癒しの極上食材:家庭菜園で育てられる6種類の天然抗ウイルスハーブ
2022年6月2日(木) 記入者: Zoey Sky

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ヒトのウイルスは、少なくとも380兆個ものウイルスで構成されています。

 

これらのウイルスの中には、あなたに害を与えるものもあれば、体内で共存することであなたの体に利益をもたらすものもあります。

生まれてからずっと、ウイルス感染は人間の病気と生存に重要な役割を担っているのです。

 

細菌やウイルスなど、体内にあるものの少なくとも50%は、あなた自身の生体物質ではないかもしれません。

現代のめまぐるしい技術革新の世界では、コロナウイルスのパンデミックの時の様に、生活物資が移り変わり、人口密度が高い為、危険な病原体が世界的に蔓延しやすくなっているのです。

 

抗ウイルス作用が印象的な6つのハーブ
 

免疫力を自然に高めるには、以下の抗ウイルスハーブをバランスのよい食事に取り入れ、家庭菜園で簡単に栽培するのがおすすめです。

 


バジル


バジルの中でも、特にホーリーバジルとスイートバジルは、ウイルス感染から体を守るのに役立ちます。

ホーリーバジルは一般的にトゥルシと呼ばれ、SARS-CoV-2スパイクS1とACE2の相互作用を阻害し、ウイルス感染に対する免疫反応を向上させる可能性があります。

 

 

『2021年 神経免疫薬理学雑誌』に掲載された結果によると、この研究では、化合物であるオイゲノールが免疫システムを高める役割を担っているとのことです。

『臨床・実験薬理学・生理学誌』に掲載された古い比較研究では、アピゲニンや、ウルソール酸などの化合物を含むスイートバジル抽出物は、エンテロウイルス、B型肝炎、ヘルペスなどの症状に対して強力な抗ウイルス効果を示すことが示されています。


2017年に『根拠に基づいた補完代替医療誌』に掲載された系統的レビューでは、4週間の臨床試験のデータから、300mgのトゥルシエキスを補給したボランティアは、ナチュラルキラーとヘルパーT細胞のレベルが上昇したことが示されています。

これらの免疫細胞は、ウイルス感染から体を守るのに役立ちます。

バジルを普段の食生活に取り入れるためのヒントをいくつかご紹介します。

 

バジル入門:栽培のコツ+28のレシピ:カプレーゼサラダとペストを作ったら、次は何を作ろうか?バジルの季節を最大限に楽しむために、28のバジルレシピと栽培のコツをご紹介します!

 

  • バジルを刻んでサラダに使うとおいしいです。
  • ピザにバジルの葉を丸ごと乗せる。
  • パスタの仕上げにバジルの葉を丸毎、又は薄くスライスしてのせる。
  • バジルをミキサーにかけ、ソースを作る。
  • バジルをピューレにして、スープに入れる。
  • アボカドトーストにバジルの葉を飾る。
 
 

フェンネル

フェンネルはニンジン科の植物で、甘草に少し似た味がします。

 

研究によると、フェンネルは特定のウイルスに対して抗ウイルス活性があります。

『バイオメディカル研究機構誌』に掲載された2014年の試験管内研究において、研究者はフェンネルエキスがパラインフルエンザ3型(PI-3)とヘルペスウイルスに対して強力な抗ウイルス活性を示すと報告しました。

 

PI-3は、コロナの呼吸器感染症に関連しています。

 


2011年、『科学的根拠に基づく補完代替医療誌』に掲載された論文では、フェンネル精油に含まれる化学成分トランスアネトールが、ヘルペスに対する抗ウイルス作用を持つことが明らかにされました。

『韓国生理薬理学会誌』は、フェンネルが潜在的に炎症を抑え、免疫システムを高め、ウイルス感染を防ぐことを示した2015年に行われた動物実験を発表しています。

 


ニンニク

ニンニクはアリウム科に属する植物です。

 

チャイブ、ネギ、タマネギ、エシャロットと近縁です。

 

ウイルス感染症など、多くの症状に対する家庭薬としてよく使われています。

『皮膚科の国際ジャーナル』に掲載された古い研究のデータでは、ヒトパピローマウイルス(HPV)が原因のイボにニンニクエキスを1日2回塗布した場合の効果が検証されています。

 

その結果、23人のボランティア全員において、1~2週間以内にイボが消失したことが示されました。

 


2014年に『栽培植物の植物薬学』に掲載されたニンニクの治療効果に関するレビューでは、ニンニクはHIV、単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)、インフルエンザAおよびB、ライノウイルス、ウイルス性肺炎に対して抗ウイルス活性を示すことが明らかになりました。

また『免疫学研究論文誌』に掲載された研究により、ニンニクには抗炎症化合物も含まれており、これが免疫系の反応を刺激してウイルス感染と戦うのに役立つ可能性があることが明らかにされました。

 

ただし、これらの結果は動物実験と試験管によるものであり、人間による実験ではありません。

 


レモンバーム

レモンバームは、レモンのような香りと味わいで人気のあるミント科の植物です。

 

レモンバームは、ドレッシングや調味料、紅茶によく使われています。

また、このハーブには強力な薬効があり、抗ウイルス作用によって体に恩恵をもたらす植物化合物が含まれています。

 

Virusdisease誌に掲載された2016年の知見によると、これらの化合物はA型インフルエンザウイルスに有効である可能性があるとのことです。

 


また、試験管試験では、鳥インフルエンザ、エンテロウイルス71、ヘルペス、HIV-1に対するレモンバームの抗ウイルス活性が確認されています。

 

試験管研究の結果は、昨年『生薬学・植物化学誌』に発表された。

 

(関連記事:プレパラート医学: 天然の抗ウイルス剤、ダイアーズウォードの使用方法)

 



オレガノ

オレガノの抗ウイルス作用は、ミント科に属する化合物であるカルバクロールに起因しています。

2014年に『応用微生物学誌』に発表された研究によると、オレガノオイルとカルバクロルの両方が、ウイルスにさらされてから15分以内にマウスノロウイルス(MNV)の活性を低下させたとされています。

 


MNVは非常に感染力が強く、胃腸風邪の主な原因となっています。

2011年にブラジルの微生物学雑誌に掲載された研究では、科学者はオレガノオイルとカルバクロルがHSV-1、呼吸器合胞体ウイルス(RSV)、ロタウイルスに対して使用すると抗ウイルス活性を有することを発見しました。

 

 


セージ

セージはミント科の植物で、伝統的な医学ではウイルス感染の治療によく使用されるハーブです。

2008年に『春の自然界のレトロバイオロジー誌』に発表された知見によると、セージ、レモンバーム、ペパーミントの水性抽出物は、ビリオン密度を上昇させることにより、著しい抗HIV-1活性を示すとされています。

 

データによると、ミント科の植物からなるラミアの抽出物で処理した後、HIV-1が著しく障害されたことが示されました。

 


『伝統医学・補完医学ジャーナル』に掲載された2014年のレビューによると、セージ種は、がん、認知症、心臓病、ループスなどの生命を脅かす疾患の緩和または治療のための自然なソリューションを提供する為に使用できる治療の可能性があるとのことです。

 

また、セージは一般的な健康上の不定愁訴の治療にも使用することができます。

『伝統医学・補完医学ジャーナル』に掲載されたセージの薬理特性の2017年の分析では、セージの抗ウイルス活性は、植物の茎と葉に含まれるサフィチノリドとセージワンに起因することが明らかにされました。


セージの健康効果や用途についてもっと知りたい方は、以下のビデオをご覧ください。

セージ - 健康効果・用途