ離婚か・・・
何年も更新せずパスワードも忘れていたブログを心の整理張代わりに再開します。

日曜日の昼下がり。インターホンが鳴る。
カメラに写るのは明らかにセールスマン。

この人も仕事なのだからと丁重に断る私を押しのけ、インターホン越に怒鳴り散らす旦那。
また始まった。弱いものいじめ。ネチネチ始まる。

自分より弱い相手を見つけては始まるストレス発散イビリ。

以前もあった。いや何度もあった。

対象は疲れたようなセールスマンや気弱なテレアポばかり。

殺されてもおかしくなち程のイヤらしいイビリ。

聞いている方がどうにかなりそうだ。

そんな私は…

テレビに幸せそうな結婚話が映れば速攻チャンネルを変える。

人の幸せがつらい。まるで拷問の様にも思えてくる。

こんな私だから幸せになれないのだろう。
もし神様がいらっしゃるのなら

この汚い私の心を清らかな心に洗い流してきください

ドロドロとしたおぞましく、醜い心を真っ白な無垢な心へとお導き下さい


こんな自分が情けない。

子供達のお手本になるような人格が欲しい


私は…なんて無様なのだろう

昨日学校から帰ってきた子供が「△ちゃん、○ちゃんと旅行したんだって」△ちゃんとは子供と一番仲の良い友達。


以前、一度うちに呼んで遊んだんだけど、それ以降その子の親がうちにはもう行ったら駄目だと言ったそうだ。


理由は教えてくれなかったと。うちの子供と、もう遊んだら駄目というのではないらしい。その後もその子のうちには呼ばれる。学校でも一番仲良し。うちに来るのが駄目だと。


それを子供から聞いた時かなりショックを受けた。


ペットがいるのが嫌だったのか?いやその子の家もいる。


掃除が届いてなかったのか?子供が言うにはその子の家はうちと比べ物にならないくらい散らかってたよと・・・。


じゃあ考えられるのは一つ。私の対応が悪かったのか?


そんな事を延々と考えて一人落ち込んだ。子供に悪い事をしたような気がして。


子供は「その子とは仲良しだし、大丈夫だよ」と言ってはくれたものの。


結局なぜ、うちに来るのが駄目なのかわからないまま時間だけ過ぎていってた。


そんな中、その子が他の子と(勿論親も一緒に)旅行したという話を聞いた。


そのもう一人の子とは・・・数年前うちの子供の事を徹底的にいじめてた子。

引っ越して間もなかったのに学校では地獄のような時間を過ごさなければならず

子は心を閉ざし、身体的なトラブルまで出てきたので、先生に相談し、一応相手の子に止めるように言ってくれたらしいし、今後同じクラスにならないように配慮してくれるとの事だった。


いじめっ子は勉強も運動も音楽も何でも出来る子。親の自分が言うのもなんだが、うちの子も勉強はトップクラス。大人しいし転校生という事もあり先生や他の子が何かにつけて気を使ってくれていたのがその子の癇に障ったらしい。

最後は服装の事まで言われてた。何でスカートばっか履いてんの?あいつキモイ。その席座らない方が良いよーアイツが座った後だから等。聞いている親の私の方が苦しくてどうにかなりそうなナイフのような言葉をかけられてた。


相手の親は子供同士のトラブルがある前から私が挨拶しても無視したり明らかに私を嫌悪してるのがハッキリわかる感じだった。


思い出しても憂鬱な気分になる。それくらい親子でまいってた。


あぁそういう事か。うちに出入りするのが他の人に見られるのが嫌だったのかなと穿った考えだけどそう思わざるをえない。


時に言葉は人を癒す。

時に言葉は人を殺す。


たった一言で一生の傷になるほどの致命傷を負わせる事だって出来る。


そんな武器を自分も常に身につけている事を自覚しないとね。心からそう思う。



母に電話した。甲状腺癌で転院し、今度の検査で今後の診療方針を決めるらしい。


1500km離れた土地に住む母。


手術の日には帰ろうと思っていた。夫からの援助は皆無なので、結婚前のなけなしの貯金を下ろして帰ろうと思っていた。8時間掛けて帰るつもりだった。


その矢先、母の口から次々出てくる言葉。


「お兄ちゃんは心配して何度も電話してくれた。お兄ちゃんは初診についてきてくれた。お兄ちゃんはこういってくれた。お兄ちゃんのお嫁さんはこういってくれた」


子供なしで夫婦仲の良い兄夫婦。近くに住む兄夫婦。


それと私を比べるのか?


それと同時に10代で家を出た理由と、子供の頃の記憶が蘇る。


そうだった・・・・。いつもそうだった。いつも比べられてた。兄とも周りの子とも。

大人になって出産時に帰省した時もそれは続いた。

近所の知り合いの娘さんは~毎日言われ続けた。


子供が生まれても。

当時マンション暮らしだった私に向かっていつも○○(私の子)は可哀想。狭い場所で育てられて。

隣の子なんて庭でブランコしたり砂場作ってもらったりで幸せそう。

よく喋ってかわいいねぇ、まぁあそこはお母さんがあんなにしっかりして何でもしきれるような感じの子だもんねぇ。

○○はねぇ、ママもねぇ


兄と比べる所がないときは兄嫁と比べる。

あの子は仕事バリバリしてキャリアアップして頑張りやさんで。


思い出したくない言葉達が洪水のように溢れ出す。


何も出来ないのはお互いさまなんじゃない。


私も誰の手も借りずに一人でやってきた。体調が悪い時も、どんなに辛い時も一人でやってきた。

そんな小さい事ばかり思ってしまう自分が情けない。自分は小さくて醜い人間だ。



こんなに空は綺麗なのに私の心はどんよりと雨雲が垂れ下がった真っ暗な空のよう。



母から電話が鳴る。イヤな予感は的中した。

検査の結果、がんのステージ3だと聞かされた。

手術をしなければならない。

子供達から「手術の日は側にいてあげようよ、もし自分ならそうして欲しい」と言われ、私もその通りだと思った。

母は手術しても、余り余命が変わらないなら受けたくないと言ってた。来週までに担当医に返事をしなければならないそうだ。

帰省するのに掛かる莫大な交通費が頭をよぎる。

もっと我が家が上手く行ってたら、近くの病院で手術させてあげる事も出きるのに。

母の病気の話を旦那にすると面倒臭そうに一言「保険入ってんの?」だって。

心配しなくてもアンタに何かを頼む事はないよ。

今日も買い物に出掛けてる途中にメールが来たらしく、また人格崩壊。

突然そわそわして一人で店を出て必死で返信。運転中にもメールが来ると、やれトイレに行きたいだの、忘れ物だので、スマホ握りしめてソワソワしだす。相手から返事がないとたちまちイライラし始めて私達とは一切口を聞かなくなる。

家に帰ると速攻自分の部屋に閉じこもる。

情けないな。旦那もだけど自分自身を情けなく思う。こんな愛のない孤独な人生にしてしまった自分が情けない。

人生、やり直せるなら子供の頃からやり直したい。