ニチフ端子工業 絶縁被覆付圧着端子・スリーブ用手動圧着工具 NH 32の紹介 | 音響・映像・電気設備が好き

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絶縁被覆付圧着端子を100Vの電源回路に使用して良いのか?でニチフ端子工業さんに問い合わせを行った際に、自社製品の純正工具でのみ仕様を満たすとの回答を頂いた話を書きました。それは当たり前の話です。ですが、ニチフ端子工業の純正工具を見たことがなかったので、買ってもらいました。

 

 

ニチフ端子工業 絶縁被覆付圧着端子・スリーブ用手動圧着工具 NH 32

 

 

純正工具、とはいうものの、圧着工具が作れる会社は少ないのでしょうか・・・どこかで見たような意匠ですね・・・

単品の写真ですと小さく見えると思いますが、片手で扱うにはちょっと大きいです。※ロブテックスやマーベルの工具に比べると大きい

 

引張試験器でもあれば比べられるのですが、あいにくそんなものはないので写真でごまかします。

 

 

ダイスは全部で4種の圧着端子を潰すことが出来る。

 

 

日本産業規格 JIS C2805:2010 銅線用圧着端子では1.25、2.0、5.5しか絶縁被覆付圧着端子(正規表記は絶縁付端子)は定義されていませんが、ニチフ端子工業では0.3、3.5が他にラインナップされています。

 

 

 

 

ロケータがついており、平面のタイプの端子では回転防止に有効です。※ロケータは外せます

 

 

ロケータの難点は、バレル(筒の部分)からの心線の突き出しが目視で確認できない事です・・・これは困ったものですね・・・。適切な長さでシースを剥いでいれば問題はありませんが圧着を行ってからやり直すのでは手間です。

 

 

愛用しているマクセルイズミ(旧泉精器製作所)34Sと圧着形状を比較してみました。

 

参考リンク:

IZUMI 34S 絶縁被覆付・裸圧着端子用圧着ペンチ

 

 

左:マクセルイズミ(旧泉精器製作所)34S

右:ニチフ端子工業 NH 32

 

 

おお!どちらも美しいですね・・・さすが純正工具です。端子への圧着サイズ刻印がNH 32にはありますが、34Sにはありません。日本産業規格では絶縁被覆付圧着工具を定めていませんのであっても無くてもなんら問題はありません。ですが、目視で確認が出来るので無いよりあった方が良いですね。

 

 

上:ニチフ端子工業 NH 32

下:マクセルイズミ(旧泉精器製作所)34S

 

 

両者大きさが違い、小型の34Sであの圧着形状が出せるなら小さい方が良いと思うかもしれませんが、34Sは握力が相当必要です。筆者は片手でいくつも潰せませんのでいつも両手で圧着作業を行います・・・。しっかりした圧着形状を出すにはそれなりの圧力が必要というわけですね。

 

ただ、現場で純正工具を使うには大きいですよね・・・・・・