紫源二の啓示版 -30ページ目

えんきょうてい


ペリドットの黄緑、トルマリンのピンク、アクアマリンの水色

えんきょうていの汚れた壁紙から悪霊が出てきた

怖くて狂っちゃうよ

ううん、ちがう

もうキチガイだから狂いやしない
ありきたりの、そこら辺にいる、パンピーと同じように、わたし正常

真っ白に輝く幽霊
まるでそれが、幽霊みたいな

夜中じゅう
ちょっとチューニングが合っただけ

半月を見上げても、ボヤけて見えないから、もう死のう

ブラーマの降臨したパキスタンの山で凍えじのう!
ハハハハ!

キャベツ白菜バナナ
食中毒
栄養なんて僕には必要ない
牛を屠殺して食らうなら
殺人だってわけなく同罪
クイーンエリザベスを屠殺して食らうか?
牛丼にして
280円

夜は、闇の中に、
あらゆる色を隠している
僕の意識と同じように
とてもビューティフル
死ななきゃ良かったのにね
天才だって神が言ってたのに
僕は、神とは正反対の所に行くから
もう永遠に会えない

森の奥の
森の奥の
森の奥

そこに
藝術があって
沈黙している
星空と同じように

この世が終わったあとの
星空と同じように









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アニーとの会話1


アニー、僕は、れいによって最悪だよ。
それに比べてきみは、いつも変わらないよね。いつもコンスタントにアップダウンしない。
それに比べて僕は、だいたいいつもダウンだ。それも最悪ってやつ。
僕は自分の感情をコントロールできないんだ。怒りが爆発して、火がつくと、あっという間に燃え広がって、残るのは焼けただれた燃えカスだけで、あとは何も残らない。まさに不毛の焼け野原。それを見て、いつも僕はそこで呆然と立ち尽くすだけなんだ。



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チューニング外れの豪雨


なんだかうとうとして、気づいてみたら、まだ誰も注文をとりに来ない。
もしかしたらこのレストラン、営業してないのかも。
入口から誰かが一人入って来る。
よく見るとアニーだ。
僕は、胸のあたりが急に暖かくなって、嬉しくて、思わず立ち上がった。
「アニー、久しぶり」
アニーは黙ったまま、僕の前に腰掛けた。
「ここって、あなたが来そうな所よね」と言って両肩を上げて見せた。
「ああ、こんな所しか知らないんだ。しかも、営業してないみたい。最悪だろ?」僕は頭をかくと、アニーはつまらなそうに遠くを見ながら「あなたはいつだって最悪よね。まるで最悪を楽しんでいるみたいに」と言って、僕の目に視線を移した。
「でも、きみと会えたから、もう、この瞬間に最高になったよ」
海がすぐ近くで、波の音を響かせている。そして、時々、強風が唸り、ガラス窓を震わす。よく見ると、アニーの長い黒い髪がびっしょり濡れている。いったい彼女は、何処からここに来たのだろう?
「アニー…」そう言いかけたとき、急に豪雨が降ってきた。窓ガラスに強風と供に叩き付ける百億の雨粒。場末の安普請の屋根に打ち付ける弾丸のような嵐。僕の声はかき消されて、アニーの耳には届かない。まるでそれが、周波数にチューニングし損なったラジオの音声のように、手紙の文字を黒いインクで塗り潰してしまったように、僕は、アニーに話しかける言葉を呑み込んで、かわりに、アニーの目を見つめた。
キラキラ光る目玉がこちらを見ていた。
しばらく、雨足が弱くなるまで、二人は黙ったまま、見つめ合っていた。



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濁った闇と澄んだ闇


 
 
