紫源二の啓示版 -45ページ目

孤独




人はみな孤独だ

大海原に浮かぶ小さな島のように

誰も尋ねて来ない

誰とも出会わない


たったひとりをかみしめる

たったひとりをかみしめる












 瞑想


 
 
 今日は月曜なのにお休み。
 
 そして、家にずっといる。
 
 これから瞑想をする。
 
 昼間なのに瞑想するのは何十年ぶり?
 
 基本的な瞑想。
 
 半跏趺坐になって座り
 
 深呼吸三回
 
 普通の呼吸に戻して
 
 鼻で息をする
 
 その呼吸を見つめる
 
 自分を見つめる
 
 終わりだと思ったらやめる
 
 以上
 
 
 
 
 
 

 星空


 
 
 
 ネガティブには理由がある
 
 かっこいいからじゃない
 
 夜が好きだからじゃない
 
 
 光が好きだから
 
 
 小さな光
  
 
 夜の中で見失いそうな光
 
 
 工事現場の警告灯
 
 昼間になっても輝いている
 
 太陽の光に負けて
 
 光っても見えないのに
 
 夜になると蛍の光のように輝きはじめる
 
 小さなフィラメントの炎
 
 
 私は暗い夜が好きだし
 
 小さな光がいとおしいから
 
 ネガティブが好き
 
 静かで
 
 たった一人
 
 無言でいられるから
 
 
 
 いつか行った誰もいないレストラン
 
 薄暗い室内に
 
 エンジ色のテーブルクロス
 
 料理はおいしいのに
 
 客はいない
 
 そこで私はパイプオルガンの音を聞いた
 
 空想の音
 
 
 景色が反転し
 
 この世があの世になる
 
 
 夜が昼になり
 
 昼が夜になる
 
 
 人ゴミが突然無人になり
 
 パイプオルガンの音が聞こえてくる
 
 最初からそこに流れていたいたように
 
 なつかしい旋律が
 
 なにもなかったことを告げている
 
 
 新しいものは古くなり
 
 全ては年老いていく
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 理想の地


 
 
 目を瞑って、理想を夢想する
 
 それって、どんな景色をしているのだろう
 
 どんな音が聞こえるのだろう
 
 どんな風が吹いていて
 
 どんな季節なのだろう
 
 
 
 7月
 
 旅に出る
 
 誰にも告げずに
 
 もう自由にしてもいいはず
 
 それなりのことはした
 
 監獄から釈放されてもいいはず
 
 脱獄するのではない
 
 恩赦だ
 
 
 
 海に向かう
 
 島国だから
 
 
 
 大陸に向かう
 
 
 
 観光地には行かない
 
 
 
 誰とも話さない
 
 
 
 なにも持たない
 
 地図も持たない
 
 
 
 もう孤独にはならない
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

後日談


  
 
木曜日、遺族の一人が、お金を数千円持ってきた。
 
生前本人が申請していたお金が入金されたのだ。
 
それを、ポケットに入れないで、わざわざ持ってきてくれた。
 
まあ、読んでる人にはわからないだろうけれど、
 
僕は嬉しかった。
 
このブログで、ぼろくそに死人と遺族のことを書いたが、
 
それは、半分はわざとそうしたのだ。
 
ネガティブなことだけを書いた。
 
感傷的になるのが嫌だったからだ。
 
本当は、頭からずっと離れなかった。
 
木曜日は、帰りの電車の駅までの道を歩いていて、
 
死んだ彼の存在を感じた。
 
改札の所で一瞬ぎょっとした。
 
そいつが座っていた。
 
痩せこけて、骨と皮の姿。
 
よく見ると、ただ似ているだけだった。
 
でも、彼からのメッセージだと感じた。
 
生前、縁を切っていた従兄がお金を持ってきたのだ。
 
なんだか、死んでから二人は和解したように感じたし、
 
死者も浮かばれたような気がした。
 
その日は、空が晴れ渡っていた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

紫色の神


 
 
気づいたんだけど、だいたいいつも毎年、
誕生日後、4,5日は、最低の気分になってる。
 
いつからだろうと自問してみると
たぶん生まれたときからだろうという答えが返ってくる。
 
バース・トラウマじゃないけど、
やっぱり生まれてくるのが嫌だったのかもしれない。
祝福されてこの世に生を受けたのではない。
それって尾を引くけど、
僕は不運ではない。
逆に強運だ。
その原因はどこにあるのだろうと思う。
きっと守護神の加護が強いのだろう。
なんでこんな私をご加護してくれるのか
わからないのだけれど。
 
