2021年のトレンドファッションは「フェミニン」「クラシカル」でありながら「サスティナビリティ」がキーワードよ。

アパレルに限らず、よくわかんない横文字の連発でオシャレ感を出してくるのはいつもの事。

要するに

女性的で (フェミニン)
奥ゆかしく (クラシカル)
飽きの来ない (サステイナブル)

ということね。

今年のアイテムの特徴としては、

ニット、コージースタイル、スキームード、エコレザー(フェイクレザー)、エコファー(フェイクファー)、ボリュームネック、Xライン

2021年トレンドカラーと柄は、

イエロー、グリーン、ブラウン、プリント、ダイヤ柄、グレンチェック

もう、街の中は、ブラウン基調の「こっくり濃いめ」「ちょっと色っぽ」を意識した、ホワホワ感で可愛い装いがあふれている印象ね。

有名ブランドのデザイナー、最先端のインスピレーションからできた洋服。

ファッションショーで発表され、その影響でアパレル業界が洋服を作る。

センスの良い芸能人が着て、ファッション誌でモデルが着こなし、憧れを持つ人がマネをして、流行になる。

イメージ的な流れは、そんな感じ。


でも、実はね、計画された流行。

「トレンドプラン」

ファッションの流行は、2年前に決まるの。

インターカラーという国際会議で、流行の色が決まる。

それを元にトレンドファッションが作られていたりね。


今年のトレンドは、遡ること2年前

インターカラー(国際流行色委員会)という組織が決めたのよ。

加盟国は、中国、イギリス、フィンランド、フランス、ドイツ、ハンガリー、イタリア、日本、韓国、ポルトガル、スイス、タイ、トルコ、スペイン、アメリカ。

各国の色彩情報団体がプレゼンを行って、2日間の会議で決まる。

日本からは、JAFCA(一般社団法人日本流行色協会)が参加してるわ。

JAFCAは日本のアパレル業界のボス、ピラミッドの頂点みたいなもの。

そこから、レデイスウエア、メンズウエア、インテリア、メイクアップというカテゴリーに別れていくの。

流行色が決まったら、総合的なトレンドが、パリに集まるファッショントレンド情報会社から、各ジャンル企画されていく。

その後、布、糸はどれで行くか。

ヤーン展(糸の展示会)、テキスタイル展(布の展示会)で素材の流行はどれで行くか決まるの。

ここまで、トレンド色を決めてから1年くらい経過

いよいよ、お披露目、デザイナーがデザインした服ができあがり、ファッションショーで発表。

パリコレ、ミラノコレクション、ロンドンコレクション、ニューヨークコレクション、東京コレクション、マドリードファッションウィーク。

一通り終える頃には、流行開始まであと半年。

ここから、売り始めのXデーまで、メディアを使っての情報発信。

情報操作によってトレンドへ一気に扇動。

「トレンド予測」のようなファッション誌の特集から、芸能人に喋らせたり、TVのCMのモデルに着せたり、大衆の目につくように、どんどん拡散して、流行ってる演出が行われてるのよ。

そんなこんなで、どどーん!と冬の新作。

どのブランドも同じような方向を向き、服を新調すると、他人とかぶる。

流行は作り出されているのよ。


私が、ファッショントレンドに対して違和感を強く覚えたのが、10年くらい前。

そのころ「スキニー」がブームで、ぴったり過ぎるスキニーを買ったの。

そしたら翌年、「ぴったりに見えて実は少しゆったりがトレンド」

そのまた翌年「無理をしないフィット感」

その翌年「等身大のゆったりコーデ」

おい!おい!って。最初に買ったスキニーが、だんだんダサくなる。

少しずつ、ユルくしたり細くしたりを繰り返しているだけ。

そして、「どう考えてもおかしいでしょ!」と思うのが「リユース回収ボックス」

国内大手のファストブランド店の回収ボックスに、実際に書かれている文面。

「お客様がご不要になった服を回収し、リユースとして活用し、難民キャンプや被災地への緊急災害支援など、世界中の服を必要としている人たちに届けています。」

サスティナビリティ。持続可能な実態は、去年買った服はさっさと捨てて、今年の新作を買え!と言ってるだけ。

恵まれない人のために衣類を寄付する(善意のゴミ)回収ボックスの行き先を調べてみると、問題も多いの。

行き先は途上国に送られるのだけど、ニーズが合わない。

熱帯地域にコートを送ったり、寒い地域にTシャツばかり。

難民キャンプに送った古着が迷彩色で、兵士と間違われて撃たれる。

無料で送ったのに、転売され、貧しい人に届かない。

元々は綿花の産地だったのに、日本の古着が際限なく送られてくるので、現地の縫製産業が衰退し、ますます貧しくなる。

※良い記事あったので、リンク貼ります。
 



毎年の流行を楽しむ裏には、なかなか見えない問題もあるもの。

そうやって、違和感から逃げないでいると、思考が変わって、現実が、着る服が変わってきたの。

流行ではなく、「私の好き」で選ぶようになったの。

色はセルフイメージ。「青」ばかりになってしまったけどね。

漆黒に近い夜明け前のダークブルーから、限りなく白に近いスカイブルーまで。

空ばかり眺めたせいかも。一番自分が落ち着く色、それでいいかな。

基本、色の組み合わせはオフセット。

インナーとアウター。

トップスとボトムス。

同色なら濃淡でメリハリつける。

気にしているのはそのくらい。

気に入ったのを長く着るようになったし。


新しいものは、気分が良いから、流行を気にするのは楽しいし良いと思うの。

ただ、バランス。

あなたを引き立てるための、服だから。

何か一点、マフラーとか、ブラウスとか、差し色で流行色使って、あとは仕立ての良い、気に入ったのを。

流行の前に、「自分が着ていて心地よい」を基準にすると、

もっと気分よく過ごせますよ!