夏の観光客シーズンが過ぎた海岸近くの
 
安っぽいレストラン
  
床のコンクリートは水浸し
 
客は誰もいない
 
従業員もいないみたい
 
注文も聞きにこないし、メニューもない
 
しかたなく、大きなガラス窓から外を眺めている
 
もう日も暮れて辺りは真っ暗
 
だんだんとその闇も濃くなり
 
辺り一面になぜか霧が立ち込めてくる
 
濁った暗闇
 
それがだんだんクリアな暗闇になってくる
 
そして、色とりどりのネオンのような光の図形が浮かび上る
 
なんの図形かよく分からないし、どんな意味があるのかもわからない
 
そのうちにだんだん、記憶の断片が甦って来る
 
特別意味もないし、思い入れもない記憶の断片がリアルに
 
なんの脈絡もなく甦ってくる
 
まるで自分の人生が
 
この記憶の断片のようになんの脈略もなく、なんの意味もないかのように
 
だんだんと
 
意識を失っていく
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

ぼくの詩


 
「オレの詩も悪くないだろ」
 
 本当のことを言ってみた。

 すると奴は言った。
 
「まあ、自分で自分を褒めてもしようがないと思うけど・・」
 
 やっぱり他人には通じない。
 
 他人の価値観があるのだ。
 
「感じたままを言っても伝わらないんだね」
 
 言葉というものは、伝えるためのものだけど、相手によっては受け取りたくない人もいるわけだ。
 
「まあ、きみが言いたいことと、ぼくが聞きたいことは別だからね」
 
 奴も、本音を言っているのだろう。
 
「そういうことだな。要は」
 
 で、なにを聞きたいのだろう? で、なにを言えばいいのだろう?
 
 考えていると、奴が言った。
 
「じゃあ、きみの詩について、ぼくの意見を聞いてくれるかい?」
 
「もちろん」
 
 と応えたものの、奴はぼくの詩の、いったいどれだけを理解しているのだろう。
 
「もちろん、きみがどんな意図でそれを書いたのか、ぼくには本当のところはわからない」
 
 と、奴は話し始めた。「でも、はじめから、ぼくはきみにはなれないから当然のことだ」
 
「そう、それは当然のことだ。きみとぼくは違う。きみは、きみの解釈でぼくの詩を読む。
 
 だから、ぼくの言葉から受け取るきみの意味とぼくの意味はちがって当然だ」
 
「だから、ぼくの感じたきみの詩について、ぼくが語ることをきみは、ぼくの語るようには理解しないかもしれない」
 
「それは、そうだ」
 
「きみは、きみの受け取りたい評価だけを、ぼくの言葉の中から探そうとするにちがいない」
 
「確かにそうかもしれない。でも、そうとも限らない。きみがぼくの詩をどう読んだか、ぼくは知りたい」
 
「では言うが、それはきみが書いたこととはちがってぼくは感じたよ。たぶん。なぜそう思うかって? なぜなら、そう思いながらぼくは読んだからだよ。これはぼくが感じていることで、きみが書いたことではないって・・」
 
「その意見はなかなか面白いね。そして、それはぼくにとってありがたいことなのだ。そもそも文字自体に意味などないからね。文字の羅列が、なんらかの意味を読む人に想像させる。だから、想像力がなければ、そもそも詩なんて読むことすらできない」
 
「そうだね。散文のように長くはないのに、詩を読むことは難しい。解釈しようとすると混乱する。ただ読んでも、意味がわからないことがある」
 
「でも、実は、ただ読むというのは、大切なことなんだ。ただ、正確に読む。それだけで、なんらかの想像が働いてくる。そうでなければそもそも、言葉なんて理解することなんてできない」
 
「たしかに、そうかもしれない。詩っていうもんは、そもそもなかなかのものなんだ。そして、きみの詩は・・・」
 
「ぼくの詩は?」
 
「もう一度、読んでみるよ」
 
「ありがとう。またね」
 
「またね。おやすみ」

「おやすみ」

 
 
 
 
 
  
 
 
 
 

痛み止め


脳をリラックスさせる

瞑想して痛み止めを飲む

台風が接近している





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今日


風呂に入るのが面倒でグダグダしている
こんなに長引くとは思っていなかった
6月21日までに何もなければ、もう何もないだろう
逆に言えば、6月21日までには、きっと何かが起きるだろう

