絶体絶命のドイツ、ワクチン未接種者の全国監禁を発表
2021年12月7日(火) by:マシュー・デイビス

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武漢コロナウイルスの第4波を断ち切る為に、アンゲラ・メルケル首相は12月2日、ドイツではワクチン未接種者を封鎖して、社会的な接触を抑制し、病院への圧力を緩和すると発表しました。

 

ドイツ、予防接種を受けていない人のための国家的ロックダウンを発表

 

同日に退任したメルケル首相は、ワクチン未接種者は、必需品ではない店舗の他、文化的・娯楽的な場からも締め出されると述べています。

ドイツでは、ワクチン接種者コロナで死亡する可能性は、ワクチン未接種者に比べて少なくとも4倍高いという英国保健安全局(UKHSA)の最新データが出ているにも関らず、ワクチン未接種者に対する全国的なロックダウンが実施されています。

このデータによると、死亡者の大部分は、接種後に発生しています。

 

メルケル首相は記者団に対し「わが国の状況は深刻である」と述べ、今回の新たな措置は国家的な連帯の行動であると主張しました。

ロベルト・コッホ研究所の発表によると、ドイツのCOVIDによる死亡者数は10万人を超えました。

 

ドイツの「COVID」による死亡者数が10万人を突破、感染者数は過去最高に

 

ワクチン接種者は、最後の接種を受けてから9ヶ月後にワクチン接種の資格を失います。

 

メルケル首相は、状況は非常に深刻であり、更なる対策を講じなければならないことを認めました。

 

「第4の波を断ち切らなければならないが」

「これはまだ達成されていない」

 

と、メルケル首相は語った。

 

(関連記事:経済学者がドイツの自由度向上を訴えたが封鎖の延長で企業は破綻し続けている)

 

 

ワクチン接種の義務化は、2022年2月から実施される。

退任するイェンス・シュパーン保健相は、ワクチン未接種者に対するロックダウンの重要性を強調しました。

 

 

 

「重要なのは、これが事実上」

「ワクチン未接種者達の為の封鎖であると云う事です」

「1200万人以上の成人が予防接種を受けていない事が」

「医療システムの課題となっている」

 

と、述べました。

 

ドイツの集中治療医学ロビー「DIVI」の責任者であるゲルノット・マルクス氏は最近、ICUにいるCOVID患者の数はクリスマスまでに6,000人に達し、昨年冬のパンデミック第2波のピークを超えるだろうと警告しています。

 

 

政府は、ドラッグストアや介護施設の有資格者を活用する等して、ワクチンを接種できる人を大幅に増やしたいと考えています。

 



オーストリアでは全国的に封鎖が実施されています

 

オーストリアのアレクサンダー・シャレンベルグ首相は、政府が人々にワクチン接種を勧めることに失敗したことを認め、ウイルスの第5波を防ぐために全国的なロックダウンが必要であると述べました。

 

 

 

オーストリア、全国的にロックダウンを実施、COVID-19の接種を義務化予定

 

シャレンベルグ首相はまた、国民にCOVID-19ワクチンの接種を義務付ける計画を発表しました。

 

シャレンベルグ首相は記者会見で、

 

「我々は十分な数の人々に」

「ワクチンを接種するよう説得する事に成功していない」

「この様な措置を取らなければならない事が残念でなりません」

 

と、述べた。

 


ロックダウンは最大で20日間行われます。

この新しい措置では、必要のない店舗は閉鎖され、オーストリア人は自宅で仕事をすることが求められます。

 

学校は必要な人の為に開校しますが、親は子供を家に留めて置く事が推奨されます。

オーストリアは欧州連合(EU)加盟国の中で、この冬に完全なロックダウンを実施した最初の国となりました。

 

当局は当初、完全な予防接種を受けていない数百万人にロックダウンを実施していましたが、現在では予防接種の有無に関らず全国民を対象とした措置に拡大しています。

シャレンベルグ首相は、第5波を避ける為には、ロックダウンとワクチン接種が必要であると述べ、先週の感染者数の増加を挙げています。

 

この国では、毎日1万人以上の新しい症例が報告されており、これは新記録です。

 

「私達は第5の波を望んでいません」

「又、第6、第7の波も望んでいません」

 

と、シャレンベルグ首相。

同首相は以前、COVID-19の接種率『恥ずかしい程低い』と指摘したことがある。政府のデータによると、オーストリアの人口の約65%がワクチンを接種しているという。

 



警察によるチェックが実施され、違反者には最大で1,450ユーロ(1,660ドル)の罰金が科せられます。

 

警察とのやりとりには、予防接種の有無の確認が含まれます。

 

この動きはネット上で大きな非難を浴び、潜在的に何百万人もの人々の移動の自由を大きく制限することになると指摘するコメントもありました。

オーストリアのカール・ネハンメル内務大臣は記者会見で、「オーストリアに住む全ての国民、全ての人は、自分が警察にチェックされる可能性があることを知らなければならない」と述べた。

 

 

政府は、国民に対して、ワクチン接種を受けたこと、COVID-19から回復したこと、または最近検査を受けたことを証明するCOVID-19の公式パスの提示を求めた。同首相は、今後数週間のうちに詳細を決定しなければならないと述べた。

オーストリアでは、国民の多くがCOVID-19ワクチンに懐疑的である。

 

新たな国家的ロックダウンとワクチン接種を義務化する政府の計画に対し、デモが予想される。

 

国会第3党の自由党は、すでにこの制限に反対を表明しています。