(障害者雇用)半分雇用代行ビジネス? ~【三菱UFJ銀行】企業向け「障がい者雇用サポート」~
目に留まったニュースです。【三菱UFJ銀行】企業向けに「障がい者雇用サポート」サービスを正式リリース ─ 共生社会の実現に向け、社内支援体制も強化・新設株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループのプレスリリース(2026年5月14日 19時00分)【三菱UFJ銀行】企業向けに「障がい者雇用サポート」サービスを正式リリース ─ 共生社会の実現に向け、社内支援体制も強化・新設prtimes.jp同社の人事部のダイバーシティ推進室に集中配置の部署を置き、各部署への移行をめざず仕組が紹介されています。社内のこのような柔軟な仕組みは、一人ひとりの個別最適には有効です。個人的には障害者雇用のひとつの解とだ思っています。それとは別に目に留まった方はこちらです。この部署(サテライトオフィス)で、他社の障害のある社員を受け入れ、他社の部署へ移行するサービスをリリースしたというニュースです。リリース前の実証実験も踏まえたとのことです。このサービスは、ひとことで言えば、採用(サポート)や職業訓練(1~3年)を代行するモデルといえるでしょう。あまり目新しい感じはしませんが、「あの三菱UFJ銀行が・・」というのが驚きです。金融業界はもっとも投資家の視線やビジネスと人権に感度のよい人たちの理解ですが、この事業へのリスクの査定はなかったのでしょうか・・、また本業とのシナジーはどこらへんなのか・・。記事では、MUFGの新規事業創出プログラム「Spark X 2023」でグランプリを受賞とのことですが、もしかして「障害者の活躍」というだけで1票を入れてしまう、審査員にそんなバイアスあったのかもしれません。本来なら、自社で採用し育成し配置するのがスタンダードです。そして、それぞれのプロセスでノウハウが積まれます。また、配属先の職場のマネージャーや同僚も葛藤を乗り越え成長する、人事部門や社内支援者が現場のプロセスをフォローします。このあたりは組織開発の側面を含む難しい分野です。大切なことは本人も含め全員が当事者であること・・でしょうか。(※)このサービスを見て、企業にとって一番価値のある経験を外注している気がするのは私だけでしょうか。根っこは雇用代行ビジネスと似たような、本来企業が手を動かすべきところを代行するサービスと理解しています。とはいえ、「半分」代行ビジネスとすると、まだまだ可塑性があり企業の(※)の部分も本気で伴走するサービスに発展することを期待しています。ただ、本気でやるとおそらく儲かりません。数字をみて経営層はどんな判断をするか、そこで、黒に近いグレーか、白に近いグレーか分かれ道があるように想像します。気になるのは、同社が本気で伴走しても、障害者雇用を外注する企業が本気になるかはやや疑問です。