JA肥料が90%値上げ

日本農業崩壊で食料危機が現実に

 

[高騰ショック]秋肥大幅値上げ

高度化成55%高 原料高騰で全農

 

JA全農は31日、6~10月に供給する秋肥の価格を発表した。前期(春肥)に比べ、単肥では尿素や塩化カリを中心に25~94%上げ、窒素・リン酸・カリを各15%含む基準銘柄の高度化成肥料は55%上げる。穀物高騰で世界的に肥料需要が高まる一方、ロシアのウクライナ侵攻などで需給が逼迫(ひっぱく)、原料の国際市況が軒並み史上最高値まで上昇していることが要因。円安なども影響した。

 全農は「過去に経験したことのない、大きな値上げ」(肥料課)とする。単肥の尿素、硫安、塩化カリ、基準銘柄の高度化成は過去最高値になるという。

基準銘柄の高度化成で、値上げ要因の95%は原料コスト上昇による。残りの5%は重油や国産ナフサ、電気料金の上昇で増えた生産コストが占める。

単肥では、輸入尿素が94%、国産尿素が73%と大きく上げた。主要輸出国のロシアへの経済制裁や、中国の国内優先政策で入手しづらい状況が続いていることが要因。同じ窒素質の硫安は45%値上げ。窒素質肥料の原料となるアンモニアの高騰が背景にある。

リン酸質の過石と重焼リンは、原料となるリン鉱石の価格上昇で各25%上げ。カリ質では、塩化カリが80%と大幅に上げた。世界の輸出量の4割を占めるロシアとベラルーシの供給停滞が影響した。

ウクライナ情勢などの先行きは不透明で、肥料原料の安定確保も課題。全農は調達先の切り替えや多元化を進め、主要原料については、例年並みの秋肥供給に必要な量の調達にめどを付けたとする。

一層の安定供給に向けて、銘柄集約と精度の高い農家予約の積み上げに取り組み、メーカーと効率的な供給体制を構築していく考えだ。JAには、実証圃(ほ)を設け、土壌診断に基づく適正施肥や、国内資源である堆肥の活用を普及するよう呼びかけている。

原料価格高騰により、全農以外の肥料供給業者も相次ぎ値上げする動きが出ている。

肥料高騰を巡り、政府は影響緩和策を検討する方針を示している。自民党は食料安全保障の強化に向けた提言で、秋肥にも対応した仕組みの創設を政府に求めている。

 

 

※Gen

 

あぁ・・・終に日本も

カウントダウンの段階に・・・