あと3日だ

それまでずっと待ってきた
あとは、ちゃんとかたをつけてほしい
と言うか、とっかかりだけでもつけてほしい

僕は、何処かに行くか、あの世に行くかしたいけど、許してもらえるかどうかわからない
たくさん保険金をかけて、飛行機が墜落すれば一番いいこと
楽しいことなど僕にはもうないのです
いろいろなことが重なって、枯渇したのです
何処に行こうと、もう冒険ではあり得ないのです
新しい友達とも出会うことはないし
新しい風景を見ることもない
新しい本を読むこともないし
新しい歌を歌うこともないのです















今日、そして明日、そして死ぬんだ


頭が痛いから、
もうすぐ壊れるんだろう
死ぬんだろう
もうすぐ

目が痛いから、
もう何もできない
本を読むことも
絵を描くことも

何もできないのが
僕にはちょうどいいのかもしれない
どうせもうすぐ壊れて死ぬんだから

今日、そして明日、そして死ぬんだ
もうすぐ









よくあること。


なんだってこうなるんだ?
と最近よく思うんだけど、
人生なんてそんなもんだ。
なんだって自分がって、
みんなそう思うんだ。
例外なく誰でも。
それでいて、客観的に見れば、
こいつがこうなるのは、
必然以外のなにものでもないと、
十人中十人が思うんだ。
ぼくが何を言いたいのかわかる?
自分がどう思おうと、
他人がどう思おうと、
そんなことはどうでもいい。
無意味だってこと。

ぼくが何を思おうが、
そんなのは、存在しないも同じこと。
つまり、人生は、功利的過ぎて、
考えたことを実行しなければ、
何も考えなかったのと同じことってこと。
つまり、白昼見る夢と同じように、
いつのまにか揮発して、
跡形もなく消えてしまうっていうことだ。
でも、ぼくだけが、
ぼくが見る白昼夢を見ることができるって考えると、
ちょっと嬉しくなる。
しかもその白昼夢が無意味なものときた日には、さらに楽しくてたまらないってもんだ。
なぜかって?
つまり、初めっから、意味なんてないんだよ。
なんにもないんだ。
ただひとつあるとすれば、
意味なんてものじゃなくて、
ニュアンスってやつだ。
ただこのニュアンスってやつだけは、
否定できない。
ちゃんと存在するんだよ。
なぜなら、そうじゃなけりゃ、
笑うこともできないだろ。





