本当におもしろい本は(少)ない -30ページ目

アヒルと鴨のコインロッカー

伊坂 幸太郎

2年前と現在の出来事が交互に語られる構成。


2年前には確かにいる人物が現在には登場しない

…つまり何か恐ろしいことが起こりそう…という、ヒタヒタした怖さがずっとつきまとう。


それに耐えられなくて先に中盤を読んでしまいました。

猫殺しとか出てくるし、こわかった。

悲しい物語なのに、「悲しい」という言葉を使わずに表現している見事さ。


ところで「ぼくと一緒に本屋をおそわないか」っていうのは

「パン屋再襲撃」かと思いましたよ。

リピート

乾 くるみ

10ヶ月前に戻れますけど、どうしますか?と

電話がかかってくることからはじまる物語。


荷物はもっていけない、記憶はそのままである、などなど

タイムスリップに関する説明が具体的なところが興味深い。


リプレイ を日本人ならこういう行動だろうな、という印象。

重力ピエロ


親子ものとか兄弟もの(動物ものも)に弱い私。

この本も、親子・兄弟ものだった。

悲しい要因を持つ家族なのに、お互いかばいあって、すごくまとまっている。

伊坂幸太郎にしては、ちょっと暗い雰囲気が全体にあった。


ミステリーという分類らしいが、ミステリーとして読むとつまらないかも。

失はれる物語


乙一は「ZOO」が(特にseven rooms)「こんな小説、今まで読んだことない!」と衝撃的だった。


「ZOO」よりもせつない物語が多かったかな。すべてが面白いわけではないけれど、

必ず心に打つ一編を見つけることができるひと。


「calling you」ではちょっと泣けた。

ライトノベル出身とは知らなかったなー。

挿し絵付きで読んでみたい。

チルドレン


初期の頃の村上春樹を現代的にして、

ちょっとビターにした感じの伊坂幸太郎。


「チルドレン」、楽しく、幸せに読めました。

特に陣内が面白くて、電車の中でにやにやしちゃった。

蒼穹の昴


超絶賛されているが。


「大地の子」のような感動を求めて読み始めたが、

途中で何度ほうりだそうと思ったことか。


登場人物の呼び方が色々で名前は似ていて訳分からなくなるし、

話はあっちこっちに飛ぶし、

今までの西太后と違うという触れ込みだがちっとも魅力的でないし。


結末がどうなるかだけが気になって苦労して読み終えました。

「感動した」とか「泣けた」とかみんな言ってますが、

私には何も響かず、残らず。


大河ドラマにしたら面白そうと思ったけど。

停電の夜に


在米インド系の人々の考え方や生活スタイルが想像できなくて感情移入できず、

ちょっと苦しかった。


言葉や流れの美しさは伝わってきた。

アマゾンのレビューも誉めまくりだったから、

本当に本が好きな人向きなのかな。

私はもっと俗っぽいから。
第一編「停電の夜に」のラストの悲しくて寒々しい感じは良かった。

まいにちトースト


わがやは朝は、まいにちトーストです。

ピザトーストにするかジャムかハチミツを塗るかぐらいで

マンネリ気味なのですが、

この本のトーストの食べ方の楽しさったら!


読んでるだけでかわいいし、実際食べてもおいしそう。

作者が試しておいしくなかったら「合わない」と書いてあるので信用がおけます。


納豆は試したくないけど、海苔はいけそう。

あと溶けるスライスチーズ、いつも塩っ気ないなーと思っていたのが

ずばり指摘していて嬉しかった。黒コショウが合うんだって。

チーズスイートホーム


猫の動作がリアルなのにかわいくて、

ちょっぴりほろりとさせる。

チーの赤ちゃん言葉にはめろめろにされてしまいました。

猫好きなら必携でしょう!

ランドマーク


吉田修一はパレード の衝撃が強いので、ついつい期待して読むのだが、

もう私には合わないかも。


建築中のビルに関わる二人の男の毎日を追っていく話だけれども、

どちらにも感情移入できず。

村上龍の推薦文、“最高傑作長編小説”ってほめすぎ。