一応、神に感謝しておこう。
紫色の神に。 
  
 
 
 
 
 
 
 

なにかが切れた


 

  
自分の中で、なにかが切れた。
ぷつんと切れた。

その原因がなんだったのか考えてみたがわからなかった。
 
でも、そのきっかけがなんとなくわかった。
 
絵を描いた夜、
思い出したのだ。
 
子供の頃、悪夢にうなされた夜のことを。
ありありと思い出した。
 
そのときはなんとも思わなかったのに
なんだか、それが原因のような気がする。
 
自分の中で何かがプツンと切れてしまって、
なんにもできなくなってしまった。
 
今日はかかりつけの病院に行き、精神科にも行き、整体にも行き、髪も切った。
 
病院に行けば行くほど病気になる。
そんなことはわかっているが、 
でもしかたがない。
 
自分では恢復できそうにないから。
 
 
 
 
 
 
 
 

 人間の不思議


 
 
人間は不思議だ
 
そして最近、人間が生きる意味って、益々ないような気がしてきた
 
孤独な人間は特にそうだ
 
僕がかつてそうであったように
 
孤独な人間は幻想の中に生きている
 
誰も破ることのできない妄想
 
なんの意味もない空想
 
本人にしか意味のない無意味な時間
 
その無意味さといったら、他に比べようもないほど
 
なんの教訓も美徳も真実も含まれない無価値なもの
 
たぶんそれが可能なのは人間以外にあり得ない
 
一個の石ころでも、人間ほどは無価値になれない
 
人間は自然界の食物連鎖の頂点にいると言われているが、
 
他のどんな生物よりも無意味な存在だ
 
それでも生きていることが、不思議だ。
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 

 凍りつきたい


 
 
 やっぱり飲みました
 薬を
 
 そして身体を冷やしました
 
 冷たくなるまで
 
 そして氷水を飲みました
 
 そして・・・
 
 
 あなたがいたら
 
 きっとこんなに冷たくなってはいなかったでしょう
 
 
 できれば宇宙の真空に浮かんでいたい
 
 
 絶対0°の暗黒空間で
 
 
 あなたのことも想像できないくらいカチカチに凍って
 
 
 だってあなたは
 ここにいないし
 いたとしても
 ささやいてはくれいないから
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 水晶の神殿


 
 
 小さい赤と青と緑と紫の光が漂っている
 
 水しぶきのようにも見える
 
 うねるように流れる水
 
 川のほとりに
 
 水晶でできた小さな神殿があって
 
 辺りには誰もいない
 
 
 空には入道雲がもくもくと湧きあがっている
 
 無音なのに
 
 荘厳な音楽が鳴り響いているように
 
 空が刻々と変化していく
 
 まるで黙示録の最後の巻物が巻かれるように
 
 
 平原が見渡せる上空から
 
 バッファローの群れが走っていくのが
 
 逆さまになって見える
 
 上が大地、大陸
 
 下が大空、宇宙
 
 
 螺旋階段を転がり堕ちていく
 
 イルカが波を切って泳ぐように
 
 白い巻貝のような螺旋階段を
 
 どこまでもどこまでも下っていく
 
 地球の底に
 
 地底帝国があって
 
 そこに辿り着くまで
 
 時計を巻き戻す
 
 巻き戻す
 
 ぐるぐるぐるぐる
 
 
 認識の秘密が見えてくる
 
 ほんの幾つかの要素に還元される
 
 その組み合わせによって
 
 認識している
 
 
 認識もひとつの感覚だということに気づく
 
 
 もっと大きな感覚に気づく
 
 
 言葉が自己組織化して
 
 新しいイメージを紡ぎ出し
 
 新しい意味が生まれていく
 
 初めて生まれた新しい意味
 
 だれもそれをまだ
 
 言葉で表現することもできないから
 
 私ひとりが認識しているに過ぎない
 
 
 目を瞑ると
 
 水しぶきのようにも見える
 
 うねるように流れる水
 
 川のほとりに
 
 水晶でできた小さな神殿があって
 
 辺りには誰もいない