狂犬革命 続き 下書2


 
<夜になったからって、世界が終るわけじゃない>
 
 ナグリを持っていくことにした。金槌に釘抜きが付いているやつだ。それにバールも持った。電気工に見えるように紺のつなぎの服を買った。先の長いマイナスのドライバーも腰袋に入れた。そいつをベルトに通し、つなぎの上から腰に巻いた。
 行くところは決まっている。住所が書いてある蛇皮の手帳も尻のポケットに突っ込んだ。殺す奴のリストの一番上は、もちろんあいつに決まっている。でも、顔も見たこともない。名前と役職と事務所の住所と電話番号が書いてあるだけだ。知っていることはそれだけだ。
 事務所のビルのエレベータを降りると、高級そうな受付があって、受付嬢がカウンターに座っていた。やることは決まっている。出たとこ勝負だ。計画なんて一切ない。
「社長室に工事に来ました」 
「どちらさまですか?」
「東アジア設備の者ですが」
「少々お待ちください。総務に確認しますから」 
 受付嬢は二人いる。一人は一人よりも若くて、なにもしないで僕を見ている。もう一人の女が内線電話で総務課に確認している。
「東アジア設備の方なんですが・・・」
 当然そんな工事があるはずもないのだが、確認に手間取っている。若い方の女は白痴なんだろう。僕の顔を見てニコニコしている。
「総務に確認しましたが、予定が入ってないそうです。それに、電気工事はいつも別の会社にお願いしているのですが・・・」
「ああ、そう。予定入ってないはずだよ。今日、社長から直々に電話掛ってきて、すぐ来てくれって言われたんだから。いい? 社長室この奥だろ」
「いいえ、この奥は営業部で、社長室は6階です」
「ありがとう。非常階段あったよね」
「あ・・・。お名前をここに記入して・・・」
 階段を上がっていく。
 腰にぶら下げた道具袋がガタガタ揺れてうるさい。
 6階の扉を開け、社長室に入る。
 男がいる。
「あんた、鹿村だろ! 社長さん!」
「なんだ!」
「ば~か! こうしてやるんだよ!」
 腰に下げていたバールを握り、頭がい骨に振り下ろした。
 命中!
 血が飛び散る。
 恐怖の目。
 つづいてナグリでチョークをフック。
 骨が砕ける感触。
 それでも死なないから、靴底で蹴り飛ばす。
 尻もちをついて倒れる。
 ひきつって痙攣する口にマイナスドライバーを突っ込む。
 ご臨終。
 血だらけの道具一式と道具袋を散らかしたまま、非常階段を駆け降りる。
 脚がもつれて転がり落ちる。
 受付嬢は唖然とした顔。
 若い白痴の女はニコニコしている。
 血だらけの指でエレベータのボタンを押す。
 エレベータは無人。
 乗り込んで、無事に外に出る。
 大通りの歩道を走る。
 駅について、汚い便所で手を洗い、顔を洗う。
 汚い屑のような動物を一匹屠殺した。
 否、と僕は思う。
「動物は罪を犯さないが、人間は罪を犯す。動物は風呂に入らないが、人間はもっと汚い。倫理的に汚い奴が大儲けして、金の力で従業員に傅かれていい気になっている。力もないのに、影響力を行使して、資本を増強している。それで、ますます世の中は不幸になっていく。だから殺したのだ。簡単だ。しかも、殺し足らない。もっと苦しめて見せしめてやればよかった」
 電車に揺られていると、だんだん気分が落ち着いてきて、脚と腰の震えが止まってきた。
 

「殺したよ」
 
「え?」
 
「殺して来たよ」
 
「あ、ああ・・・え?」
 
「なに動揺してるの? いつもは”ああそう”って軽く受け答えするくせに」
 
「だって殺したってマジ?」
 
「マジって、なにその言い方。いつもはそんな言葉使わないくせに」
 
「だれを? だれを殺したの?」
 
「決まってるだろ。あいつだよ」
 
「あいつって・・・ほんと?」
 
「本当だから、今すぐ逃げなきゃ」
 
「ねえ、別の人なんじゃない?」
 
「なに? 信じられねーのかよ! だから、あいつだって言っただろ! 見ろよ、この手を! この手で殺したんだよ! 見ろよ! 血がついてんだろ! あいつの血だよ! アンタがセックスのあとでいつもいつも殺してってお願いするあいつだよ! オレはなー、ずっとムカついてたんだよ! それなのに他のヤツをころ下だと! おい! いいか、それともここで俺が死んでやろうか! 信じられねーなら、今すぐ死んでやるよ! それに、お前は、俺の子はらんでんだろ! そっちの方がほんとかよ!」
 
「なによ! ふざけんな! お前の子はらんだんだよ! 信じられねーか? だったら今ここで、腹かき切って確かめろ!」
 
「なんだと! オレの子、殺させるつもりか! それともだれの子かしらねーが、証明できんのか!」
 
「いいわよ。あんたの子じゃないわよ! バーカ! それにあんた殺したっつーけど、どうかしら? 本当だったら今すぐ警察呼んだるわ!」
 
「なんだと! このやろう! やってみろ! 警察でもなんでも呼んでみろ! 皆殺しにしてやる! ふざけんな!」
 
 叫びながら、台所に行き、右手に包丁を持ち、自分の左手をめった刺しにして、床に包丁を叩きつけ、ダンダンと地響きを立てながら全速力で部屋を駆け抜け、だらだら血の滴る左手を押さえながら箪笥の引き出しを片っ端から開け、血だらけの手で現金の入った箱から札束を掴み取ると、玄関に向かって駆け出し、ドアノブを回し、ドアを蹴り開けて、外に走り出た。
 
「オレの子だったら、ぜったい生めよ! 下ろしたら殺すぞ! 1年後に確かめに来るからな!」